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✿ 密着!カナメ様の学園生活
18時、カナメ・ルメルシエ:前編
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パチ、と目を開ける。
薄暗い室内にギョッとしてバッと体を起こしたのはカナメ。
薄く開いた扉からわずかに光が漏れているのを確認して、ホッと息を吐く。
その様子を見てなのか、上半身を起こすカナメの前にポンといちごの形の氷がひとつ落ちてきた。
「はこんでくれたんだ……ああ、びっくりした……はあ」
言うとまた一つ落ちてくる。
精霊たちが何を言いたいのか、分からないことが多いが
「揶揄ってる?それなら怒るよ」
言うとご機嫌をとるようにふわふわとカナメの周りを優しい風が取り巻いた。
自分でベッドに入って寝て、何かの弾みで夜中に起きて室内が暗いことには驚かない。
けれども今のような状況に置かれるとカナメは必要以上に驚く。
いつもは寝汚いカナメも、この時ばかりは一瞬で覚醒するほどだ。
驚いたなんて恥ずかしいから、とカナメは努めて普通の顔で部屋を出る。
そんなことをしたって、部屋の外にいた三人にはばれているのだけれど。
サシャに最後の一年の過ごし方を寮にと勧められた時、カナメは驚いた。
そんな選択肢を彼は持っていなかったから。
サシャを超弩級のブラコンだと思っていないカナメだけれど、自分よりもカナメの身の安全を一番に考える兄がまさか寮を提案するとは思ってもいなかったのだ。
しかし友人だと人に紹介できる仲になった同級生がいる。それを思うと、兄と離れるのは寂しい──リンス曰く、カナメは無自覚で軽度のブラコンなんだとか──とは思うが寮生活を選んだ。
サシャから「ただし、週末は我が家に帰ってくるように」と言われ、「そっか!週末会いに帰ってくればいいんだ」とサシャからの提案に兄と離れる寂しさも少し抑えることに成功したのも、決断を下せた要因だろう。
マチアスからすれば、たまったものではないだろうが。
大々的でカナメとしては勘弁してくれと思ったところもある奇跡の婚約式から少し時間が経ってからとはいえ、入寮に際してはカナメもドキドキしたものである。
もとより目立ちたくない性格であったのに、もう完全にそうは言っていられない。
気合を入れなければと思っていたのだが、カナメの最悪の想像よりもマシであった。
そうなった理由の一つがシェシュティンが第一号の名誉を持つ信者の存在。あとはあの奇跡の婚約式のおかげだった。
大精霊の兄弟に祝福を受けたカナメに悪意を向け、万が一カナメが悲しみに沈んで、万が一にもカナメになにかあれば、天罰が降るのではないかなどと言う野心家が勝手にした妄想のおかげだろう。
「祝福をされているようだ」と発言したハミギャ国王太子殿下の婚約者である同国ミューバリ公爵家ノア・ディディエ・ヴィヨンは
──────もしぼくと同じような所謂精霊からの祝福や愛であれば、間違いなく天罰が降ると思いますよ。もし本当に神の雫であれば、容赦はないと思います。ぼくの時のように人が消えるで済めばいいのですが。
と自身に危険が迫った際に起きた事故も併せマチアスに音信にて伝え、マチアスはそれを読み
──────そうなれば五月蝿いものが減りそうだが……そういわけにはいくまいな。下手をすれば半数くらいの家が消えそうだ。
なんて呟いたとか。
だから多分、あながち妄想とは言い切れないのかもしれない。
ともかく野心を持つものや保守派はその勝手な妄想により、カナメがいるところでマチアスに側妃を進めないので、その点ではカナメの精神的健康状態は悪くはなっていない。
しかし、最悪の想像よりもマシであっても側近だと言われていた時よりは向けられる視線は多く、そしてその種類も様々だ。
自分の弱点──泣き虫とビビリ虫を大量に飼育し、尚且つ中身の平凡さのことである──を補うために始めた擬態のクールビューティーがいつ剥がれるかとカナメが一番心配していたが
──────俺、案外仮面被れてる!!すごい。頑張ってる!俺、結構すごいかも?
なんて本人も驚くほどしっかりとクールビューティーが張り付いている。
父シルヴェストルによると「デボラの血筋だからね」らしいのだが、カナメにはどう言う意味かさっぱりであった。
デボラとカナメがよく似た中身の親子と知る人間は皆その言葉で納得するだろう。
しかしカナメは幼い頃から純粋に「お母様は『ぼくのお母様』だけれど『侯爵家夫人』というお仕事の顔があるのですね……!かっこいい」と思っていたので、カナメからすると社交界の白薔薇のデボラは仕事の顔なのである。シルヴェストルもお仕事の顔はカナメに甘い顔する父の顔とは違うので、そういう捉え方にもなったのだろう。
あながち間違いではないのだが、デボラからすればカナメと同じく本当の顔を隠し弱点を晒さないようにする、仮面のようなもので本人はそんな仮面なんて被りたくない。
もしシルヴェストルと婚姻していなければ、デボラは社交界の白薔薇という仮面を持っていなかっただろう。
そう思うと、マチアスと婚約するためにクールビューティーの仮面を作ったカナメは、実に母と似ているのかもしれない。
ここで「お母さんが愛した人と似ている人を愛したんだね」なんて言った日にはシルヴェストルは嫌な顔をするだろうから、そう思う人間誰一人として決して言わないが。
シルヴェストルもマチアスも互いに嫌いあってはいない、なんなら尊敬しあっている。
しかし婚約式後シルヴェストルはマチアスを「可愛い息子をかっさらう敵」と認定しているふしがあるので嫌な顔になる。父親の心は難しいのだ。
寝室を出ればいつもの三人がそこにはいる。
「ああ、起きたか?おはよう」
冷徹だなんて言われているマチアスの優しい顔──仮にそうは見えなくても、カナメにはちゃんと伝わっている──にカナメも「おはよう」と返す。
寮生活であるとこの部屋に戻るまで仮面を剥がせないカナメは、それも不安であった。
上手に仮面をかぶれるようになったのか、人前で仮面を剥がす方法が分からない気がするほど保てているのだけれど、それでもやはり自分である時間が欲しい。
寮生活でどこまでそうあれるのだろうか。カナメは生活していく中で強く思い不安になった。
しかし、マチアスは「私が夕食を外ですれば皆が緊張するだろうから」ともっともらしいことを言って、一緒に部屋で取るようにしてくれている。
それに友人を作ることも、何も言わず見守ってくれた。
(きっと、問題がないかはしっかり調べているんだろうけれど)
そして彼らを友人だと思えるようになる時間を過ごしていくと、友人の彼らが自分を『学園で仲良くなった同じ歳の友人』として大切にしてくれていることを実感していく。
だから彼らの前では少しだけ、仮面を剥がして表情を作れたり、声にしたりできる。
マチアスはここでもカナメを、カナメの心を、最大限守ってくれた。
──────ああ、俺、愛されてるな。
そう思う瞬間をこの生活で何度も見つけた。
きっと二度とこのような生活はできない。婚約者として発表された今尚更だ。
──────この時間を大切にしなければ、絶対に後悔する。
強く思った気持ちは、転科という選択に現れた。
思いの外、誰も反対せず、あっさり転科のための試験を受けることもできた。
カナメは知らないが、一番に賛成したのは王妃ステファニーだ。
彼女が「今度こそ、カナメにゆっくり王子妃殿下となる時間をあげたい」と言って、まず賛成をした。あとはマチアスに説得されたロドルフと宰相グラシアン、元より反対する気のないカナメの家族が賛成し、無事に転科が認められたのである。
ロドルフが国王として反対しなかったと聞いた時はカナメは驚いたが、その裏にマチアスの長期による説得があると知れば、納得するだろう。
納得できるのは、マチアスがどれほど自分を愛してくれているのかを婚約式までに共有した長く長い時間の中で痛いほど知ったから。
薄暗い室内にギョッとしてバッと体を起こしたのはカナメ。
薄く開いた扉からわずかに光が漏れているのを確認して、ホッと息を吐く。
その様子を見てなのか、上半身を起こすカナメの前にポンといちごの形の氷がひとつ落ちてきた。
「はこんでくれたんだ……ああ、びっくりした……はあ」
言うとまた一つ落ちてくる。
精霊たちが何を言いたいのか、分からないことが多いが
「揶揄ってる?それなら怒るよ」
言うとご機嫌をとるようにふわふわとカナメの周りを優しい風が取り巻いた。
自分でベッドに入って寝て、何かの弾みで夜中に起きて室内が暗いことには驚かない。
けれども今のような状況に置かれるとカナメは必要以上に驚く。
いつもは寝汚いカナメも、この時ばかりは一瞬で覚醒するほどだ。
驚いたなんて恥ずかしいから、とカナメは努めて普通の顔で部屋を出る。
そんなことをしたって、部屋の外にいた三人にはばれているのだけれど。
サシャに最後の一年の過ごし方を寮にと勧められた時、カナメは驚いた。
そんな選択肢を彼は持っていなかったから。
サシャを超弩級のブラコンだと思っていないカナメだけれど、自分よりもカナメの身の安全を一番に考える兄がまさか寮を提案するとは思ってもいなかったのだ。
しかし友人だと人に紹介できる仲になった同級生がいる。それを思うと、兄と離れるのは寂しい──リンス曰く、カナメは無自覚で軽度のブラコンなんだとか──とは思うが寮生活を選んだ。
サシャから「ただし、週末は我が家に帰ってくるように」と言われ、「そっか!週末会いに帰ってくればいいんだ」とサシャからの提案に兄と離れる寂しさも少し抑えることに成功したのも、決断を下せた要因だろう。
マチアスからすれば、たまったものではないだろうが。
大々的でカナメとしては勘弁してくれと思ったところもある奇跡の婚約式から少し時間が経ってからとはいえ、入寮に際してはカナメもドキドキしたものである。
もとより目立ちたくない性格であったのに、もう完全にそうは言っていられない。
気合を入れなければと思っていたのだが、カナメの最悪の想像よりもマシであった。
そうなった理由の一つがシェシュティンが第一号の名誉を持つ信者の存在。あとはあの奇跡の婚約式のおかげだった。
大精霊の兄弟に祝福を受けたカナメに悪意を向け、万が一カナメが悲しみに沈んで、万が一にもカナメになにかあれば、天罰が降るのではないかなどと言う野心家が勝手にした妄想のおかげだろう。
「祝福をされているようだ」と発言したハミギャ国王太子殿下の婚約者である同国ミューバリ公爵家ノア・ディディエ・ヴィヨンは
──────もしぼくと同じような所謂精霊からの祝福や愛であれば、間違いなく天罰が降ると思いますよ。もし本当に神の雫であれば、容赦はないと思います。ぼくの時のように人が消えるで済めばいいのですが。
と自身に危険が迫った際に起きた事故も併せマチアスに音信にて伝え、マチアスはそれを読み
──────そうなれば五月蝿いものが減りそうだが……そういわけにはいくまいな。下手をすれば半数くらいの家が消えそうだ。
なんて呟いたとか。
だから多分、あながち妄想とは言い切れないのかもしれない。
ともかく野心を持つものや保守派はその勝手な妄想により、カナメがいるところでマチアスに側妃を進めないので、その点ではカナメの精神的健康状態は悪くはなっていない。
しかし、最悪の想像よりもマシであっても側近だと言われていた時よりは向けられる視線は多く、そしてその種類も様々だ。
自分の弱点──泣き虫とビビリ虫を大量に飼育し、尚且つ中身の平凡さのことである──を補うために始めた擬態のクールビューティーがいつ剥がれるかとカナメが一番心配していたが
──────俺、案外仮面被れてる!!すごい。頑張ってる!俺、結構すごいかも?
なんて本人も驚くほどしっかりとクールビューティーが張り付いている。
父シルヴェストルによると「デボラの血筋だからね」らしいのだが、カナメにはどう言う意味かさっぱりであった。
デボラとカナメがよく似た中身の親子と知る人間は皆その言葉で納得するだろう。
しかしカナメは幼い頃から純粋に「お母様は『ぼくのお母様』だけれど『侯爵家夫人』というお仕事の顔があるのですね……!かっこいい」と思っていたので、カナメからすると社交界の白薔薇のデボラは仕事の顔なのである。シルヴェストルもお仕事の顔はカナメに甘い顔する父の顔とは違うので、そういう捉え方にもなったのだろう。
あながち間違いではないのだが、デボラからすればカナメと同じく本当の顔を隠し弱点を晒さないようにする、仮面のようなもので本人はそんな仮面なんて被りたくない。
もしシルヴェストルと婚姻していなければ、デボラは社交界の白薔薇という仮面を持っていなかっただろう。
そう思うと、マチアスと婚約するためにクールビューティーの仮面を作ったカナメは、実に母と似ているのかもしれない。
ここで「お母さんが愛した人と似ている人を愛したんだね」なんて言った日にはシルヴェストルは嫌な顔をするだろうから、そう思う人間誰一人として決して言わないが。
シルヴェストルもマチアスも互いに嫌いあってはいない、なんなら尊敬しあっている。
しかし婚約式後シルヴェストルはマチアスを「可愛い息子をかっさらう敵」と認定しているふしがあるので嫌な顔になる。父親の心は難しいのだ。
寝室を出ればいつもの三人がそこにはいる。
「ああ、起きたか?おはよう」
冷徹だなんて言われているマチアスの優しい顔──仮にそうは見えなくても、カナメにはちゃんと伝わっている──にカナメも「おはよう」と返す。
寮生活であるとこの部屋に戻るまで仮面を剥がせないカナメは、それも不安であった。
上手に仮面をかぶれるようになったのか、人前で仮面を剥がす方法が分からない気がするほど保てているのだけれど、それでもやはり自分である時間が欲しい。
寮生活でどこまでそうあれるのだろうか。カナメは生活していく中で強く思い不安になった。
しかし、マチアスは「私が夕食を外ですれば皆が緊張するだろうから」ともっともらしいことを言って、一緒に部屋で取るようにしてくれている。
それに友人を作ることも、何も言わず見守ってくれた。
(きっと、問題がないかはしっかり調べているんだろうけれど)
そして彼らを友人だと思えるようになる時間を過ごしていくと、友人の彼らが自分を『学園で仲良くなった同じ歳の友人』として大切にしてくれていることを実感していく。
だから彼らの前では少しだけ、仮面を剥がして表情を作れたり、声にしたりできる。
マチアスはここでもカナメを、カナメの心を、最大限守ってくれた。
──────ああ、俺、愛されてるな。
そう思う瞬間をこの生活で何度も見つけた。
きっと二度とこのような生活はできない。婚約者として発表された今尚更だ。
──────この時間を大切にしなければ、絶対に後悔する。
強く思った気持ちは、転科という選択に現れた。
思いの外、誰も反対せず、あっさり転科のための試験を受けることもできた。
カナメは知らないが、一番に賛成したのは王妃ステファニーだ。
彼女が「今度こそ、カナメにゆっくり王子妃殿下となる時間をあげたい」と言って、まず賛成をした。あとはマチアスに説得されたロドルフと宰相グラシアン、元より反対する気のないカナメの家族が賛成し、無事に転科が認められたのである。
ロドルフが国王として反対しなかったと聞いた時はカナメは驚いたが、その裏にマチアスの長期による説得があると知れば、納得するだろう。
納得できるのは、マチアスがどれほど自分を愛してくれているのかを婚約式までに共有した長く長い時間の中で痛いほど知ったから。
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この連載の「マチアスが王太子になったら」という、もしもの話『セーリオ様の祝福:カムヴィ様の言う通り』を連載中です。
もしもの話にもお付き合いいただけたら嬉しいです。
こちらの作品と同一世界の話一覧。
■ トリベール国
『セーリオ様の祝福』
『セーリオ様の祝福:カムヴィ様の言う通り』
『bounty』
■ ハミギャ国
『運命なんて要らない』
■ ピエニ国
『シュピーラドの恋情』
どの作品も独立しています。また、作品によって時代が異なる場合があります。
仮に他の作品のキャラが出張しても、元の作品がわからなくても問題がないように書いています。
もしもの話にもお付き合いいただけたら嬉しいです。
こちらの作品と同一世界の話一覧。
■ トリベール国
『セーリオ様の祝福』
『セーリオ様の祝福:カムヴィ様の言う通り』
『bounty』
■ ハミギャ国
『運命なんて要らない』
■ ピエニ国
『シュピーラドの恋情』
どの作品も独立しています。また、作品によって時代が異なる場合があります。
仮に他の作品のキャラが出張しても、元の作品がわからなくても問題がないように書いています。
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