19 / 47
本編
16
しおりを挟む
昼食後カナメは懲りずに『毒薬学のススメ』を持って散策を再開。
アーネは慣れているだろうからいいとマチアスは考えているが、勘がいいというだけで初日引っ張り回されたあの護衛騎士は困惑しているのではないかと思うと、マチアスは思わず笑いそうになってしまう。
さすが国王が怖がりで泣き虫なカナメの事も考慮して選んだ護衛騎士の一人、アプリム・ドラポー。
(とはいえ、護衛騎士は困惑しているのでは?まあ、アーネがその辺りは上手にやるだろう)
このような事を想像してしまっているマチアスも書庫に戻って、読書の再開だ。
カナメは「何かしら見つかると思う!」とよく分からない自信で言っていたが、やはり無理だろうなとマチアスはまた天窓の下で本を開く。
栞はまた、大切に本の最初のページへ。
読み進めていくと、マチアスがこの本についてカナメに聞いていた時に感じたものを、強く強く感じ確信を持ってくる。
(そうなると、もしかしてこれを読ませようと落としたのか?)
精霊が“これを選んだ”のかと頭によぎったが、しかしマチアスは確信が持てない事は疑う気持ちをかなり持つ方だ。
精霊が「そうだよ」と言えば頭に浮かんだ事を事実なんだなと素直に受け止めるが、精霊とはそうした交流が出来ない。偶然だろう言う気持ちが強いままだ。
しかし読み進めていくうちにこの本をカナメに読ませようと狙って精霊が選んだのかなんて疑問が、些細な事になるくらい、マチアスは本の内容に既視感を感じて背筋が震える。
著者である王弟は悩んでいた。一体自分はどうなるのかと。どうして突然り理解の出来ない王命が出たこれは一体どう言う事なのか。
今まで全く考えてもいなかった道に進めと、なぜ言われるのか。
何をやれといわれているのか。
苦悩している姿が赤裸々に書かれているのだ。
ある日、兄である王に呼ばれた著者である王弟は、今まで考えてもいなかった場所、辺境地の最も国境に近い村に赴けと言われた。
王弟は「どうしてそのような場所に?」と聞くが兄は苦しそうな顔で言えないと言うばかり。
厄介払いかと思ってみるが、兄と弟の仲の良さは疑うのも馬鹿らしいほど良好だ。
渋々の気持ち半分で向かった先は実に平和な土地。問題なんて一つもない。
どうしてここで、自分は身分も隠し護衛も従者も最低限の状態で、止まっていなければいけないのか。ここで何をなせと言うのか。
日を追うごとに戸惑い、そして不安になっていく姿がありありと、目に浮かぶほどの描写が続く。
しかしある日ここに、隣国と挟んでいる形になっている蛮人が暮らしている小国家──実際国家として成り立っていたのかどうか、王弟にも判断出来ないようだが──が攻め込んでくる。
少ない護衛と従者を使いながら、なんとか彼は村を守るべく奔走した。
足を一本失い、従者は一人、護衛は数人失い、終わった時には村は壊滅状態。
彼は初めて目の当たりにした侵略に怒りを抑えられず、誰の静止も聞かずに王都に帰り兄に訴えた。
自分が先頭に立ち指揮をする。あの蛮国──ここは本当にそう呼ばれるに値する行いしかしていない、今も歴史上最悪と言われる国の一つである──を滅ぼすのだと。
兄は何も言わずに兵を軍を整え、そして彼に軍師として、指揮官としての知識を与えた。短期間で覚えるそれに今まで平和に生きていた王弟は苦労しながら、それでも普及点と言われたのを契機に止める間もなく軍を率いて城を飛び出した。
そうしてその勢いのまま、怒りのままに、彼はどうにか蛮国と言われる国を滅ぼした。
その時には効き手も失っている。
──────五体満足ではない王族なんていても足をひっぱるだけだ、小さな領地でももらえたらそこに引きこもりたい。
そう言う弟を兄はなんとか引き留めた。
──────隣国から王女が来る。同じ蛮国に隣接しながら静観の姿勢を崩さなかった事に対しての謝罪と感謝の書状を携えてくるのだ。
だからせめてそれまではここにいて欲しいと。
そして書状を持ってきた王女は彼に、片足と片腕のなくなった王弟に一目惚れをした。彼女はどうか一緒にいてほしいと、何度も何度も訴えた。
不自由な自分とでは釣り合わないと何度言っても聞き入れない王女はついに「危うい関係の両国のための政略結婚をいたしましょう!」と言い出した。
ここでついに折れた弟は王女と婚約、そして二人は両国の架け橋の象徴として盛大な結婚式を挙げる。
利き手と片足を失いながら国を守り抜いた英雄として、隣国国民からの支持も集めた。
しかし平和な時間に身を置くと人を殺した感覚が蘇り、その記憶と感覚は弟をこれでもかと言うほどに苦しめた。
平和な世界で暮らしていた弟にとって、怒りで突き進んだ戦という刺激が遠くなればなるほど、彼が守った平和が、彼を苦しめる。
その苦しみを妻となった王女が支えてくれている。
──────愛の優しさを改めて知った、その尊さのなんと美しい事か。
と、弟は涙した。
この頃から弟は、あの時の兄の理解出来ない命は意味があったのではないか、と思うようになる。
晩年。
もう先は長くない。今でも兄は弟になぜあのような事を言ったのか、教えてはくれない。
だからこそ思う。あれはきっと神からの試練だったのだと。神からの神託だった違いないと。
もし今あるのがその試練を乗り越えた結果であるのなら、この国が美しく平和であり、そして自分の人生が鮮やかに彩られているのならば、愛する人を愛する国を守れたのであるのならば。あの試練なんて些細な事。
これ以上ない幸せな人生であったと振り返れば思う。
そう締めくくられた本を閉じ、マチアスは深く息を吐き出した。
この王弟の事は、マチアスだって知っている。
なにせ自分の先祖の事だ。
しかし実は『どうして突然、あの蛮国を滅ぼすのだと言って戦いに打って出たのか』についての正しい理由は、どの文献にも残っていない。
今も歴史として学ぶ際「天啓をうけた」と書かれてしまうくらい、そうであったのだと思うくらい何もなく突然と言う書き方で王族にも伝えられていた。
この王弟は蛮国を一晩で滅ぼし、危うい関係であった隣国と同盟を組んだ。この国の今ある平和の礎を築いた出来事のうち二つを成し遂げている。
兄である当時の王の手記や国に関する文献を開けば、彼の成した事に対しての賞賛が溢れている。
(この本がどうして今まで、誰の目にも触れなかったのか……)
マチアスは自分が息をしているかどうか、我が事なのに判断出来なくなりそうだ。
頭の片隅には、もう考えない方がいいと言う自分さえ現れそうになる。
(まさか……いや……)
マチアスは震える手で本をテーブルに置いた。
きっと、自分もそう言う事なのだ、と。
アーネは慣れているだろうからいいとマチアスは考えているが、勘がいいというだけで初日引っ張り回されたあの護衛騎士は困惑しているのではないかと思うと、マチアスは思わず笑いそうになってしまう。
さすが国王が怖がりで泣き虫なカナメの事も考慮して選んだ護衛騎士の一人、アプリム・ドラポー。
(とはいえ、護衛騎士は困惑しているのでは?まあ、アーネがその辺りは上手にやるだろう)
このような事を想像してしまっているマチアスも書庫に戻って、読書の再開だ。
カナメは「何かしら見つかると思う!」とよく分からない自信で言っていたが、やはり無理だろうなとマチアスはまた天窓の下で本を開く。
栞はまた、大切に本の最初のページへ。
読み進めていくと、マチアスがこの本についてカナメに聞いていた時に感じたものを、強く強く感じ確信を持ってくる。
(そうなると、もしかしてこれを読ませようと落としたのか?)
精霊が“これを選んだ”のかと頭によぎったが、しかしマチアスは確信が持てない事は疑う気持ちをかなり持つ方だ。
精霊が「そうだよ」と言えば頭に浮かんだ事を事実なんだなと素直に受け止めるが、精霊とはそうした交流が出来ない。偶然だろう言う気持ちが強いままだ。
しかし読み進めていくうちにこの本をカナメに読ませようと狙って精霊が選んだのかなんて疑問が、些細な事になるくらい、マチアスは本の内容に既視感を感じて背筋が震える。
著者である王弟は悩んでいた。一体自分はどうなるのかと。どうして突然り理解の出来ない王命が出たこれは一体どう言う事なのか。
今まで全く考えてもいなかった道に進めと、なぜ言われるのか。
何をやれといわれているのか。
苦悩している姿が赤裸々に書かれているのだ。
ある日、兄である王に呼ばれた著者である王弟は、今まで考えてもいなかった場所、辺境地の最も国境に近い村に赴けと言われた。
王弟は「どうしてそのような場所に?」と聞くが兄は苦しそうな顔で言えないと言うばかり。
厄介払いかと思ってみるが、兄と弟の仲の良さは疑うのも馬鹿らしいほど良好だ。
渋々の気持ち半分で向かった先は実に平和な土地。問題なんて一つもない。
どうしてここで、自分は身分も隠し護衛も従者も最低限の状態で、止まっていなければいけないのか。ここで何をなせと言うのか。
日を追うごとに戸惑い、そして不安になっていく姿がありありと、目に浮かぶほどの描写が続く。
しかしある日ここに、隣国と挟んでいる形になっている蛮人が暮らしている小国家──実際国家として成り立っていたのかどうか、王弟にも判断出来ないようだが──が攻め込んでくる。
少ない護衛と従者を使いながら、なんとか彼は村を守るべく奔走した。
足を一本失い、従者は一人、護衛は数人失い、終わった時には村は壊滅状態。
彼は初めて目の当たりにした侵略に怒りを抑えられず、誰の静止も聞かずに王都に帰り兄に訴えた。
自分が先頭に立ち指揮をする。あの蛮国──ここは本当にそう呼ばれるに値する行いしかしていない、今も歴史上最悪と言われる国の一つである──を滅ぼすのだと。
兄は何も言わずに兵を軍を整え、そして彼に軍師として、指揮官としての知識を与えた。短期間で覚えるそれに今まで平和に生きていた王弟は苦労しながら、それでも普及点と言われたのを契機に止める間もなく軍を率いて城を飛び出した。
そうしてその勢いのまま、怒りのままに、彼はどうにか蛮国と言われる国を滅ぼした。
その時には効き手も失っている。
──────五体満足ではない王族なんていても足をひっぱるだけだ、小さな領地でももらえたらそこに引きこもりたい。
そう言う弟を兄はなんとか引き留めた。
──────隣国から王女が来る。同じ蛮国に隣接しながら静観の姿勢を崩さなかった事に対しての謝罪と感謝の書状を携えてくるのだ。
だからせめてそれまではここにいて欲しいと。
そして書状を持ってきた王女は彼に、片足と片腕のなくなった王弟に一目惚れをした。彼女はどうか一緒にいてほしいと、何度も何度も訴えた。
不自由な自分とでは釣り合わないと何度言っても聞き入れない王女はついに「危うい関係の両国のための政略結婚をいたしましょう!」と言い出した。
ここでついに折れた弟は王女と婚約、そして二人は両国の架け橋の象徴として盛大な結婚式を挙げる。
利き手と片足を失いながら国を守り抜いた英雄として、隣国国民からの支持も集めた。
しかし平和な時間に身を置くと人を殺した感覚が蘇り、その記憶と感覚は弟をこれでもかと言うほどに苦しめた。
平和な世界で暮らしていた弟にとって、怒りで突き進んだ戦という刺激が遠くなればなるほど、彼が守った平和が、彼を苦しめる。
その苦しみを妻となった王女が支えてくれている。
──────愛の優しさを改めて知った、その尊さのなんと美しい事か。
と、弟は涙した。
この頃から弟は、あの時の兄の理解出来ない命は意味があったのではないか、と思うようになる。
晩年。
もう先は長くない。今でも兄は弟になぜあのような事を言ったのか、教えてはくれない。
だからこそ思う。あれはきっと神からの試練だったのだと。神からの神託だった違いないと。
もし今あるのがその試練を乗り越えた結果であるのなら、この国が美しく平和であり、そして自分の人生が鮮やかに彩られているのならば、愛する人を愛する国を守れたのであるのならば。あの試練なんて些細な事。
これ以上ない幸せな人生であったと振り返れば思う。
そう締めくくられた本を閉じ、マチアスは深く息を吐き出した。
この王弟の事は、マチアスだって知っている。
なにせ自分の先祖の事だ。
しかし実は『どうして突然、あの蛮国を滅ぼすのだと言って戦いに打って出たのか』についての正しい理由は、どの文献にも残っていない。
今も歴史として学ぶ際「天啓をうけた」と書かれてしまうくらい、そうであったのだと思うくらい何もなく突然と言う書き方で王族にも伝えられていた。
この王弟は蛮国を一晩で滅ぼし、危うい関係であった隣国と同盟を組んだ。この国の今ある平和の礎を築いた出来事のうち二つを成し遂げている。
兄である当時の王の手記や国に関する文献を開けば、彼の成した事に対しての賞賛が溢れている。
(この本がどうして今まで、誰の目にも触れなかったのか……)
マチアスは自分が息をしているかどうか、我が事なのに判断出来なくなりそうだ。
頭の片隅には、もう考えない方がいいと言う自分さえ現れそうになる。
(まさか……いや……)
マチアスは震える手で本をテーブルに置いた。
きっと、自分もそう言う事なのだ、と。
0
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説
【完結】運命さんこんにちは、さようなら
ハリネズミ
BL
Ωである神楽 咲(かぐら さき)は『運命』と出会ったが、知らない間に番になっていたのは別の人物、影山 燐(かげやま りん)だった。
とある誤解から思うように優しくできない燐と、番=家族だと考え、家族が欲しかったことから簡単に受け入れてしまったマイペースな咲とのちぐはぐでピュアなラブストーリー。
==========
完結しました。ありがとうございました。
侯爵令息、はじめての婚約破棄
muku
BL
侯爵家三男のエヴァンは、家庭教師で魔術師のフィアリスと恋仲であった。
身分違いでありながらも両想いで楽しい日々を送っていた中、男爵令嬢ティリシアが、エヴァンと自分は婚約する予定だと言い始める。
ごたごたの末にティリシアは相思相愛のエヴァンとフィアリスを応援し始めるが、今度は尻込みしたフィアリスがエヴァンとティリシアが結婚するべきではと迷い始めてしまう。
両想い師弟の、両想いを確かめるための面倒くさい戦いが、ここに幕を開ける。
※全年齢向け作品です。
セーリオ様の祝福
あこ
BL
不器用で、真面目だと言われるけれど融通が効かないだけ。自分をそう評する第一王子マチアス。
幼い頃幼馴染とふたりで机を並べ勉強をしていた時、「将来どのように生きていくか、今から考えておくことも大切です」と家庭教師に問われた。
幼馴染カナメは真面目な顔で「どこかの婿養子にしてもらうか、男爵位をもらって生きていきたいです」と言って家庭教師とマチアスを笑わせた。
今もカナメは変わらない。そんなカナメが眩しくて可愛い。けれど不器用で融通が効かないマチアスはグッと我慢するのである。
✔︎ 美形第一王子×美人幼馴染
✔︎ 真面目で自分にも他人にも厳しい王子様(を目指して書いてます)
✔︎ 外見に似合わない泣き虫怖がり、中身は平凡な受け
✔︎ 美丈夫が服着て歩けばこんな人の第一王子様は、婚約者を(仮にそう見えなくても)大変愛しています。
✔︎ 美人でちょっと無口なクールビューティ(擬態)婚約者は、心許す人の前では怖がり虫と泣き虫が爆発する時があります。
🗣️『密着!カナメ様の学園生活』連載中。
➡︎ 章や作品タイトルの頭に『★』があるものは、個人サイトでリクエストしていただいたものです。こちらではいただいたリクエスト内容やお礼などの後書きを省略させていただいています。
➡︎ 婚約式後設定には『✿』が付いています。
🔺ATTENTION🔺
【「セーリオ様」「カムヴィ様」共通の話 】
こちらに入っているものは『セーリオ様の祝福』と『セーリオ様の祝福:カムヴィ様の言う通り』の両設定共通の話です。
【 感想欄のネタバレフィルター 】
『密着!カナメ様の学園生活』に関しては3話目以降に関するものについてはどのようなコメントであっても、ネタバレフィルターを使用します。
また、読み切り短編に対していただいたコメントは基本的にネタバレフィルターを使用しません。ご留意ください。
【 『運命なんて要らない』とのクロスオーバー 】
こちらで更新する『運命なんて要らない』のキャラクターが登場する話に関しては、『セーリオ様の祝福』及び『セーリオ様の祝福:カムヴィ様の言う通り』どちらの設定でも存在する共通の話として書いております。ご留意ください。
また、クロスオーバー先の話を未読でも問題ないように書いております。
一応、『運命なんて要らない』の登場人物は『セーリオ様の祝福:カムヴィ様の言う通り』には登場しているのですが、このようになっています。
➡︎『運命なんて要らない』の舞台であるハミギャ国の第二王子であるアーロンはマチアスの友人です。出会ってからずっといわゆる文通をしています。
➡︎アーロンの婚約者はノアという同じ歳の男の子です。精霊になんだか愛されています。
祝福という名の厄介なモノがあるんですけど
野犬 猫兄
BL
魔導研究員のディルカには悩みがあった。
愛し愛される二人の証しとして、同じ場所に同じアザが発現するという『花祝紋』が独り身のディルカの身体にいつの間にか現れていたのだ。
それは女神の祝福とまでいわれるアザで、そんな大層なもの誰にも見せられるわけがない。
ディルカは、そんなアザがあるものだから、誰とも恋愛できずにいた。
イチャイチャ……イチャイチャしたいんですけど?!
□■
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!
完結しました。
応援していただきありがとうございます!
□■
第11回BL大賞では、ポイントを入れてくださった皆様、またお読みくださった皆様、どうもありがとうございましたm(__)m
モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中
risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。
任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。
快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。
アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——?
24000字程度の短編です。
※BL(ボーイズラブ)作品です。
この作品は小説家になろうさんでも公開します。
ポメラニアンになった僕は初めて愛を知る【完結】
君影 ルナ
BL
動物大好き包容力カンスト攻め
×
愛を知らない薄幸系ポメ受け
が、お互いに癒され幸せになっていくほのぼのストーリー
────────
※物語の構成上、受けの過去が苦しいものになっております。
※この話をざっくり言うなら、攻めによる受けよしよし話。
※攻めは親バカ炸裂するレベルで動物(後の受け)好き。
※受けは「癒しとは何だ?」と首を傾げるレベルで愛や幸せに疎い。
小学生のゲーム攻略相談にのっていたつもりだったのに、小学生じゃなく異世界の王子さま(イケメン)でした(涙)
九重
BL
大学院修了の年になったが就職できない今どきの学生 坂上 由(ゆう) 男 24歳。
半引きこもり状態となりネットに逃げた彼が見つけたのは【よろず相談サイト】という相談サイトだった。
そこで出会ったアディという小学生? の相談に乗っている間に、由はとんでもない状態に引きずり込まれていく。
これは、知らない間に異世界の国家育成にかかわり、あげく異世界に召喚され、そこで様々な国家の問題に突っ込みたくない足を突っ込み、思いもよらぬ『好意』を得てしまった男の奮闘記である。
注:主人公は女の子が大好きです。それが苦手な方はバックしてください。
*ずいぶん前に、他サイトで公開していた作品の再掲載です。(当時のタイトル「よろず相談サイト」)
【完結】雨降らしは、腕の中。
N2O
BL
獣人の竜騎士 × 特殊な力を持つ青年
Special thanks
illustration by meadow(@into_ml79)
※素人作品、ご都合主義です。温かな目でご覧ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる