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本編
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離宮に到着したマチアスとカナメは、お互いに別行動をとった。
カナメはマチアスの従者であるアルノルトに「護衛の中で、幽霊とか、見つけられたり気がつく人とか、いる?」とこっそり聞き「そのような話は聞いておりませんが、人一倍勘の鋭いものをおつけしましょう」と紹介された一人の屈強な護衛と自身の従者アーネを連れ、離宮の中を散策。
幽霊に気がつける人、なんて言ったカナメに
(殿下……、殿下があんな事をお伝えするから、こんな事に……。これでは本当に、一週間、同じ部屋で過ごす事になりますよ)
と、聞きたくない事を聞いた形になったカナメに心底同情をした。
対してマチアスはアルノルトと共にこの離宮の中にある、書庫へと足を踏み入れた。護衛騎士らは中に入る事は出来ない。
ここは城の中にある“特別室”と呼ばれる複数の部屋と同じで、王族の血でしか開けられない扉に守られている。
中に入ると埃が舞い、本当に長い間、誰も使っていなかった事が容易に想像出来た。
部屋に入るなりマチアスは言う。
「アルノルト。お前は出ていっていい。もし見つけてしまったら、お前は今以上に窮屈になってしまうだろう。俺が真実、王太子になるまで、これ以上窮屈である必要はない」
アルノルトはそんなマチアスの後ろに控えたまま
「あなたさまの従者として契約をしてから、どれほど窮屈になろうともお傍にいると決めております。それが早いか遅いかの違いでしょう。それに、私はマチアス殿下の従者をしていて、一度も窮屈だと思った事はございません。案外と、この身は自由なものですよ」
と言ってすぐに窓を開け、慣れたふうに魔法で埃を窓の外へ押し出して行く。
書庫に埃はあったが、棚に収まる本は素晴らしい保存状態だ。まあ、そういう魔法が使われているので当然と言えば当然だけれど、それでも素晴らしいと言ってしまうほどの保存状態である。
魔法があれどそれでもいつかは朽ちてしまうから、その前に修復やもうそれも出来ないとなると複製をしなければいけないだろう。そうやって複製や修復をへて、ここの本たちは残り続ける。
ここにある本は全て、王族にとって貴重な財産だからだ。
ある程度埃を払い終え綺麗になったら、すぐに窓を閉めた。小さな窓だけれども、不必要に開けるべきではない場所である。
「さあ、マチアス殿下。ご指示を」
「その忠誠心は、どこからくるのだろうか」
「あなたさまが私をそうさせるのです。マチアス殿下がそういうものをお持ちだからですよ」
10歳年上の従者にマチアスは「じゃあ、頼もうか」と彼に自分の考えを伝える事から始めたのだった。
さて、当てもなく探すと言う行為は、非常に難しい。
これがもし、本のタイトルであったり著者であったりが判明しているなどすればまた違うだろうが、残念ながら現状手当たり次第になんとかする以外、ほかなかった。
二人はずっと探し続けてみたけれど、やはり何も掴めないまま時間だけが過ぎてしまった。
すっかり空の色が変わってしまっている。
「夕方になってしまうな」
「そろそろ夕食の準備も終わりますね。殿下、今日はここまでに致しましょう」
「ああ」
二人は部屋を後にする。
窓から入り込む光はすっかり綺麗なオレンジ色。
向こうのほうに目をやれば、オレンジと紺色のクラデーションが美しい。
耳を澄ますと、どこからかカナメの声が聞こえてきた。
そちらの方へ行き先を変えれば、すぐにカナメの姿が見える。
「ほんとうの、ほんとうに?おれ、さっき、なんか変な模様を見たよ……?」
すっかり『わたし』を忘れてしまったビビリのカナメが、不安そうな顔で護衛を見上げていた。
「いいえ、あれはこの離宮が建てられた時によく用いられていた“意匠”ですよ」
「建築……詳しいの?」
「いいえ」
笑顔できっぱり否定した護衛騎士に、カナメの顔が引き攣る。
「じゃ、じゃあ……おれがこんな情けないから。あわれんで嘘を……」
「いえいえいえいえいえ、本当です!本当に!本当です!!私の生家がこの離宮を建てた頃の建築様式でして、これまで何度も修繕を重ねて少しずつ変化してきておりますが、それでも昔の意匠がところどころに残っているんです」
ひきつったまま不安に目を揺らすカナメと、この護衛騎士の会話だけで、カナメがこの時間まで何をしていたか、悲しいかなマチアスには手に取るように分かった。
勘がいいらしい護衛騎士を連れ、幽霊がいるかいないかをチェックさせていたのだと。
カナメらしくいいとは思うが、マチアスとしてはいささか不服だ。
だからやはり口が出た。
「カナメ、ここにくる時に話しただろう。魔祓い師に儀式を頼んでおいたと」
マチアスに気がついていなかったカナメは「ビャッ」と小さく声を上げ、固まっている表情で振り返る。
「なんでまず、おれに自分の存在を優しく教えてくれないの?おれ、アル様の『魔祓い師に儀式を頼んで』発言で、ほんとうにね、ビクビクしてるの。ねえ、アル様、よく考えて。魔祓い師に頼むってことはいる可能性があると判断した人がいるってことだよ?」
「いや、それはカナメが、どうせどこかでよく分からない噂話を聞いて『離宮怖い』になっているだろうと思った父上が、『カナメが安心するように、いないだろうがしておこう。やったと言えば安心もするだろう』と言ってやった事で、誰かが信じてしたとか、そういう事では決してないんだ」
「……この国の一番偉い人にまでおれの臆病さが知れ渡ってるっていう、そういう“公然の秘密”をこんな時に秘密じゃなくしてくれてありがとう」
「いや、もう随分前に公然の秘密というような事ではなくなっているから、安心して欲しい」
「どこに安心要素があるか、おれにはいまいち理解できない。しれっと、おれのなけなしのプライドをへし折っているあたりが、にくい」
ジトッとした目で見られ居心地が悪いマチアスだが、先までの書庫での焦燥としたような、悩ましい気持ちろ言うのだろうか、そんな気持ちが一気に雲霧のごとく消散した気がして、顔が穏やかになりそうなのをグッと堪えた。
その顔がどこか意地悪く見えるものだから、カナメのムッとした気持ちが膨らむ。
「アル様は怖いものがなさそうでなによりですね」
「なんでそこで怒っているんだ?」
「おれが怖がりなのを、今日の1日でみなさんに知らしめてくれたから。ありがとう」
「大丈夫だ、本当に安心してくれ。それは共にここに来ているみなが知っている事だ」
カナメの「アル様のバッッカ!」と不敬上等な叫び声が、美しい離宮に響き渡った。
余談だが今回の事は相当腹に据えかねたようで、今日の夜に「怖いから一緒に寝て」とカナメが助けを求めたのは、マチアスではなかった。
マチアスはそれを知り釈然としない気持ちがあったようだが、明日は自分のところに来るだろうと、助けを求められたアーネに“ニッコリ”と笑ったらしい。
これでアーネは明日からの残りの夜、マチアスのところへカナメを向かわせるだろう。
マチアス本人がその笑顔を浮かべた自覚があるかどうかは定かではないが、あんな怖い笑顔、アーネは二度と見たくないだろうから。
カナメはマチアスの従者であるアルノルトに「護衛の中で、幽霊とか、見つけられたり気がつく人とか、いる?」とこっそり聞き「そのような話は聞いておりませんが、人一倍勘の鋭いものをおつけしましょう」と紹介された一人の屈強な護衛と自身の従者アーネを連れ、離宮の中を散策。
幽霊に気がつける人、なんて言ったカナメに
(殿下……、殿下があんな事をお伝えするから、こんな事に……。これでは本当に、一週間、同じ部屋で過ごす事になりますよ)
と、聞きたくない事を聞いた形になったカナメに心底同情をした。
対してマチアスはアルノルトと共にこの離宮の中にある、書庫へと足を踏み入れた。護衛騎士らは中に入る事は出来ない。
ここは城の中にある“特別室”と呼ばれる複数の部屋と同じで、王族の血でしか開けられない扉に守られている。
中に入ると埃が舞い、本当に長い間、誰も使っていなかった事が容易に想像出来た。
部屋に入るなりマチアスは言う。
「アルノルト。お前は出ていっていい。もし見つけてしまったら、お前は今以上に窮屈になってしまうだろう。俺が真実、王太子になるまで、これ以上窮屈である必要はない」
アルノルトはそんなマチアスの後ろに控えたまま
「あなたさまの従者として契約をしてから、どれほど窮屈になろうともお傍にいると決めております。それが早いか遅いかの違いでしょう。それに、私はマチアス殿下の従者をしていて、一度も窮屈だと思った事はございません。案外と、この身は自由なものですよ」
と言ってすぐに窓を開け、慣れたふうに魔法で埃を窓の外へ押し出して行く。
書庫に埃はあったが、棚に収まる本は素晴らしい保存状態だ。まあ、そういう魔法が使われているので当然と言えば当然だけれど、それでも素晴らしいと言ってしまうほどの保存状態である。
魔法があれどそれでもいつかは朽ちてしまうから、その前に修復やもうそれも出来ないとなると複製をしなければいけないだろう。そうやって複製や修復をへて、ここの本たちは残り続ける。
ここにある本は全て、王族にとって貴重な財産だからだ。
ある程度埃を払い終え綺麗になったら、すぐに窓を閉めた。小さな窓だけれども、不必要に開けるべきではない場所である。
「さあ、マチアス殿下。ご指示を」
「その忠誠心は、どこからくるのだろうか」
「あなたさまが私をそうさせるのです。マチアス殿下がそういうものをお持ちだからですよ」
10歳年上の従者にマチアスは「じゃあ、頼もうか」と彼に自分の考えを伝える事から始めたのだった。
さて、当てもなく探すと言う行為は、非常に難しい。
これがもし、本のタイトルであったり著者であったりが判明しているなどすればまた違うだろうが、残念ながら現状手当たり次第になんとかする以外、ほかなかった。
二人はずっと探し続けてみたけれど、やはり何も掴めないまま時間だけが過ぎてしまった。
すっかり空の色が変わってしまっている。
「夕方になってしまうな」
「そろそろ夕食の準備も終わりますね。殿下、今日はここまでに致しましょう」
「ああ」
二人は部屋を後にする。
窓から入り込む光はすっかり綺麗なオレンジ色。
向こうのほうに目をやれば、オレンジと紺色のクラデーションが美しい。
耳を澄ますと、どこからかカナメの声が聞こえてきた。
そちらの方へ行き先を変えれば、すぐにカナメの姿が見える。
「ほんとうの、ほんとうに?おれ、さっき、なんか変な模様を見たよ……?」
すっかり『わたし』を忘れてしまったビビリのカナメが、不安そうな顔で護衛を見上げていた。
「いいえ、あれはこの離宮が建てられた時によく用いられていた“意匠”ですよ」
「建築……詳しいの?」
「いいえ」
笑顔できっぱり否定した護衛騎士に、カナメの顔が引き攣る。
「じゃ、じゃあ……おれがこんな情けないから。あわれんで嘘を……」
「いえいえいえいえいえ、本当です!本当に!本当です!!私の生家がこの離宮を建てた頃の建築様式でして、これまで何度も修繕を重ねて少しずつ変化してきておりますが、それでも昔の意匠がところどころに残っているんです」
ひきつったまま不安に目を揺らすカナメと、この護衛騎士の会話だけで、カナメがこの時間まで何をしていたか、悲しいかなマチアスには手に取るように分かった。
勘がいいらしい護衛騎士を連れ、幽霊がいるかいないかをチェックさせていたのだと。
カナメらしくいいとは思うが、マチアスとしてはいささか不服だ。
だからやはり口が出た。
「カナメ、ここにくる時に話しただろう。魔祓い師に儀式を頼んでおいたと」
マチアスに気がついていなかったカナメは「ビャッ」と小さく声を上げ、固まっている表情で振り返る。
「なんでまず、おれに自分の存在を優しく教えてくれないの?おれ、アル様の『魔祓い師に儀式を頼んで』発言で、ほんとうにね、ビクビクしてるの。ねえ、アル様、よく考えて。魔祓い師に頼むってことはいる可能性があると判断した人がいるってことだよ?」
「いや、それはカナメが、どうせどこかでよく分からない噂話を聞いて『離宮怖い』になっているだろうと思った父上が、『カナメが安心するように、いないだろうがしておこう。やったと言えば安心もするだろう』と言ってやった事で、誰かが信じてしたとか、そういう事では決してないんだ」
「……この国の一番偉い人にまでおれの臆病さが知れ渡ってるっていう、そういう“公然の秘密”をこんな時に秘密じゃなくしてくれてありがとう」
「いや、もう随分前に公然の秘密というような事ではなくなっているから、安心して欲しい」
「どこに安心要素があるか、おれにはいまいち理解できない。しれっと、おれのなけなしのプライドをへし折っているあたりが、にくい」
ジトッとした目で見られ居心地が悪いマチアスだが、先までの書庫での焦燥としたような、悩ましい気持ちろ言うのだろうか、そんな気持ちが一気に雲霧のごとく消散した気がして、顔が穏やかになりそうなのをグッと堪えた。
その顔がどこか意地悪く見えるものだから、カナメのムッとした気持ちが膨らむ。
「アル様は怖いものがなさそうでなによりですね」
「なんでそこで怒っているんだ?」
「おれが怖がりなのを、今日の1日でみなさんに知らしめてくれたから。ありがとう」
「大丈夫だ、本当に安心してくれ。それは共にここに来ているみなが知っている事だ」
カナメの「アル様のバッッカ!」と不敬上等な叫び声が、美しい離宮に響き渡った。
余談だが今回の事は相当腹に据えかねたようで、今日の夜に「怖いから一緒に寝て」とカナメが助けを求めたのは、マチアスではなかった。
マチアスはそれを知り釈然としない気持ちがあったようだが、明日は自分のところに来るだろうと、助けを求められたアーネに“ニッコリ”と笑ったらしい。
これでアーネは明日からの残りの夜、マチアスのところへカナメを向かわせるだろう。
マチアス本人がその笑顔を浮かべた自覚があるかどうかは定かではないが、あんな怖い笑顔、アーネは二度と見たくないだろうから。
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