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さまよう、からす
始
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例えばこの男に取っての女というのは商売の道具であって、愛でて可愛がろうと思う物ではなかった。そういう感情を持ち出すのなら哀れで可哀想な物と言ったところだろう。
それは彼の母親が彼をそういう人間に育ててしまったのだろうけれど、男に取ってそんな事はどうだっていい事だ。
今の自分がこうである。それが全てで過去の事を思い出して女を愛せないというそれに嘆き悲しむなんて事をこの男はする気はなかったし、それはとても馬鹿馬鹿しいと思っていた。
女もそうだが、男だってこの男は愛する事は出来ない。
そもそも男はきっと“愛情”という事に対して何かが欠けているのだろう。
男が管理する女達はそれを解っているし、ここに来る女は結局こんな自分の店にしか引き取ってもらえないと解っているのだから、男も扱いは楽だ。
この店の女の半数が出戻りで、折角年期を終えるか返済し終えたにもかかわらずもう一度此所に舞い戻った──────男に言わせる所のどうしようもない女で、残りは此所でしか彼女達が望む金額で買い取ってくれなかったという、これまた男に言わせると哀れな女である。
女に金を貸し、貸した女に体を売らして借金を返済させる。なんともその単調な人生を男はとても面白くないと思っていた。
どんなに評判が悪いそれを耳にしても、何を耳にしても、なんとも思わない男が唯一面白くないと思っていた事だ。
それがある日、面白そうな事になると思ったのは“どうしようもない女の哀れな子供”のお蔭だった。
出戻って来たどうしようもない女は、この花街一評判の悪い抱き主、つまりはこの男の元を無事去った女だった。
その女が外で男を作り、男が借金を作り、そして女が戻ってくる。この男──────黒田忠吾に取ってまま有る事だ。
女は顔はともかく年齢が年齢だ、差した金にもならない女にそれなりの金でと言えば
「お腹の子を好きにしてくれても良いから、あの人にお金を用意しなきゃいけないんだ。こんな子よりあの人の方が大切なんだ!」
等と言って退ける。見上げた根性だと忠吾はその腹の子ひっくるめて買い上げた。
生まれた子をじっと見ていた忠吾は男である事に
(さて、どうやってあの女の金をこの子供に作らせようか)
思った。忠吾はあの女の借金の大半は女に返せないと解っている。かといって男でそれだけ返せるのか、忠吾にはそれも解らない。
暫くそのままにしていたが、店の女が「可愛い女の子」だと赤子を見て言い出し思いついた。
(それはいい。どうせ長生きも出来なかろうよ)
いつまでこんな仕事が出来るか本人にだって分からない。そもそも男が返せるかすら不明である。早死にするか、自害するか。忠吾はこの赤子の人生はそんなもんだろうと勝手に決めつけこの赤子に名をつけた。
忠吾に取って暇つぶしの遊びのつもりで始めた事、暇つぶしは所詮暇つぶしだとそう思っていたはずだった。
これがほんの五年程前の話だ。
五年経って忠吾が名をつけた子供、ゆづかは女として生きている。
肩につく程の切禿で禿らしい着物に身を包み、“遊女”になる為に作り替えられている真っ最中だ。
最初は男を遊女になんて無理だと思ったこの店の女達も──だからと言って彼女達は決して口を挟まないのだけど──ゆづかのあまりに当たり前にする姿に、もう最近ではそれも言わない。
彼女達は知らないのだ。
生まれてそれが当たり前だと刷り込んでしまえば、それがその人間の普通になる事を。それを忠吾は身を以て知っている。
さすがにもう自分が男である事を理解しているゆづかでも、女姿で女の様に何かをする事が普通なのだ。忠吾のこれはもはや、一種の執着とも言えるかもしれない。
こんなにも楽しい物を見つけたのは、忠吾にとって初めてだった。
初めて女を抱いた時も男を抱いた時も、忠吾はこんなにも高揚感を覚える事はなかった。それが今はどうだろうか。
ゆづかが日々成長する様に、何かを覚えて行く様に、忠吾は高揚感を覚えそして満たされた。
支配的だの何だのと忠吾を言う人間は花街に腐る程いたが、忠吾が支配欲を満たされたのは今、この時ではないだろうか。
それほどに忠吾は今、充足感を味わっていた。
「さあ、ゆづか、いくよ」
「はい」
ゆづかが頷けばサラサラと彼の髪が揺れる。誰よりも美しく有れと忠吾はゆづかには手を抜かない。
普通であるなら贔屓にされるゆづかに嫉妬の目を向ける女もいるだろうが、ここでは違う。向けられるのは哀れみだ。
忠吾の胸にも満たない背丈のゆづかの管理は、徹底されていた。
食事はかなり制限されているし、忠吾がこうしてどこかへ連れ歩く時間と寝る時間以外の時間は全て“遊女”になる為に、男に抱かれる為に好かれる為の勉強につぎ込まれている。
綺麗な髪紐で緩く結んだ髪の艶を、忠吾が満足そうに見下ろす。
ゆづかの表情は必要がなければほぼ無表情にも近いが、忠吾はそれが豹変する瞬間を知っているのだから、今この時ゆづかが心をそうして閉じ込めている事を気にはしない。
忠吾はゆづかが十三になる正月開けに、店に出すつもりだ。その時には表情豊かなそれを無表情の仮面で隠し、そうあろうとするゆづかの様が忠吾の目に浮かぶ。
それでも何をすればそれが──────無表情なそれが剥がれるか忠吾は理解しているのだから、結局は何よりもゆづかを楽しめるのは自分だけだろうと満足げにゆづかの頭を撫でてやる。すれば忠吾をゆづかが見上げた。
「旦那様、何か?」
小さな唇が必要最低限だけ開き、それに見合った声が漏れる。
「ゆづか、今日は誰の日だったかな……」
「存じ上げません」
言うだけ言ってゆづかはまた進行方向である前を向いて、からからと下駄の音を立てて歩く。
「興味が無さ過ぎるのも、おもしろい物だ。ふっ、お前は本当に面白いな」
すました様子にも見えるこれが、男の物を口に入れてやるその瞬間だけ歪む。その顔は十三になり客を取る頃には消えてなくなるだろうと忠吾は思っている。それはそうして教えるからだ。
しかし忠吾は誰よりも自分が嫌われている事を知っていた。だからこそ、自分だけはいつまでもその顔を見せるだろうと、思うのだ。
それは忠吾に取って何よりも甘い。
人形の様にも見えると言われるゆづかが、生涯仮面を脱ぐのは自分の前だけだろう。遊女の仮面も無表情の仮面も、忠吾の前ではきっと砕け散る。
それは忠吾を何よりも満たすのだ。
(これが最初に穢されるその相手は、私が良い。嫌悪感で泣きじゃくるその顔は、何よりも愛らしいに違いないのだろうから)
黙々と忠吾と歩くゆづかを見て忠吾はまたその思いを認識する。
漸くこの歳──この家業をしてるには若そう、程度で誰も彼の本当の歳を知らないのだが──で忠吾は、愛おしいの意味を知った気がしていた。
誰かが聞けばそれは違うというだろう、と忠吾はぼんやり思う。しかし忠吾は感情という物は結局、人によって意味が違う物だと思って生きているのだから言われてもいつもの食えない笑顔で「さあ」と言うだけだろう。
「ゆづか、今日はなにか食べて帰ろうか。それがいいね」
ゆづかがコクンと頷くのは別に「それがいい」という自己主張ではなく、「どうでもいい」に近いそういう感情だ。それでも忠吾は酷く満足する。
同じ速度で歩く隣のゆづかの肩に手を当てれば、知ってはいるが細い肩だ。力を込めればポキリと音を立てて壊れそうだと思うが、忠吾は別に気にしない。優しく引き寄せより近くで歩く事を強要すればゆづかは黙ってそれに従う。
それもまた、忠吾には愛おしい姿に映る。
まだ起きない花街の中央に走る大通りは、今歩く人間が少ない。どこの置屋もシンと静まり返っており、客も皆冠木門の向こうへと帰っている。
そんな店を両手に忠吾はゆづかと冠木門とは反対の方向へと歩いた。
今日はまず、ゆづかに丁度良いだろうと見つけた花車と顔合わせだ。
相手は仕事は仕事と割り切ると評判の遊女だった女だ。忠吾の思う様にゆづかを教育してくれる事は解り切っている。そういう女なのだから。
それでも確認に顔を合わせる。それは全て、この哀れなゆづかを前にして躊躇されてしまえば台無しだから、それだけだった。
それが終われば冠木門を出て、忠吾が気ままにゆづかを連れ回すのだろう。
「さあゆづか、お前にピタリと会う花車だと良いねえ」
「旦那様の選ぶ方ですから、どなたでも私に会うと思います」
「お前のそれが本音なら、私はお前なんてどうでもよくなるのにね。残念な子供だよ。はははは」
桜色に色付くゆづかの唇に指を這わせる。それに反応し見上げたゆづかに口角を片方だけ上げ笑う忠吾は、そのまま指を頬へと這わせて耳朶を摘む。
「しかし私にはそれくらいが愛おしい。お前は愛らしい子だね、ゆづか」
言った忠吾ははやりこれが自分の感情の中では愛おしいに当たると確信し、ゆづかの無表情に見上げる顔を眺めるのだった。
それは彼の母親が彼をそういう人間に育ててしまったのだろうけれど、男に取ってそんな事はどうだっていい事だ。
今の自分がこうである。それが全てで過去の事を思い出して女を愛せないというそれに嘆き悲しむなんて事をこの男はする気はなかったし、それはとても馬鹿馬鹿しいと思っていた。
女もそうだが、男だってこの男は愛する事は出来ない。
そもそも男はきっと“愛情”という事に対して何かが欠けているのだろう。
男が管理する女達はそれを解っているし、ここに来る女は結局こんな自分の店にしか引き取ってもらえないと解っているのだから、男も扱いは楽だ。
この店の女の半数が出戻りで、折角年期を終えるか返済し終えたにもかかわらずもう一度此所に舞い戻った──────男に言わせる所のどうしようもない女で、残りは此所でしか彼女達が望む金額で買い取ってくれなかったという、これまた男に言わせると哀れな女である。
女に金を貸し、貸した女に体を売らして借金を返済させる。なんともその単調な人生を男はとても面白くないと思っていた。
どんなに評判が悪いそれを耳にしても、何を耳にしても、なんとも思わない男が唯一面白くないと思っていた事だ。
それがある日、面白そうな事になると思ったのは“どうしようもない女の哀れな子供”のお蔭だった。
出戻って来たどうしようもない女は、この花街一評判の悪い抱き主、つまりはこの男の元を無事去った女だった。
その女が外で男を作り、男が借金を作り、そして女が戻ってくる。この男──────黒田忠吾に取ってまま有る事だ。
女は顔はともかく年齢が年齢だ、差した金にもならない女にそれなりの金でと言えば
「お腹の子を好きにしてくれても良いから、あの人にお金を用意しなきゃいけないんだ。こんな子よりあの人の方が大切なんだ!」
等と言って退ける。見上げた根性だと忠吾はその腹の子ひっくるめて買い上げた。
生まれた子をじっと見ていた忠吾は男である事に
(さて、どうやってあの女の金をこの子供に作らせようか)
思った。忠吾はあの女の借金の大半は女に返せないと解っている。かといって男でそれだけ返せるのか、忠吾にはそれも解らない。
暫くそのままにしていたが、店の女が「可愛い女の子」だと赤子を見て言い出し思いついた。
(それはいい。どうせ長生きも出来なかろうよ)
いつまでこんな仕事が出来るか本人にだって分からない。そもそも男が返せるかすら不明である。早死にするか、自害するか。忠吾はこの赤子の人生はそんなもんだろうと勝手に決めつけこの赤子に名をつけた。
忠吾に取って暇つぶしの遊びのつもりで始めた事、暇つぶしは所詮暇つぶしだとそう思っていたはずだった。
これがほんの五年程前の話だ。
五年経って忠吾が名をつけた子供、ゆづかは女として生きている。
肩につく程の切禿で禿らしい着物に身を包み、“遊女”になる為に作り替えられている真っ最中だ。
最初は男を遊女になんて無理だと思ったこの店の女達も──だからと言って彼女達は決して口を挟まないのだけど──ゆづかのあまりに当たり前にする姿に、もう最近ではそれも言わない。
彼女達は知らないのだ。
生まれてそれが当たり前だと刷り込んでしまえば、それがその人間の普通になる事を。それを忠吾は身を以て知っている。
さすがにもう自分が男である事を理解しているゆづかでも、女姿で女の様に何かをする事が普通なのだ。忠吾のこれはもはや、一種の執着とも言えるかもしれない。
こんなにも楽しい物を見つけたのは、忠吾にとって初めてだった。
初めて女を抱いた時も男を抱いた時も、忠吾はこんなにも高揚感を覚える事はなかった。それが今はどうだろうか。
ゆづかが日々成長する様に、何かを覚えて行く様に、忠吾は高揚感を覚えそして満たされた。
支配的だの何だのと忠吾を言う人間は花街に腐る程いたが、忠吾が支配欲を満たされたのは今、この時ではないだろうか。
それほどに忠吾は今、充足感を味わっていた。
「さあ、ゆづか、いくよ」
「はい」
ゆづかが頷けばサラサラと彼の髪が揺れる。誰よりも美しく有れと忠吾はゆづかには手を抜かない。
普通であるなら贔屓にされるゆづかに嫉妬の目を向ける女もいるだろうが、ここでは違う。向けられるのは哀れみだ。
忠吾の胸にも満たない背丈のゆづかの管理は、徹底されていた。
食事はかなり制限されているし、忠吾がこうしてどこかへ連れ歩く時間と寝る時間以外の時間は全て“遊女”になる為に、男に抱かれる為に好かれる為の勉強につぎ込まれている。
綺麗な髪紐で緩く結んだ髪の艶を、忠吾が満足そうに見下ろす。
ゆづかの表情は必要がなければほぼ無表情にも近いが、忠吾はそれが豹変する瞬間を知っているのだから、今この時ゆづかが心をそうして閉じ込めている事を気にはしない。
忠吾はゆづかが十三になる正月開けに、店に出すつもりだ。その時には表情豊かなそれを無表情の仮面で隠し、そうあろうとするゆづかの様が忠吾の目に浮かぶ。
それでも何をすればそれが──────無表情なそれが剥がれるか忠吾は理解しているのだから、結局は何よりもゆづかを楽しめるのは自分だけだろうと満足げにゆづかの頭を撫でてやる。すれば忠吾をゆづかが見上げた。
「旦那様、何か?」
小さな唇が必要最低限だけ開き、それに見合った声が漏れる。
「ゆづか、今日は誰の日だったかな……」
「存じ上げません」
言うだけ言ってゆづかはまた進行方向である前を向いて、からからと下駄の音を立てて歩く。
「興味が無さ過ぎるのも、おもしろい物だ。ふっ、お前は本当に面白いな」
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しかし忠吾は誰よりも自分が嫌われている事を知っていた。だからこそ、自分だけはいつまでもその顔を見せるだろうと、思うのだ。
それは忠吾に取って何よりも甘い。
人形の様にも見えると言われるゆづかが、生涯仮面を脱ぐのは自分の前だけだろう。遊女の仮面も無表情の仮面も、忠吾の前ではきっと砕け散る。
それは忠吾を何よりも満たすのだ。
(これが最初に穢されるその相手は、私が良い。嫌悪感で泣きじゃくるその顔は、何よりも愛らしいに違いないのだろうから)
黙々と忠吾と歩くゆづかを見て忠吾はまたその思いを認識する。
漸くこの歳──この家業をしてるには若そう、程度で誰も彼の本当の歳を知らないのだが──で忠吾は、愛おしいの意味を知った気がしていた。
誰かが聞けばそれは違うというだろう、と忠吾はぼんやり思う。しかし忠吾は感情という物は結局、人によって意味が違う物だと思って生きているのだから言われてもいつもの食えない笑顔で「さあ」と言うだけだろう。
「ゆづか、今日はなにか食べて帰ろうか。それがいいね」
ゆづかがコクンと頷くのは別に「それがいい」という自己主張ではなく、「どうでもいい」に近いそういう感情だ。それでも忠吾は酷く満足する。
同じ速度で歩く隣のゆづかの肩に手を当てれば、知ってはいるが細い肩だ。力を込めればポキリと音を立てて壊れそうだと思うが、忠吾は別に気にしない。優しく引き寄せより近くで歩く事を強要すればゆづかは黙ってそれに従う。
それもまた、忠吾には愛おしい姿に映る。
まだ起きない花街の中央に走る大通りは、今歩く人間が少ない。どこの置屋もシンと静まり返っており、客も皆冠木門の向こうへと帰っている。
そんな店を両手に忠吾はゆづかと冠木門とは反対の方向へと歩いた。
今日はまず、ゆづかに丁度良いだろうと見つけた花車と顔合わせだ。
相手は仕事は仕事と割り切ると評判の遊女だった女だ。忠吾の思う様にゆづかを教育してくれる事は解り切っている。そういう女なのだから。
それでも確認に顔を合わせる。それは全て、この哀れなゆづかを前にして躊躇されてしまえば台無しだから、それだけだった。
それが終われば冠木門を出て、忠吾が気ままにゆづかを連れ回すのだろう。
「さあゆづか、お前にピタリと会う花車だと良いねえ」
「旦那様の選ぶ方ですから、どなたでも私に会うと思います」
「お前のそれが本音なら、私はお前なんてどうでもよくなるのにね。残念な子供だよ。はははは」
桜色に色付くゆづかの唇に指を這わせる。それに反応し見上げたゆづかに口角を片方だけ上げ笑う忠吾は、そのまま指を頬へと這わせて耳朶を摘む。
「しかし私にはそれくらいが愛おしい。お前は愛らしい子だね、ゆづか」
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