29 / 30
第2章
03
しおりを挟む
ヴェヒテはまず教会の協力を得て、中央の教会が行なっていた『加護なしビジネス』についてと『加護なしの真実』、そして『精霊王の愛し子』について領地で説明をした。
その際中央の教会とはいえ教会が行なっていた『加護なしビジネス』という私服の肥やし方を彼ら──────この領地で領民と共に戦う教会で神に仕える彼らに説明させるのだけはやめようと思ったのだが、司祭は教会の人間であるからこそ自分たちに説明させてほしいと言い、教会がこれら三件の周知を行ってくれた。
幸い、この領地内ではヴァールストレーム辺境伯爵と教会が協力し領地を豊かにしていること、そして中央の教会を知る領民や話を聞いたことがある彼らは『中央の教会』と『辺境の教会』を一切同一視していなかったため辺境の教会に対する不満はなく、「すべての教会がここと同じだったらよかったのにな」と彼らは口々に言っていたそうだ。
もっと明け透けに「中央は王も教会も腐ってるなあ」と言ったものもいるくらいだ。
次にヴェヒテがしたのは、これら三件を領民がしっかり理解したところで、城の人間にハイルのことを明かした。
彼らには、ハイルの生い立ちも含め彼が愛し子であること、そしてハイルが望むのは『ヴァールストレーム辺境伯爵領地でいつものように幸せに暮らしたい』だけであったことも、しっかりと伝える。
これを聞いた彼ら城の使用人や兵士に騎士たち、そして司祭から全てを聞いた教会のものたちにも手伝ってもらい、合わせて領民へ広げる役目を担ってもらった。
その際『どうして一人で王都からの軍に会いに行ったのか』をお節介な人間が説明した様で、ハイルが愛し子であることよりも、そんな恐ろしいことをするほどここを愛してくれていたのかと思う気持ちが膨らみ、早くハイルが帰ってくる様にと領地の教会に祈りを捧げる領民が増えた。
ヴァールストレーム辺境伯爵領は昔から戦の舞台となり、歴代ヴァールストレーム辺境伯爵がここに暮らしここを守る領民をとにかく大切にして治めてきた土地だ。
戦がなくなった今もそれは変わらず、歴代ヴァールストレーム辺境伯爵はいかにここを住みよく、幸せに暮らせる様になるかを考え街が発展する様に勤めている。
だからここに暮らす人間はこの領地を愛している。そうではければ多くの領民が、男女関係なく、武器を手に持ち命をかけここを守るためにと戦う術を学ぶなんてしない。
彼らはここを愛し大切にし領主を敬愛するからこそ、自ら戦いに出ようというのだ。今だって、平和になった今も、男女関係なく武器を手に持ち戦う術を学ぶのは全て、その思いが強いから。彼らは自主的にこれをするのだ。
そんな気質の領民がハイルが一人で会いに行った理由が「ここを愛しているから」と知れば心打たれる。
「彼を守るために戦うべきだった」と教会で泣いて懺悔するものも少なくない。
城の敷地内の神殿には今までより多くの花が捧げられ、もう秋になるというのにどこかから見つけた花が置かれていた。
中には「精霊王さまの導きで、ユスティさまとハイルさまが無事に帰って来られます様に」と膝をつき願い、半日も祈るものもいる。
教会にも同じような領民が多く詰めかけた。
ヴェヒテは無事だった領地を治める領主へ、光の柱についての聞かされた範囲で理解したことを含め認めた書を持たせ自領の民へ知らせる様に、と使いを出した。
その際、領民へ伝えた『加護なしビジネス』についてと『加護なしの真実』、そして『精霊王の愛し子』についても詳細を書いたものも渡す様にしてあるので、きっと各領地で意識改革が起こるだろう。
ハイルの存在はゆるやかに外に向けて知られればいいだろうと、ヴェヒテはそこは何も言わなかった。
ここの領民には説明しろとシュピーラドに言われたが、他の領地に対しては何も言われていない。そこの辺りは是非シュピーラドが適当に上手にお告げでも使ってやってくれた方がヴァールストレーム辺境伯爵領地以外では有効だろうと、ヴェヒテはそう思ったのである。
王家件とハイルの生家であるエングブロム公爵家のした罪は、ハイルやユスティが戻ってきてから発表方法を考えればいいかとヴェヒテは領地のことに集中した。
正直王族として王家のなしたこと、それにつながるエングブロム公爵家のことを今すぐに説明すべきかと思う気持ちがあるが、王家を離れた人間がそこまで突っ込んでいいものかと悩んでいるのだ。
(いっそ精霊王にこれも頼めばいい。そうだ、そうしよう。お告げとして全部言ってくれればそれでいいじゃないか……そうしよう。何でもかんでも俺を使うのだ。俺だって使わせてもらおうじゃないか)
決めたら悩みが減って気持ちが楽になり、仕事が捗る。
他の領地からの応援要請を読みながら、ヴェヒテは小さく笑みを浮かべた。
決裁を済ませ全てをニコライとグスタフに預け、彼らにそれぞれの部署へ運ぶ様に指示を出した頃には、太陽がオレンジ色の光を纏い沈もうとしている頃である。
紫からオレンジへ、絶妙なグラデーションは美しい。
執務室の窓から見るその色と、その向こうの景色がヴェヒテは好きだった。
彼の養父もよくこの景色を眺めていた。聞かなかったけれど、自分と同じ様に今日も平和であったことに感謝していたのではないだろうかとヴェヒテは思う様になっている。
「さて、夕食の時間まで、本でも……」
珍しくそんな時間が生まれた。
これまでは何かと話し合いをしたドンはもうここにいない。
ふとした拍子にヴェヒテの心に寂しい気持ちがよぎる。
秋になる前に、ドンは息子の待つ領地へ戻っていった。
ガルムステット侯爵領での説明は関係者として全てを見聞きした、ドンに任せたのだ。
シュピーラドからの命を聞くと、自分が一番適任だとすぐにガルムステット侯爵領へと向かった。
妻のカルロッテはヘレナを案じて残っている。
「何を心配なさいますか。わたくしは辺境伯の妻ですよ」と気丈に振る舞う彼女だが、ユスティとハイルの身を案じ眠れないことも多い。常に寄り添っている事が出来ないヴェヒテは、カルロッテの厚意ををありがたく頂戴している。
今日は夕食の時間まで二人で敷地の神殿へ祈りを捧げると言っていた。
本当は迎えに行きたいところだけれど、母娘二人きりがいいと言われてしまっているから大人しく、今日は読書と決め棚から読みかけの本を探す。
そうでもしなければ、妻を迎えに行ってしまいそうだからだ。
「ふむ……これでいいか」
目的の本に手をかけたヴェヒテを、大声で呼ぶ声が廊下から聞こえてきた。その声にヴェヒテは本を床に落としてしまう。
その声の持ち主が従者や使用人、特にグスタフであればまだ驚かなかったかも知れない。けれど今、叫んでこちらへ向かってくるのは、彼の妻。
淑女と言われその所作に心奪われた男も多い、あのヘレナだ。
ヘレナはノックも声をかけることもせず大きな音を立て執務室の扉を開けると、彼女らしからぬ大声で言った。
その際中央の教会とはいえ教会が行なっていた『加護なしビジネス』という私服の肥やし方を彼ら──────この領地で領民と共に戦う教会で神に仕える彼らに説明させるのだけはやめようと思ったのだが、司祭は教会の人間であるからこそ自分たちに説明させてほしいと言い、教会がこれら三件の周知を行ってくれた。
幸い、この領地内ではヴァールストレーム辺境伯爵と教会が協力し領地を豊かにしていること、そして中央の教会を知る領民や話を聞いたことがある彼らは『中央の教会』と『辺境の教会』を一切同一視していなかったため辺境の教会に対する不満はなく、「すべての教会がここと同じだったらよかったのにな」と彼らは口々に言っていたそうだ。
もっと明け透けに「中央は王も教会も腐ってるなあ」と言ったものもいるくらいだ。
次にヴェヒテがしたのは、これら三件を領民がしっかり理解したところで、城の人間にハイルのことを明かした。
彼らには、ハイルの生い立ちも含め彼が愛し子であること、そしてハイルが望むのは『ヴァールストレーム辺境伯爵領地でいつものように幸せに暮らしたい』だけであったことも、しっかりと伝える。
これを聞いた彼ら城の使用人や兵士に騎士たち、そして司祭から全てを聞いた教会のものたちにも手伝ってもらい、合わせて領民へ広げる役目を担ってもらった。
その際『どうして一人で王都からの軍に会いに行ったのか』をお節介な人間が説明した様で、ハイルが愛し子であることよりも、そんな恐ろしいことをするほどここを愛してくれていたのかと思う気持ちが膨らみ、早くハイルが帰ってくる様にと領地の教会に祈りを捧げる領民が増えた。
ヴァールストレーム辺境伯爵領は昔から戦の舞台となり、歴代ヴァールストレーム辺境伯爵がここに暮らしここを守る領民をとにかく大切にして治めてきた土地だ。
戦がなくなった今もそれは変わらず、歴代ヴァールストレーム辺境伯爵はいかにここを住みよく、幸せに暮らせる様になるかを考え街が発展する様に勤めている。
だからここに暮らす人間はこの領地を愛している。そうではければ多くの領民が、男女関係なく、武器を手に持ち命をかけここを守るためにと戦う術を学ぶなんてしない。
彼らはここを愛し大切にし領主を敬愛するからこそ、自ら戦いに出ようというのだ。今だって、平和になった今も、男女関係なく武器を手に持ち戦う術を学ぶのは全て、その思いが強いから。彼らは自主的にこれをするのだ。
そんな気質の領民がハイルが一人で会いに行った理由が「ここを愛しているから」と知れば心打たれる。
「彼を守るために戦うべきだった」と教会で泣いて懺悔するものも少なくない。
城の敷地内の神殿には今までより多くの花が捧げられ、もう秋になるというのにどこかから見つけた花が置かれていた。
中には「精霊王さまの導きで、ユスティさまとハイルさまが無事に帰って来られます様に」と膝をつき願い、半日も祈るものもいる。
教会にも同じような領民が多く詰めかけた。
ヴェヒテは無事だった領地を治める領主へ、光の柱についての聞かされた範囲で理解したことを含め認めた書を持たせ自領の民へ知らせる様に、と使いを出した。
その際、領民へ伝えた『加護なしビジネス』についてと『加護なしの真実』、そして『精霊王の愛し子』についても詳細を書いたものも渡す様にしてあるので、きっと各領地で意識改革が起こるだろう。
ハイルの存在はゆるやかに外に向けて知られればいいだろうと、ヴェヒテはそこは何も言わなかった。
ここの領民には説明しろとシュピーラドに言われたが、他の領地に対しては何も言われていない。そこの辺りは是非シュピーラドが適当に上手にお告げでも使ってやってくれた方がヴァールストレーム辺境伯爵領地以外では有効だろうと、ヴェヒテはそう思ったのである。
王家件とハイルの生家であるエングブロム公爵家のした罪は、ハイルやユスティが戻ってきてから発表方法を考えればいいかとヴェヒテは領地のことに集中した。
正直王族として王家のなしたこと、それにつながるエングブロム公爵家のことを今すぐに説明すべきかと思う気持ちがあるが、王家を離れた人間がそこまで突っ込んでいいものかと悩んでいるのだ。
(いっそ精霊王にこれも頼めばいい。そうだ、そうしよう。お告げとして全部言ってくれればそれでいいじゃないか……そうしよう。何でもかんでも俺を使うのだ。俺だって使わせてもらおうじゃないか)
決めたら悩みが減って気持ちが楽になり、仕事が捗る。
他の領地からの応援要請を読みながら、ヴェヒテは小さく笑みを浮かべた。
決裁を済ませ全てをニコライとグスタフに預け、彼らにそれぞれの部署へ運ぶ様に指示を出した頃には、太陽がオレンジ色の光を纏い沈もうとしている頃である。
紫からオレンジへ、絶妙なグラデーションは美しい。
執務室の窓から見るその色と、その向こうの景色がヴェヒテは好きだった。
彼の養父もよくこの景色を眺めていた。聞かなかったけれど、自分と同じ様に今日も平和であったことに感謝していたのではないだろうかとヴェヒテは思う様になっている。
「さて、夕食の時間まで、本でも……」
珍しくそんな時間が生まれた。
これまでは何かと話し合いをしたドンはもうここにいない。
ふとした拍子にヴェヒテの心に寂しい気持ちがよぎる。
秋になる前に、ドンは息子の待つ領地へ戻っていった。
ガルムステット侯爵領での説明は関係者として全てを見聞きした、ドンに任せたのだ。
シュピーラドからの命を聞くと、自分が一番適任だとすぐにガルムステット侯爵領へと向かった。
妻のカルロッテはヘレナを案じて残っている。
「何を心配なさいますか。わたくしは辺境伯の妻ですよ」と気丈に振る舞う彼女だが、ユスティとハイルの身を案じ眠れないことも多い。常に寄り添っている事が出来ないヴェヒテは、カルロッテの厚意ををありがたく頂戴している。
今日は夕食の時間まで二人で敷地の神殿へ祈りを捧げると言っていた。
本当は迎えに行きたいところだけれど、母娘二人きりがいいと言われてしまっているから大人しく、今日は読書と決め棚から読みかけの本を探す。
そうでもしなければ、妻を迎えに行ってしまいそうだからだ。
「ふむ……これでいいか」
目的の本に手をかけたヴェヒテを、大声で呼ぶ声が廊下から聞こえてきた。その声にヴェヒテは本を床に落としてしまう。
その声の持ち主が従者や使用人、特にグスタフであればまだ驚かなかったかも知れない。けれど今、叫んでこちらへ向かってくるのは、彼の妻。
淑女と言われその所作に心奪われた男も多い、あのヘレナだ。
ヘレナはノックも声をかけることもせず大きな音を立て執務室の扉を開けると、彼女らしからぬ大声で言った。
0
こちらの作品と同一世界の話一覧。
■ トリベール国
『セーリオ様の祝福』
『セーリオ様の祝福:カムヴィ様の言う通り』(「セーリオ様の祝福」のIFのお話)
『bounty』
■ ハミギャ国
『運命なんて要らない』
■ ピエニ国
『シュピーラドの恋情』
どの作品も独立しています。また、作品によって時代が異なる場合があります。
仮に他の作品のキャラが出張しても、元の作品がわからなくても問題がないように書いています。
■ トリベール国
『セーリオ様の祝福』
『セーリオ様の祝福:カムヴィ様の言う通り』(「セーリオ様の祝福」のIFのお話)
『bounty』
■ ハミギャ国
『運命なんて要らない』
■ ピエニ国
『シュピーラドの恋情』
どの作品も独立しています。また、作品によって時代が異なる場合があります。
仮に他の作品のキャラが出張しても、元の作品がわからなくても問題がないように書いています。
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。


【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。

【書籍化・取り下げ予定】あなたたちのことなんて知らない
gacchi
恋愛
母親と旅をしていたニナは精霊の愛し子だということが知られ、精霊教会に捕まってしまった。母親を人質にされ、この国にとどまることを国王に強要される。仕方なく侯爵家の養女ニネットとなったが、精霊の愛し子だとは知らない義母と義妹、そして婚約者の第三王子カミーユには愛人の子だと思われて嫌われていた。だが、ニネットに虐げられたと嘘をついた義妹のおかげで婚約は解消される。それでも精霊の愛し子を利用したい国王はニネットに新しい婚約者候補を用意した。そこで出会ったのは、ニネットの本当の姿が見える公爵令息ルシアンだった。書籍化予定です。取り下げになります。詳しい情報は決まり次第お知らせいたします。
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
すべてはあなたを守るため
高菜あやめ
BL
【天然超絶美形な王太子×妾のフリした護衛】 Y国の次期国王セレスタン王太子殿下の妾になるため、はるばるX国からやってきたロキ。だが妾とは表向きの姿で、その正体はY国政府の依頼で派遣された『雇われ』護衛だ。戴冠式を一か月後に控え、殿下をあらゆる刺客から守りぬかなくてはならない。しかしこの任務、殿下に素性を知られないことが条件で、そのため武器も取り上げられ、丸腰で護衛をするとか無茶な注文をされる。ロキははたして殿下を守りぬけるのか……愛情深い王太子殿下とポンコツ護衛のほのぼの切ないラブコメディです
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる