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発走の合図とともにドッと砂を蹴り上げる音を残して馬が走り出す。
発走直後は言うまでも無く競争での第一関門。
その反応を間違えれば1秒に満たない時間で勝敗が決着してしまう事もある。
特に馬は競馬を理解出来ないので状況の変化に驚き立ち上がってしまう事もある。
というかさんざん閉所に詰め込み大人しくさせておいて急に走れという方が難しい。
それを理解して誘導するのが騎手の仕事だ。
とはいえ賢いファルクスは私に促されずともまずまずの反応。
前が開けばしっかりと脚を踏み出し前に進む。
横を見れば殆どの馬も同じような反応で進んでいる。
他の馬が蹴り上げた砂が横を飛んでいくのが鬱陶しい。
反応に失敗した馬がいる中で抜群な反応を見せたのがリサの馬。
大外枠に入ったリサの馬はファルクスが飛び出し速度を上げて流れに乗った時には既に馬2頭分、2馬身先を走っていた。
第一関門の発走を終えれば次は位置取り。
リサの馬は速度に乗ったまま競争路の内側に切れ込んでくる。
競馬では各馬の進路は決められておらず周囲に邪魔しないのであればどこを走ってもいい。
楕円形の競技路なので当然内が有利。
リサは無駄を減らすために内へと斬り込むが先頭を主張する馬とかち合い競争に。
発走を上手くきめ素早く速度をあげたリサの馬が先頭を制して内も確保した。
そこに先頭を求め諦めきれない馬が追従する形になり数頭の集団に。
特に数頭が隙あらば追い抜こうとするので5頭くらいが横になっての追走。
私とファルクスは先行争いを他所に落ち着いて競走を始める。
ファルクスが速度を上げて流れに乗った後は無理に位置をあげず、体力を使わず内に位置を取れる流れを探す。
内への位置取りは先頭を追いかけた馬や出遅れた馬がいたので比較的簡単に確保できた。
最初の攻防を終えて第1角へ。
私とファルクスは先頭からやや離れた2番手集団の先頭を内側沿いに角へと入る。
角に入っても先頭の争いは続いている。
先頭を取れなかった馬たちが角に入っても速度を落とすことなく前を窺っているので速度が落ちない。
外からちょっかいを出されてもリサの馬は怯むことなく気高く走る。
そうしているうちに第2角、角の終わりから直線を向くころには先頭との距離が少し開く。
2番手集団では前との差に焦った数頭が私の外を回り前へと位置をあげていく。
私はそれにつられそうになっているファルクスを宥め無理せず角をやり過ごす。
そうして向こう正面の直線に入ったところでファルクスに合図を出して位置をあげていく。
走り始めて無理をしていないファルクスは軽々と速度をあげていく。
角で無理をして前を追いかけた馬を簡単に追い抜き先頭集団の真後ろに着ける。
いかに馬とはいえ1000メートル以上もの距離を全速力で駆け抜けることは出来ない。
加えて周囲と競って走っていた馬であれば体力の消耗も強まる。
速度が落ち始めた集団に取りつくのは難しくなかった。
先頭集団の後ろ。
風よけになる場所を一ドルとそこでもう一度合図を入れて速度を流してファルクスに一息入れる。
体力があり余っているファルクスは
「簡単に抜かせるのだが良いのか?」
と、言いたそうなので
「今はまだ大丈夫。必要な時が来るからその時に存分に」
と、小さく語り掛ける。
賢く聞き分けの良いファルクスは
「そ」
と小さく理解を示してくれる。
先頭集団に取りついたところで最後の角に入る。
内を走ればそれだけ無駄に走る必要はなく体力を消耗しない。
加えて前に馬がいれば風よけになり更に消耗を抑えられる。
けれど当然そんな簡単な話ではない。
前に馬がいれば走る邪魔になるし、前の馬が蹴り上げた砂が鬱陶しい。
鬱陶しいというか邪魔で痛い。
馬によってはそれを嫌がり怯むこともあるのだが根性豊かなファルクスは耐えてくれる。
むしろその状況をナニクソと力に変えてくれる。
問題は私の体力と判断力だ。
3角から4角へ。
ここからが私の腕の見せ所。
周囲の馬を見極めて無駄なく走りやすい場所へとファルクスを誘導する。
先頭を主張した8頭のうち3頭は既に限界。
二番手内側の馬と大外2頭が体力を無くしているので巻き込まれないよう少し膨らんで避ける。
何も考えず脱落馬の後ろを走っていた馬はそれが壁となり思う通りに走れなくなる。
角の終わり掛けで前に残る馬は5頭。
そこで後ろを振り向き各馬の状況を観察。
競馬が成立していない中では戦法が生まれるはずもない。
どの馬も体力を温存ということを考えず力を出し切っている。
強いて言えば発走直後に後手を踏んだ馬が体力を残しているが距離と能力からして危険度は低い。
現状もっとも注意すべきはリサの馬。
これだけ前半を飛ばし他の馬に追われながらも一番体力を残している。
多分この馬とファルクスの直接比較ではファルクスの方が分が悪い。
時間勝負になればおそらく勝てない。
それくらい素質のある良い馬だ。
そうこうしているうちに第4角から直線へ。
既にゴール地点、決勝線は見えているが先行した各馬に力はない。
残っていた先行馬も次第に遅れていく。
唯一力を残すリサの馬の後ろを確保することでファルクスの邪魔を排除する。
ゴール、決勝線まで残りおよそ150メートル。
前に残るのがリサの馬だけになったところでファルクスを横に誘導し合図を送る。
開けた進路を前にここからはキミの独擅場だと。
私の合図を受けたファルクスは一歩一歩と力を増して速度をあげていく。
それまでの走りが明確に手抜きだったと分かるように。
これからが全速力だと示すかのように大きく広い歩幅で駆けていく。
そうして終始先頭を走っていたリサの馬に並びかける。
残り100メートル。
速度に乗ったファルクスがついに先頭に立ちかける。
が。
そこで前を行くリサが鞭を入れ馬を押し速度をあげた。
体力の限界に近かった馬もリサに応えるように速度を上げる。
それはファルクスの渾身の走りよりも早く、詰まっていた差は広がっていく。
並びかけた馬体が離れていく。
流石はロシェルの管理する馬だと思う。
流石は軍馬として馬を管理してきた大きな牧場の馬だと思う。
リサと馬の反応も判断も流石だと思う。
だが、それは予想通りの反応だ。
競られ並びかけられれば抜かされまいと応戦する。
反応が自らの意志で自らのタイミングであればまだしも急ぎであれば身体に負担がかかる。
それも長時間は知ってきた中でのモノであればなおの事蓄積となる。
決勝線はまだ少し先。
先手を取るために序盤に力を使い道中もちょっかいを封じるために力を使ってきた馬がどれだけの余力があるだろうか。
それを考えれば応戦し引き離そうと下だけでもそのすごさが分かる。
けれど、申し訳ないがこちらはまだまだ元気。
無茶も無理もこれからが本番。
夢で言えば漁夫の利というモノになるのだろうが仕方がない。
これが競馬だ。
体力の有るファルクスは離されても心は折れない。
確実に追い抜くと一歩一歩力強く蹴り上げ前を追いかける。
長く持続できるファルクスに対して体力に乏しいリサの馬が応戦できるのは僅かな時間。
そして時間が過ぎれば再び距離は縮まっていく。
1馬身開いた差が半馬身に。
半馬身が首差に。
そして鼻先が揃い、ファルクスが前に出る。
リサも鞭を何度もいれて踏ん張らせようとする。
馬もそれに応えるようにファルクスに追いすがるが先程の様な力強さはない。
そして前に出たモノが鼻先から首に変わったところで終わりが来た。
踏ん張る力が無く、負けを確信したリサの馬から力が抜けていった。
残り30メートル。
ファルクスに導かれた私は馬群の先頭に立った。
後方から追いかけられる馬はもういない。
私たちはそのまま駆け抜けた。
発走直後は言うまでも無く競争での第一関門。
その反応を間違えれば1秒に満たない時間で勝敗が決着してしまう事もある。
特に馬は競馬を理解出来ないので状況の変化に驚き立ち上がってしまう事もある。
というかさんざん閉所に詰め込み大人しくさせておいて急に走れという方が難しい。
それを理解して誘導するのが騎手の仕事だ。
とはいえ賢いファルクスは私に促されずともまずまずの反応。
前が開けばしっかりと脚を踏み出し前に進む。
横を見れば殆どの馬も同じような反応で進んでいる。
他の馬が蹴り上げた砂が横を飛んでいくのが鬱陶しい。
反応に失敗した馬がいる中で抜群な反応を見せたのがリサの馬。
大外枠に入ったリサの馬はファルクスが飛び出し速度を上げて流れに乗った時には既に馬2頭分、2馬身先を走っていた。
第一関門の発走を終えれば次は位置取り。
リサの馬は速度に乗ったまま競争路の内側に切れ込んでくる。
競馬では各馬の進路は決められておらず周囲に邪魔しないのであればどこを走ってもいい。
楕円形の競技路なので当然内が有利。
リサは無駄を減らすために内へと斬り込むが先頭を主張する馬とかち合い競争に。
発走を上手くきめ素早く速度をあげたリサの馬が先頭を制して内も確保した。
そこに先頭を求め諦めきれない馬が追従する形になり数頭の集団に。
特に数頭が隙あらば追い抜こうとするので5頭くらいが横になっての追走。
私とファルクスは先行争いを他所に落ち着いて競走を始める。
ファルクスが速度を上げて流れに乗った後は無理に位置をあげず、体力を使わず内に位置を取れる流れを探す。
内への位置取りは先頭を追いかけた馬や出遅れた馬がいたので比較的簡単に確保できた。
最初の攻防を終えて第1角へ。
私とファルクスは先頭からやや離れた2番手集団の先頭を内側沿いに角へと入る。
角に入っても先頭の争いは続いている。
先頭を取れなかった馬たちが角に入っても速度を落とすことなく前を窺っているので速度が落ちない。
外からちょっかいを出されてもリサの馬は怯むことなく気高く走る。
そうしているうちに第2角、角の終わりから直線を向くころには先頭との距離が少し開く。
2番手集団では前との差に焦った数頭が私の外を回り前へと位置をあげていく。
私はそれにつられそうになっているファルクスを宥め無理せず角をやり過ごす。
そうして向こう正面の直線に入ったところでファルクスに合図を出して位置をあげていく。
走り始めて無理をしていないファルクスは軽々と速度をあげていく。
角で無理をして前を追いかけた馬を簡単に追い抜き先頭集団の真後ろに着ける。
いかに馬とはいえ1000メートル以上もの距離を全速力で駆け抜けることは出来ない。
加えて周囲と競って走っていた馬であれば体力の消耗も強まる。
速度が落ち始めた集団に取りつくのは難しくなかった。
先頭集団の後ろ。
風よけになる場所を一ドルとそこでもう一度合図を入れて速度を流してファルクスに一息入れる。
体力があり余っているファルクスは
「簡単に抜かせるのだが良いのか?」
と、言いたそうなので
「今はまだ大丈夫。必要な時が来るからその時に存分に」
と、小さく語り掛ける。
賢く聞き分けの良いファルクスは
「そ」
と小さく理解を示してくれる。
先頭集団に取りついたところで最後の角に入る。
内を走ればそれだけ無駄に走る必要はなく体力を消耗しない。
加えて前に馬がいれば風よけになり更に消耗を抑えられる。
けれど当然そんな簡単な話ではない。
前に馬がいれば走る邪魔になるし、前の馬が蹴り上げた砂が鬱陶しい。
鬱陶しいというか邪魔で痛い。
馬によってはそれを嫌がり怯むこともあるのだが根性豊かなファルクスは耐えてくれる。
むしろその状況をナニクソと力に変えてくれる。
問題は私の体力と判断力だ。
3角から4角へ。
ここからが私の腕の見せ所。
周囲の馬を見極めて無駄なく走りやすい場所へとファルクスを誘導する。
先頭を主張した8頭のうち3頭は既に限界。
二番手内側の馬と大外2頭が体力を無くしているので巻き込まれないよう少し膨らんで避ける。
何も考えず脱落馬の後ろを走っていた馬はそれが壁となり思う通りに走れなくなる。
角の終わり掛けで前に残る馬は5頭。
そこで後ろを振り向き各馬の状況を観察。
競馬が成立していない中では戦法が生まれるはずもない。
どの馬も体力を温存ということを考えず力を出し切っている。
強いて言えば発走直後に後手を踏んだ馬が体力を残しているが距離と能力からして危険度は低い。
現状もっとも注意すべきはリサの馬。
これだけ前半を飛ばし他の馬に追われながらも一番体力を残している。
多分この馬とファルクスの直接比較ではファルクスの方が分が悪い。
時間勝負になればおそらく勝てない。
それくらい素質のある良い馬だ。
そうこうしているうちに第4角から直線へ。
既にゴール地点、決勝線は見えているが先行した各馬に力はない。
残っていた先行馬も次第に遅れていく。
唯一力を残すリサの馬の後ろを確保することでファルクスの邪魔を排除する。
ゴール、決勝線まで残りおよそ150メートル。
前に残るのがリサの馬だけになったところでファルクスを横に誘導し合図を送る。
開けた進路を前にここからはキミの独擅場だと。
私の合図を受けたファルクスは一歩一歩と力を増して速度をあげていく。
それまでの走りが明確に手抜きだったと分かるように。
これからが全速力だと示すかのように大きく広い歩幅で駆けていく。
そうして終始先頭を走っていたリサの馬に並びかける。
残り100メートル。
速度に乗ったファルクスがついに先頭に立ちかける。
が。
そこで前を行くリサが鞭を入れ馬を押し速度をあげた。
体力の限界に近かった馬もリサに応えるように速度を上げる。
それはファルクスの渾身の走りよりも早く、詰まっていた差は広がっていく。
並びかけた馬体が離れていく。
流石はロシェルの管理する馬だと思う。
流石は軍馬として馬を管理してきた大きな牧場の馬だと思う。
リサと馬の反応も判断も流石だと思う。
だが、それは予想通りの反応だ。
競られ並びかけられれば抜かされまいと応戦する。
反応が自らの意志で自らのタイミングであればまだしも急ぎであれば身体に負担がかかる。
それも長時間は知ってきた中でのモノであればなおの事蓄積となる。
決勝線はまだ少し先。
先手を取るために序盤に力を使い道中もちょっかいを封じるために力を使ってきた馬がどれだけの余力があるだろうか。
それを考えれば応戦し引き離そうと下だけでもそのすごさが分かる。
けれど、申し訳ないがこちらはまだまだ元気。
無茶も無理もこれからが本番。
夢で言えば漁夫の利というモノになるのだろうが仕方がない。
これが競馬だ。
体力の有るファルクスは離されても心は折れない。
確実に追い抜くと一歩一歩力強く蹴り上げ前を追いかける。
長く持続できるファルクスに対して体力に乏しいリサの馬が応戦できるのは僅かな時間。
そして時間が過ぎれば再び距離は縮まっていく。
1馬身開いた差が半馬身に。
半馬身が首差に。
そして鼻先が揃い、ファルクスが前に出る。
リサも鞭を何度もいれて踏ん張らせようとする。
馬もそれに応えるようにファルクスに追いすがるが先程の様な力強さはない。
そして前に出たモノが鼻先から首に変わったところで終わりが来た。
踏ん張る力が無く、負けを確信したリサの馬から力が抜けていった。
残り30メートル。
ファルクスに導かれた私は馬群の先頭に立った。
後方から追いかけられる馬はもういない。
私たちはそのまま駆け抜けた。
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