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まぁ、当然だろう。
でも、蓮水にとってはそんな事はどうでも良かった。
なぜなら、彼女と一緒に入れるだけで幸せな気分になれるからだ。
ある日の事。
蓮水は彼女を家に招待することにした。
もちろん、親には事前に伝えてある。
そして、当日になり、家にやってきた彼女とリビングで寛いでいると、玄関の方から物音が聞こえてきた。
(母さん達帰ってきたんだ)そう思って、迎えに出る。すると、そこには意外な人物がいた。
《あら、こんにちは。今日はお招きいただき、どうもありがとう》 《あれ?先輩、うちに来ること、家族に言ってなかったんですか?》 《うん。サプライズ的な感じで驚かせようと思って》 《へぇ~》 《それより、上がってもいいかしら?》 《あっ、はい。いいですよ》 その後、二人は階段を上がり、自室へ向かった。
ドアを開けると、中に入る。
《おぉ……!》思わず感嘆の声が漏れた。
部屋の壁一面が本棚になっており、大量の漫画やラノベが置かれている。
《凄い量ね》 《はい。俺、これ全部読み切ってますから》 《そうなの!?︎》 《えぇ、まぁ……》 《本当に?凄いわね……》彼女は感心するように言う。《とりあえず、座ってください。今、飲み物持ってきますんで》 《えぇ、分かったわ》 数分後。
コップを持って部屋に戻ってくる。
《はい、どうぞ》《ありがと》彼女はそれを受け取って、一口飲む。
《美味しい!》《そうですか?よかったです》…………沈黙が流れる。
お互いに何を話せば良いのか分からず、気まずくなっていたのだ。
しかし、それも束の間だった。
先に彼女がその空気に耐え切れなくなり、口を開く。《そういえばさ、この間の模試の結果、返ってきたんでしょう?》 《あ、はい。そうですね》 蓮水はその質問に対して正直に答える。
《ふぅん……》彼女は興味無さげな反応を示した。
その態度を見た瞬間、蓮水の心に黒い感情が生まれる。《あの、一つ聞きたいんですけど、先輩って勉強出来る方ですか?》 《別に普通だと思うわよ》 《へぇ~、そうなんですね》 蓮水は、ニヤリと笑みを浮かべる。
《それでさ、先輩。ちょっとお願いがあるんだけど聞いてくれる?》 《何かしら?》 《実はさ、今日のテストでどうしても分からないところがあったんだよ。だから、教えてほしいなって思ったんだけど……ダメかな?》 《うーん……》少し悩む素振りを見せる彼女だったが、やがて結論を出したのか、笑顔で言った。《いいわよ♪》……………………………… 数時間後。
彼女のおかげで、全ての問題が解けるようになった蓮水は満面の笑みを浮かべていた。
《やったぁ!!︎これで明日の小テストもバッチリだ!》 《おめでとう♪じゃあ、約束通りご褒美をあげる♪》 《ホント!?︎ありがとうございます!》 蓮水は喜びながら彼女の手を握る。
そして、彼女が蓮水を抱きしめた時、彼の理性は完全に崩壊し、そのままベッドに押し倒す。
でも、蓮水にとってはそんな事はどうでも良かった。
なぜなら、彼女と一緒に入れるだけで幸せな気分になれるからだ。
ある日の事。
蓮水は彼女を家に招待することにした。
もちろん、親には事前に伝えてある。
そして、当日になり、家にやってきた彼女とリビングで寛いでいると、玄関の方から物音が聞こえてきた。
(母さん達帰ってきたんだ)そう思って、迎えに出る。すると、そこには意外な人物がいた。
《あら、こんにちは。今日はお招きいただき、どうもありがとう》 《あれ?先輩、うちに来ること、家族に言ってなかったんですか?》 《うん。サプライズ的な感じで驚かせようと思って》 《へぇ~》 《それより、上がってもいいかしら?》 《あっ、はい。いいですよ》 その後、二人は階段を上がり、自室へ向かった。
ドアを開けると、中に入る。
《おぉ……!》思わず感嘆の声が漏れた。
部屋の壁一面が本棚になっており、大量の漫画やラノベが置かれている。
《凄い量ね》 《はい。俺、これ全部読み切ってますから》 《そうなの!?︎》 《えぇ、まぁ……》 《本当に?凄いわね……》彼女は感心するように言う。《とりあえず、座ってください。今、飲み物持ってきますんで》 《えぇ、分かったわ》 数分後。
コップを持って部屋に戻ってくる。
《はい、どうぞ》《ありがと》彼女はそれを受け取って、一口飲む。
《美味しい!》《そうですか?よかったです》…………沈黙が流れる。
お互いに何を話せば良いのか分からず、気まずくなっていたのだ。
しかし、それも束の間だった。
先に彼女がその空気に耐え切れなくなり、口を開く。《そういえばさ、この間の模試の結果、返ってきたんでしょう?》 《あ、はい。そうですね》 蓮水はその質問に対して正直に答える。
《ふぅん……》彼女は興味無さげな反応を示した。
その態度を見た瞬間、蓮水の心に黒い感情が生まれる。《あの、一つ聞きたいんですけど、先輩って勉強出来る方ですか?》 《別に普通だと思うわよ》 《へぇ~、そうなんですね》 蓮水は、ニヤリと笑みを浮かべる。
《それでさ、先輩。ちょっとお願いがあるんだけど聞いてくれる?》 《何かしら?》 《実はさ、今日のテストでどうしても分からないところがあったんだよ。だから、教えてほしいなって思ったんだけど……ダメかな?》 《うーん……》少し悩む素振りを見せる彼女だったが、やがて結論を出したのか、笑顔で言った。《いいわよ♪》……………………………… 数時間後。
彼女のおかげで、全ての問題が解けるようになった蓮水は満面の笑みを浮かべていた。
《やったぁ!!︎これで明日の小テストもバッチリだ!》 《おめでとう♪じゃあ、約束通りご褒美をあげる♪》 《ホント!?︎ありがとうございます!》 蓮水は喜びながら彼女の手を握る。
そして、彼女が蓮水を抱きしめた時、彼の理性は完全に崩壊し、そのままベッドに押し倒す。
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