チートやガチ勢に負けないまったり勢の冒険譚

葉十進部

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第一章

冒険の始まり?

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「では次の者、魔法陣の上へ」
 学園長の指示に従い、召喚待ちの列は順調に進んでいた。
 並びながら見ていると、召喚されるランクはNやRが多く、同じ種族の魔獣の姿も何体か見てとれる。
 順番が近づいてきて、ふと一番初めに終わって暇そうにしてるアオイの方を見ると、こちらの視線に気づいて頑張れとばかりに親指を立てた。
「では次の生徒はここへ」
 いよいよ俺の前の生徒が呼ばれた。
「先生さ、一つ質問があるんだけど?」
「なにかな?」
「今召喚するのは1回だけじゃなく、別に何回でもしていいんだよな?」
 スムーズに進んでいた流れがここにきてストップした。
「あぁ、支給した魔石以外に持っているなら構わんよ」
 それを聞いた生徒は肩にかけていたカバンを降ろして中を開いた。
「スゲっ!」
 すぐ後ろに立っていた俺はカバンの中身を見て思わず声がもれた。
 カバンの中には魔石がぎっちりと詰められていたのだ。これだけの数があれば小さな家ぐらいは建つんじゃないか?
 ちなみに、この世界の通貨にはベリル硬貨・コランダム硬貨・カーボン硬貨の3種類がある。
 菓子パン1個の値段がだいたいベリル硬貨1枚だ。そしてベリル硬貨100枚とコランダム硬貨1枚が同じ価値で、コランダム硬貨100枚とカーボン硬貨1枚が同じなのだ。
 魔石は1つコランダム硬貨50枚で売られている。
 ……そういえば、名簿で俺の前はフィヨルド・ミリオネールって名前だったけど、確かそれって武器屋商会会長の息子だ。
 どおりで金があるわけだが、それにしたってあの魔石の量はやりすぎだろ。ガチで当たりを狙いに来てやがる!
「それじゃ遠慮なく」
 無造作に掴み取った魔石を陣に置く。
 もう見慣れた光が放たれ小型の獣が出現した。
「チッ」
「やり直したい場合は手の甲で陣に触れることで、喚び出した魔獣を送還することができる。
 その際ランクによって、Rから魔石の欠片が1個 SR3個 SSRだと魔石が1個戻ってくる。
 魔石の欠片は5個集めると魔石と同じように召喚を1回行うことができる」
 ハズレを引いたと言わんばかりに舌打ちして流れるように送還してはまた召喚を繰り返していった。
 繰り返して繰り返して繰り返して……
 って、いつまで続けるんだよっ!!
 まだ後ろが待っているってのに、少しは人の迷惑を考えろよ。
「!」
 いい加減うんざりして文句を言おうとしたとき、床がゴゴゴと揺れ召喚陣が今までにないくらい強く金色に輝いた。
 生徒達がざわめき、わらわらと集まってくる。
「グオォォーーーーーーッ!!」
 すさまじい雄叫びとともに光の中から現れたのは、なんと5メートルはあろうかという巨体だった!
「よしっ! やっとこの俺に相応しい召喚獣が出てきたぞっ!」
 あまりの迫力にフィヨルドと学園長を除き、みんなが後ずさった。
 それは特徴を説明するまでもなく、誰もが一目見れば分かるほど有名な大魔獣ドラゴンだった。
「まさかSSRの中でも上位の強さを誇るドラゴンを召喚するとは………」
 学園長の驚嘆する顔と恐れおののく生徒達を見て満足げにドラゴンに近づく。
「グルゥゥッ」
 俺は鋭い眼光に射すくめられてしまったが、召喚した当の本人は気にする様子もなく気安くドラゴンの脚にタッチした。
 すごい度胸だ。やはり大物を喚び出すだけあって、一般庶民とは器が違うのだろうか?
「ギュアーー  キュルルゥ~」 
 ドラゴンが吠え、光に包まれた次の瞬間にはぬいぐるみのような容姿になり、パタパタと飛んでフィヨルドの肩に止まった。
「可愛い~♪」
 女子達からさきほどまでとは打って変わった声が聞こえる。
「あの大きさのままでは不便と感じ魔法を使ったようじゃの」
 確かにこの会場のトビラから出るにはあれは大きすぎだったが、自分の身体の大きさを変える複雑な魔法を使えるなんて、さすが高位の魔獣だ。
「ほれ、次はおぬしの番だぞ」
 あんなスゴいの見せられたあとでやるのはイヤだなぁ~。
 できればSR。せめてNだけは勘弁してほしい。
 祈りながら前に出て、魔石を置くふりしてやっぱり止めてまた置くふりして止めてを数回繰り返して“調整”した。
 最後は無心になって魔石を置く。
 バチバチバチッ!!
「ウワッ!」
「きゃあっ!」
 陣の周りを電流が迸りほとばし、後ろにいた生徒らが悲鳴を上げた。
 明らかに今までとは違う。なんならさっきのドラゴンの時よりも反応が強いくらいだ!
 これは俺にもSSRがキタんじゃないか?
 ピカーーーーッ、ズオォォーーーーッ!
 虹色の光が会場全体を満たす。あまりの眩しさに目を開けていられない。
 バチバチバチッ、ズゴゴゴゴゴプシュー 
「ぷしゅー?」
 反応が増し盛り上がってきたところで間の抜けた音がしたかと思った途端、空気の抜けた風船のように瞬く間に光が終息し、元の静まりかえった魔法陣に戻ってしまった。
「?」
 上へ下へ360度、あちこちを見渡すがそれらしき召喚獣の姿は影も形もなかった。
「どうやら召喚に失敗したようだの」
 静寂をポツリと学園長の残念そうな一言が打ち破った。
「えぇっ、失敗!?」
「非常に珍しいケースではあるが、なんらかのエラーにより召喚が失敗する場合があるのだよ」
「ちょっと待って、 魔石消えちゃったんだけどもう一度召喚出来るんスよね?」
「残念だがそれは無理だ。魔石は人数分しか用意しておらん。予備もないのじゃよ」
「ガーン」
 不具合のせいなのに補填なしって、そりゃないよウン・エイさん………
「モンスターを倒せば低確率でモンスターの魔力が魔石の欠片となって落ちることがある。頑張ってそれを集めるしかないのぉ」
 モンスターと戦う力がないからこの学園に入学したのに、パートナーの召喚獣なしで戦えってか?
「フンッ」
 誰かが鼻で笑ったのが聞こえて振り返ったら、ドラゴンを撫でる女子たちに囲まれたフィヨルドが小馬鹿にしたような笑みを浮かべていた。
 あんのヤローッ!
 自分は始めNを出して、気に入らないからって金にものを言わせて当たりが出るまで続けたくせに。
 しかし俺にはどうすることもできず、とぼとぼとその場を去るしかなかった。
「あー、なんだその…、まぁ元気出せ」
 会場の壁に項垂うなだれてもたれていると、アオイがかける言葉もないといった感じで無理やり慰めを絞り出す。
 力なく笑う心の内はみじめさでいっぱいだった…。


「はぁ~っ」
 寮の自分の部屋に戻るとすぐにベッドに倒れこんだ。
 あのあと行事は滞りなく進行した。
 全体の結果は、SRが3人、SSRが1人だった。
 懸賞やくじ引きに当たったことがないから運がないことは自覚していたが、悪い方で召喚に失敗するというレアケースを引き当てるとは、どれだけ運に見放されてるんだよ。
 これからどうしよう?
 召喚獣と一緒に学んで強くなる学園でボッチではここにいる意味などない。いっそ学校を辞めるか?
 しかし入学早々辞めるのもまるで逃げるようでみっともない。俺に出来るか分からないけど仕方ない、少し頑張ってみるか。
 頭の中を整理してその日はそのまま眠りについた。
「まさか人間に助けられるなんて……。
 気配は…、あっちの方角ね」
 夢の中で女の子の声を聞いた気がした。

 翌日、授業が終わるとすぐに買い物をすませて街を出た。
 今日一日周りにクスクスと笑われてツラかった………
 授業で召喚獣との絆が深くなればリンクも比例して強くなり、より強い力が引き出せ、召喚獣のランクが上がることがあるって言っていたが、パートナーなしのボッチには肩身が狭かった。
 学園長の言ってた低確率ってのがどの程度のものか分からないが、一日一体モンスターを倒すことを目標に、地道にコツコツやっていこうと決めたのだ。
 街から離れすぎないように気を付けながらモンスターを求めて探索を開始する。
 草原を30分ぐらい歩いて、遠くに長い尻尾を持ったすらりとしたシルエットが見えた。
 ついに敵とエンカウントした。獣脚類のモンスターだ。あっちもこちらに気づいて一直線に向かってくる。
 最初の攻撃を剣で受け止め、蹴りを食らわせて怯んだところに会心の一撃で倒す。
 頭でシミュレーションしたとおりに振りおろされた鋭い爪を受け止める。
 ポキィッ!!
「オーマイゴッド」
 なんということでしょう!? 街を出るまえに買ったばかりの剣が見事に真っ二つに折れてしまった!
「ヤベェッ」
 回れ右をして即時撤退を決断した。
 やっぱ安物はダメだな! 魔石ほどでないにしろ、武器もそれなりにいい値段のするものばかりで、学生の身では選べる種類は決して多くはなかったんだ。
 チクショー、ケチって一番安いのにするんじゃなかったぜっ!
 全速力で走るが相手の方が速く、追いつき追いこし行く手をさえぎられてしまった。
「回り込まれたぁっ!?」
「ググルゥ」
 笑ったように見えた。
 再度鉤爪が眼前に迫る。
 俺はとっさに地面を掴み、砂を敵の顔面に叩きつけた。
「グギャーーーーッ!!」
 苦しみの咆哮ほうこうを上げた隙に再び全速力で駆ける。
 もうすぐ街が見えてくる。そうしたら、警備の人が気づいて助けてくれるはずだ。
 だいぶリードを広げたと思い後ろを確認すると、怒り狂ったモンスターがさっき以上のスピードで猛然と追い上げてくる。
 殺される
 恐怖に足がもつれ転んでしまった!
 すぐに起き上がろうとするがモンスターはすぐそこまで来ていた。
 もうダメだっ!
「グゲァーーーーッ!!」
 暗闇に響いたのは自分の断末魔ではなくモンスターのものだった。
 目を開けてみると3人の冒険者が立っていて、モンスターは霧となって消えていった。
「大丈夫かい?」
 こちらに振り返ったのは俺と同じ年くらいの少年と少女2人だった。
「ありがとう、おかげで助かったよ。
 俺はフォックス。あんたらは?」
 差し伸べられた手に助け起こされ、息を整えてお礼を言う。
「僕の名前は四龍院結人。そして一緒に旅をしているエリナとカトレア」
 二人の少女はそんなことないが、パーティーのリーダーと思われる少年は黒髪に黒い瞳で、なんというか不思議な雰囲気をしている。
「シリュウインユイト? 変わった名前だな。どこの出身?」
「僕はこの世界の人間じゃないんだ。
 異世界から来たから、この世界の人からしたら聞き慣れない感じの名前だと思う」
「異世界っ!?  じゃあ、誰かに召喚されてこの世界に来たのか?」
 予想外の返答に目を丸くする。
「うーん、そうじゃないんだ」
 説明しづらそうに頭をポリポリかいて言葉を紡ぐ。
「商店街の福引きで『特殊能力つき異世界転生券』っていうのが当たって、気がついたらこの世界にいたんだ」
「はぁ」
 言ってる意味がよく分からなかった。
 その昔、異世界から転生した勇者が世界を救ったって伝説を聞いたことがあるがこの男もそんな感じなのだろうか?
「特殊能力ってどんなの?」
「自分に好きなステータスを付与できる能力だよ」
「ごめん、よく分からん」
「えぇと、簡単に言えば自分の強さを自由に決められるってこと。
 さっきの戦闘の場合だと、相手の強さを見抜く技を使えるようにして、その強さを上回る力を自分に与えたんだ」
「はぁっ!? ナニソレ、それって無敵じゃん」
「そうなのよ、ユイトってスゴいのよ!」
 これまで静かだったエリナとカトレアが急に饒舌じょうぜつになった。
「困ってる人がいたら必ず助けるの」
「とっても強くて、それでいて謙虚で」
「そうそう、慢心しないで日々の努力は欠かさないの。
 ユイトはこの世界を救う勇者なのよ」
「とっても素敵よね~♪」
「大げさだよ。恥ずかしいからやめて二人とも」
 うん分かった。こいつキライなタイプだわ。
 ある日突然手に入れた力で女の子にチヤホヤされてるんだろ。非常に羨ましくけしからんっ!!
「君このさきの街の住人でしょ。僕達も向かってるところだから送るよ」
 内心複雑な気分だったが、丸腰でモンスターに襲われるのは勘弁だからお言葉に甘えることにした。


「ただいま~っと」
 昨日と同じようにベッドに倒れこんだ。
 街に着いたあと、勇者パーティーを宿屋に案内してようやく自分の部屋に戻ってこれた。
 この部屋に住みはじめてまだ日が浅いけど、自分だけの空間があるって落ち着く。
「フォックス、帰ってきたのか?」
 しばらくするとアオイが訪ねてきた。
「学校終わってからずっと居なかったみたいだけど、どこ行ってたんだ?」
「かくかくしかじかで………」
 街の外であったことを話す。
「お前無茶するなぁ。無茶というか無謀だろ。
 冒険者のLv1と一般人のLv1が同じだとでも思ってたのか?
 武器を装備したぐらいでどうにかなるわけないだろ」
「あぁ、考えが甘かったよ反省してる。
 それで、何か用か?」
「留守だったから代わりにコレを学園長から預かったんだよ」
 渡されたのはイベント開催を知らせるチラシだった。
「なんだコレ? 魔物討伐大会?
 なんで学園長がこんなのを俺に?」
 今の俺には無縁と思えるイベントに疑問符が浮かぶ。
「大会の景品を見てみろよ」
 言われて視線を下にずらす。
 入賞は5位までで、5位でも魔石が一つ貰える。これはかなり豪華な内容だ。
「それにレンタル魔獣での出場も可能なんだぜ」
 レンタル魔獣はその名の通り、料金を支払って魔獣を借りることができるシステムだ。
「でもな~、ちょっと厳しいんだよな」
 当然そういうのがあるのは知っていたから街を出るまえに値段を調べた結果、選択肢から除外したのだ。
「学園長が言ってたんだけど、イベントではウチの学園の生徒なら学割でかなりお得になるんだってよ」
 提示されたメモの金額を見て、これならなんとかなると参加を決めた。
「オレも出るから明日さっそくエントリーしに行こうぜ」
 こうして大会までの数日間は大人しく学園生活を送った。
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