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61【四兄弟Diary】兄弟会議
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「僕、なんの考えもなしに、由夏さんのとこに行くわけじゃないからね」
夜遅くに亜楼の部屋に集合した息子四人は、今後の堂園家の在り方について真剣に会議をしていた。ひとりメンバーから外された秀春は、おそらく缶ビールでも片手に、中庭で月見でもしているのだろう。
「冬夜? どういうことだよ」
ベッドに浅く腰かけている海斗が、ちゃっかり亜楼のまくらを拝借し、大事そうに胸に抱えながら末弟に問う。
「ここで僕が由夏さんのとこに行かなかったら、由夏さんと秀春さんをつなぐもの、何もなくなっちゃうでしょ?」
パソコンデスク前のキャスター付きの椅子に深々と座っている冬夜が、椅子を左右に振って遊びながら楽しそうに言った。この椅子に座ると、みんなゆらゆらと揺らして遊びたがる。
「おまえまさか……、橋渡し役のために自分を犠牲にして……」
この間完成させたばかりの手製の木の椅子を出してきて誇らしげに座っていた亜楼が、それは聞き捨てならないと、少し焦って冬夜の方に身を乗り出した。
「やだな亜楼、大袈裟。そんなんじゃないよ。あの人と過ごしてみたいっていうのが、もちろんいちばんの理由」
冬夜は、笑みを浮かべて楽しそうにしている。
「ずっと、捨てられたって思ってたけど、……お母さんが、僕のこと全然あきらめてなかったってのが、よくわかったから」
お母さん、と初めて口にした冬夜は、慣れない単語に少しだけ照れた顔を見せた。
「何も知ろうとしないで、全部真っ向から拒絶だけをするのは、彼女に対して誠実じゃないなって。……だからね、僕も手探りなんだけど、いろいろと挑戦して試してみるの、悪くないんじゃないかなって思ったんだ」
いろいろなことに挑戦できるのは、ここにたくさんの味方がいるからだと冬夜は知っている。万が一うまくいかなくても帰って来られる場所があるから、好奇心に任せて飛び出していける。ここで過ごした時間は、そういう絆を容易く作り上げた。
「それにね、大切な人との縁って、必死になってでもつなぎ止めておくべきだって、眞空が突然ひばり園からいなくなったときの淋しさを思い出して、改めて確信した。あのときはまだ小さな子供で、僕は何もできなかったけど、今は違うから。……だから、もうそういう、誰かに会えなくなるような後悔はしたくないんだ。出会えた奇跡を、逃したくない」
海斗と並んでベッドに座っている眞空の方にちらっと視線を流し、冬夜がゆったりと兄たちに教える。その美しくも芯の通った揺るぎない瞳に、うかつにも亜楼と海斗は一緒に見惚れてしまった。眞空だけが冬夜をやさしく見つめ返し、再び巡り合い恋におちた奇跡の過程を共有する。
「……でも、そっか。冬夜が由夏さんと暮らしたら、秀春さんが由夏さんに連絡取る口実はできるよな。あの人究極の世話焼きだし、冬夜の様子うかがうフリでもしてさ」
妙に納得したように海斗が言うと、
「きっと由夏さんも、秀春さんやおれたちに気を遣って、時々は冬夜をここに連れて帰ってきたりするよね。そこで二人が会えたりするよね」
と、眞空が片割れの考えを補足して言う。
「ね、いいでしょ? 僕がいる限り、二人はどうしたって縁を切れないんだ」
一度は、自分の存在を否定しかけてしまった。そんな頼りない自分に、大事な人たちを明るい未来に導く力が少しでもあるのなら、冬夜は今動かずにはいられない。やらない後悔より、やる後悔をまっすぐに選ぶ。
「なるほどな。……確かに、今度は秀春さんが幸せになる番だ」
亜楼が長兄らしくしみじみとそう言うと、三人の弟たちは顔を見合わせて笑みをこぼした。大きい兄を味方につければ、本当に何もかもがうまくいきそうな予感がするから不思議だと、冬夜がほっとする。
「僕たちは、もう充分すぎるくらいに与えてもらったし」
「今度こそ、お父さんには自分の幸せ考えてもらわないとね」
「オレたちが二人をくっつけんの、わくわくしかねぇな」
各々に放たれた想いが、迷うことなく綺麗に重なり合う。息子たちの想いはただひとつ、秀春に幸せになってもらうことだけだ。
たくさんの愛を、教えてくれた人。小さな手を握りしめて、幸いへと連れてきてくれた人。だから今度は自分たちの大きくなった手が、あれから少しだけ老いた彼を幸せにする。
「僕はこっちで由夏さんけしかけるつもりだから、そっちは三人で秀春さんのことどうにかしてよ?」
冬夜がにこにこと、今後の方針を兄たちに伝えた。
「けしかける……って、なんか……冬夜がそういう言い方すると、ちょっと腹黒くね……?」
海斗が、亜楼のまくらをぎゅっと抱きかかえながら、少し怯えた目で冬夜を見た。こんな弟だったか? と、確か記憶の中では天使のようだったはずの愛らしい末弟を思い出そうとするが、何故だか靄に包まれたように急に視界がぼやけてしまう。
そういえば前に学校の帰り道で一緒になったとき、亜楼とセフレなの? だとか、眞空とエッチしたいだとか、純真無垢な天使とはほど遠い単語をさらっと連発していたことを思い出し、海斗がぶるっと身震いする。……見た目に惑わされてはいけない。冬夜も、天使の皮を被っただけの、煩悩まみれのただの男だった。その上で、少し、……いや、そこそこに狡猾。
「あれ? 海斗知らなかったの? 僕って結構性格たくましいんだよ。ね、眞空?」
突然飛んできた同意を強要するような問いかけに、眞空がびくっとする。思い当たる節は確かにあるので、眞空はそのまま乾いた笑みをこぼすと、亜楼と海斗にだけ聞こえるように小さくささやいた。
「……たくましいというか、ずる賢いというか……っていうか、冬夜って小さいときからうちの天使だったよね!? 一体どこで、どうまちがったんだか……」
天使を育てていたはずなのになぁと細々と嘆く眞空を、亜楼と海斗が揃って憐れむような目で見つめる。
「いや、それは兄ちゃんもだいぶ悪かった……冬夜が可愛すぎて、つい甘やかしてばっかだったから」
猫かわいがりの自覚は充分にあって、亜楼が申し訳なさそうに目を伏せた。
「オ、オレも冬夜には、いつもあんま強く出れなかったっつーか……」
天使を全肯定する何かになっていたことを、海斗もあっさりと認める。
「甘やかしすぎたせいで、いい感じにひねくれたな」
「だな」
「だね」
長男の結論に双子の同意がしっくりと落ちたところで、回る椅子に座ってご機嫌な冬夜が、くすくす笑いながら三人を見た。
「なぁに、みんなでコソコソして。僕のこと褒めてた?」
「そうそう、冬夜が思った以上にしっかりしてるから、頼りになるなって褒めてたんだよ」
眞空にそう言われて、冬夜の顔がぱぁっと華やかに輝く。
「ふふっ、僕、いい子でしょ?」
「いい性格も含めてね」
ちょっとひねくれてはいるが、こうして屈託なく笑ってくれる姿はやはり自分にとっては天使だと、眞空は応えるように笑い返した。恋人の欲目を爆発させて、兄二人の前であるにもかかわらず、締まりのない顔をさらして可愛い天使の瞳に溺れる。
「……ま、これくらいたくましい方が、外に出しても心配ねぇか」
弟たちの様子を微笑ましく見ていた亜楼が、ぼそっとそう告げた。儚げで一際小さかった弟を長男として守ってやらねばと、煩雑な世界で迷わないように手を引いてやらねばと、ずいぶんと長い間勝手に気負っていたような気がして、亜楼が苦笑する。いつの間にか、手は離れかかっていた。冬夜はきっと、持ち前のその強かさで要領よく生きていくのだろうと、亜楼は安心してその手を離す。それに、冬夜を守ってやる役目は、もう自分のものではない。
「冬夜」
不意に、海斗の少し改まった声音が末の弟を呼んだ。ん? と冬夜が、あまく見つめていた眞空から海斗へと視線を移す。海斗は両手で抱えていた亜楼のまくらを元の場所に戻すと、軽く姿勢を正して冬夜をまっすぐに見た。
「おまえがどこにいても、オレたちはずっと兄ちゃんだからな!」
「!」
海斗からそんな言葉を聞けるとは思わず、冬夜が目を見張る。
「……だから、なんかあったら、すぐに言えよ。誰でもいいから、な?」
逃れられないようなまっすぐさで海斗に言われ、冬夜は兄たちの顔をそっと見た。海斗、亜楼、そして眞空の順に視線を滑らすと、みんな同じ気持ちだとでも言うようにひどくやさしい目をして自分を見つめている。
形は変わっても、絆は消えない。
「やだな……、みんな、大袈裟だって……」
今はそう言うのが、精一杯で。
「わかってるよ、……ありがと」
気を緩めたら涙が滲みそうになってしまうのを器用に誤魔化して、冬夜が明るく笑った。
「もうっ、……ほら、今夜は会議なんでしょ? 二人をくっつける作戦、早く考えよ」
冬夜のまぶしい笑みにつられて、兄たちも作戦会議に本腰を入れる。
なんとなく離れがたくなってしまった兄弟四人は、そのままもっと夜が深くなるまで、大切な家族について夢中で話し合った。
夜遅くに亜楼の部屋に集合した息子四人は、今後の堂園家の在り方について真剣に会議をしていた。ひとりメンバーから外された秀春は、おそらく缶ビールでも片手に、中庭で月見でもしているのだろう。
「冬夜? どういうことだよ」
ベッドに浅く腰かけている海斗が、ちゃっかり亜楼のまくらを拝借し、大事そうに胸に抱えながら末弟に問う。
「ここで僕が由夏さんのとこに行かなかったら、由夏さんと秀春さんをつなぐもの、何もなくなっちゃうでしょ?」
パソコンデスク前のキャスター付きの椅子に深々と座っている冬夜が、椅子を左右に振って遊びながら楽しそうに言った。この椅子に座ると、みんなゆらゆらと揺らして遊びたがる。
「おまえまさか……、橋渡し役のために自分を犠牲にして……」
この間完成させたばかりの手製の木の椅子を出してきて誇らしげに座っていた亜楼が、それは聞き捨てならないと、少し焦って冬夜の方に身を乗り出した。
「やだな亜楼、大袈裟。そんなんじゃないよ。あの人と過ごしてみたいっていうのが、もちろんいちばんの理由」
冬夜は、笑みを浮かべて楽しそうにしている。
「ずっと、捨てられたって思ってたけど、……お母さんが、僕のこと全然あきらめてなかったってのが、よくわかったから」
お母さん、と初めて口にした冬夜は、慣れない単語に少しだけ照れた顔を見せた。
「何も知ろうとしないで、全部真っ向から拒絶だけをするのは、彼女に対して誠実じゃないなって。……だからね、僕も手探りなんだけど、いろいろと挑戦して試してみるの、悪くないんじゃないかなって思ったんだ」
いろいろなことに挑戦できるのは、ここにたくさんの味方がいるからだと冬夜は知っている。万が一うまくいかなくても帰って来られる場所があるから、好奇心に任せて飛び出していける。ここで過ごした時間は、そういう絆を容易く作り上げた。
「それにね、大切な人との縁って、必死になってでもつなぎ止めておくべきだって、眞空が突然ひばり園からいなくなったときの淋しさを思い出して、改めて確信した。あのときはまだ小さな子供で、僕は何もできなかったけど、今は違うから。……だから、もうそういう、誰かに会えなくなるような後悔はしたくないんだ。出会えた奇跡を、逃したくない」
海斗と並んでベッドに座っている眞空の方にちらっと視線を流し、冬夜がゆったりと兄たちに教える。その美しくも芯の通った揺るぎない瞳に、うかつにも亜楼と海斗は一緒に見惚れてしまった。眞空だけが冬夜をやさしく見つめ返し、再び巡り合い恋におちた奇跡の過程を共有する。
「……でも、そっか。冬夜が由夏さんと暮らしたら、秀春さんが由夏さんに連絡取る口実はできるよな。あの人究極の世話焼きだし、冬夜の様子うかがうフリでもしてさ」
妙に納得したように海斗が言うと、
「きっと由夏さんも、秀春さんやおれたちに気を遣って、時々は冬夜をここに連れて帰ってきたりするよね。そこで二人が会えたりするよね」
と、眞空が片割れの考えを補足して言う。
「ね、いいでしょ? 僕がいる限り、二人はどうしたって縁を切れないんだ」
一度は、自分の存在を否定しかけてしまった。そんな頼りない自分に、大事な人たちを明るい未来に導く力が少しでもあるのなら、冬夜は今動かずにはいられない。やらない後悔より、やる後悔をまっすぐに選ぶ。
「なるほどな。……確かに、今度は秀春さんが幸せになる番だ」
亜楼が長兄らしくしみじみとそう言うと、三人の弟たちは顔を見合わせて笑みをこぼした。大きい兄を味方につければ、本当に何もかもがうまくいきそうな予感がするから不思議だと、冬夜がほっとする。
「僕たちは、もう充分すぎるくらいに与えてもらったし」
「今度こそ、お父さんには自分の幸せ考えてもらわないとね」
「オレたちが二人をくっつけんの、わくわくしかねぇな」
各々に放たれた想いが、迷うことなく綺麗に重なり合う。息子たちの想いはただひとつ、秀春に幸せになってもらうことだけだ。
たくさんの愛を、教えてくれた人。小さな手を握りしめて、幸いへと連れてきてくれた人。だから今度は自分たちの大きくなった手が、あれから少しだけ老いた彼を幸せにする。
「僕はこっちで由夏さんけしかけるつもりだから、そっちは三人で秀春さんのことどうにかしてよ?」
冬夜がにこにこと、今後の方針を兄たちに伝えた。
「けしかける……って、なんか……冬夜がそういう言い方すると、ちょっと腹黒くね……?」
海斗が、亜楼のまくらをぎゅっと抱きかかえながら、少し怯えた目で冬夜を見た。こんな弟だったか? と、確か記憶の中では天使のようだったはずの愛らしい末弟を思い出そうとするが、何故だか靄に包まれたように急に視界がぼやけてしまう。
そういえば前に学校の帰り道で一緒になったとき、亜楼とセフレなの? だとか、眞空とエッチしたいだとか、純真無垢な天使とはほど遠い単語をさらっと連発していたことを思い出し、海斗がぶるっと身震いする。……見た目に惑わされてはいけない。冬夜も、天使の皮を被っただけの、煩悩まみれのただの男だった。その上で、少し、……いや、そこそこに狡猾。
「あれ? 海斗知らなかったの? 僕って結構性格たくましいんだよ。ね、眞空?」
突然飛んできた同意を強要するような問いかけに、眞空がびくっとする。思い当たる節は確かにあるので、眞空はそのまま乾いた笑みをこぼすと、亜楼と海斗にだけ聞こえるように小さくささやいた。
「……たくましいというか、ずる賢いというか……っていうか、冬夜って小さいときからうちの天使だったよね!? 一体どこで、どうまちがったんだか……」
天使を育てていたはずなのになぁと細々と嘆く眞空を、亜楼と海斗が揃って憐れむような目で見つめる。
「いや、それは兄ちゃんもだいぶ悪かった……冬夜が可愛すぎて、つい甘やかしてばっかだったから」
猫かわいがりの自覚は充分にあって、亜楼が申し訳なさそうに目を伏せた。
「オ、オレも冬夜には、いつもあんま強く出れなかったっつーか……」
天使を全肯定する何かになっていたことを、海斗もあっさりと認める。
「甘やかしすぎたせいで、いい感じにひねくれたな」
「だな」
「だね」
長男の結論に双子の同意がしっくりと落ちたところで、回る椅子に座ってご機嫌な冬夜が、くすくす笑いながら三人を見た。
「なぁに、みんなでコソコソして。僕のこと褒めてた?」
「そうそう、冬夜が思った以上にしっかりしてるから、頼りになるなって褒めてたんだよ」
眞空にそう言われて、冬夜の顔がぱぁっと華やかに輝く。
「ふふっ、僕、いい子でしょ?」
「いい性格も含めてね」
ちょっとひねくれてはいるが、こうして屈託なく笑ってくれる姿はやはり自分にとっては天使だと、眞空は応えるように笑い返した。恋人の欲目を爆発させて、兄二人の前であるにもかかわらず、締まりのない顔をさらして可愛い天使の瞳に溺れる。
「……ま、これくらいたくましい方が、外に出しても心配ねぇか」
弟たちの様子を微笑ましく見ていた亜楼が、ぼそっとそう告げた。儚げで一際小さかった弟を長男として守ってやらねばと、煩雑な世界で迷わないように手を引いてやらねばと、ずいぶんと長い間勝手に気負っていたような気がして、亜楼が苦笑する。いつの間にか、手は離れかかっていた。冬夜はきっと、持ち前のその強かさで要領よく生きていくのだろうと、亜楼は安心してその手を離す。それに、冬夜を守ってやる役目は、もう自分のものではない。
「冬夜」
不意に、海斗の少し改まった声音が末の弟を呼んだ。ん? と冬夜が、あまく見つめていた眞空から海斗へと視線を移す。海斗は両手で抱えていた亜楼のまくらを元の場所に戻すと、軽く姿勢を正して冬夜をまっすぐに見た。
「おまえがどこにいても、オレたちはずっと兄ちゃんだからな!」
「!」
海斗からそんな言葉を聞けるとは思わず、冬夜が目を見張る。
「……だから、なんかあったら、すぐに言えよ。誰でもいいから、な?」
逃れられないようなまっすぐさで海斗に言われ、冬夜は兄たちの顔をそっと見た。海斗、亜楼、そして眞空の順に視線を滑らすと、みんな同じ気持ちだとでも言うようにひどくやさしい目をして自分を見つめている。
形は変わっても、絆は消えない。
「やだな……、みんな、大袈裟だって……」
今はそう言うのが、精一杯で。
「わかってるよ、……ありがと」
気を緩めたら涙が滲みそうになってしまうのを器用に誤魔化して、冬夜が明るく笑った。
「もうっ、……ほら、今夜は会議なんでしょ? 二人をくっつける作戦、早く考えよ」
冬夜のまぶしい笑みにつられて、兄たちも作戦会議に本腰を入れる。
なんとなく離れがたくなってしまった兄弟四人は、そのままもっと夜が深くなるまで、大切な家族について夢中で話し合った。
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