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43【海斗+冬夜Diary】提案と興味
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結局たいした戦略も思いつかなくて、玉砕覚悟で体当たりしただけなんだよなぁ……と、海斗は亜楼とラーメン屋に行った春の日を思い出しながら、のろのろと帰路についていた。放課後の部活を終え、最寄り駅から家までの道をゆっくりと進む。肩に掛けた部で揃いのバッグを軽く背負い直し、小さくため息をついた。実際、ほぼ玉砕している。
まだ亜楼とはまともにしゃべっていない。家の中でもなるべく二人きりにならないように、食事と風呂以外は自室にこもっている。リビングで時々亜楼が何か言いたげにこちらを見てくることがあったが、その視線には気づかない振りをして、眞空や冬夜と熱心に雑談した。こういうとき、家に人が多くて助かる。
一体いつまで逃げんだよ……と自分に問いかけるも、亜楼からの決定的な否定の言葉をどうしても聞きたくない海斗は、どの方向にも進めず立ち往生で苦しんでいた。眞空に言われたように長引けば長引くほど、今までどうやって兄と接していたかどんどんわからなくなっていく。もう多分今は、亜楼の部屋の扉をノックすることさえ、怖くてできない。
オレ、亜楼とどうなりたかったんだろ……。好きで、誰にもとられたくなくて、近くにいてほしくて、……なのに今は、いちばん遠いとこにいる気がする。
「海斗」
とても運動部のエースとは思えないほどの鈍さで歩いていた海斗を、後ろから呼び止める声がした。振り返り、末の弟の姿を確認する。
「おー、おかえり。同じ電車だったか。帰り同じ時間になんの珍しいな」
同じく放課後の部活を終えてきた冬夜が、少し走って海斗の隣に並んだ。背には大きめの黒のリュックを背負っている。
「サッカー部と陸部って微妙に時間ずれてるし、いつもは僕が居残り練してるからね。最近はがんばって朝練出てるから、この時間だよ」
「お互い、夏の大会近ぇしな。追い込まねぇと」
冬夜と二人で帰るのなんていつぶりだろうと、滅多にない機会に海斗は少しそわそわした。眞空から報告を受けたばかりだ、ここは末弟にも声を掛けたい。
「なぁ、眞空とうまくいったんだってな。よかったな」
みんなのいるリビングではできなかったので、改めて海斗が両想いを祝う。
「眞空に聞いたの?」
「まぁね。惚気はいろいろ聞いてる。眞空の気持ち知ってたし、応援してたから、オレもめちゃくちゃうれしい」
「……うん、ありがと」
普段淡々としている冬夜が珍しくほんのりと照れてそう返すのを見て、知ってはいたが、本当に眞空を好きだと伝わってきた。二人の幸せがうれしくてうれしくてたまらないのに、海斗の胸にはまた鋭い針が落ちる。痛んだ胸で、しばらくしゃべっていない兄を思い出した。こんなにも長く口を利かなかったのは、家族になってから初めてかもしれない。
「海斗はどうなの? ……最近、亜楼とけんかでもしてるの?」
冬夜の問いかけに、海斗の顔が一瞬ひきつった。
「な、なんで急に亜楼の名前が出てくんだよ……、別に、けんかしてるわけじゃ……」
他の家族にはそう見えるのかと、さすがに不自然に避け過ぎたか……と海斗が少し反省する。
「亜楼なんて、ちらちら海斗のことばっか見て気にしてるの丸わかりだし、どうしたの? ……最近エッチもしてないみたいだし」
「──っ!?」
突然冬夜から投下された爆弾に、海斗ははっとして隣の末弟へと顔を向け、声にならない声を上げた。
「おっ、おまえなんでそれ知っ……!? ……眞空か!? 眞空が言ったんだな!? あ、あのおしゃべり……っ」
動揺を隠せない海斗の声は安定せず、おかしな上擦り方で犯人を責める。
「眞空の名誉のために言っておくけど、眞空から聞いたわけじゃないよ。僕が勝手に気づいたの。海斗が亜楼に好きって騒いでるの偶然聞いちゃって……そのあとも、部屋から何度か、……最中っぽい声聞こえてたから……」
「なっ!?」
あんなに声がもれないようにと必死だったのは一体なんだったのかと、海斗は呆然とするしかない。
「普通に考えて、戸建住宅の子供部屋の壁やドアが、そんなに分厚いわけないでしょ」
「……そ、んな……」
「盗み聞きしたのは悪いって思ってるけど、海斗だって悪いよ。あんな、好き好きって大騒ぎして、付き合ってもないのに……でもエッチだけはしてるなんて」
あのときは眞空との距離がなかなか縮まらないときだったので、先を越されたとずいぶんモヤモヤしてしまった。上の兄たちのでたらめな距離の詰め方に、焦燥と羨望があった。
「海斗と亜楼の関係って何? セフレなの?」
「!? っ、……なんて言葉使って……」
かわいいかわいいと家族全員で天使のように扱ってきた冬夜からそんな俗っぽい言葉がさらっと出てきて、海斗はまた激しく動揺する。さっきから冬夜のペースに飲まれ、海斗はほとんど末弟と会話できていなかった。
「そんなからだだけ使わせて……亜楼のいいようにされてるだけなんじゃないの? からだ安売りするのよくないよ」
「……っ」
「海斗の気持ちわかっててそういうことくり返してるの、我が兄ながら、ちょっと卑怯って僕は思っちゃうな」
「う……」
「だからさ、どういう理由でけんかしてるのか知らないけど、今ちょっと距離置いてるの、僕的にはアリだと思う」
「え……?」
「ちょっとは亜楼にやきもきさせてやんなきゃ悔しくない? 今ね、いい感じだよ、亜楼絶対に焦ってる。そういう顔してる」
どういうわけか今の状況を肯定してくれる冬夜を、海斗が心底不思議そうに見つめる。
「駆け引きって大事。海斗は押したり引いたりが上手だね」
「は? 意味わかんね……」
なぜ褒められているのかまるでわからない海斗は、複雑な顔を崩さず、大人しく冬夜の言葉を聞いていた。自分はただ、真実を突きつけられたくなくて、無様に逃げているだけなのに。
「ふふ、わかんなくていいよ」
おそらくすべて無意識だろうからこれはこれですごい才能だと、冬夜は隣でくすっと笑った。わざと好きな人を振り回す自分の歪んだやり方とは、全然違って面白い。
「それはそうと」
くすっとしたあと、冬夜が話題を変えるためにそう言った。少し悩んでいるような、あざとい困り顔を見せる。
「……ねぇ海斗、……どうしたら眞空とエッチできると思う?」
「んんん!?」
またしれっと過激な問いを投げられて、海斗は休まる暇がなかった。こんなの部活帰りの公道でする話じゃねぇだろ、と海斗はいよいよ末弟をぎろっと睨みつける。
「……っ、なんでオレに訊くんだよっ……」
「だって、亜楼としてるでしょ? どうやったの? 海斗が誘ったの?」
想いを伝え合った日から冬夜は毎晩眞空の部屋に行き、他の家族には内緒で眞空のベッドで一緒に眠っていた。寝る前に深めのくちづけを眞空がしてくれるのだが、なかなかそれ以上は進まない。キス止まりなのが、少し物足りなくなってきたところだった。
「なわけねぇだろ!?」
と反射でつい否定するものの、なんでこうなったんだっけ……と、海斗にもよくわからなくなってくる。確かに毎回亜楼の部屋に押しかけていたのは自分の方だ。あれ? ……オレ、誘ってた、のか……!?
「じゃあ、どうやって?」
「オ、オレたちは、正直、……けんかの延長っていうか……」
冷静に思い返せば、めちゃくちゃな始め方だった。ロマンチックのかけらも、ムードもなく、目隠しで互いの顔も見ていなかった。亜楼もただの手ほどきだと言っていたし、あとは外でやってこいと何度も叱られた。
「けんかの延長でエッチできるの? すごい……」
冬夜が純粋な驚きの目を海斗に向ける。
「僕たちも、けんかした方がいいのかな。けんかしないから、エッチできないのかな」
「いや! オレらのはぜってぇ特殊例だから! 真似しなくていい! 真似すんな!」
変なことを吹き込んだら眞空に怒られると、海斗は慌ててやめさせた。冬夜はそうなんだねと、少しがっかりしてみせる。
「つーか、おまえたちは別に好き同士なんだから、ほっといてもいつかはするだろ」
好き同士、と自分で言っておいて、海斗は虚しくなった。好き合っている者たちだけに許されることだと、もちろん最初は信じていた。でも今はもう、そんなのは幻想だと知っている。
「オレのはまじで参考にならねぇから忘れろよ……? オレとあいつは、おまえたちみたいには……多分なれねぇからさ」
「そうなの?」
「オレは……好きだけど」
もう今さら隠していても仕方ないかと、冬夜にも素直に教えてやった。持て余す感情と、遠ざかる兄を思い出し、また落ち込む。
「海斗。……押して、引いたら、次はまた押すんだよ? 得意でしょ、突っ走るの」
弱気になっている海斗に、冬夜がやさしく背中を押す。
「僕ね、ずっと眞空と両想いになるのが夢だったんだけど、叶ったから次の夢できたんだ」
冬夜はまっすぐ、続いていく道の先を見つめて言った。
「次の夢、四人でダブルデートすることだよ。……だから、絶対にがんばって」
「……!? ……はぁー、もう……圧かけんなって……」
天使のような美しい横顔で容赦なく発破をかけてくる冬夜にため息をついて、海斗もぼんやりと、家へと続く道の先を見つめた。
まだ亜楼とはまともにしゃべっていない。家の中でもなるべく二人きりにならないように、食事と風呂以外は自室にこもっている。リビングで時々亜楼が何か言いたげにこちらを見てくることがあったが、その視線には気づかない振りをして、眞空や冬夜と熱心に雑談した。こういうとき、家に人が多くて助かる。
一体いつまで逃げんだよ……と自分に問いかけるも、亜楼からの決定的な否定の言葉をどうしても聞きたくない海斗は、どの方向にも進めず立ち往生で苦しんでいた。眞空に言われたように長引けば長引くほど、今までどうやって兄と接していたかどんどんわからなくなっていく。もう多分今は、亜楼の部屋の扉をノックすることさえ、怖くてできない。
オレ、亜楼とどうなりたかったんだろ……。好きで、誰にもとられたくなくて、近くにいてほしくて、……なのに今は、いちばん遠いとこにいる気がする。
「海斗」
とても運動部のエースとは思えないほどの鈍さで歩いていた海斗を、後ろから呼び止める声がした。振り返り、末の弟の姿を確認する。
「おー、おかえり。同じ電車だったか。帰り同じ時間になんの珍しいな」
同じく放課後の部活を終えてきた冬夜が、少し走って海斗の隣に並んだ。背には大きめの黒のリュックを背負っている。
「サッカー部と陸部って微妙に時間ずれてるし、いつもは僕が居残り練してるからね。最近はがんばって朝練出てるから、この時間だよ」
「お互い、夏の大会近ぇしな。追い込まねぇと」
冬夜と二人で帰るのなんていつぶりだろうと、滅多にない機会に海斗は少しそわそわした。眞空から報告を受けたばかりだ、ここは末弟にも声を掛けたい。
「なぁ、眞空とうまくいったんだってな。よかったな」
みんなのいるリビングではできなかったので、改めて海斗が両想いを祝う。
「眞空に聞いたの?」
「まぁね。惚気はいろいろ聞いてる。眞空の気持ち知ってたし、応援してたから、オレもめちゃくちゃうれしい」
「……うん、ありがと」
普段淡々としている冬夜が珍しくほんのりと照れてそう返すのを見て、知ってはいたが、本当に眞空を好きだと伝わってきた。二人の幸せがうれしくてうれしくてたまらないのに、海斗の胸にはまた鋭い針が落ちる。痛んだ胸で、しばらくしゃべっていない兄を思い出した。こんなにも長く口を利かなかったのは、家族になってから初めてかもしれない。
「海斗はどうなの? ……最近、亜楼とけんかでもしてるの?」
冬夜の問いかけに、海斗の顔が一瞬ひきつった。
「な、なんで急に亜楼の名前が出てくんだよ……、別に、けんかしてるわけじゃ……」
他の家族にはそう見えるのかと、さすがに不自然に避け過ぎたか……と海斗が少し反省する。
「亜楼なんて、ちらちら海斗のことばっか見て気にしてるの丸わかりだし、どうしたの? ……最近エッチもしてないみたいだし」
「──っ!?」
突然冬夜から投下された爆弾に、海斗ははっとして隣の末弟へと顔を向け、声にならない声を上げた。
「おっ、おまえなんでそれ知っ……!? ……眞空か!? 眞空が言ったんだな!? あ、あのおしゃべり……っ」
動揺を隠せない海斗の声は安定せず、おかしな上擦り方で犯人を責める。
「眞空の名誉のために言っておくけど、眞空から聞いたわけじゃないよ。僕が勝手に気づいたの。海斗が亜楼に好きって騒いでるの偶然聞いちゃって……そのあとも、部屋から何度か、……最中っぽい声聞こえてたから……」
「なっ!?」
あんなに声がもれないようにと必死だったのは一体なんだったのかと、海斗は呆然とするしかない。
「普通に考えて、戸建住宅の子供部屋の壁やドアが、そんなに分厚いわけないでしょ」
「……そ、んな……」
「盗み聞きしたのは悪いって思ってるけど、海斗だって悪いよ。あんな、好き好きって大騒ぎして、付き合ってもないのに……でもエッチだけはしてるなんて」
あのときは眞空との距離がなかなか縮まらないときだったので、先を越されたとずいぶんモヤモヤしてしまった。上の兄たちのでたらめな距離の詰め方に、焦燥と羨望があった。
「海斗と亜楼の関係って何? セフレなの?」
「!? っ、……なんて言葉使って……」
かわいいかわいいと家族全員で天使のように扱ってきた冬夜からそんな俗っぽい言葉がさらっと出てきて、海斗はまた激しく動揺する。さっきから冬夜のペースに飲まれ、海斗はほとんど末弟と会話できていなかった。
「そんなからだだけ使わせて……亜楼のいいようにされてるだけなんじゃないの? からだ安売りするのよくないよ」
「……っ」
「海斗の気持ちわかっててそういうことくり返してるの、我が兄ながら、ちょっと卑怯って僕は思っちゃうな」
「う……」
「だからさ、どういう理由でけんかしてるのか知らないけど、今ちょっと距離置いてるの、僕的にはアリだと思う」
「え……?」
「ちょっとは亜楼にやきもきさせてやんなきゃ悔しくない? 今ね、いい感じだよ、亜楼絶対に焦ってる。そういう顔してる」
どういうわけか今の状況を肯定してくれる冬夜を、海斗が心底不思議そうに見つめる。
「駆け引きって大事。海斗は押したり引いたりが上手だね」
「は? 意味わかんね……」
なぜ褒められているのかまるでわからない海斗は、複雑な顔を崩さず、大人しく冬夜の言葉を聞いていた。自分はただ、真実を突きつけられたくなくて、無様に逃げているだけなのに。
「ふふ、わかんなくていいよ」
おそらくすべて無意識だろうからこれはこれですごい才能だと、冬夜は隣でくすっと笑った。わざと好きな人を振り回す自分の歪んだやり方とは、全然違って面白い。
「それはそうと」
くすっとしたあと、冬夜が話題を変えるためにそう言った。少し悩んでいるような、あざとい困り顔を見せる。
「……ねぇ海斗、……どうしたら眞空とエッチできると思う?」
「んんん!?」
またしれっと過激な問いを投げられて、海斗は休まる暇がなかった。こんなの部活帰りの公道でする話じゃねぇだろ、と海斗はいよいよ末弟をぎろっと睨みつける。
「……っ、なんでオレに訊くんだよっ……」
「だって、亜楼としてるでしょ? どうやったの? 海斗が誘ったの?」
想いを伝え合った日から冬夜は毎晩眞空の部屋に行き、他の家族には内緒で眞空のベッドで一緒に眠っていた。寝る前に深めのくちづけを眞空がしてくれるのだが、なかなかそれ以上は進まない。キス止まりなのが、少し物足りなくなってきたところだった。
「なわけねぇだろ!?」
と反射でつい否定するものの、なんでこうなったんだっけ……と、海斗にもよくわからなくなってくる。確かに毎回亜楼の部屋に押しかけていたのは自分の方だ。あれ? ……オレ、誘ってた、のか……!?
「じゃあ、どうやって?」
「オ、オレたちは、正直、……けんかの延長っていうか……」
冷静に思い返せば、めちゃくちゃな始め方だった。ロマンチックのかけらも、ムードもなく、目隠しで互いの顔も見ていなかった。亜楼もただの手ほどきだと言っていたし、あとは外でやってこいと何度も叱られた。
「けんかの延長でエッチできるの? すごい……」
冬夜が純粋な驚きの目を海斗に向ける。
「僕たちも、けんかした方がいいのかな。けんかしないから、エッチできないのかな」
「いや! オレらのはぜってぇ特殊例だから! 真似しなくていい! 真似すんな!」
変なことを吹き込んだら眞空に怒られると、海斗は慌ててやめさせた。冬夜はそうなんだねと、少しがっかりしてみせる。
「つーか、おまえたちは別に好き同士なんだから、ほっといてもいつかはするだろ」
好き同士、と自分で言っておいて、海斗は虚しくなった。好き合っている者たちだけに許されることだと、もちろん最初は信じていた。でも今はもう、そんなのは幻想だと知っている。
「オレのはまじで参考にならねぇから忘れろよ……? オレとあいつは、おまえたちみたいには……多分なれねぇからさ」
「そうなの?」
「オレは……好きだけど」
もう今さら隠していても仕方ないかと、冬夜にも素直に教えてやった。持て余す感情と、遠ざかる兄を思い出し、また落ち込む。
「海斗。……押して、引いたら、次はまた押すんだよ? 得意でしょ、突っ走るの」
弱気になっている海斗に、冬夜がやさしく背中を押す。
「僕ね、ずっと眞空と両想いになるのが夢だったんだけど、叶ったから次の夢できたんだ」
冬夜はまっすぐ、続いていく道の先を見つめて言った。
「次の夢、四人でダブルデートすることだよ。……だから、絶対にがんばって」
「……!? ……はぁー、もう……圧かけんなって……」
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