サクラ・エンゲージ

ゆりすみれ

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⑰(完)

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「こんなところで優雅に昼寝? ……徳ちゃん」

 中庭のひときわ大きい桜の木の元に、たっぷりのレースで縁取りされた白い日傘が立てかけてある。

 その下に上半身を潜り込ませて寝そべっている呑気な童顔教師に近づき、桜助は隣に腰を下ろした。芝生の上であぐらをかいて、日傘の下に隠れている恋人の寝顔をのぞき込む。購買や自販機から遠いこの中庭は昼休みだというのに桜助たち以外の人影はひとつもなく、喧騒まみれのせわしい世界から孤立したようにのんびりと時を刻んでいた。

 およそ二週間に及んだ百瀬の教育実習も無事に終わり、二年D組にはまた今までと同じ日常が戻ってきていた。実は郁弥にうつつを抜かしていたという男タラシの百瀬は、賢いのに授業のセンスはないときっぱり紘夢に言われていたのにもかかわらず結局高評価で実習を終え、したり顔で大学へと戻っていったらしい。

 本物の教師さながらに実習はこなすし、得意のパソコンでサイトはいじるし、郁弥を好きだと堂々と宣言するし、ものわかりのいいさかしい味方だし、知れば知るほど百瀬という人間がわからなくなると桜助は敵には回したくない上手うわてな男をひっそりと思い出した。同じときに生まれて同じ舞台で紘夢を奪い合う羽目にならなくてよかったと心底思う。

 百瀬が白鳥しらとり高校を去ってからも『Bloody Swan』ブラッディースワンの例の記事はそのまま残り、当事者が自分の都合のために記事をあおっているせいか、変わらずに妙な盛り上がりを見せていた。あれだけ男は無理だとわめき散らしていた郁弥ももう何を言っても無駄だと悟ったのか、それとも百瀬の悪賢わるがしこさに気づいてひるんだのか、あきらめて静観しているらしかった。

 その後の百瀬と郁弥がどうなったかなど、桜助が知るはずもない。互いの色恋沙汰を必要以上に詮索しないのが、自分と郁弥の間にある誇れる友情の形だ。

「……ん? あぁ、桜助? おまえ、誰もいないのに徳ちゃんってさ……。まぁいいか、一応学校だし」

 わざと他人行儀に近づいてきた桜助のあぐらを横目に見ながら、紘夢が寝そべったまま言った。百瀬が大学に戻ってから恋人の口調が少し穏やかになったと感じ、教育実習の間は指導教員として紘夢なりに気を張っていたのだと桜助は気づく。普段からこんな調子でふわふわしているのでわかりづらいが、肩の荷が下りたようにほっとしているのを見ると無性にいとしさを覚えた。

「いいご身分だな。午後からも授業あんだろ? 準備しろよ準備」

「おれは常日頃からちゃんとしてるから直前になって焦ったりしないの」

「へー、優秀じゃん。知ってたけど」

 桜助が素直に感心してやる。

「まぁね、一応これでも先生ですから。……それよりもさ、もうそろそろ昼寝納めだと思って。明日からまたしばらく雨だっていうし、梅雨明けたら涼しいここでもさすがに昼寝無理だろ」

 梅雨の合間を縫って、紘夢は世話になった桜木にしばしの別れを告げに来ていたようだった。格好の寝床がお預けになるのを惜しみ、樹の匂いを忘れないように日傘の下で息を大きく吸い込む。

「昼寝好きだな、紘夢は」

「ん、好きだよ。あのときここで寝てたから、桜助が見つけてくれた」

 二人の出逢いも、二人の想いがどんどん加速していくのも、結ばれた二人がこうしてのんびりと愛を語らうのも、ずっと見守ってきた桜だから、証人だから。

「たとえあのときここで紘夢が寝てなかったとしても、俺の名前覚えてなかったとしても、それでも俺は紘夢を見つけたよ、きっと」

 きっとこうなる必然だったのだから、そんな仮定に意味はないのだと桜助は思う。今こうして隣にいる事実、それだけがすべてだ。

「……あ、そうだ」

 紘夢が突然思い出したようにそう言い、日傘の下にからだを横たえたままスラックスのポケットから何かを取り出した。無造作に手にした小さいそれを、紘夢にしては珍しい雑な手つきで、ほとんど強引に桜助に押し付ける。

「……それ、やる」

「な……に? え?」

 無理やりてのひらにねじ込められたものをおそるおそる見て、桜助がはっとする。てのひらに持たされたのは、銀色をまとった指輪だった。細身で飾り気のない本当にただの銀の輪であるそれをのせた桜助の手は、緊張で微かに震えた。

「……おれたちには、証が必要かなって思ったから」

 紘夢は仰向けのまま、日傘の中心を見つめて言った。桜助の方には視線を向けない。

「俺がわけわかんねぇこと言って、紘夢を困らせたから……?」

 この前の情緒の暴走で負担を掛けたのではと不安になり、桜助が紘夢を見つめる。

「違うよ。内緒にしとくのつらいっておれも同じように思ってるからさ。だから、証」

 紘夢は同じポケットからもうひとつ小さな輪を取り出すと、自分のてのひらにのせてその揃いの銀を桜助に見せた。

「ちゃんと、おれたちがお互いのものだよっていう証」

 互いにふと不安になってしまうときは、輪を握りしめて夢じゃないことを思い出せばいい。誰にも言えなくてつらくても、揃いのしるしが互いの指にあると思えばきっと笑って過ごせる。

「……あ、指輪なんて子供っぽかった? 最近の若い子がどんなの好きかもわかんなくて……」

 さっきから桜助の動きが止まっていることを気にした紘夢が、少し焦って言葉を連ねる。

「あ、れ……? もしかして、指輪って、重い……? ごめ、嫌なら無理にとは……」

「んなわけねぇだろ。……めちゃくちゃうれしいよ」

 桜助は恥じらうことなくそう言って、証をやさしく握りしめた。

 わらにもすがるような恋だと思っていた。紫煙の匂いにだって、吐精の跡にだって、すがれるものにならなんにでもすがりたいと思っていた。こんなにも確かなものを与えられて、舞い上がらないはずがない。

「……そう、ならよかった」

 日傘の下から安堵する穏やかな声は聞こえるが、紘夢は一向に桜助の顔を見ない。

「もしかして……照れてる?」

 桜助が紘夢の顔をのぞき込もうと日傘の中に頭を入れると、慌てた紘夢が飛び上がるように上体を起こした。

「ばっか……ちが……照れてなんか……」

 日傘を天に向かって持ち上げ、桜助に詰め寄るようにして否定する紘夢だったが、その愛らしい動揺ぶりではまったく説得力がない。いつもは自分よりずっと先を歩いている凛とした大人なのに、今だけは余裕のないただの少年のように見えて桜助は目元を緩ませた。

「やっぱ照れてる」

 桜助にからかわれ、紘夢は抗議をあっさりとあきらめた。手にしていた日傘を前の地面に置いて立てかける。

「……店でも散々迷って店員さんに笑われるし、おまえに渡すまでかなりビビってたし、情けないだろ? こういうの贈るの、初めてなんだよ……」

 うつむいた耳朶じだが淡く色づいた。白旗をあげて降参する紘夢は、冷やかされるのを怖れてやはり桜助の目を見ることができないでいる。

「紘夢、こっち見て」

「やだ。笑うんだろ」

「いいからこっち向いて。……紘夢の指にこれめたい。手貸して」

 桜助は紘夢のてのひらから銀の輪を預かると、そっと恋人の手を取り、少し細い薬指に輪を通した。

「おれもいい?」

 今度は紘夢が桜助の手を取り、節くれ立つ指に証を入れる。

 指輪をめた薬指を二人で並べて、しばらく眺める。

「……お揃い、うれしいね」

 そう言って幸せそうに笑った紘夢に、桜助は想いがあふれた。

「紘夢、ちゃんと俺のこと見て」

 桜助は紘夢の腕をつかんで引っ張ると、恋人の紅潮した頬を自分の方に向けた。まだ恥じらいにうるむ紘夢の瞳を、桜助がまっすぐに見つめる。

 紘夢がいる。誓いを立てる指輪もある。だったら。

「卒業したら俺と一緒になってよ」

 いつか紘夢がくれた未来を、今度は桜助が約束する。

「……それってプロポーズ?」

 紘夢が桜助に丁寧に問う。

「そう、プロポーズ。紘夢の一生をもらいたい」

 たった17の何も持たない少年が口にするつたないプロポーズは、桜木の下で紘夢をあまやかに包み込んだ。

「おまえまだ若いけどいいの? おれは実際いい感じの適齢期だけどさ」

「年下の、若い旦那は嫌?」

 紘夢は少しだけ考えて、

「……ううん、最高」

 と答えてまた笑った。

「おれたちは法律上の誓いの紙を役所には出せないし、遺伝子も次につなげない。おまえが卒業したからって世間からの風当たりがよくなるわけじゃない。それでもいいの?」

 紘夢は返ってくる答えをうに知っていたが、訊いて改めて安堵したかった。

「全部……全部、いいに決まってる。それでも俺は、紘夢とずっと一緒にいたい」

 二人のいとしさが達するのは同時だった。

 桜助が地面に立てかけてあった日傘を手に取り、盾のように傾けた。校舎から見えないように自分たちの顔を隠す。

 紘夢は桜助の首元にゆるくくくられたタイをたぐり寄せて、自分の顔にぐっと引き寄せる。

 レースに縁取られたやさしい日傘の中で、強い力に導かれるようにあまく口唇を合わせた。

 今すぐに触れたいという衝動的な欲情に、桜助も紘夢ももうあらがえなかった。校内であることも構わず、頼りない日傘に重なる二つの影を隠して、のぼりつめた想いのままに短いくちづけを何度もくり返す。

 ついこの間慎重にやり過ごすことを二人で決意したばかりだというのに、その決意をあっけなく崩してしまうほどに互いへの恋慕は満杯になった。それぞれの薬指に入れられた銀の輪が、呆れてそれを見届ける。

「返事は? 絶対うんって言えよ。うん以外無効」

「なにそれ」

 紘夢が笑って、指輪をめてもらった手でそっと桜助の頬を撫でた。

「……うん、いいよ。おれをもらって?」

 欲しかったただひとつの言葉を、紘夢がたやすく与えてくれる。好きな人が自分を好きでいてくれる奇跡に、今だけは難しいことを考えずにたっぷりと自惚うぬぼれる。

「本物の結婚指輪は絶対俺が買うからな」

「はいはい。楽しみにしてる」

 その少し先の未来を思い描いて、くすぐったくなって、二人は顔を突き合わせて笑った。

「おーいっ、徳ちゃん! ……ったく、捜したぜー? こんなとこにいたのかよ」

 日傘に隠れたままひっそりとからだを寄り添わせていると、少し離れたところから紘夢を呼ぶ郁弥の声が聞こえた。ポケットの中身が暴れているのか、がちゃがちゃと派手な音を立てながら郁弥が小走りに駆け寄ってくる。静かに愛を語らっていたところへずかずかと踏み込んでくるその騒がしさも、まったく郁弥らしい。

「徳ちゃん、早水センセが捜してたからオレが呼びに来てや……って、え? げっ!? ちょ、何やってんのおまえら!」

 明らかに教師と生徒の距離ではない近さでしれっと紘夢の隣にいるのが、手にしている可愛らしい日傘がまるで似合わない勇ましい男であることに気づいて、郁弥は自慢のアイドル顔を激しくゆがませた。

「桜助バカだろ! ひっつき過ぎだっつーの! 校舎から見えたらどうすんだよ!」

 見る見る顔を引きつらせていく郁弥を、桜助は別段驚いた様子もなく冷静に見上げる。ひっつき過ぎだと指摘されても、紘夢のそばから離れようともしない。今更郁弥の前で取りつくろったところで意味はないと、桜助は無論のこと紘夢さえもそう思っているようだった。

「なんだよ、いきなり出てきてぎゃんぎゃんうるせぇなぁ」

 桜助が郁弥に文句をぶつける。

「いやいやいや、オレは心配して言ってあげてんの! ったく、ハラハラさせんのはナシで頼むよ……」

「常に女を引き連れてふらふらしてるおまえには言われたくねぇんだけど」

「オレはいいの! 後ろ指上等でやってんだから。……でもおまえたちは違うだろ。自分たちのことちゃんと大事にしなきゃ、つらくなんのおまえたちの方……」

 急に神妙な目つきになり語気も弱めに郁弥が桜助を案じるので、見兼ねた紘夢が教師らしく郁弥をなだめにかかる。

「はいはい二人とも言い合いしないの。郁弥、心配してくれてありがとうね。……でも、おれたちは大丈夫だからさ」

 傷つけて、困らせて、不安にさせて。自嘲して、ぶつかって、理解して。飽くことなくそんなことばかりをくり返して、それでもそばにいる。

 たくさんの失敗が今ここで寄り添える自信をくれたから。もう二度と、この手の中にある幸いにおくさない。

 桜助がそっと紘夢の横顔を盗み見ると、紘夢は風にそよぐ桜木の葉を大きく仰いでいた。

「桜の花が咲いてないときってさ、ここは忘れ去られたみたいに淋しいだろ? だからおれたちはこうして時々桜を構いに来てるだけだよ。やましいことなんてなーんもないの。それだけだから大丈夫」

 紘夢が郁弥にそう教えてやる。

「そんなにひっついて?」

「まぁね。妬けるだろ?」

 あまりにも無邪気に紘夢がそう言うので、郁弥はもう二人を叱れなくなってしまった。ふと二人の指にさっきまではなかったはずの銀色の光を見つけ、郁弥はやさしいため息をつく。

「大丈夫ってさぁ……徳ちゃんは呑気なんだって。危機感なさすぎ」

 太陽を浴びて金色に透ける髪をぐちゃぐちゃと掻き回し、立ち尽くしながら郁弥が呆れた。

「そういうふわふわしたとこが、おれのいいところでしょ」

 自分たちの関係をはっきりとは追求せずにそっと見守ってくれるさとい教え子に、紘夢は敬意を払うように微笑んだ。郁弥の存在にどれほど救われていたかということは、無事に卒業を迎えられたあかつきには嫌というほど教えてやろうと紘夢は企む。

「あーあ、心配して損した。……ま、そういうことなら、せいぜいうまくやればいいんじゃねぇの?」

 呆れて笑うしかなくなった郁弥が桜助に向かって戯れにそう言い放つと、桜助は自信たっぷりの誇らしげな瞳を惜しげもなく親友に見せつけた。迷いのないその瞳に、郁弥はようやく安堵する。

「当たり前だ、うまくやってやるよ」

 揃いの銀の輪と、あまいレースに飾られた白い日傘。重ねる小さな嘘と、隠れたキスと、友情にあつい女タラシの味方。

 そして見上げれば、瑞々みずみずしい葉をささやかに揺らす桜木、夏空。

 今は何もかもが幸いで。

 ずっと、未来にたどりつくことばかりをいていたけれど。

 こんなにも満たされた気持ちになれるなら、卒業まで少しくらいゆっくりと時が流れてもいいかなと、桜助は贅沢に思うのだった。
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