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20.それぞれの道
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======== この物語はあくまでもフィクションです =========
============== 主な登場人物 ================
物部満百合(まゆり)・・・物部一朗太と栞(しおり)の娘。
久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。
大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。
福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。
依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。
服部千香乃(ちかの)・・・服部源一郎とコウの娘。
南原未玖(みく)・・・南原龍之介と文子(ふみこ)の娘。
山城みどり・・・山城順と蘭の娘。
愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。
愛宕寛治・・・悦司の父。警視庁警部。
草薙あきら・・・元EITO出向の警視庁事務官。現在は、発明家として自宅工房で研究をしている。
南原龍之介・・・未玖の父。学習塾を開いている。
南原文子・・・未玖の母。学習塾を父から引き継いでいるが、結婚を機に「南原学習塾」と塾の名を変えた。
鈴木栄太・・・小学校校長。
物部一朗太・・・喫茶店アテロゴマスター。満百合の父。
ロバート・ギルバート・・・EITOの元オスプレイ・パイロット。米陸軍大佐。
なぎさ・ギルバート・・・EITOの元エマージェンシーガールズ副隊長。米海軍中佐。
ケイトリン・ギルバート・・・ロバートとなぎさの娘。8歳。
==============================
==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==
==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==
正午。南原邸。
「ケイトリンよ。みんなはケイティって言うわ。」
文子が、大きなサンドイッチのバスケットを持って来た。
午後1時。
鈴木校長は、南原夫妻に別れを告げ、帰って行った。
モールに向かう途中で、草薙も自宅に帰った。
健太郎達がアテロゴに向かう途中、自転車置き場で、ハンマーやペンチを使っている中学生達がいた。
「自転車ど・・・。」なぎさが言い終わる前に、悦司が前に出て言った。
「手伝おうか?」
中学生達は、脱兎のごとく駆けだした。
不動産屋の近くで、満百合が先回りしていた。満百合は、体が小さく細いし、気も小さい。でも、走るのはミラクル9でピカイチだった。
「ダメよ、逃げちゃ。」
「なんだとう!」中学生の1人が満百合に殴りかかった。
ブーメランが3つ、跳んできた。
一つ目は、健太郎のブーメランだった。二つ目は、なぎさのブーメランだった。そして、三つ目が持ち主の手に戻った。持ち主はケイティだった。
みどり達の通報で、愛宕警部と警察官達が駆けつけた。
「ち、違うんだ。」中学生が言い訳をしようとした。
おさむが愛宕警部にデジカメを渡した。
「分かった。違いを確認しよう。署まで来て貰おうか。」
愛宕警部は冷然と言った。
「貫禄が出たわね、愛宕さん。」「一佐・・・いや、なぎささん。みちるには?」
「おねえさまには、メールしておいたわ。」
午後2時。喫茶店アテロゴ。
「それで、一佐・・・いや、中佐だっけ?どれくらい日本にいられるだ?」
物部はレモンティーをなぎさとケイティに渡しながら、なぎさに尋ねた。
「一週間。所属が違うから、休暇を合わせるのが大変だった。東京は、今日一日。そもそもが、この子が日本に興味を持ったから。普段から、英語と日本語教えているから、興味を持ったのね。」
健太郎達男子は、なぎさと物部の昔話に聞き入っていた。
満百合達女子は、盛んにケイティと話していた。
なぎさのスマホが鳴動した。
画面を見て、なぎさは物部に言った。
「闘いが終ったようよ。みちるの作戦勝ち、いや、おねえさまの、か。。お暇するわ。マスター。行くわよ、ケイティ。」
モールの外れまで健太郎達が見送ると、爆音と共にロープが降りて来て、なぎさは敬礼すると、ロープを握った。ケイティがしがみついた。
やがて、2人は空に消えた。
―完―
============== 主な登場人物 ================
物部満百合(まゆり)・・・物部一朗太と栞(しおり)の娘。
久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。
大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。
福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。
依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。
服部千香乃(ちかの)・・・服部源一郎とコウの娘。
南原未玖(みく)・・・南原龍之介と文子(ふみこ)の娘。
山城みどり・・・山城順と蘭の娘。
愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。
愛宕寛治・・・悦司の父。警視庁警部。
草薙あきら・・・元EITO出向の警視庁事務官。現在は、発明家として自宅工房で研究をしている。
南原龍之介・・・未玖の父。学習塾を開いている。
南原文子・・・未玖の母。学習塾を父から引き継いでいるが、結婚を機に「南原学習塾」と塾の名を変えた。
鈴木栄太・・・小学校校長。
物部一朗太・・・喫茶店アテロゴマスター。満百合の父。
ロバート・ギルバート・・・EITOの元オスプレイ・パイロット。米陸軍大佐。
なぎさ・ギルバート・・・EITOの元エマージェンシーガールズ副隊長。米海軍中佐。
ケイトリン・ギルバート・・・ロバートとなぎさの娘。8歳。
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==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==
==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==
正午。南原邸。
「ケイトリンよ。みんなはケイティって言うわ。」
文子が、大きなサンドイッチのバスケットを持って来た。
午後1時。
鈴木校長は、南原夫妻に別れを告げ、帰って行った。
モールに向かう途中で、草薙も自宅に帰った。
健太郎達がアテロゴに向かう途中、自転車置き場で、ハンマーやペンチを使っている中学生達がいた。
「自転車ど・・・。」なぎさが言い終わる前に、悦司が前に出て言った。
「手伝おうか?」
中学生達は、脱兎のごとく駆けだした。
不動産屋の近くで、満百合が先回りしていた。満百合は、体が小さく細いし、気も小さい。でも、走るのはミラクル9でピカイチだった。
「ダメよ、逃げちゃ。」
「なんだとう!」中学生の1人が満百合に殴りかかった。
ブーメランが3つ、跳んできた。
一つ目は、健太郎のブーメランだった。二つ目は、なぎさのブーメランだった。そして、三つ目が持ち主の手に戻った。持ち主はケイティだった。
みどり達の通報で、愛宕警部と警察官達が駆けつけた。
「ち、違うんだ。」中学生が言い訳をしようとした。
おさむが愛宕警部にデジカメを渡した。
「分かった。違いを確認しよう。署まで来て貰おうか。」
愛宕警部は冷然と言った。
「貫禄が出たわね、愛宕さん。」「一佐・・・いや、なぎささん。みちるには?」
「おねえさまには、メールしておいたわ。」
午後2時。喫茶店アテロゴ。
「それで、一佐・・・いや、中佐だっけ?どれくらい日本にいられるだ?」
物部はレモンティーをなぎさとケイティに渡しながら、なぎさに尋ねた。
「一週間。所属が違うから、休暇を合わせるのが大変だった。東京は、今日一日。そもそもが、この子が日本に興味を持ったから。普段から、英語と日本語教えているから、興味を持ったのね。」
健太郎達男子は、なぎさと物部の昔話に聞き入っていた。
満百合達女子は、盛んにケイティと話していた。
なぎさのスマホが鳴動した。
画面を見て、なぎさは物部に言った。
「闘いが終ったようよ。みちるの作戦勝ち、いや、おねえさまの、か。。お暇するわ。マスター。行くわよ、ケイティ。」
モールの外れまで健太郎達が見送ると、爆音と共にロープが降りて来て、なぎさは敬礼すると、ロープを握った。ケイティがしがみついた。
やがて、2人は空に消えた。
―完―
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