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第1章 難民キャンプ
4 難民キャンプ・アデレ
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テントが張られていくと居住区という感じがしてきた。
住所のようにブロック分けされたテントは家族優先で入居していく。
それ以外の人たち──家族のいない人たちは比較的大きなテントの中で一緒に暮らしていくことになった。
メンバーは女性が3人にお年寄りが2人、子供が2人、それに琴乃の8人だ。
女性3人は若く、年が近そうだったが3人とも同じ国の出身らしく固まっていたため琴乃は距離を置き、寝る時はお年寄りと子供の近くで寝ることにした。
テントが張られると基本的にテントのメンバーと過ごすことが多くなる。
設定である琴乃と違って本当に両親を魔物に殺されたらしい子供2人は明るくて元気な子たちだけど、時折深い闇を感じさせた。
2人に遊んでおいでと声をかけた後。今日も今日とてお仕事を探して歩いていると、顔見知りになった騎士に出会った。
「ヒイナちゃん!」
「あっ、こんにちは……カエンさん。あの、なにか手伝うことって……ありますか?」
騎士らしく体格の良いカエンは赤髪の美青年で、ロア王子に結構近い人らしい。あんまり権力のある人に近づきたくはなかったが、向こうから近づいて来たので仕方ない。
10歳の妹がいるらしい彼は「ヒイナちゃん見てると妹を見てるようで可愛がりたくなるんだよなぁ」といつもにこにこだ。
(ん? あれ、ってことは私10歳くらいに見られてるってこと!? さすがにそれは傷つくんだけど!)
むぅ、と内心憤慨するも顔には出さない。151センチの身長はそこまで低くないと思っていたけれど、発育の良いこの世界の住民からすると小さい部類に入るらしい。
それにおそらく顔立ちも関係している。堀の深い顔立ちの人が多く、子供でも大人っぽい雰囲気の人が多いのだ。
とはいえ子供だと思われるくらいでちょうど良いのかもしれない。
ある程度考える能力があると分かれば色々と聞かれボロが出る可能性が高い。
「じゃあ俺と一緒にこれを運んでくれるか? こっちの小さい方、持てる?」
重そうな箱をカエンは軽々と持ち上げた。その近くに半分ほどの大きさの箱がある。
(さすがに舐めすぎ。それくらい持てるし)
とは思ったけど小さく頷いた後で手に持った。
そのまま二人で歩いて行く。向かっている道から救護用テントだと分かる。
とするとおそらくこの箱の中身は医療物資だろう。
難民キャンプ・アデレに来る人たちは魔物に襲われて怪我をしている人たちも多い。そんな彼らを治療するための薬や包帯が時々エアロネストから運ばれてくるのだ。
「──足りない分は俺の予算から使っていい。どうせ余ってるんだ。……これはヘンディアへ送る報告書か。ならついでに俺が出してこよう」
指示を出した後に報告書を掴み、歩き出したロア王子は琴乃達を見て止まった。視線はカエンを見た後に琴乃へと移る。
反射的にぺこりと頭を下げた。
「カエンじゃないか。……その子は?」
「ヒイナちゃんです。手伝ってくれるって言うんで一緒に医療物資を運んできた所ですよ」
「……はい」
挨拶をした方が良いのか、でも王子に軽々しく話しかけて良いか悩んだ琴乃は顔を左右に彷徨わせた後にようやく返事をした。
「ヒイナちゃんって言うんだ。実は何度か君を見かけたよ。いつも手伝いをしてて偉いね」
間近で見た王子はオーラがすごく、軽く微笑んだだけで破壊力にやられそうになった。
必死に平静を装っていると緊張していると思われたのか「いきなり声かけてごめんね。びっくりしたよね」と眉が下がった。
「そっ! そんなこと、ないです。……嬉しいです」
イケメンの悲しそうな顔についキャラ設定を忘れて声が漏れた。第一声を誤魔化すようにか細く応える。
「そっか。良かった。それ、預かるよ。重くなかった? 大丈夫?」
割と親しみやすい人なのか結構フレンドリーに接してくれる。しかしさすがに王子に荷物を渡すわけにはいかない。
(ど、どうしよ……カエンさん……!)
いつの間にか視線から外れていたカエンは自分の運んできた箱を救護テントに移していた。戻ってくると王子と琴乃の様子を見て口元をニヤニヤさせた。
「王子には渡せねぇよなぁ、ほらヒイナちゃん、俺に渡してくれ」
手を差し出してくれたので王子に持たれる前にと急いで渡す。
無事に荷物も救護テントに届けたのでお手伝いは終わりだ。
彼らも暇ではないと思うのでここらでお暇しよう。
でも、その前に。一つだけ王子に言いたいことがあった。
それを考えると緊張してぎゅっと服を掴んでしまう。気づいた王子が首を傾げた。
(べ、別に言わなくてもいいんだけど。でもなぁ……)
個人的に伝えたかった。
この王子が良い人なのは何度か見ているうちに分かったからだ。王子なのに偉ぶらずに率先して荷物運びや雑用なども手伝ってくれた。
琴乃のような子供にも優しいし、困ったことがないか大人たちに直接訪ねている場面を見かけたこともある。
その中では感謝する人もいれば、どうしようもない悪感情を王子にぶつける人もいた。
しょうがないとはいえ不敬罪になってもおかしくない行為。しかも王子が、王子の国が彼らを支援する義理は別にないのだ。ただ善意からやってくれているのだというのは異世界人であり世界情勢に詳しくない琴乃にも分かった。琴乃にも分かったことが現地人である彼らに分からないはずがない。
しかし心無い言葉を浴びせられたときも王子は落ち着いて、「話してくれてありがとう」と言っていた。
聞く必要のない不満も受け入れている姿に、お礼を言いたかった。
(これを逃したらもう話す機会もないだろうから、言っておこう)
ふん、と鼻息を荒くした。
もう一度ぎゅっと服を掴み、口を開いた。
「あ、のっ! キャンプ! 作ってくれて、ご飯くれて、ありがとうございます」
ぺこっと頭を下げて走った。
(恥ずかしい。もっとちゃんとまとまった文章で伝えるはずだったのに、いざ本人を目の前にしたら緊張してどもるし言葉おかしいし最悪だ!)
顔も見れずに自分のテントへ戻り、支給された毛布を頭から被った。
「良かったじゃないすか。殿下、ヒイナちゃんのこと気にしてたでしょう?」
2人が対峙していたときからニヤニヤとした笑みで見守っていたカエンは、照れたようにほんのり顔を赤くする主君を笑った。
「あの子だけ、なんだか異質な感じがしたからな……子供なのに遊んだりもしないし、落ち着いて、大人たちを手伝っていて、どうしても目で追ってしまっていた。……存外、正面からのお礼の言葉というのは嬉しいな。特に子供だから打算もなく、素直に心へ響いたよ」
「大人って……殿下も16歳で俺からしたら子供ですけどね。いくら優秀とはいえ、いきなり難民対応を任されて大変でしょうに」
部下からの言葉にロアは首を振った。
「いや、俺など。第三者だから冷静に対応しているに過ぎないよ。突然魔物に襲撃されて、故郷を追われた彼らのことを考えるとできる限りのことをしてやりたいんだ。……カエンはヒイナとは親しいのだろう? その、彼女の両親は?」
聞きづらそうにロアはカエンへ尋ねた。
その質問を受け、カエンは悲しそうな表情で首を横に振った。
「目の前で両親を魔物に殺されたって言ってました。ただ、そのショックで思い出せないことが多いみたいで……俺は、やりきれないですよ。どうしてあんな小さな子が……! 3国もプブザードもどうかしてるっすよ。魔物の数が増えていたことには気づいていたでしょうに……」
「今更言っても仕方ないさ。それにここではよそう。自国を批判されて良い気持ちになる人などいないさ」
「自国つったって、もう……いや、すいません。あんまり肩入れし過ぎるのは良くないっすよね」
「ああ。俺たちにできるのは支援するところまでだ。その後は彼ら自身に頑張ってもらわねばならない」
「……大丈夫っすかねぇ、ヒイナちゃん。変な職場になったりしたらあの見た目だし、襲われでもしたら……」
短い期間だが実の妹のように思えていた琴乃を心配するカエン。
それにため息を吐くロア。
「……就職支援や講習には俺も関わろう。王族が目を光らせておけば妙な職場は入ってこないだろうからな」
「殿下……そうっすね。特に俺はヒイナちゃんと仲が良いんでアドバイスしてあげようと思います」
自然とマウントを取ったカエンをちらりと見たロアは、しかし何も言わずに正面を向いた。
難民キャンプの解散まであと1カ月。その間に就職支援のための講習と職場決めが待っていた。
住所のようにブロック分けされたテントは家族優先で入居していく。
それ以外の人たち──家族のいない人たちは比較的大きなテントの中で一緒に暮らしていくことになった。
メンバーは女性が3人にお年寄りが2人、子供が2人、それに琴乃の8人だ。
女性3人は若く、年が近そうだったが3人とも同じ国の出身らしく固まっていたため琴乃は距離を置き、寝る時はお年寄りと子供の近くで寝ることにした。
テントが張られると基本的にテントのメンバーと過ごすことが多くなる。
設定である琴乃と違って本当に両親を魔物に殺されたらしい子供2人は明るくて元気な子たちだけど、時折深い闇を感じさせた。
2人に遊んでおいでと声をかけた後。今日も今日とてお仕事を探して歩いていると、顔見知りになった騎士に出会った。
「ヒイナちゃん!」
「あっ、こんにちは……カエンさん。あの、なにか手伝うことって……ありますか?」
騎士らしく体格の良いカエンは赤髪の美青年で、ロア王子に結構近い人らしい。あんまり権力のある人に近づきたくはなかったが、向こうから近づいて来たので仕方ない。
10歳の妹がいるらしい彼は「ヒイナちゃん見てると妹を見てるようで可愛がりたくなるんだよなぁ」といつもにこにこだ。
(ん? あれ、ってことは私10歳くらいに見られてるってこと!? さすがにそれは傷つくんだけど!)
むぅ、と内心憤慨するも顔には出さない。151センチの身長はそこまで低くないと思っていたけれど、発育の良いこの世界の住民からすると小さい部類に入るらしい。
それにおそらく顔立ちも関係している。堀の深い顔立ちの人が多く、子供でも大人っぽい雰囲気の人が多いのだ。
とはいえ子供だと思われるくらいでちょうど良いのかもしれない。
ある程度考える能力があると分かれば色々と聞かれボロが出る可能性が高い。
「じゃあ俺と一緒にこれを運んでくれるか? こっちの小さい方、持てる?」
重そうな箱をカエンは軽々と持ち上げた。その近くに半分ほどの大きさの箱がある。
(さすがに舐めすぎ。それくらい持てるし)
とは思ったけど小さく頷いた後で手に持った。
そのまま二人で歩いて行く。向かっている道から救護用テントだと分かる。
とするとおそらくこの箱の中身は医療物資だろう。
難民キャンプ・アデレに来る人たちは魔物に襲われて怪我をしている人たちも多い。そんな彼らを治療するための薬や包帯が時々エアロネストから運ばれてくるのだ。
「──足りない分は俺の予算から使っていい。どうせ余ってるんだ。……これはヘンディアへ送る報告書か。ならついでに俺が出してこよう」
指示を出した後に報告書を掴み、歩き出したロア王子は琴乃達を見て止まった。視線はカエンを見た後に琴乃へと移る。
反射的にぺこりと頭を下げた。
「カエンじゃないか。……その子は?」
「ヒイナちゃんです。手伝ってくれるって言うんで一緒に医療物資を運んできた所ですよ」
「……はい」
挨拶をした方が良いのか、でも王子に軽々しく話しかけて良いか悩んだ琴乃は顔を左右に彷徨わせた後にようやく返事をした。
「ヒイナちゃんって言うんだ。実は何度か君を見かけたよ。いつも手伝いをしてて偉いね」
間近で見た王子はオーラがすごく、軽く微笑んだだけで破壊力にやられそうになった。
必死に平静を装っていると緊張していると思われたのか「いきなり声かけてごめんね。びっくりしたよね」と眉が下がった。
「そっ! そんなこと、ないです。……嬉しいです」
イケメンの悲しそうな顔についキャラ設定を忘れて声が漏れた。第一声を誤魔化すようにか細く応える。
「そっか。良かった。それ、預かるよ。重くなかった? 大丈夫?」
割と親しみやすい人なのか結構フレンドリーに接してくれる。しかしさすがに王子に荷物を渡すわけにはいかない。
(ど、どうしよ……カエンさん……!)
いつの間にか視線から外れていたカエンは自分の運んできた箱を救護テントに移していた。戻ってくると王子と琴乃の様子を見て口元をニヤニヤさせた。
「王子には渡せねぇよなぁ、ほらヒイナちゃん、俺に渡してくれ」
手を差し出してくれたので王子に持たれる前にと急いで渡す。
無事に荷物も救護テントに届けたのでお手伝いは終わりだ。
彼らも暇ではないと思うのでここらでお暇しよう。
でも、その前に。一つだけ王子に言いたいことがあった。
それを考えると緊張してぎゅっと服を掴んでしまう。気づいた王子が首を傾げた。
(べ、別に言わなくてもいいんだけど。でもなぁ……)
個人的に伝えたかった。
この王子が良い人なのは何度か見ているうちに分かったからだ。王子なのに偉ぶらずに率先して荷物運びや雑用なども手伝ってくれた。
琴乃のような子供にも優しいし、困ったことがないか大人たちに直接訪ねている場面を見かけたこともある。
その中では感謝する人もいれば、どうしようもない悪感情を王子にぶつける人もいた。
しょうがないとはいえ不敬罪になってもおかしくない行為。しかも王子が、王子の国が彼らを支援する義理は別にないのだ。ただ善意からやってくれているのだというのは異世界人であり世界情勢に詳しくない琴乃にも分かった。琴乃にも分かったことが現地人である彼らに分からないはずがない。
しかし心無い言葉を浴びせられたときも王子は落ち着いて、「話してくれてありがとう」と言っていた。
聞く必要のない不満も受け入れている姿に、お礼を言いたかった。
(これを逃したらもう話す機会もないだろうから、言っておこう)
ふん、と鼻息を荒くした。
もう一度ぎゅっと服を掴み、口を開いた。
「あ、のっ! キャンプ! 作ってくれて、ご飯くれて、ありがとうございます」
ぺこっと頭を下げて走った。
(恥ずかしい。もっとちゃんとまとまった文章で伝えるはずだったのに、いざ本人を目の前にしたら緊張してどもるし言葉おかしいし最悪だ!)
顔も見れずに自分のテントへ戻り、支給された毛布を頭から被った。
「良かったじゃないすか。殿下、ヒイナちゃんのこと気にしてたでしょう?」
2人が対峙していたときからニヤニヤとした笑みで見守っていたカエンは、照れたようにほんのり顔を赤くする主君を笑った。
「あの子だけ、なんだか異質な感じがしたからな……子供なのに遊んだりもしないし、落ち着いて、大人たちを手伝っていて、どうしても目で追ってしまっていた。……存外、正面からのお礼の言葉というのは嬉しいな。特に子供だから打算もなく、素直に心へ響いたよ」
「大人って……殿下も16歳で俺からしたら子供ですけどね。いくら優秀とはいえ、いきなり難民対応を任されて大変でしょうに」
部下からの言葉にロアは首を振った。
「いや、俺など。第三者だから冷静に対応しているに過ぎないよ。突然魔物に襲撃されて、故郷を追われた彼らのことを考えるとできる限りのことをしてやりたいんだ。……カエンはヒイナとは親しいのだろう? その、彼女の両親は?」
聞きづらそうにロアはカエンへ尋ねた。
その質問を受け、カエンは悲しそうな表情で首を横に振った。
「目の前で両親を魔物に殺されたって言ってました。ただ、そのショックで思い出せないことが多いみたいで……俺は、やりきれないですよ。どうしてあんな小さな子が……! 3国もプブザードもどうかしてるっすよ。魔物の数が増えていたことには気づいていたでしょうに……」
「今更言っても仕方ないさ。それにここではよそう。自国を批判されて良い気持ちになる人などいないさ」
「自国つったって、もう……いや、すいません。あんまり肩入れし過ぎるのは良くないっすよね」
「ああ。俺たちにできるのは支援するところまでだ。その後は彼ら自身に頑張ってもらわねばならない」
「……大丈夫っすかねぇ、ヒイナちゃん。変な職場になったりしたらあの見た目だし、襲われでもしたら……」
短い期間だが実の妹のように思えていた琴乃を心配するカエン。
それにため息を吐くロア。
「……就職支援や講習には俺も関わろう。王族が目を光らせておけば妙な職場は入ってこないだろうからな」
「殿下……そうっすね。特に俺はヒイナちゃんと仲が良いんでアドバイスしてあげようと思います」
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