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第1章 難民キャンプ
1 寝て起きたら異世界だった
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時間は遡り1年前のこと、冒険者ギルド受付担当のヒイナ。日本での名前は緋井奈 琴乃は異世界転移した。
異世界転生、異世界召喚、異世界転移。色々名称はあると思うが、琴乃はそれほど詳しくない。
話を合わせるために一通りのアニメや漫画を通ってきているが、特にハマったものはなかった。
なんとなく日常を過ごし、放課後は誘われるまま友達と遊んだりお喋りを楽しむ。
いやむしろ日常が充実しているからこそ、そこまで異世界というものに興味を惹かれなかったのかもしれない。
緋井奈 琴乃14歳、まだあどけなさの残る顔立ちは子供ながらに整っていた。
絶世の美女というわけではない。日本人形のような楚々とした美しさで、一つ一つのパーツが綺麗だった。
けれどそれに頓着しておらず。まだ恋を知らず、同性と過ごす方が楽しいと感じる性格だった。
「あははっ、それほんとー?」
屈託なく笑い、まだ守られる年齢の少女。
しかし運命というのは残酷で、現在の少女は酸いも甘いも味わった大人のような風格を感じさせていた。
たった1年。されど1年。その1年の間に少女は様々なことを経験した。
日本にいたのならまだ両親のもとで暮らしていた彼女は、大人にならざるを得なかった。
働かざるを得なかった。金勘定を覚えるしかなかった。一人暮らしを覚えるしかなかった。
異世界転生というものを経験してしまった。
(いや、生まれ直しではないから転移? それとも召喚? でも誰かに呼ばれたわけでもないし、転移になるのかなぁ)
「それにしても授業中に居眠りして起きたら別世界って、どうなの? 実感わかなーい」
へへっ、と少女は笑う。
起きたら知らない林の中にいた琴乃は、不安よりも好奇心が勝っていた。
まだ現実味がなかったのだ。
けどその夢心地は一瞬で奪われることになる。
ガサッ
「なに?」
草を踏む音で後ろを振り返った。そこにいたのはぷにっとした緑色の物体。いや物体と言うか液体の塊の方が近いかもしれない。
──ようするに、スライムだった。
「う、わぁぁ!!」
大きな声を上げた。それにビクリとスライムは反応する。敵として琴乃をロックオンしたが、彼女は気づかないではしゃいでいた。
「え、かわいい! かわいい! うわぁ、スライムってこんな感じなんだぁ。ぷにぷにしてそう。触ったら柔らかいのかな? それとも弾力あってゼリーみたいな感じなのかな」
わくわく、といった具合に瞳を輝かせた。しかし。
びゅ~、びゅぶんッ!
鋭い打撃が琴乃を襲った。スライムのダイレクトアタックだ。
「え……? いったぁっ!?」
紺色ソックスの上、膝と靴下の間の生身部分にスライムがぶつかってきた。その部分はナイフで攻撃されたように鋭利な切り口だった。
緑スライムは風属性の魔物。普段は琴乃がイメージしていたようにぷにぷにと柔らかい身体だが、敵を攻撃する際は先を尖らせ、素早さを上げて物理攻撃をしかけてくる。
──そんなことが魔物図鑑には書かれているのだが、当然のようにそれを知らない琴乃は混乱した。
「は? なんで? 痛いんだけど……!」
しかし混乱している間にもスライムは2度目の攻撃を仕掛けるモーションに入った。
「っ、もう!」
状況判断〇。頭で理解する前にとりあえず走った。
2度目の攻撃は先程よりも威力が強かった。ちょうど走り抜けたタイミングでスライムが攻撃し、琴乃の代わりに太い木の幹が犠牲になった。
その傷跡は深く、それが身体に当たっていれば場所によっては致命傷になっただろう。
「っ、もう、もう! なんなのよぉ!」
足を必死に動かす。幸いなことに琴乃の身体能力はそこまで悪くはない。
部活にこそ入ってはいなかったもののマラソン大会では中の上くらいの順位を取っていた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ!」
時々後ろを振り返りながら林を走る。鮮やかな草が茂る平原に変わった頃、ようやくスライムは諦めたように戻っていった。
「良かっ、づぁ……あー、ごえ、ガラガラだし、最悪っ」
ごほごほっ、と咳込んだ。水が欲しい。
「……水出たりしないかな?」
(異世界に来たっぽいし特殊能力に目覚めたり?)
「みずっ、みずっ、みず!」
丸い球体をイメージしてそこに水が出るように力を込める。……すると。
ぷっ、ぷくぷくっ、ぷかぁっ
水でできた球体が手の平の上に浮かんだ。反対の左手でそれを掴み、口の中に入れてみる。
バシャンッ!
「きゃっ!?」
歯に触れた瞬間に崩れ、水が弾けるように口の周りに飛び散った。
「あ、う……びしょびしょ……」
少しは口の中に入ったものの、大半はこぼれてしまった。
「もう一回」
まだ喉は乾いている。今度は口の中に収まるくらいの小さな球体をイメージした。飴玉より大きいそれを歯に触れないように再び口の中へ入れる、収まりきったところで舌に触れさせると球体は弾け、全て飲むことができた。
ならばと次は指から出るイメージでやってみる。
指の先からちょろちょろと出せば蛇口から飲むように楽に飲めるのではないかと考えてのことだ。
レッツチャレンジ!
「んっ、……ごくっ、んくっ」
ごくごくごく、さっきよりも飲みやすい。それにこの水……。
「ぷはぁっ! すっごく美味しい! どっかの山で取れたミネラルウォーターみたい。すっきりして舌触りも良くて……今まで飲んだ水の中で一番美味しいかも」
ぺろっ。口の端にこぼれた水を舐め取り、少々失敗して鼻の下に飛んだ水分を肩で拭いた。
最初に弾けた水のせいで服が少し濡れてしまったが、今着ているのは夏用の制服、セーラー服だ。通気性も良い生地のためしばらく歩いていたら乾くだろう。
とりあえず水は確保できた。しかも魔法が使えるなんてついている。琴乃は口角を上げ、他にはどんな魔法が使えるのかと試してみた。
(火とか出たりするのかな? そしたらキャンプできるし良いよね!)
……しかし。
「……え、水だけ? しょぼっ……」
火の塊を出すイメージ、風を操るイメージ。とにかくなんか出ろー! とばかりに挑戦してみたが何も起こらない。
諦めたように水を手から出し、ならば水魔法を究めようと攻撃してみた。
ばしゃん……。
水の塊で攻撃できないかとチャレンジすること3回。どれもふよふよと動くしかできず、さらには遠くに飛ばそうとすればしなしなと地面に落ちていった。
一度に出せる水の量も少なく、魔法の実験で3リットルくらいだろうか? 出した所で疲労感が襲ってきた。
どこまでも無尽蔵に生み出せるわけではないらしい。
「こんな水の量じゃ、攻撃には使えないじゃん……遠くに飛んでいくわけでもないし……はぁ」
とりあえずと今更のように痛み出した傷を水で洗っていく。スカートのポケットに入れていたハンカチで軽く結ぶ。
興奮状態で気づかなかったがスライムから逃げる時に随分草木や木の枝に引っかかったらしい。細かな傷が肌にできていた。
セーラー服は少し汚れているが破れたりはしていなかった。
これからどうしようかと考えて周囲を見渡すと、少し遠くの方に人影が見えた。
その人影を追うように歩いていくと街が見えてきた。壁で囲われた街には大きな門があり、そこには大勢の人がいる。
列にいる人間は多量で、列のように見えたが実は違ったようだ。
確かに途中は列のようになっている。しかしそれは土で舗装された道に沿うように歩いているからそう見えただけで、門の周りは今から演説でもするのかという感じで門を囲むように広がっている。
そこにいる人々の恰好は様々だ。民族衣装のような服を着ている人、白いシャツにズボンを履いている人、継ぎ接ぎの服を着ている人。しかし共通しているのはどの人も長旅をしてきたように疲れ果て、土汚れが目立つ。中には茶色いシミ、血のようなものが付着している人もいる。
(……これってどういう状況?)
そう思いながらそっとその集団の中に加わった。ただでさえ変わった格好をしているのに離れていたら目立ってしまう。
なるだけ露出の高い、セーラー服と似たような(比較的似てるだけ)人たちの近くに立った。
◇
補足:琴乃が通っていたのは靴を履き替えない学校なので授業中も靴を履いていました
異世界転生、異世界召喚、異世界転移。色々名称はあると思うが、琴乃はそれほど詳しくない。
話を合わせるために一通りのアニメや漫画を通ってきているが、特にハマったものはなかった。
なんとなく日常を過ごし、放課後は誘われるまま友達と遊んだりお喋りを楽しむ。
いやむしろ日常が充実しているからこそ、そこまで異世界というものに興味を惹かれなかったのかもしれない。
緋井奈 琴乃14歳、まだあどけなさの残る顔立ちは子供ながらに整っていた。
絶世の美女というわけではない。日本人形のような楚々とした美しさで、一つ一つのパーツが綺麗だった。
けれどそれに頓着しておらず。まだ恋を知らず、同性と過ごす方が楽しいと感じる性格だった。
「あははっ、それほんとー?」
屈託なく笑い、まだ守られる年齢の少女。
しかし運命というのは残酷で、現在の少女は酸いも甘いも味わった大人のような風格を感じさせていた。
たった1年。されど1年。その1年の間に少女は様々なことを経験した。
日本にいたのならまだ両親のもとで暮らしていた彼女は、大人にならざるを得なかった。
働かざるを得なかった。金勘定を覚えるしかなかった。一人暮らしを覚えるしかなかった。
異世界転生というものを経験してしまった。
(いや、生まれ直しではないから転移? それとも召喚? でも誰かに呼ばれたわけでもないし、転移になるのかなぁ)
「それにしても授業中に居眠りして起きたら別世界って、どうなの? 実感わかなーい」
へへっ、と少女は笑う。
起きたら知らない林の中にいた琴乃は、不安よりも好奇心が勝っていた。
まだ現実味がなかったのだ。
けどその夢心地は一瞬で奪われることになる。
ガサッ
「なに?」
草を踏む音で後ろを振り返った。そこにいたのはぷにっとした緑色の物体。いや物体と言うか液体の塊の方が近いかもしれない。
──ようするに、スライムだった。
「う、わぁぁ!!」
大きな声を上げた。それにビクリとスライムは反応する。敵として琴乃をロックオンしたが、彼女は気づかないではしゃいでいた。
「え、かわいい! かわいい! うわぁ、スライムってこんな感じなんだぁ。ぷにぷにしてそう。触ったら柔らかいのかな? それとも弾力あってゼリーみたいな感じなのかな」
わくわく、といった具合に瞳を輝かせた。しかし。
びゅ~、びゅぶんッ!
鋭い打撃が琴乃を襲った。スライムのダイレクトアタックだ。
「え……? いったぁっ!?」
紺色ソックスの上、膝と靴下の間の生身部分にスライムがぶつかってきた。その部分はナイフで攻撃されたように鋭利な切り口だった。
緑スライムは風属性の魔物。普段は琴乃がイメージしていたようにぷにぷにと柔らかい身体だが、敵を攻撃する際は先を尖らせ、素早さを上げて物理攻撃をしかけてくる。
──そんなことが魔物図鑑には書かれているのだが、当然のようにそれを知らない琴乃は混乱した。
「は? なんで? 痛いんだけど……!」
しかし混乱している間にもスライムは2度目の攻撃を仕掛けるモーションに入った。
「っ、もう!」
状況判断〇。頭で理解する前にとりあえず走った。
2度目の攻撃は先程よりも威力が強かった。ちょうど走り抜けたタイミングでスライムが攻撃し、琴乃の代わりに太い木の幹が犠牲になった。
その傷跡は深く、それが身体に当たっていれば場所によっては致命傷になっただろう。
「っ、もう、もう! なんなのよぉ!」
足を必死に動かす。幸いなことに琴乃の身体能力はそこまで悪くはない。
部活にこそ入ってはいなかったもののマラソン大会では中の上くらいの順位を取っていた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ!」
時々後ろを振り返りながら林を走る。鮮やかな草が茂る平原に変わった頃、ようやくスライムは諦めたように戻っていった。
「良かっ、づぁ……あー、ごえ、ガラガラだし、最悪っ」
ごほごほっ、と咳込んだ。水が欲しい。
「……水出たりしないかな?」
(異世界に来たっぽいし特殊能力に目覚めたり?)
「みずっ、みずっ、みず!」
丸い球体をイメージしてそこに水が出るように力を込める。……すると。
ぷっ、ぷくぷくっ、ぷかぁっ
水でできた球体が手の平の上に浮かんだ。反対の左手でそれを掴み、口の中に入れてみる。
バシャンッ!
「きゃっ!?」
歯に触れた瞬間に崩れ、水が弾けるように口の周りに飛び散った。
「あ、う……びしょびしょ……」
少しは口の中に入ったものの、大半はこぼれてしまった。
「もう一回」
まだ喉は乾いている。今度は口の中に収まるくらいの小さな球体をイメージした。飴玉より大きいそれを歯に触れないように再び口の中へ入れる、収まりきったところで舌に触れさせると球体は弾け、全て飲むことができた。
ならばと次は指から出るイメージでやってみる。
指の先からちょろちょろと出せば蛇口から飲むように楽に飲めるのではないかと考えてのことだ。
レッツチャレンジ!
「んっ、……ごくっ、んくっ」
ごくごくごく、さっきよりも飲みやすい。それにこの水……。
「ぷはぁっ! すっごく美味しい! どっかの山で取れたミネラルウォーターみたい。すっきりして舌触りも良くて……今まで飲んだ水の中で一番美味しいかも」
ぺろっ。口の端にこぼれた水を舐め取り、少々失敗して鼻の下に飛んだ水分を肩で拭いた。
最初に弾けた水のせいで服が少し濡れてしまったが、今着ているのは夏用の制服、セーラー服だ。通気性も良い生地のためしばらく歩いていたら乾くだろう。
とりあえず水は確保できた。しかも魔法が使えるなんてついている。琴乃は口角を上げ、他にはどんな魔法が使えるのかと試してみた。
(火とか出たりするのかな? そしたらキャンプできるし良いよね!)
……しかし。
「……え、水だけ? しょぼっ……」
火の塊を出すイメージ、風を操るイメージ。とにかくなんか出ろー! とばかりに挑戦してみたが何も起こらない。
諦めたように水を手から出し、ならば水魔法を究めようと攻撃してみた。
ばしゃん……。
水の塊で攻撃できないかとチャレンジすること3回。どれもふよふよと動くしかできず、さらには遠くに飛ばそうとすればしなしなと地面に落ちていった。
一度に出せる水の量も少なく、魔法の実験で3リットルくらいだろうか? 出した所で疲労感が襲ってきた。
どこまでも無尽蔵に生み出せるわけではないらしい。
「こんな水の量じゃ、攻撃には使えないじゃん……遠くに飛んでいくわけでもないし……はぁ」
とりあえずと今更のように痛み出した傷を水で洗っていく。スカートのポケットに入れていたハンカチで軽く結ぶ。
興奮状態で気づかなかったがスライムから逃げる時に随分草木や木の枝に引っかかったらしい。細かな傷が肌にできていた。
セーラー服は少し汚れているが破れたりはしていなかった。
これからどうしようかと考えて周囲を見渡すと、少し遠くの方に人影が見えた。
その人影を追うように歩いていくと街が見えてきた。壁で囲われた街には大きな門があり、そこには大勢の人がいる。
列にいる人間は多量で、列のように見えたが実は違ったようだ。
確かに途中は列のようになっている。しかしそれは土で舗装された道に沿うように歩いているからそう見えただけで、門の周りは今から演説でもするのかという感じで門を囲むように広がっている。
そこにいる人々の恰好は様々だ。民族衣装のような服を着ている人、白いシャツにズボンを履いている人、継ぎ接ぎの服を着ている人。しかし共通しているのはどの人も長旅をしてきたように疲れ果て、土汚れが目立つ。中には茶色いシミ、血のようなものが付着している人もいる。
(……これってどういう状況?)
そう思いながらそっとその集団の中に加わった。ただでさえ変わった格好をしているのに離れていたら目立ってしまう。
なるだけ露出の高い、セーラー服と似たような(比較的似てるだけ)人たちの近くに立った。
◇
補足:琴乃が通っていたのは靴を履き替えない学校なので授業中も靴を履いていました
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