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戦力拡充編
使鬼所持数の上限
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ジルベール隊長を使鬼に迎えた後も、役所の監死官を統括する部署からは時折連絡が来ていた。
これまでに文官候補が3人使鬼になってくれており、既に自給型偽生体を与えてレスコー男爵(シメオンさん)の下へ派遣済みだ。
そんなわけで僕の保有する使鬼も44体となり、そろそろ上限に達してもおかしくないはずだ。
エルフ師匠が「早めに上限を探ろう」と言って僕の部屋を訪れ、以前に地下倉庫で捕まえた10体余りの霊体球(休眠状態の幽霊)を影収納から出してきた。
「あれ?それって問題ありで、使鬼にできないはずじゃ」
「そのままではな。おぬしも<霊素干渉>を習得したからな、新しい技術を教えてやろう」
師匠の教えてくれた”霊体補修法”という技術は一言で言うなら、複数の幽霊の使える部分を継ぎ接ぎして修理する、みたいな感じだ。
これを使えば、使鬼にする上での必須3要素(理性、知能、知識)に欠損があっても有効に活用できるというわけだ。
教えてもらいながら霊体補修法で修理した幽霊を説得し、45体目の使鬼にできた。
同じように修復し、説得し、使鬼にすることを繰り返して、次で50体目の使鬼だ、と思った時だった。
説得は成功したものの、<使鬼使役>で霊糸リンクがつながる段階で、失敗した。
一瞬繋がりそうな感覚があったが、切れてしまったのだ。
「うむ。その感覚こそ、使鬼所持数の上限に達した証じゃ」
つまり、49体が僕の上限だったわけだ。
「過去の死霊術師の平均は40体前後だから、多い方だな。儂の生前の上限は45体だった。今では8体に減ってしまったがな」
従来の死霊術師ならこれで困ることはまずなかっただろう。
そもそも40体もの使鬼を同時に展開したら、あっという間に体内魔力が枯渇してしまうからね。
しかし、僕らは”自給型偽生体”というものを開発し、術者の体内魔力に依存せずに使鬼を展開する手法を編み出した。
これにより、何体でも使鬼を常時展開できるようになったので、49体程度の上限では心もとないのだ。
師匠にとっても使鬼所持数の拡張は幽霊になった時からの悲願であり、僕ら師弟はこの課題に全力で取り組むことにした。
<使鬼使役>の魔術は遥か昔の初代死霊術師が創作したもので、師匠も完全に理解しているわけではないらしい。
所持数拡張に特に関係ありそうな霊糸リンクの部分は不明な点が多いとの事で、そこの調査から始めることにした。
まずは、僕の所持数を空けるため、先ほど上限確認のために増やした使鬼を解放する必要がある。
今までやったことはなかったが、<使鬼使役>に含まれる解放機能を発動させれば良いらしい。
師匠は「他人の発動過程を観察するいい機会じゃ」と言って、エルフの端正な顔立ちで僕の方をじっと見つめてくるので、やりにくい。
なるべく気にしないようにして<使鬼使役/解放>を発動する。
すると、使鬼に対して何かの操作が自動で行われた後、霊糸リンクが切断された。
解放した幽霊は、霊体球に戻して師匠に預けた。
これを複数回行って、僕の使鬼所持数を元の44体にまで減らした。
「これほどじっくりと<使鬼使役>の発動を観察したことは無かった。おかげでいろいろと分かったぞ」
師匠の観察によると、霊糸リンクの繋がっている部分の霊体に変化があり、それがカギとなるに違いない、との事。
「では次は、<使鬼使役>の譲渡機能を試してみよう」
これは以前、お化け屋敷で3体の野盗の使鬼を師匠に譲渡したから知っている。
エルフ師匠は、その野盗の使鬼を1体呼び出した。
これに対して僕が<使鬼使役/譲渡>を発動し、その過程を師匠が観察するのだ。
これも3回繰り返し、僕に3体の使鬼が譲渡された。
次は逆を行って、師匠に使鬼を返却した。
「なるほど、なるほど。そうなっておったか」
師匠の説明では、短い間だが、使鬼が僕と師匠の両方と霊糸リンクでつながっている状態があったという。
そして、先ほどと同様、霊糸リンクの付け根部分の霊体に特徴的な変化があった。
これらの観察から、霊糸リンクには霊体表面にできる特徴的な変化が必須であることは明らかで、これを”霊糸アンカー”と呼ぶことにした。
<霊素干渉>で自分の霊体を詳細に観察すると、確かに霊糸アンカーと思われる部分が40個以上あるのが分かった。
試しに狸と犯1の使鬼を呼びだして、その霊体を観察すると霊糸アンカーがあり、狸と犯1では形が違った。そして、それぞれと同じ形の霊糸アンカーが僕の霊体にも存在した。
つまり、霊糸アンカーの形は使鬼ごとに異なり、術者にある霊糸アンカーの形はそれぞれの使鬼の物と同じ、と言えそうだ。
同じ形の霊糸アンカーの間に、霊糸リンクが形成されるのだろう。
そして、この霊糸アンカーを霊体表面に何個作れるか、が使鬼所持数の上限なのだろう。
少しずつ、目標に近づいている感じがするぞ。
それから数日の間、師匠と僕は色々と条件を試しながら、霊糸アンカーについて詳細な調査を行った。
やってみて分かったが、この調査は死霊術師が二人以上必要だったので、師匠がどんなに優秀でも単独では不可能だったわけだ。
そして師匠がこれらの観察から、<霊素干渉>を使って霊糸アンカーを新たに作ったり、複写したり、消去する技術を編み出した。これにより実験の自由度が上がり、様々な角度から検証が可能になった。
その結果、以下のようなことが分かった。
● 霊糸リンクの重要な役割は、①術者から使鬼の維持に必要な体内魔力を供給する、②霊糸通信の情報を運ぶ、③休眠状態の使鬼の収納先を示す、の3つだ。
● 霊糸リンクが切れていても、使鬼の使役契約は有効のままなので、自給型偽生体で体内魔力の供給さえできれば使鬼は維持可能だった。ただ、霊糸通信が使えず、収納ができないのが難点。
● 霊糸アンカーを霊体の表面に形成できる数に限りがある。これが使鬼所持数の上限の正体だった。しかも、生者の霊体だけでなく、幽霊や使鬼の霊体にも形成が可能だ。ただし、その上限は10個以下と生者より大幅に少ない。
● 術者の霊体にある使鬼Bの霊糸アンカーを、使鬼Aに複写して、術者側を消去する(つまり、使鬼Aに移動する)と、使鬼Bを使鬼Aに霊糸リンクで繋ぐことができた。さらに使鬼Bに使鬼Cを繋ぐこともできた。つまり、術者→使鬼A→使鬼B→使鬼Cと繋ぐことが可能。これを霊糸の”多段リンク”と呼ぶことにした。
● 多段リンクした先の使鬼との間でも問題なく霊糸通信ができた(実験では6段まで確認した)。
● さらに、多段リンクした先が師匠の使鬼や師匠自身でも霊糸通信ができたので、対象が自分の使鬼であるかどうかは関係く、霊体が霊糸リンクで繋がっていれば、その間で霊糸通信ができると分かった。
● 使鬼を休眠状態にした場合の霊体球は、霊糸リンクがつながっている霊体に収納される。つまり、使鬼Aに繋いだ使鬼Bは、使鬼Aの中に収納される。
● 多段リンクした場合の収納の様子は「入れ子の箱」のようになっている。術者→使鬼A→使鬼B→使鬼C の場合、使鬼Aを収納しようとすると、先に使鬼Cが、次に使鬼Bが、そして使鬼Aが収納される。この状態で使鬼Cを呼び出すことはできず、先に使鬼Aを呼び出し、次に使鬼Bを呼び出してようやく使鬼Cを呼び出すことができる。
数日間に渡る実験を終え、師匠がまとめに入る。
「実に有意義な実験であった。この結果には儂一人では決してたどり着けなかったであろう。テオよ、感謝する。
得られた知見から、霊糸アンカーを使鬼に移動させることで、簡単に使鬼の所持数を増やせることが明らかとなった。しかも、多段リンクを使えば、ほぼ無限に増やすことさえも可能だ。
こんな簡単な方法で所持数上限を撤廃できるとは、実に驚くべきことだ。
とは言え、これを活かすには”自給型偽生体”が必須だからな、我々以外にこんなことを考えた者がいなかったのだろう」
師匠が感慨深げにそう言った。
「しかも、霊糸リンクを自分の使鬼以外とも繋ぐことが可能だというのは、衝撃的な発見であった。理屈の上では、生者の霊体でも可能なはずだ。
ニコレットやポリーヌとも霊糸通信ができるだろう。
いや、それどころか通信用動物など使わずに、直接人間と人間が遠距離会話できるようになるぞ。社会が一変するな。
まぁ、しばらくは秘匿だな。影響が大きすぎる」
新発見に対する興奮と、それがもたらすであろう騒動への不安の入り混じった複雑な表情で、師匠が締めくくった。
こうして、僕と師匠は見事に当初の目標を達成し、使鬼所持数の上限を突破することに成功したのだった。
早速、現在所有している使鬼をグループごとに整理し、リーダー格の使鬼に霊糸アンカーを移動する作業を行った。
例えば、新5人衆はジルベール隊長に移動し、工作員5人は工作員リーダーに移動した。
このように、整理していった結果、僕自身の霊糸アンカーの数は20個以下にまで減った。
師匠も使鬼を増やす目途が立って、非常に喜んでいた。
これまでに文官候補が3人使鬼になってくれており、既に自給型偽生体を与えてレスコー男爵(シメオンさん)の下へ派遣済みだ。
そんなわけで僕の保有する使鬼も44体となり、そろそろ上限に達してもおかしくないはずだ。
エルフ師匠が「早めに上限を探ろう」と言って僕の部屋を訪れ、以前に地下倉庫で捕まえた10体余りの霊体球(休眠状態の幽霊)を影収納から出してきた。
「あれ?それって問題ありで、使鬼にできないはずじゃ」
「そのままではな。おぬしも<霊素干渉>を習得したからな、新しい技術を教えてやろう」
師匠の教えてくれた”霊体補修法”という技術は一言で言うなら、複数の幽霊の使える部分を継ぎ接ぎして修理する、みたいな感じだ。
これを使えば、使鬼にする上での必須3要素(理性、知能、知識)に欠損があっても有効に活用できるというわけだ。
教えてもらいながら霊体補修法で修理した幽霊を説得し、45体目の使鬼にできた。
同じように修復し、説得し、使鬼にすることを繰り返して、次で50体目の使鬼だ、と思った時だった。
説得は成功したものの、<使鬼使役>で霊糸リンクがつながる段階で、失敗した。
一瞬繋がりそうな感覚があったが、切れてしまったのだ。
「うむ。その感覚こそ、使鬼所持数の上限に達した証じゃ」
つまり、49体が僕の上限だったわけだ。
「過去の死霊術師の平均は40体前後だから、多い方だな。儂の生前の上限は45体だった。今では8体に減ってしまったがな」
従来の死霊術師ならこれで困ることはまずなかっただろう。
そもそも40体もの使鬼を同時に展開したら、あっという間に体内魔力が枯渇してしまうからね。
しかし、僕らは”自給型偽生体”というものを開発し、術者の体内魔力に依存せずに使鬼を展開する手法を編み出した。
これにより、何体でも使鬼を常時展開できるようになったので、49体程度の上限では心もとないのだ。
師匠にとっても使鬼所持数の拡張は幽霊になった時からの悲願であり、僕ら師弟はこの課題に全力で取り組むことにした。
<使鬼使役>の魔術は遥か昔の初代死霊術師が創作したもので、師匠も完全に理解しているわけではないらしい。
所持数拡張に特に関係ありそうな霊糸リンクの部分は不明な点が多いとの事で、そこの調査から始めることにした。
まずは、僕の所持数を空けるため、先ほど上限確認のために増やした使鬼を解放する必要がある。
今までやったことはなかったが、<使鬼使役>に含まれる解放機能を発動させれば良いらしい。
師匠は「他人の発動過程を観察するいい機会じゃ」と言って、エルフの端正な顔立ちで僕の方をじっと見つめてくるので、やりにくい。
なるべく気にしないようにして<使鬼使役/解放>を発動する。
すると、使鬼に対して何かの操作が自動で行われた後、霊糸リンクが切断された。
解放した幽霊は、霊体球に戻して師匠に預けた。
これを複数回行って、僕の使鬼所持数を元の44体にまで減らした。
「これほどじっくりと<使鬼使役>の発動を観察したことは無かった。おかげでいろいろと分かったぞ」
師匠の観察によると、霊糸リンクの繋がっている部分の霊体に変化があり、それがカギとなるに違いない、との事。
「では次は、<使鬼使役>の譲渡機能を試してみよう」
これは以前、お化け屋敷で3体の野盗の使鬼を師匠に譲渡したから知っている。
エルフ師匠は、その野盗の使鬼を1体呼び出した。
これに対して僕が<使鬼使役/譲渡>を発動し、その過程を師匠が観察するのだ。
これも3回繰り返し、僕に3体の使鬼が譲渡された。
次は逆を行って、師匠に使鬼を返却した。
「なるほど、なるほど。そうなっておったか」
師匠の説明では、短い間だが、使鬼が僕と師匠の両方と霊糸リンクでつながっている状態があったという。
そして、先ほどと同様、霊糸リンクの付け根部分の霊体に特徴的な変化があった。
これらの観察から、霊糸リンクには霊体表面にできる特徴的な変化が必須であることは明らかで、これを”霊糸アンカー”と呼ぶことにした。
<霊素干渉>で自分の霊体を詳細に観察すると、確かに霊糸アンカーと思われる部分が40個以上あるのが分かった。
試しに狸と犯1の使鬼を呼びだして、その霊体を観察すると霊糸アンカーがあり、狸と犯1では形が違った。そして、それぞれと同じ形の霊糸アンカーが僕の霊体にも存在した。
つまり、霊糸アンカーの形は使鬼ごとに異なり、術者にある霊糸アンカーの形はそれぞれの使鬼の物と同じ、と言えそうだ。
同じ形の霊糸アンカーの間に、霊糸リンクが形成されるのだろう。
そして、この霊糸アンカーを霊体表面に何個作れるか、が使鬼所持数の上限なのだろう。
少しずつ、目標に近づいている感じがするぞ。
それから数日の間、師匠と僕は色々と条件を試しながら、霊糸アンカーについて詳細な調査を行った。
やってみて分かったが、この調査は死霊術師が二人以上必要だったので、師匠がどんなに優秀でも単独では不可能だったわけだ。
そして師匠がこれらの観察から、<霊素干渉>を使って霊糸アンカーを新たに作ったり、複写したり、消去する技術を編み出した。これにより実験の自由度が上がり、様々な角度から検証が可能になった。
その結果、以下のようなことが分かった。
● 霊糸リンクの重要な役割は、①術者から使鬼の維持に必要な体内魔力を供給する、②霊糸通信の情報を運ぶ、③休眠状態の使鬼の収納先を示す、の3つだ。
● 霊糸リンクが切れていても、使鬼の使役契約は有効のままなので、自給型偽生体で体内魔力の供給さえできれば使鬼は維持可能だった。ただ、霊糸通信が使えず、収納ができないのが難点。
● 霊糸アンカーを霊体の表面に形成できる数に限りがある。これが使鬼所持数の上限の正体だった。しかも、生者の霊体だけでなく、幽霊や使鬼の霊体にも形成が可能だ。ただし、その上限は10個以下と生者より大幅に少ない。
● 術者の霊体にある使鬼Bの霊糸アンカーを、使鬼Aに複写して、術者側を消去する(つまり、使鬼Aに移動する)と、使鬼Bを使鬼Aに霊糸リンクで繋ぐことができた。さらに使鬼Bに使鬼Cを繋ぐこともできた。つまり、術者→使鬼A→使鬼B→使鬼Cと繋ぐことが可能。これを霊糸の”多段リンク”と呼ぶことにした。
● 多段リンクした先の使鬼との間でも問題なく霊糸通信ができた(実験では6段まで確認した)。
● さらに、多段リンクした先が師匠の使鬼や師匠自身でも霊糸通信ができたので、対象が自分の使鬼であるかどうかは関係く、霊体が霊糸リンクで繋がっていれば、その間で霊糸通信ができると分かった。
● 使鬼を休眠状態にした場合の霊体球は、霊糸リンクがつながっている霊体に収納される。つまり、使鬼Aに繋いだ使鬼Bは、使鬼Aの中に収納される。
● 多段リンクした場合の収納の様子は「入れ子の箱」のようになっている。術者→使鬼A→使鬼B→使鬼C の場合、使鬼Aを収納しようとすると、先に使鬼Cが、次に使鬼Bが、そして使鬼Aが収納される。この状態で使鬼Cを呼び出すことはできず、先に使鬼Aを呼び出し、次に使鬼Bを呼び出してようやく使鬼Cを呼び出すことができる。
数日間に渡る実験を終え、師匠がまとめに入る。
「実に有意義な実験であった。この結果には儂一人では決してたどり着けなかったであろう。テオよ、感謝する。
得られた知見から、霊糸アンカーを使鬼に移動させることで、簡単に使鬼の所持数を増やせることが明らかとなった。しかも、多段リンクを使えば、ほぼ無限に増やすことさえも可能だ。
こんな簡単な方法で所持数上限を撤廃できるとは、実に驚くべきことだ。
とは言え、これを活かすには”自給型偽生体”が必須だからな、我々以外にこんなことを考えた者がいなかったのだろう」
師匠が感慨深げにそう言った。
「しかも、霊糸リンクを自分の使鬼以外とも繋ぐことが可能だというのは、衝撃的な発見であった。理屈の上では、生者の霊体でも可能なはずだ。
ニコレットやポリーヌとも霊糸通信ができるだろう。
いや、それどころか通信用動物など使わずに、直接人間と人間が遠距離会話できるようになるぞ。社会が一変するな。
まぁ、しばらくは秘匿だな。影響が大きすぎる」
新発見に対する興奮と、それがもたらすであろう騒動への不安の入り混じった複雑な表情で、師匠が締めくくった。
こうして、僕と師匠は見事に当初の目標を達成し、使鬼所持数の上限を突破することに成功したのだった。
早速、現在所有している使鬼をグループごとに整理し、リーダー格の使鬼に霊糸アンカーを移動する作業を行った。
例えば、新5人衆はジルベール隊長に移動し、工作員5人は工作員リーダーに移動した。
このように、整理していった結果、僕自身の霊糸アンカーの数は20個以下にまで減った。
師匠も使鬼を増やす目途が立って、非常に喜んでいた。
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