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episode2 毎日診察が必要です
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「急に来たね」
「そりゃ来るだろ。宙が俺で抜いてるの聞いて、興奮しすぎて頭可笑しくなるか思った」
オレの案内で、蒼はオレの家に無事に辿り着いた。
蒼は笑って、
「家の人は?」
「いない。お父さんは八時くらいまで帰ってこないよ」
そう答えると、すぐにキスされた。
舌を舐められて、そのまま深く絡める。
玄関で、何度も口を重ねて、求めあった。
口が離れたあと、正直に言った。
「何か……蒼とこの間シてから、体が変になっちゃって……」
「変?」
「その……欲が抑えられないっていうか……本当は、蒼としたかったんだけど、三日連続は流石に引かれると思って……」
オレの答えに、蒼はフッと笑って、オレの頭をわしゃわしゃする。
「引かないよ。宙がしたいならいくらでも付き合うし」
「……本当?」
「うん」
そう微笑まれて、おずおずと聞いた。
「じゃあ、今日もシていい?」
蒼はオレを抱きしめる。そして耳元で囁いた。
「いいよ。……意識なくなるまで抱いてあげる」
「……ッ! そこまでしなくていい……!」
「これかあ、道具って」
「あ?!」
ベッドに放置されたディルドを見つけて、蒼は物珍しそうに拾い上げた。
恥ずかしくて死にそうなオレに、蒼は真面目な顔で聞く。
「本当に俺と同じくらいだな。こんくらいの長さが好きなのか?」
「別に、蒼のサイズが気持ちよくて探しただけて、……」
弁解しようとしたら、めちゃくちゃ墓穴掘った。
蒼は、オレを抱き寄せた。
「あのさ、オナニー禁止したらだめ?」
「……え?」
「コレで良いなら、俺でもいいじゃん」
そう言って、蒼はニヤッと笑う。
マジか。
「え、じゃあ、オレが一人のとき、ムラムラしたらどうすればいいの?」
「電話してよ、迎えに行くから」
「は?!」
毎日蒼呼んでセックスできるってこと?! 何それ超最高……いやいやいや!!流石に淫乱過ぎてるから……!!
「い、いやだ、恥ずかしいから!」
「何でだよ、付き合ってんだからいいじゃん」
そう言って蒼はニヤッと笑った。
やめろ、その言葉と笑顔は反則すぎる。
「……じゃあ、そう、する……っ」
そんなこと言われたら、言うこと聞いちゃうじゃん。
蒼はフッと笑って、オレに向き合い、
「……で、今日はどうされましたか?」
「へ?」
急に敬語になった蒼に戸惑っていると、蒼は言葉をつづけた。
「顔も赤いし、熱もあるみたいですが……何か心当たりはありますか?」
……訪問診療ってこと?
そう納得して、少し考えて、オレは答えた。
「御崎先生の診察が足りないせいだと思います」
そう答えると、オレが言った呼び方が予想外だったようで、蒼は目を見開いた。
それがちょっと楽しくなって、もっと言ってあげた。
「本当はもっと、御崎先生に診てほしいです」
「……困りましたね……」
蒼はそう言って、オレの身体を引き寄せた。
「とりあえず今日は応急処置をして、経過観察してみましょうか」
「……痛くないですか?」
そうノって聞くと、蒼は目を細めて言った。
「痛い方がいいですか?」
「……ど、どっちでも」
予想外の質問に、思わず素になってしまったら、蒼はクスリと笑って、
「じゃあ、どっちも試してみましょうか」
「……は…はい」
やっぱり、蒼には勝てないな、と思いながら、ベッドに押し倒された。
「そりゃ来るだろ。宙が俺で抜いてるの聞いて、興奮しすぎて頭可笑しくなるか思った」
オレの案内で、蒼はオレの家に無事に辿り着いた。
蒼は笑って、
「家の人は?」
「いない。お父さんは八時くらいまで帰ってこないよ」
そう答えると、すぐにキスされた。
舌を舐められて、そのまま深く絡める。
玄関で、何度も口を重ねて、求めあった。
口が離れたあと、正直に言った。
「何か……蒼とこの間シてから、体が変になっちゃって……」
「変?」
「その……欲が抑えられないっていうか……本当は、蒼としたかったんだけど、三日連続は流石に引かれると思って……」
オレの答えに、蒼はフッと笑って、オレの頭をわしゃわしゃする。
「引かないよ。宙がしたいならいくらでも付き合うし」
「……本当?」
「うん」
そう微笑まれて、おずおずと聞いた。
「じゃあ、今日もシていい?」
蒼はオレを抱きしめる。そして耳元で囁いた。
「いいよ。……意識なくなるまで抱いてあげる」
「……ッ! そこまでしなくていい……!」
「これかあ、道具って」
「あ?!」
ベッドに放置されたディルドを見つけて、蒼は物珍しそうに拾い上げた。
恥ずかしくて死にそうなオレに、蒼は真面目な顔で聞く。
「本当に俺と同じくらいだな。こんくらいの長さが好きなのか?」
「別に、蒼のサイズが気持ちよくて探しただけて、……」
弁解しようとしたら、めちゃくちゃ墓穴掘った。
蒼は、オレを抱き寄せた。
「あのさ、オナニー禁止したらだめ?」
「……え?」
「コレで良いなら、俺でもいいじゃん」
そう言って、蒼はニヤッと笑う。
マジか。
「え、じゃあ、オレが一人のとき、ムラムラしたらどうすればいいの?」
「電話してよ、迎えに行くから」
「は?!」
毎日蒼呼んでセックスできるってこと?! 何それ超最高……いやいやいや!!流石に淫乱過ぎてるから……!!
「い、いやだ、恥ずかしいから!」
「何でだよ、付き合ってんだからいいじゃん」
そう言って蒼はニヤッと笑った。
やめろ、その言葉と笑顔は反則すぎる。
「……じゃあ、そう、する……っ」
そんなこと言われたら、言うこと聞いちゃうじゃん。
蒼はフッと笑って、オレに向き合い、
「……で、今日はどうされましたか?」
「へ?」
急に敬語になった蒼に戸惑っていると、蒼は言葉をつづけた。
「顔も赤いし、熱もあるみたいですが……何か心当たりはありますか?」
……訪問診療ってこと?
そう納得して、少し考えて、オレは答えた。
「御崎先生の診察が足りないせいだと思います」
そう答えると、オレが言った呼び方が予想外だったようで、蒼は目を見開いた。
それがちょっと楽しくなって、もっと言ってあげた。
「本当はもっと、御崎先生に診てほしいです」
「……困りましたね……」
蒼はそう言って、オレの身体を引き寄せた。
「とりあえず今日は応急処置をして、経過観察してみましょうか」
「……痛くないですか?」
そうノって聞くと、蒼は目を細めて言った。
「痛い方がいいですか?」
「……ど、どっちでも」
予想外の質問に、思わず素になってしまったら、蒼はクスリと笑って、
「じゃあ、どっちも試してみましょうか」
「……は…はい」
やっぱり、蒼には勝てないな、と思いながら、ベッドに押し倒された。
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