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受けがおしっこ我慢してるときに攻められて困る話です。BL・小スカ要素を含みます。
登場人物(「※アオソラ診察室」と同じキャラです)
宙(そら)
受け。医療事務員。
蒼(あおい)
攻め。新米医者(循環器内科)。
二人は付き合っています。
--------------------
「久しぶりにホテル来たから、いつもと違うことしたいな」
「違うこと?」
ある週の金曜日。今日は蒼の家ではなく、ちょっと高めのホテルに泊まることにした。
綺麗な広い湯船に一緒に入っていると、蒼がそんなことを言い始めて、オレは隣の蒼を見た。
蒼は湯船の縁に腕を乗せて、オレにクスリと笑い、
「うん。宙がおしっこ我慢しながらセックスするとか」
「は?」
その言葉が、今のオレの『状況』に何故か完全に一致して、ぎくりとした。
ぬるま湯の中で、必死に『その液体』を出すのを我慢しているオレの先っぽが、ジクジクと疼く。
……いやいや……偶然、だよね?
そう思い直していたら、蒼はニヤッと笑って、
「だって宙、今トイレ行きたいだろ?」
「え?!」
ちょ、ちょっと、なんでバレてるの?!
慌てていると、蒼はニヤニヤしたまま、
「だってお風呂入ってから、ずっとそわそわしてるし」
「ち、違っ……!!! た、確かに、ちょっと行きたいなって思い始めたところだけど?!」
嘘。すごくトイレ行きたい。
浴室に入ってから急に行きたくなってきて、さっきトイレでナカを洗ったときに一緒に済ましとかなかったの、すごく後悔してた。
だって、こんなに急に尿意が増してくるなんて、思ってなかったんだもん……!
そう思いながら尿意に耐えていると、蒼は思い出したように付け加えた。
「あ、俺、スカ系は全然大丈夫だから!例え漏らしても宙のなら浴びれるよ」
「何言ってんの?!?!」
「それにほら、我慢してる状態で後ろ突かれるの、気持ちいいって言うし」
「え」
その言葉に、思わず蒼を見つめた。
「気持ちいいの?」
「個人差はあると思うけど」
「ふーん……」
……確かに、膀胱が膨れてる状態だと、なんかこう、前立腺が圧迫されて気持ちいいかも。
「……じゃあ、今回だけね」
「ありがとう! 宙が淫乱で助かるなあ」
「なっ……?! あ、蒼がやりたいって言ったからだからね!!!」
でも、お風呂から上がって、ベッドの上に裸で座った時、その気持ちは一気に覚めてしまった。
「あ、蒼、やっぱりやめない?」
「んー?何で?」
「……そ、その」
聞かれて、畳んだハンドタオルを一枚、股に挟み込んだまま、目を逸らす。
また、タオルがじわっと温かくなるのを感じた。
「っ……!」
必死に括約筋を締めて、太腿でタオルを強く挟み込んだ。
……だって、こうやってタオルで抑えてても、気を抜いたらじわじわ出てきちゃうくらい、限界なんだもん!
我慢しながらセックスなんて、セックスどころか、今後ろに指入れられたら、間違いなく漏れちゃう……!
でも、今更「もう我慢出来ない」なんて、恥ずかしくて言いたくない。
これ以上気を抜かないように気をつけながら、隣に座っている蒼がなんとか諦めてくれないか、言葉を選んで言った。
「や、やっぱり、お布団汚すの悪いと思うし……」
「大丈夫だよ、タオル敷いてるから」
確かに、漏らしてもいいように、布団の上にバスタオルとか何枚か敷いてるけど……そういう問題じゃない。
「…っ……!」
そう考えている間にも、またじんわりとタオルの中が熱くなって、尿意を誤魔化すために、慌てて腰を揺らした。
「宙、なんでずっと前隠してるの?」
とうとう蒼にそう指摘されて、後ろから抱きしめられる。
肌と肌が触れ合って、その刺激で、またじわっと股間が熱くなった。
どうしよう、今タオルを外されてしまったら、おちびりしてるところ、蒼に見られちゃう……。
「な、なんでもないよ」
そう言って黙っていると、オレの下腹部を指で撫でられる。
「ここ、膨らんでる」
蒼の指が触れたその真下には、確かに、ぱんぱんに膨れた膀胱があった。
「……っ」
外からの刺激に、また漏れそうになって、太腿をすりすりとこすり合わせる。
だけど急に、その膨らんだ部分を、人差し指でぐっと押された。
「んッ?!」
じゅーっ、と、お腹に溜めていたその液体が、タオルの中に押し出される。
慌てて太腿をクロスしてから、蒼の手を押さえた。
「な、何してるの?! お腹、おさないで!!」
「なんで? まだ我慢できるんだよな?」
蒼の手を退けようとしても、さらにぐっぐっと、下腹の真ん中を押し込まれる。
括約筋を強く閉めたおかげで、さっきみたいに飛び出ることはなくなったけど、これ以上お腹を押されたら、もう抑えきれそうになかった。
「が、我慢できない! で、出ちゃう、おしっこ出ちゃうからっ…!!」
オレの言葉に、蒼は気づいたようにこう言った。
「宙、俺の前でおしっこするの、恥ずかしい?」
そして、ぐぐぐっと、さっきより強く、下腹を押し込む。
ビクビクッと、耐えきれずオレの身体が反射的に跳ねた。
必死に腿をすり合わせて我慢しながら、
「は、恥ずかしいよ……! 漏らしたくない……!」
「へえ」
アオイはそう呟いた後、オレの耳に低い声で囁いた。
「可愛い」
途端、しゅわあっと、タオルが一気に熱くなった。
慌てて止めて、足を組み替えたけど、もう遅かった。
「あれ? タオル、濡れてる?」
「ッー!!!」
気づかれた通り、タオルの股に当てている側が、オレのおもらしでぐしょぐしょになっている。
「……こ、これは、お風呂の水、だから、」
「本当? よく見せて」
「や、やだ、だめ!」
だけど抵抗する力が入らなくて、片手であっけなくタオルを取られる。
その薄く黄色くなった部分を見て、蒼はクスッと笑う。
「セックスするまで、我慢できそうにない?」
「っ~~!だ、だから、お風呂の水だって!!!」
顔から火が出そうになる。
こうしている間にも、抑えるものがなくなり、さらに外気に晒されたせいで、我慢している先っぽがジクジクしだした。
耐えられなくて、布団に敷いた足元のバスタオルごしに、手で股を抑えた。
蒼はオレに微笑んでから、ローションやゴムの準備をし始める。
でも、オレの膀胱はもう限界で、前を抑えても、腰を揺らしても、出したい気持ちが我慢出来なくなった。
……蒼は今、こっちを見ていない。
少し出してしまえば楽になれるかもと思って、ほんの少しだけ、チョロっと数滴のつもりで、お腹の中の液体をタオルの中に染み込ませた。
「……っ、は……」
しゅっ……
その一秒で、全身にぞわっと鳥肌が立つぐらい、開放感に気持ちよくなった。
だけどすぐに、さっきよりも増した尿意が襲ってくる。
……も、もう少しだけ。もう少しだけなら……。
しゅうっ……
「ん……っ」
はあ、すごく気持ちい……。
気持ちいい分、止める時が辛くてしょうがない。
もう、止めないといけないけど、あと、少しだけ……あと、もうちょっとだけ……。
しゅっ、しゅっ……しゅうっ
「……あ、宙、もうおしっこ全部漏らしちゃった?」
「しっ、しししてないけど?!」
蒼の言葉にハッと我に帰って、慌てて先っぽを揉み込んで、短い排尿を止めた。
ほんの少しだけのつもりが、バスタオルには手のひらサイズより一回り大きい水の染みができてしまった。
意図的に出してしまったことが恥ずかしくて、顔が熱くなりながら、その面を隠した。
「準備できた。指、入れてもいい?」
「っ…うん…」
でも、今のでほんの少し、下腹の重さがが楽になった気がする。
蒼に言われて、四つん這いになる。
ローションをつけた指を一本、ナカに入れられた。
「あっ……!!」
指を入れられた途端、ぴゅっと、先っぽからおしっこが漏れてしまった。
すぐに前を手で押さえつけ、お尻を突き出した状態で、顔を枕に埋めた。
やばい……今の、蒼に見られた? そう思っていると、蒼は後ろで笑いながら言った。
「宙、『お風呂の水』、漏れてるけど?」
「~~~っっ!!」
恥ずかしくて、顔が燃え上がった。
そうしている間に、後ろに指を出し入れされ始める。
「あっ、あっ」
手で押さえていても、おしっこがどうしても止められなくて、ポタポタとタオルの上に染み込む。
「おもらし、止まらない? 可愛い」
「う、」
それを言われて、びゅうっと、かなりの量が出てしまい、手の隙間から溢れ落ちた。
……可愛い、と言われる度に、なんだかおしっこが我慢出来なくて漏れてしまう。
「あっ、あ、うあ、」
指を二本に増やされ、必死に前を抑えた。
「宙、もう我慢限界? 俺の挿れるまで持つ?」
そう言われて、恥ずかしくて枕に顔を埋めた。
「うう……いつもは、もっと我慢できるはずなのに……っ」
「そうだろうな」
蒼はそう言って、こう言葉を続けた。
「実は、さっき宙が飲んだお茶の中に、利尿薬混ぜちゃった」
「……え……?!」
「ちょっと効きすぎたかもな」
慌てて体を起こして、後ろを見ると、蒼は満面の笑みを浮かべていた。
「しょ、職権濫用……!!!」
「んー? 何て?」
「へんた、あ、あっ、も、」
反論しようとしたら、じゅぷじゅぷと二本の指を出し挿れされて、オレはまたさっきの体勢に戻って、必死に前を押さえる。
勃起してるからおしっこは出にくいはずなのに、それでもおちびりは止まらなくて、オレの手はびしょびしょだった。
「んっ……!!」
ずるりと、二本の指が抜かれる。また少しちびってしまった。
「じゃあ、挿れるよ」
そう言われ、後ろから腰をガッと捕まえられる。
そのまま、蒼の太いソレが、オレの中にずぷりと入った。
「っ!!!」
そのまま奥に来て、中から膀胱が圧迫されて、視界が真っ白になった。
やばい、なにこれ、気持ち、
「動くよ」
「や、あアッ」
ずぷずぷと出し入れされて、ぱんぱんな膀胱と前立腺が同時に刺激され、身体が勝手に震える。
股から手を離して、シーツを掴んだ。我慢していたおしっこがちょろちょろと少しずつ溢れ出して、その開放感が脳に伝わった
「宙、気持ちい?」
「ああッ、ひあ、き、気持ちい、すごい、おかしくなっちゃうっ」
そう喘いでいると、蒼の手がオレのちんこに触れた。
「でも、おしっこ沢山漏れてるよ? ちゃんと我慢して?」
「ああっ、ごめんなさ、全然、止められんなくて、」
……だって、我慢するのも出すのも、どっちも気持ちいいんだもん。
もっと気持ちいいのを感じたくて、自分でも腰を揺らす。
「っ、あアッ!!」
そして、精液とおしっこが混ざったものが、びゅるっとタオルの上に吐き出された。
蒼もイったようで、後ろのものが抜かれる。
ふっと熱が覚めた瞬間……下腹がまだたっぷりと重たいことに気付いた。
それが、だんだん先の方に降りてきて……。
…………や、やばい、普通におしっこしたい。
慌ててベッドから起き上がると、蒼は不思議そうにオレを見た。
「ん? 宙?」
「と、トイレ行ってくるっ!!」
「え、まだ出るの?」
しかし、蒼に後ろからホールドされてしまった。
おしっこが今にも放射線を描きそうで、必死に腰を揺らす。
「んんん、離して、本当に我慢でない……!!!」
「へえ……宙、膀胱の容量が大きいんだな。日頃、我慢する癖ある?」
そう言って、また下腹を撫でた。一気に鳥肌が立つ。
……確かに、いつもギリギリまで我慢しがちなのは本当だけど……。
「本当だ、まだここ、膨らんでる」
「あああっ、待って、今それ本当にヤバイから……!!!」
けれど、蒼はそこを撫でるだけで、さっきみたいに押し込んではこなかった。
蒼はオレを自分の膝の上に座らせ、さっきのハンドタオルを手に取った。
「宙、ここにして」
「え?! い、いやだ!トイレに行かせて!!」
タオルを股に当てられて、慌てて足をばたつかせる。
だって、オレが我慢してる量、このハンドタオルに吸える量じゃない。
それに、思いっきり出したいのに……こんな場所じゃできない……!
「ほら……しー、って」
だけどその擬音に、反射的にじゅーっと勢いよく決壊してしまった。
「あ、あっ、違っ、」
慌てて止めるも、もう我慢ができなかった。
じゅっ、じゅっ、じゅーっ
気合で止めても、また欲求に負けて、すぐに放尿してしまう。
「あ、蒼!目瞑って……!!」
「何で?」
だってこんな、蒼の目の前で、しかもトイレじゃない場所で……!
「は、恥ずかしい、無理、死んじゃう」
だけどその感情とは逆に、排泄欲求が止められなくて、すぐにタオルはびしょびしょになった。
じゅーっ、じゅーっじゅーっ
「やだ、やだ、止まんない、」
吸いきれない水分が、ハンドタオルから滴り落ちる。
止めたい、でも、もう思いっきり出してしまいたい……!
相反する感情に悶えていると、蒼が言った。
「いいよ、止めないで、全部出して」
「で、でも……!」
「大丈夫。……もっと見せて。おしっこしてる宙、すごく可愛い」
じゅうううううう
そう囁かれた途端、思いっきり決壊してしまった。
恥ずかしくてしょうがないのに、そこに快感が混ざって、頭の中がくらくらする。
「………はあ……」
そのまま、最後の一滴まで意図的に全部出し切って、お腹の中が軽くなって、ため息をついた。
下のタオルにも、大きな水の染みが出来てしまった。ベッドシーツまで濡れてしまったかもしれない。
「……蒼の馬鹿」
「ごめんごめん」
「ドS。ド変態」
そう罵倒しつつも、オレの身体は快感の余韻を感じていた。
☆
「宙! ごめん、遅れた!」
ホテルに行った次の日。病院の待合室にいる宙を呼んだ。
椅子に座っていた宙はやってきた俺を見上げて、安心したように笑った。
「よかった、やっと来た」
「今日、ちょっと仕事長引いちゃって。ごめんな、待たせて」
「ううん、全然大丈夫。お疲れ様」
そう言って宙はニコッと微笑む。
それが可愛くて仕方なくて、思わず宙の耳に顔を近づけて、彼にしか聞こえない声の大きさで囁いた。
「宙、今日も可愛い」
「……っ?!」
すると、宙は何故かビクンと身体を震わせて、弾かれたように立ち上がった。
「宙?」
不思議に思って宙を見るけど、その目は泳いでいる。
「ちょっ、ちょっとオレ、トイレ行ってくる!」
「うん?? わかった」
宙は、慌てたようにトイレの方に駆けていく。
……お腹、痛いのか?
心配していると、五分くらいして、宙は帰ってきた。
何故か、さっきは羽織っていただけの丈の長いカーディガンを、ボタンを全てしっかり閉めている。
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫……ごめん」
そう控えめに謝る宙のその頬は、少し赤い。
「ううん。行こうか」
疑問に思いながらも、深く詮索するのも悪いと思って、病院を後にした。
宙と一緒に、俺のアパートへ帰る。
部屋着に着替えてから、なんとなくテレビをつけた。
すると、テレビでバニーガールの女性が映る。それを見て、俺は隣の床に座っている宙に言った。
「ねえ宙、今度はああいう服着てみてよ」
「え? やだよ。似合わないでしょ」
「えー、着てよ。……絶対、可愛いって」
そう耳打ちすると、宙は急にビクンと身体を震わせて、慌てたように股間を抑えた。
「……宙?」
奇妙な動きに、首を傾げる。
「………………」
すると、宙は股間を抑えたまま、顔を真っ赤にして、俺を睨んだ。
「これ……絶対蒼のせいだからね?!」
「え?」
何の話?
宙はゆっくりと、股間を抑えている手を離した。
すると、何故かそのジャージの股の部分に、小さな水の染みができていた。
「……漏らした?」
「トイレ、さっき行ったばっかりなのに……あ、蒼がこの前、おしっこしてるオレのこと可愛いなんて言うから……」
「え……?」
つまり、俺に『可愛い』って言われると、反射的にちびっちゃうってこと?
……なにそれ、
「めちゃくちゃ可愛い……」
「っ~~~!!! ま、また!」
宙はまた弾かれたように股を抑えて、膝に顔を埋めた。
「もう、そういうエロい声で可愛いって、絶対言わないで!! さっき病院のときも……いや、あれはオレが結構トイレ我慢してたのも悪いかもしれないけど、」
「え? 俺が来るまで我慢してたの?」
「だ……だって、トイレに行ってる間に蒼とすれ違いたくなくて、蒼の家まで我慢しようと……ってその話はいいんだよ! もうパンツびしょびしょだし、さっき外着のズボンも汚しちゃったんだからさ……!!」
「え?! びしょびしょ?! 何それ愛液みたい……すごく可愛い……」
「あ~~~っもおお!!」
しばらく、宙のこの『可愛い』後遺症は続いた。
登場人物(「※アオソラ診察室」と同じキャラです)
宙(そら)
受け。医療事務員。
蒼(あおい)
攻め。新米医者(循環器内科)。
二人は付き合っています。
--------------------
「久しぶりにホテル来たから、いつもと違うことしたいな」
「違うこと?」
ある週の金曜日。今日は蒼の家ではなく、ちょっと高めのホテルに泊まることにした。
綺麗な広い湯船に一緒に入っていると、蒼がそんなことを言い始めて、オレは隣の蒼を見た。
蒼は湯船の縁に腕を乗せて、オレにクスリと笑い、
「うん。宙がおしっこ我慢しながらセックスするとか」
「は?」
その言葉が、今のオレの『状況』に何故か完全に一致して、ぎくりとした。
ぬるま湯の中で、必死に『その液体』を出すのを我慢しているオレの先っぽが、ジクジクと疼く。
……いやいや……偶然、だよね?
そう思い直していたら、蒼はニヤッと笑って、
「だって宙、今トイレ行きたいだろ?」
「え?!」
ちょ、ちょっと、なんでバレてるの?!
慌てていると、蒼はニヤニヤしたまま、
「だってお風呂入ってから、ずっとそわそわしてるし」
「ち、違っ……!!! た、確かに、ちょっと行きたいなって思い始めたところだけど?!」
嘘。すごくトイレ行きたい。
浴室に入ってから急に行きたくなってきて、さっきトイレでナカを洗ったときに一緒に済ましとかなかったの、すごく後悔してた。
だって、こんなに急に尿意が増してくるなんて、思ってなかったんだもん……!
そう思いながら尿意に耐えていると、蒼は思い出したように付け加えた。
「あ、俺、スカ系は全然大丈夫だから!例え漏らしても宙のなら浴びれるよ」
「何言ってんの?!?!」
「それにほら、我慢してる状態で後ろ突かれるの、気持ちいいって言うし」
「え」
その言葉に、思わず蒼を見つめた。
「気持ちいいの?」
「個人差はあると思うけど」
「ふーん……」
……確かに、膀胱が膨れてる状態だと、なんかこう、前立腺が圧迫されて気持ちいいかも。
「……じゃあ、今回だけね」
「ありがとう! 宙が淫乱で助かるなあ」
「なっ……?! あ、蒼がやりたいって言ったからだからね!!!」
でも、お風呂から上がって、ベッドの上に裸で座った時、その気持ちは一気に覚めてしまった。
「あ、蒼、やっぱりやめない?」
「んー?何で?」
「……そ、その」
聞かれて、畳んだハンドタオルを一枚、股に挟み込んだまま、目を逸らす。
また、タオルがじわっと温かくなるのを感じた。
「っ……!」
必死に括約筋を締めて、太腿でタオルを強く挟み込んだ。
……だって、こうやってタオルで抑えてても、気を抜いたらじわじわ出てきちゃうくらい、限界なんだもん!
我慢しながらセックスなんて、セックスどころか、今後ろに指入れられたら、間違いなく漏れちゃう……!
でも、今更「もう我慢出来ない」なんて、恥ずかしくて言いたくない。
これ以上気を抜かないように気をつけながら、隣に座っている蒼がなんとか諦めてくれないか、言葉を選んで言った。
「や、やっぱり、お布団汚すの悪いと思うし……」
「大丈夫だよ、タオル敷いてるから」
確かに、漏らしてもいいように、布団の上にバスタオルとか何枚か敷いてるけど……そういう問題じゃない。
「…っ……!」
そう考えている間にも、またじんわりとタオルの中が熱くなって、尿意を誤魔化すために、慌てて腰を揺らした。
「宙、なんでずっと前隠してるの?」
とうとう蒼にそう指摘されて、後ろから抱きしめられる。
肌と肌が触れ合って、その刺激で、またじわっと股間が熱くなった。
どうしよう、今タオルを外されてしまったら、おちびりしてるところ、蒼に見られちゃう……。
「な、なんでもないよ」
そう言って黙っていると、オレの下腹部を指で撫でられる。
「ここ、膨らんでる」
蒼の指が触れたその真下には、確かに、ぱんぱんに膨れた膀胱があった。
「……っ」
外からの刺激に、また漏れそうになって、太腿をすりすりとこすり合わせる。
だけど急に、その膨らんだ部分を、人差し指でぐっと押された。
「んッ?!」
じゅーっ、と、お腹に溜めていたその液体が、タオルの中に押し出される。
慌てて太腿をクロスしてから、蒼の手を押さえた。
「な、何してるの?! お腹、おさないで!!」
「なんで? まだ我慢できるんだよな?」
蒼の手を退けようとしても、さらにぐっぐっと、下腹の真ん中を押し込まれる。
括約筋を強く閉めたおかげで、さっきみたいに飛び出ることはなくなったけど、これ以上お腹を押されたら、もう抑えきれそうになかった。
「が、我慢できない! で、出ちゃう、おしっこ出ちゃうからっ…!!」
オレの言葉に、蒼は気づいたようにこう言った。
「宙、俺の前でおしっこするの、恥ずかしい?」
そして、ぐぐぐっと、さっきより強く、下腹を押し込む。
ビクビクッと、耐えきれずオレの身体が反射的に跳ねた。
必死に腿をすり合わせて我慢しながら、
「は、恥ずかしいよ……! 漏らしたくない……!」
「へえ」
アオイはそう呟いた後、オレの耳に低い声で囁いた。
「可愛い」
途端、しゅわあっと、タオルが一気に熱くなった。
慌てて止めて、足を組み替えたけど、もう遅かった。
「あれ? タオル、濡れてる?」
「ッー!!!」
気づかれた通り、タオルの股に当てている側が、オレのおもらしでぐしょぐしょになっている。
「……こ、これは、お風呂の水、だから、」
「本当? よく見せて」
「や、やだ、だめ!」
だけど抵抗する力が入らなくて、片手であっけなくタオルを取られる。
その薄く黄色くなった部分を見て、蒼はクスッと笑う。
「セックスするまで、我慢できそうにない?」
「っ~~!だ、だから、お風呂の水だって!!!」
顔から火が出そうになる。
こうしている間にも、抑えるものがなくなり、さらに外気に晒されたせいで、我慢している先っぽがジクジクしだした。
耐えられなくて、布団に敷いた足元のバスタオルごしに、手で股を抑えた。
蒼はオレに微笑んでから、ローションやゴムの準備をし始める。
でも、オレの膀胱はもう限界で、前を抑えても、腰を揺らしても、出したい気持ちが我慢出来なくなった。
……蒼は今、こっちを見ていない。
少し出してしまえば楽になれるかもと思って、ほんの少しだけ、チョロっと数滴のつもりで、お腹の中の液体をタオルの中に染み込ませた。
「……っ、は……」
しゅっ……
その一秒で、全身にぞわっと鳥肌が立つぐらい、開放感に気持ちよくなった。
だけどすぐに、さっきよりも増した尿意が襲ってくる。
……も、もう少しだけ。もう少しだけなら……。
しゅうっ……
「ん……っ」
はあ、すごく気持ちい……。
気持ちいい分、止める時が辛くてしょうがない。
もう、止めないといけないけど、あと、少しだけ……あと、もうちょっとだけ……。
しゅっ、しゅっ……しゅうっ
「……あ、宙、もうおしっこ全部漏らしちゃった?」
「しっ、しししてないけど?!」
蒼の言葉にハッと我に帰って、慌てて先っぽを揉み込んで、短い排尿を止めた。
ほんの少しだけのつもりが、バスタオルには手のひらサイズより一回り大きい水の染みができてしまった。
意図的に出してしまったことが恥ずかしくて、顔が熱くなりながら、その面を隠した。
「準備できた。指、入れてもいい?」
「っ…うん…」
でも、今のでほんの少し、下腹の重さがが楽になった気がする。
蒼に言われて、四つん這いになる。
ローションをつけた指を一本、ナカに入れられた。
「あっ……!!」
指を入れられた途端、ぴゅっと、先っぽからおしっこが漏れてしまった。
すぐに前を手で押さえつけ、お尻を突き出した状態で、顔を枕に埋めた。
やばい……今の、蒼に見られた? そう思っていると、蒼は後ろで笑いながら言った。
「宙、『お風呂の水』、漏れてるけど?」
「~~~っっ!!」
恥ずかしくて、顔が燃え上がった。
そうしている間に、後ろに指を出し入れされ始める。
「あっ、あっ」
手で押さえていても、おしっこがどうしても止められなくて、ポタポタとタオルの上に染み込む。
「おもらし、止まらない? 可愛い」
「う、」
それを言われて、びゅうっと、かなりの量が出てしまい、手の隙間から溢れ落ちた。
……可愛い、と言われる度に、なんだかおしっこが我慢出来なくて漏れてしまう。
「あっ、あ、うあ、」
指を二本に増やされ、必死に前を抑えた。
「宙、もう我慢限界? 俺の挿れるまで持つ?」
そう言われて、恥ずかしくて枕に顔を埋めた。
「うう……いつもは、もっと我慢できるはずなのに……っ」
「そうだろうな」
蒼はそう言って、こう言葉を続けた。
「実は、さっき宙が飲んだお茶の中に、利尿薬混ぜちゃった」
「……え……?!」
「ちょっと効きすぎたかもな」
慌てて体を起こして、後ろを見ると、蒼は満面の笑みを浮かべていた。
「しょ、職権濫用……!!!」
「んー? 何て?」
「へんた、あ、あっ、も、」
反論しようとしたら、じゅぷじゅぷと二本の指を出し挿れされて、オレはまたさっきの体勢に戻って、必死に前を押さえる。
勃起してるからおしっこは出にくいはずなのに、それでもおちびりは止まらなくて、オレの手はびしょびしょだった。
「んっ……!!」
ずるりと、二本の指が抜かれる。また少しちびってしまった。
「じゃあ、挿れるよ」
そう言われ、後ろから腰をガッと捕まえられる。
そのまま、蒼の太いソレが、オレの中にずぷりと入った。
「っ!!!」
そのまま奥に来て、中から膀胱が圧迫されて、視界が真っ白になった。
やばい、なにこれ、気持ち、
「動くよ」
「や、あアッ」
ずぷずぷと出し入れされて、ぱんぱんな膀胱と前立腺が同時に刺激され、身体が勝手に震える。
股から手を離して、シーツを掴んだ。我慢していたおしっこがちょろちょろと少しずつ溢れ出して、その開放感が脳に伝わった
「宙、気持ちい?」
「ああッ、ひあ、き、気持ちい、すごい、おかしくなっちゃうっ」
そう喘いでいると、蒼の手がオレのちんこに触れた。
「でも、おしっこ沢山漏れてるよ? ちゃんと我慢して?」
「ああっ、ごめんなさ、全然、止められんなくて、」
……だって、我慢するのも出すのも、どっちも気持ちいいんだもん。
もっと気持ちいいのを感じたくて、自分でも腰を揺らす。
「っ、あアッ!!」
そして、精液とおしっこが混ざったものが、びゅるっとタオルの上に吐き出された。
蒼もイったようで、後ろのものが抜かれる。
ふっと熱が覚めた瞬間……下腹がまだたっぷりと重たいことに気付いた。
それが、だんだん先の方に降りてきて……。
…………や、やばい、普通におしっこしたい。
慌ててベッドから起き上がると、蒼は不思議そうにオレを見た。
「ん? 宙?」
「と、トイレ行ってくるっ!!」
「え、まだ出るの?」
しかし、蒼に後ろからホールドされてしまった。
おしっこが今にも放射線を描きそうで、必死に腰を揺らす。
「んんん、離して、本当に我慢でない……!!!」
「へえ……宙、膀胱の容量が大きいんだな。日頃、我慢する癖ある?」
そう言って、また下腹を撫でた。一気に鳥肌が立つ。
……確かに、いつもギリギリまで我慢しがちなのは本当だけど……。
「本当だ、まだここ、膨らんでる」
「あああっ、待って、今それ本当にヤバイから……!!!」
けれど、蒼はそこを撫でるだけで、さっきみたいに押し込んではこなかった。
蒼はオレを自分の膝の上に座らせ、さっきのハンドタオルを手に取った。
「宙、ここにして」
「え?! い、いやだ!トイレに行かせて!!」
タオルを股に当てられて、慌てて足をばたつかせる。
だって、オレが我慢してる量、このハンドタオルに吸える量じゃない。
それに、思いっきり出したいのに……こんな場所じゃできない……!
「ほら……しー、って」
だけどその擬音に、反射的にじゅーっと勢いよく決壊してしまった。
「あ、あっ、違っ、」
慌てて止めるも、もう我慢ができなかった。
じゅっ、じゅっ、じゅーっ
気合で止めても、また欲求に負けて、すぐに放尿してしまう。
「あ、蒼!目瞑って……!!」
「何で?」
だってこんな、蒼の目の前で、しかもトイレじゃない場所で……!
「は、恥ずかしい、無理、死んじゃう」
だけどその感情とは逆に、排泄欲求が止められなくて、すぐにタオルはびしょびしょになった。
じゅーっ、じゅーっじゅーっ
「やだ、やだ、止まんない、」
吸いきれない水分が、ハンドタオルから滴り落ちる。
止めたい、でも、もう思いっきり出してしまいたい……!
相反する感情に悶えていると、蒼が言った。
「いいよ、止めないで、全部出して」
「で、でも……!」
「大丈夫。……もっと見せて。おしっこしてる宙、すごく可愛い」
じゅうううううう
そう囁かれた途端、思いっきり決壊してしまった。
恥ずかしくてしょうがないのに、そこに快感が混ざって、頭の中がくらくらする。
「………はあ……」
そのまま、最後の一滴まで意図的に全部出し切って、お腹の中が軽くなって、ため息をついた。
下のタオルにも、大きな水の染みが出来てしまった。ベッドシーツまで濡れてしまったかもしれない。
「……蒼の馬鹿」
「ごめんごめん」
「ドS。ド変態」
そう罵倒しつつも、オレの身体は快感の余韻を感じていた。
☆
「宙! ごめん、遅れた!」
ホテルに行った次の日。病院の待合室にいる宙を呼んだ。
椅子に座っていた宙はやってきた俺を見上げて、安心したように笑った。
「よかった、やっと来た」
「今日、ちょっと仕事長引いちゃって。ごめんな、待たせて」
「ううん、全然大丈夫。お疲れ様」
そう言って宙はニコッと微笑む。
それが可愛くて仕方なくて、思わず宙の耳に顔を近づけて、彼にしか聞こえない声の大きさで囁いた。
「宙、今日も可愛い」
「……っ?!」
すると、宙は何故かビクンと身体を震わせて、弾かれたように立ち上がった。
「宙?」
不思議に思って宙を見るけど、その目は泳いでいる。
「ちょっ、ちょっとオレ、トイレ行ってくる!」
「うん?? わかった」
宙は、慌てたようにトイレの方に駆けていく。
……お腹、痛いのか?
心配していると、五分くらいして、宙は帰ってきた。
何故か、さっきは羽織っていただけの丈の長いカーディガンを、ボタンを全てしっかり閉めている。
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫……ごめん」
そう控えめに謝る宙のその頬は、少し赤い。
「ううん。行こうか」
疑問に思いながらも、深く詮索するのも悪いと思って、病院を後にした。
宙と一緒に、俺のアパートへ帰る。
部屋着に着替えてから、なんとなくテレビをつけた。
すると、テレビでバニーガールの女性が映る。それを見て、俺は隣の床に座っている宙に言った。
「ねえ宙、今度はああいう服着てみてよ」
「え? やだよ。似合わないでしょ」
「えー、着てよ。……絶対、可愛いって」
そう耳打ちすると、宙は急にビクンと身体を震わせて、慌てたように股間を抑えた。
「……宙?」
奇妙な動きに、首を傾げる。
「………………」
すると、宙は股間を抑えたまま、顔を真っ赤にして、俺を睨んだ。
「これ……絶対蒼のせいだからね?!」
「え?」
何の話?
宙はゆっくりと、股間を抑えている手を離した。
すると、何故かそのジャージの股の部分に、小さな水の染みができていた。
「……漏らした?」
「トイレ、さっき行ったばっかりなのに……あ、蒼がこの前、おしっこしてるオレのこと可愛いなんて言うから……」
「え……?」
つまり、俺に『可愛い』って言われると、反射的にちびっちゃうってこと?
……なにそれ、
「めちゃくちゃ可愛い……」
「っ~~~!!! ま、また!」
宙はまた弾かれたように股を抑えて、膝に顔を埋めた。
「もう、そういうエロい声で可愛いって、絶対言わないで!! さっき病院のときも……いや、あれはオレが結構トイレ我慢してたのも悪いかもしれないけど、」
「え? 俺が来るまで我慢してたの?」
「だ……だって、トイレに行ってる間に蒼とすれ違いたくなくて、蒼の家まで我慢しようと……ってその話はいいんだよ! もうパンツびしょびしょだし、さっき外着のズボンも汚しちゃったんだからさ……!!」
「え?! びしょびしょ?! 何それ愛液みたい……すごく可愛い……」
「あ~~~っもおお!!」
しばらく、宙のこの『可愛い』後遺症は続いた。
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