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物騒過ぎる
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とうとう醤油を完成させることが出来たから是非会いに来て欲しいというククルからの伝言をマーガレットたちからもらうと、翌日お店にお邪魔することにした。
「なんでお前まで来るんだ」
「お前からこの子たちを守るために決まってるだろ。ごめんね、マーガレットは仕事があって来られなかったんだ」
いや、そもそも呼んでも一緒に来て欲しいとも頼んでないのだが?
むしろ仕事があるならばそちらを優先してほしい。
「マーガレットもとても来たがってたんだけどね。最近少々厄介な冒険者が来てその相手におわれているんだ」
「ならお爺ちゃんもいてあげた方がいいですよ。女性1人にそんな相手をさせるなんて……」
今日はククルと話しをしに来ただけなのだ。
そんなことにジンが付き添うよりマーガレットを守ってあげて欲しいと言えば、とても優しい笑顔で頭を撫でられた。
「君ならそう言うだろうと思ってた。でもマーガレット自身が私に頼んできたんだ。一緒に行ってあげてくれってね。それに君が思っているより彼女は強いんだよ。それこそ大の男が数人で襲いかかっても余裕で返り討ちに出来るくらい」
元冒険者の名は伊達ではないらしい。
だがやはり心配だと言えば、なら帰りに顔を見せてやってほしいと頼まれ頷くのだった。
「そうそう。彼女なら気に食わない相手なら嬲り殺して死体を築き上げた後その天辺で高笑いするほど強いから」
それはどんな殺人鬼だろうか?
縁が知るマーガレットとは結びつかない。
というかククルは何故そんなことを知っているのだろうか?
「私もそれなりに付き合いが長いんですよ。それこそ生意気だと殴られたことは数えきれない」
まさかそんなとジンを見れば、先程までと違いなんとも胡散臭い笑顔で笑っていた。
これは深く聞かない方がいいだろうと、当初の目的通り完成したという醤油を味見させてもらうことに。
「すごいですね。とても美味しいです」
「大体の作り方はエニシくんが教えてくれていましたから。味も分かっていたこともあってそれほど時間はかかりませんでした」
だんじょんで出たものより少し味が薄い気もしたが、それほど劣っているわけでもなく普通に美味しく使える。
これで態々だんじょんに潜る必要もなくなったと喜ぶ。
だんじょんに行く事自体に問題はないのだが、やはり行くまでに時間がかかるのが大変なのだ。
「それでですが、これを作るきっかけと製法、こちらで販売させてくれるエニシくんには売り上げの2割を渡すことでいいでしょうか?」
「………はい?」
「やはりダメですよね。分かりました!なら3割と貴方からはお代はとらない!貴方には無償で醤油を定期的に渡しましょう!」
「乗った!」
いやいやいやいや。
本人が何も言わないまま話しが進んでいる。
ククルの提案は嬉しい限りだが、流石にそれは申し訳ないと醤油はそのままに売り上げの1割で納得してもらった。
本当にそれでいいのかと何度も確認されたが……
「構いません。ですが、もしまた作ってほしいと思ったものがあった時話しを聞いていただくことは出来ますか?」
「勿論!貴方の話しならいついかなる時も話しを聞こうじゃないですか!」
それは良かった。
それから販売時期や販売価格などを話し合い、ついでにと隊長たちにも売って上げてほしい言えば喜んで頷いてくれるのだった。
時たま会ってはまた醤油を使った飯が食べたい言ってくるのできっと喜んでくれるだろう。
「ククルさんはこの後ご予定は?」
「特にないですが?」
なら丁度いい。
「ではこの醤油を使ってマーガレットさんたちとご飯を召し上がりませんか?やはり食べて味を知るのも売る側の仕事、ですよね?」
「あはははははっ、貴方には本当に敵わない!そうですね。そういうことなら喜んでその招待を受けましょう」
ククルも来てくれるということで何を作ろうかと考えながらもギルドへ向かう。
途中ずっと不思議に思っていたことを聞いてみた。
「ククルさん私にだけ話し方が違いますよね?何故ですか?」
それこそ初めは神だと崇められ、だがその後は普通に話していたのに最近は何故か敬語になっていた。
当たり前だがククルの方が年上であり、こちらは頼んだ立場なのだからその必要はないのだが。
「商売柄なのもありますが、私は貴方に教えを乞う立場ですから。貴方のおかげで私の世界が広がりました」
「…………それは大袈裟でしょう」
何故そんなことになっているのか。
喜んでもらえて何よりだが、何か違った方向に進んでいるのは気のせいだろうか?
「ふふふ、これでまた君を守る駒が増えたね」
ジンまで何やらおかしなことを言い始めてしまった。
不安になり隣を見れば……
「いいんじゃない?使える内は使ってやれば」
言い方!言い方が悪い!
普通に仲良くしたいだけなのに何故こんなことになったのか首を傾げる縁であった。
「なんでお前まで来るんだ」
「お前からこの子たちを守るために決まってるだろ。ごめんね、マーガレットは仕事があって来られなかったんだ」
いや、そもそも呼んでも一緒に来て欲しいとも頼んでないのだが?
むしろ仕事があるならばそちらを優先してほしい。
「マーガレットもとても来たがってたんだけどね。最近少々厄介な冒険者が来てその相手におわれているんだ」
「ならお爺ちゃんもいてあげた方がいいですよ。女性1人にそんな相手をさせるなんて……」
今日はククルと話しをしに来ただけなのだ。
そんなことにジンが付き添うよりマーガレットを守ってあげて欲しいと言えば、とても優しい笑顔で頭を撫でられた。
「君ならそう言うだろうと思ってた。でもマーガレット自身が私に頼んできたんだ。一緒に行ってあげてくれってね。それに君が思っているより彼女は強いんだよ。それこそ大の男が数人で襲いかかっても余裕で返り討ちに出来るくらい」
元冒険者の名は伊達ではないらしい。
だがやはり心配だと言えば、なら帰りに顔を見せてやってほしいと頼まれ頷くのだった。
「そうそう。彼女なら気に食わない相手なら嬲り殺して死体を築き上げた後その天辺で高笑いするほど強いから」
それはどんな殺人鬼だろうか?
縁が知るマーガレットとは結びつかない。
というかククルは何故そんなことを知っているのだろうか?
「私もそれなりに付き合いが長いんですよ。それこそ生意気だと殴られたことは数えきれない」
まさかそんなとジンを見れば、先程までと違いなんとも胡散臭い笑顔で笑っていた。
これは深く聞かない方がいいだろうと、当初の目的通り完成したという醤油を味見させてもらうことに。
「すごいですね。とても美味しいです」
「大体の作り方はエニシくんが教えてくれていましたから。味も分かっていたこともあってそれほど時間はかかりませんでした」
だんじょんで出たものより少し味が薄い気もしたが、それほど劣っているわけでもなく普通に美味しく使える。
これで態々だんじょんに潜る必要もなくなったと喜ぶ。
だんじょんに行く事自体に問題はないのだが、やはり行くまでに時間がかかるのが大変なのだ。
「それでですが、これを作るきっかけと製法、こちらで販売させてくれるエニシくんには売り上げの2割を渡すことでいいでしょうか?」
「………はい?」
「やはりダメですよね。分かりました!なら3割と貴方からはお代はとらない!貴方には無償で醤油を定期的に渡しましょう!」
「乗った!」
いやいやいやいや。
本人が何も言わないまま話しが進んでいる。
ククルの提案は嬉しい限りだが、流石にそれは申し訳ないと醤油はそのままに売り上げの1割で納得してもらった。
本当にそれでいいのかと何度も確認されたが……
「構いません。ですが、もしまた作ってほしいと思ったものがあった時話しを聞いていただくことは出来ますか?」
「勿論!貴方の話しならいついかなる時も話しを聞こうじゃないですか!」
それは良かった。
それから販売時期や販売価格などを話し合い、ついでにと隊長たちにも売って上げてほしい言えば喜んで頷いてくれるのだった。
時たま会ってはまた醤油を使った飯が食べたい言ってくるのできっと喜んでくれるだろう。
「ククルさんはこの後ご予定は?」
「特にないですが?」
なら丁度いい。
「ではこの醤油を使ってマーガレットさんたちとご飯を召し上がりませんか?やはり食べて味を知るのも売る側の仕事、ですよね?」
「あはははははっ、貴方には本当に敵わない!そうですね。そういうことなら喜んでその招待を受けましょう」
ククルも来てくれるということで何を作ろうかと考えながらもギルドへ向かう。
途中ずっと不思議に思っていたことを聞いてみた。
「ククルさん私にだけ話し方が違いますよね?何故ですか?」
それこそ初めは神だと崇められ、だがその後は普通に話していたのに最近は何故か敬語になっていた。
当たり前だがククルの方が年上であり、こちらは頼んだ立場なのだからその必要はないのだが。
「商売柄なのもありますが、私は貴方に教えを乞う立場ですから。貴方のおかげで私の世界が広がりました」
「…………それは大袈裟でしょう」
何故そんなことになっているのか。
喜んでもらえて何よりだが、何か違った方向に進んでいるのは気のせいだろうか?
「ふふふ、これでまた君を守る駒が増えたね」
ジンまで何やらおかしなことを言い始めてしまった。
不安になり隣を見れば……
「いいんじゃない?使える内は使ってやれば」
言い方!言い方が悪い!
普通に仲良くしたいだけなのに何故こんなことになったのか首を傾げる縁であった。
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