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群雄進撃編
第235話 非常の童貫
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翌朝、宋国の被害状況が明らかになる
宋軍兵力
海軍4,000 陸軍8,000 工作兵4,000 その他4,000 計20,000
宋軍被害
死者3,500 負傷者10,000超
沈没 巡洋艦1隻 駆逐艦2隻
大破 巡洋艦2隻 駆逐艦3隻 揚陸艦1隻
中破 巡洋艦1隻 駆逐艦1隻 揚陸艦2隻
小破 揚陸艦1隻
大破艦は戦闘・航行不能
中破艦は戦闘不能・航行可能
小破は戦闘継続可能である。
対して亜人連合の被害は、死者0 負傷者150超であり、全員退却している。
「リュウムリュウ!一体このざまは何だ!」
童貫の怒りは、水軍都督リュウムリュウへと向けられた。
「お待ちください!確かに私は水軍都督ではありますが、それは川や湖であって、海ではございません!」
「ましてや、『でぃーぜる艦』など言う生まれて初めて扱うものに乗せられて、指揮を執れなど言われましても無理でございます!」
「ですから私は、この職を固辞していたのです!」
「黙れー!」
「うぎゃー!!」
怒った童貫は、リュウムリュウを一刀両断にした。
静まり返る会議室内。
「ドウセイエイ!」
「ハッ!」
「リュウムリュウが責任を取って自害した」
「今後はお前が水軍都督をなり指揮をとれ!」
「!」
「よいか!」
「ハッ!」
童貫の恫喝にも似た命令で、この場を収める。
「それで、今後の作戦はどのように?」
「それを考えるのが貴様の仕事だろうが!!」
参謀・コウブンペイの言葉に、童貫は更に激怒した。
「ヒッ!申し訳ありません!」
慌てて平伏するコウブンペイ。
ここで4人の将軍が、前に出て意見を出す。
『軍司令官!宜しければ我ら4人で地上部隊の指揮を執らせて貰えますでしょうか?』
「おお、トウヘイ・カエイ・ジョネイ・チョウセイ!お前たちがやってくれるか!」
「はっ!今残っている部隊3,000で、薩摩に強襲をかけますゆえ、指揮権をお貸しください!」
4人はそろって拱手する。
「うむ!お前たちであればきっと結果を出すであろうが、指揮は魔族将軍に執ってもらうとしよう!」
「!」
「ビザ将軍!」
「ハ、ハッ!」
軍の指揮経験がないビザは、驚きながら返事をする。
「彼らを自由に使い、見事薩摩領を取って参れ!」
「ハハッ!」
ビザは慌てて拱手する。
「お前たちもビザを助け、命に代えても任務を果せ!」
「「「「ハハッ!!」」」」
4人は一斉に拱手する。
(よりによって、経験がないものを指揮官にするとは、童貫は何を考えているのだ?)
不満が残る人事だが、4人はあえて言葉にしない。
「物資は1週間分もあればよかろう?それ以上はこちらから出す事は出来ぬので、現地にて調達せよ!」
5人は頭を下げて拱手すると、すぐさま兵を編成して出立した。
「よし!我らは動けるものだけで、日ノ本の土佐湾に行くぞ!」
「ぐ、軍司令、ケガで動けないものが多数おりますが…」
「そんな役に立たぬ奴らは、ここに捨てていくに決まっておるだろうが!」
デービットの言葉に、またも童貫が激高し、場は沈黙する。
「分かったらサッサと出立の準備をしろ!」
「「「ハッ!」」」
全員が一斉に拱手し、次の日の朝には戦艦2隻と小・中破艦・揚陸艦は岸を離れ、動けない負傷者4,000弱と大破艦はそのまま置き去りにされた。
宋軍兵力
海軍4,000 陸軍8,000 工作兵4,000 その他4,000 計20,000
宋軍被害
死者3,500 負傷者10,000超
沈没 巡洋艦1隻 駆逐艦2隻
大破 巡洋艦2隻 駆逐艦3隻 揚陸艦1隻
中破 巡洋艦1隻 駆逐艦1隻 揚陸艦2隻
小破 揚陸艦1隻
大破艦は戦闘・航行不能
中破艦は戦闘不能・航行可能
小破は戦闘継続可能である。
対して亜人連合の被害は、死者0 負傷者150超であり、全員退却している。
「リュウムリュウ!一体このざまは何だ!」
童貫の怒りは、水軍都督リュウムリュウへと向けられた。
「お待ちください!確かに私は水軍都督ではありますが、それは川や湖であって、海ではございません!」
「ましてや、『でぃーぜる艦』など言う生まれて初めて扱うものに乗せられて、指揮を執れなど言われましても無理でございます!」
「ですから私は、この職を固辞していたのです!」
「黙れー!」
「うぎゃー!!」
怒った童貫は、リュウムリュウを一刀両断にした。
静まり返る会議室内。
「ドウセイエイ!」
「ハッ!」
「リュウムリュウが責任を取って自害した」
「今後はお前が水軍都督をなり指揮をとれ!」
「!」
「よいか!」
「ハッ!」
童貫の恫喝にも似た命令で、この場を収める。
「それで、今後の作戦はどのように?」
「それを考えるのが貴様の仕事だろうが!!」
参謀・コウブンペイの言葉に、童貫は更に激怒した。
「ヒッ!申し訳ありません!」
慌てて平伏するコウブンペイ。
ここで4人の将軍が、前に出て意見を出す。
『軍司令官!宜しければ我ら4人で地上部隊の指揮を執らせて貰えますでしょうか?』
「おお、トウヘイ・カエイ・ジョネイ・チョウセイ!お前たちがやってくれるか!」
「はっ!今残っている部隊3,000で、薩摩に強襲をかけますゆえ、指揮権をお貸しください!」
4人はそろって拱手する。
「うむ!お前たちであればきっと結果を出すであろうが、指揮は魔族将軍に執ってもらうとしよう!」
「!」
「ビザ将軍!」
「ハ、ハッ!」
軍の指揮経験がないビザは、驚きながら返事をする。
「彼らを自由に使い、見事薩摩領を取って参れ!」
「ハハッ!」
ビザは慌てて拱手する。
「お前たちもビザを助け、命に代えても任務を果せ!」
「「「「ハハッ!!」」」」
4人は一斉に拱手する。
(よりによって、経験がないものを指揮官にするとは、童貫は何を考えているのだ?)
不満が残る人事だが、4人はあえて言葉にしない。
「物資は1週間分もあればよかろう?それ以上はこちらから出す事は出来ぬので、現地にて調達せよ!」
5人は頭を下げて拱手すると、すぐさま兵を編成して出立した。
「よし!我らは動けるものだけで、日ノ本の土佐湾に行くぞ!」
「ぐ、軍司令、ケガで動けないものが多数おりますが…」
「そんな役に立たぬ奴らは、ここに捨てていくに決まっておるだろうが!」
デービットの言葉に、またも童貫が激高し、場は沈黙する。
「分かったらサッサと出立の準備をしろ!」
「「「ハッ!」」」
全員が一斉に拱手し、次の日の朝には戦艦2隻と小・中破艦・揚陸艦は岸を離れ、動けない負傷者4,000弱と大破艦はそのまま置き去りにされた。
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