神となった俺の世界で、信者たちが国を興す

のりつま

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群雄進撃編

第212話 神vs邪神

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「うわ―こっち来んなー!!」

『ふしゅるる!』

「ちょっと!何を言っているのよ!早く捕まえなさいよ!」

『ぬむゆるしゅしゅ!!』

「いやだー!こいつ、ネズミの体に人の顔が付いていて、気持ち悪いんだよ!」

「あんた!『神様』なんだから、何とかしなさいよ!」

いや!あんたも女神じゃねーか!!

こいつは、項羽が退治した趙高に憑いていた悪神・檮杌(とうこつ)。

退治した悪神は、神の領域に『強制送還』されて来る為、俺が責任をもって『消滅』しなければならない。

今ここにいる檮杌は、秦国の滅亡と、趙高の死によって信仰を失い、ネズミほどの大きさにまで小さくなっていた。

しかし、凶暴さは変わっておらず、隠れるどころか、神である俺たちに威嚇しまくってくる。

くそ!今俺の手元にある『悪魔退治道具』が、どれくらいの力を発揮してくれるかがカギだな!

《ジャスティスの『あくまたたきぼう』こうげき!》

《ピロリン!》

《とうこつにすばやくかわされた!》

《とうこつのかみつき!》

《がぶっ!》

《ジャスティスに10,000ポイントのダメージを与えた!》

いでー!!こいつの牙尖ってて、噛みつかれると、マジでいて―んだって!!

てかさ!悪魔退治の時ぐらい『痛覚』なしにしてくれよ!

「殺れー!ジャスティス!!噛まれたまま殴りつけろ!!」

ルリエンちゃん…興奮して無茶苦茶なこと言っているな。

《ジャスティスは『さつますぷれー』をつかった!》

《プシュー!!》

《ピロリン!》

《とうこつにすばやくかわされた!》

《とうこつのかみつき!》

《がぶっ!》

《ジャスティスに10,000ポイントのダメージを与えた!》

いたい!いたい!!このくそ檮杌がー!!

《ジャスティスのこうげき!》

《おこったジャスティスは、かみついたままのとうこつを、せいいきのかべにおしつけた!》

《ぷちっ!!》

《とうこつはつぶされた!》

《ジャスティスは、あくしん『とうこつ』をたおした!》

はあ、はあ、何とか檮杌を倒したぞ!

「よっしゃー!!いいぞジャスティス君!ナイスファイト!!」

ガッツポーズするルリエンちゃんと、周りで喜ぶ、妖精とドライアドたち。

ルリエンちゃんて、頭に血が上るとこうなるのね。

《テレテレッテッテッテー!》

《レベルが上がりました!》

なに!この世界にはレベルの概念があったのか!

《しかし…なにもおこらなかった》

何だ?このクソ演出!

あ、潰した檮杌が、光に包まれて消滅したぞ!

これで悪神は、あと三柱か。

「お疲れ様!ジャスティス君!」

お?ルリエンちゃん興奮が収まって、いつもの可愛い感じに戻ったな!

「えッ?私そんなに興奮してた?」

両手で口を押えて、驚いた顔をするエルリン。

いや、今更そんな仕草しなくても、もう分かっているからいいですよ?

「はいこれ!疲れたでしょうから飲んで!」

おーこれは『ヘポビタンF』じゃないですか!いただきます!

うん!この味懐かしい!

前世?の会社では、これが必需品だったからなw

「これで残るはあと3柱!ちゃちゃっと倒していこうね!」

あーそうか、こいつらまだ三柱残っているのか。

あと三柱倒したら『元の世界』に帰るポイントたまんないかな~。

「えっ?終わったら元の世界に帰っちゃうの?」

うん?そりゃそうだよ!

だって俺、むこうでずっと昏睡状態だし、早く帰らないと『両親』が心配しているからね。

「そっか…そりゃそうだよね」

「両親の為にも、早くこっちの世界を平和にしないとね!」

「じゃあ私、悪神討伐したことをみんなに報告してくるね!」

お、ありがとうルリエンちゃん!早くみんなを安心させてあげて!

さてと、項羽たちの世界の続きを見てみるか。
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