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群雄進撃編
第200話 囚われた4人
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薩長の兵士に拘束され、ピットたちの前に座らせられる4人。
「さて、わいどん(おまえら)の言い分を聞いてやっで、順に申してみじゃ!」
西郷の質問に、反発する土佐勤王党の面々。
「黙れ薩賊・キッチョム!おんしゃあに話す事など何もない!」
「我ら誉高き土佐勤王党!貴様らの話など聞く気はないわ!」
「さっさと処刑しろ!」
この答えにあきれる西郷。
「わいどん、勝手なことばっかいゆちょっが(言ってるが)、帝ん命を危険にさらしたんじゃぞ?」
「わいどんのゆ通り、いっき(すぐに)でも処刑しよごたったんだが、慈悲深か二人の帝がわいどんの話を聞いてやろうと、時間をくれたど!」
「帝?帝がおられるのか?」
西郷の言葉に、急に慌てふためくイゾウ以外の3人。
そして、ピットとミントの二人が、縛られた4人の前に出る
「わらわがこの国の帝、明兎である」
「今までここにおるのに気づかぬとは、そちらは、わらわの顔も判らずに攫いに来たのか?」
静かに話すミントに、3人は黙って下を向き動揺する。
「それで?そちたちはなぜここに来て、わらわを攫おうとした?」
「…」
「なんじゃ?お前たちは理由も知らずに、誰かの命を受けてわらわを攫いに来たのか?」
「…」
ミントの質問に、何も答えようとしない4人。
「はぁ、参ったのう…こ奴ら何も言わぬし、ピット王よ、どうすればよいと思う?」
(((ピット!?)))
4人が一斉に顔を上げる。
「龍馬さん、彼らは何故『私の婚約者』を攫いに来たのかご存知ですか?」
ピットの呼びかけに、後ろにいた龍馬が現れる。
「リョウマ、お前…!」
「ヨシトラさん、黙っていてもしょうがなかろう?」
「せっかく帝が聞いてくださるち、ちゃんと話したらどうぜよ?」
観念したヨシトラは、3人と共に平伏し理由を話し始める。
「さて、わいどん(おまえら)の言い分を聞いてやっで、順に申してみじゃ!」
西郷の質問に、反発する土佐勤王党の面々。
「黙れ薩賊・キッチョム!おんしゃあに話す事など何もない!」
「我ら誉高き土佐勤王党!貴様らの話など聞く気はないわ!」
「さっさと処刑しろ!」
この答えにあきれる西郷。
「わいどん、勝手なことばっかいゆちょっが(言ってるが)、帝ん命を危険にさらしたんじゃぞ?」
「わいどんのゆ通り、いっき(すぐに)でも処刑しよごたったんだが、慈悲深か二人の帝がわいどんの話を聞いてやろうと、時間をくれたど!」
「帝?帝がおられるのか?」
西郷の言葉に、急に慌てふためくイゾウ以外の3人。
そして、ピットとミントの二人が、縛られた4人の前に出る
「わらわがこの国の帝、明兎である」
「今までここにおるのに気づかぬとは、そちらは、わらわの顔も判らずに攫いに来たのか?」
静かに話すミントに、3人は黙って下を向き動揺する。
「それで?そちたちはなぜここに来て、わらわを攫おうとした?」
「…」
「なんじゃ?お前たちは理由も知らずに、誰かの命を受けてわらわを攫いに来たのか?」
「…」
ミントの質問に、何も答えようとしない4人。
「はぁ、参ったのう…こ奴ら何も言わぬし、ピット王よ、どうすればよいと思う?」
(((ピット!?)))
4人が一斉に顔を上げる。
「龍馬さん、彼らは何故『私の婚約者』を攫いに来たのかご存知ですか?」
ピットの呼びかけに、後ろにいた龍馬が現れる。
「リョウマ、お前…!」
「ヨシトラさん、黙っていてもしょうがなかろう?」
「せっかく帝が聞いてくださるち、ちゃんと話したらどうぜよ?」
観念したヨシトラは、3人と共に平伏し理由を話し始める。
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