119 / 317
群雄進撃編
第118話 二方面軍の決断
しおりを挟む
中央軍が韓信軍の攻撃を受け始めた同時刻。
南の信州から進撃中の司令官のメロウに急報が入る。
「大変でございます!我々の居城であります信州城・建康府・杭州城、および後方にありました蘇州城・揚州城・洪州城・江州城全てが、敵により落とされました!」
この報告に混乱する上層部たち。
「どういう事だ、詳細を話せ!」
副官の鎮三山の言葉に伝令兵は詳細を話し出した。
「信州の皆さまが出立した次の日の夜に、建康府・洪州城・江州城の全てで住民が蜂起、反乱軍を迎え入れて城が陥落したと、各城の伝令兵から連絡が入りました」
「信州城もその日のうちに住民が蜂起、同じく反乱兵がなだれ込み、一溜りもなく陥落致しました」
「更に信州城から向かう途中、伝書鳩からの連絡があり、杭州城・蘇州城も陥落したとの事です!」
「陥落?七城全て陥落だと?信州城から出てまだ3日しか経っていないのだぞ!」
「なんてことだ…青面獣が申していたよりも遥か上の出来事となってしまった」
愕然とする司令官と副官。
「それで…我々はどうするのでしょうか?」
「荊州城攻略ですか?それとも信州城に戻り城を取り返しますか?」
もう一人の魔族将軍がそう聞くと同時に別のところから返事が返ってくる。
「違うな、お前たちのやることは降伏するか、戦って死ぬかだ!」
誰だと声の方を見る宋軍幹部たち。
現れたのはかつての三秦である章邯・司馬欣・董翳と章平、兵団5000である。
「宋軍の兵に告ぐ!」
「貴様らの戻れる城は全て我らの手に落ちた!」
「このまま魔族の手下となって我らと戦うか?」
「それとも反乱を起こしたお前たちの『元仲間達』と共に、お前たちの未来を取り戻すかだ!」
やられた!鎮三山は勝ち目がない戦いであることをすぐに理解した。
しかし、メロウと魔族将軍はそれが理解できない。
「バカ者共が!こちらの方がお前らより兵が多いのだぞ?」
「全軍突撃!こいつらを蹂躙して一気に荊州城を落とすぞ!」
二人は意気揚々に号令をかける…が宋兵誰一人として動かない。
「貴様ら、なぜ動かぬか!」
「こ奴らを倒さねば我らに未来はないのだぞ!」
「…それはお前たちだけであろうが!」
「なんだと!」
宋兵の言葉に魔族が反論した途端、全ての宋兵は武器を捨て拱手の姿勢を取る。
鎮三山も武器を捨て拱手の姿勢を取った。
「我ら宋兵15000名、すべて降伏いたします」
狼狽する司令官と魔族将軍。
「おい、お前ら二匹以外は皆降伏するようだが、まだ戦うのか?」
司令官と魔族将軍は章邯の言葉を聞き、すぐさま武器を捨てて降伏した。
同時刻、杭州の司令官アンバサ、副官霹靂火も同じく降伏し、荊州含む八州が韓信の勢力下となった。
南の信州から進撃中の司令官のメロウに急報が入る。
「大変でございます!我々の居城であります信州城・建康府・杭州城、および後方にありました蘇州城・揚州城・洪州城・江州城全てが、敵により落とされました!」
この報告に混乱する上層部たち。
「どういう事だ、詳細を話せ!」
副官の鎮三山の言葉に伝令兵は詳細を話し出した。
「信州の皆さまが出立した次の日の夜に、建康府・洪州城・江州城の全てで住民が蜂起、反乱軍を迎え入れて城が陥落したと、各城の伝令兵から連絡が入りました」
「信州城もその日のうちに住民が蜂起、同じく反乱兵がなだれ込み、一溜りもなく陥落致しました」
「更に信州城から向かう途中、伝書鳩からの連絡があり、杭州城・蘇州城も陥落したとの事です!」
「陥落?七城全て陥落だと?信州城から出てまだ3日しか経っていないのだぞ!」
「なんてことだ…青面獣が申していたよりも遥か上の出来事となってしまった」
愕然とする司令官と副官。
「それで…我々はどうするのでしょうか?」
「荊州城攻略ですか?それとも信州城に戻り城を取り返しますか?」
もう一人の魔族将軍がそう聞くと同時に別のところから返事が返ってくる。
「違うな、お前たちのやることは降伏するか、戦って死ぬかだ!」
誰だと声の方を見る宋軍幹部たち。
現れたのはかつての三秦である章邯・司馬欣・董翳と章平、兵団5000である。
「宋軍の兵に告ぐ!」
「貴様らの戻れる城は全て我らの手に落ちた!」
「このまま魔族の手下となって我らと戦うか?」
「それとも反乱を起こしたお前たちの『元仲間達』と共に、お前たちの未来を取り戻すかだ!」
やられた!鎮三山は勝ち目がない戦いであることをすぐに理解した。
しかし、メロウと魔族将軍はそれが理解できない。
「バカ者共が!こちらの方がお前らより兵が多いのだぞ?」
「全軍突撃!こいつらを蹂躙して一気に荊州城を落とすぞ!」
二人は意気揚々に号令をかける…が宋兵誰一人として動かない。
「貴様ら、なぜ動かぬか!」
「こ奴らを倒さねば我らに未来はないのだぞ!」
「…それはお前たちだけであろうが!」
「なんだと!」
宋兵の言葉に魔族が反論した途端、全ての宋兵は武器を捨て拱手の姿勢を取る。
鎮三山も武器を捨て拱手の姿勢を取った。
「我ら宋兵15000名、すべて降伏いたします」
狼狽する司令官と魔族将軍。
「おい、お前ら二匹以外は皆降伏するようだが、まだ戦うのか?」
司令官と魔族将軍は章邯の言葉を聞き、すぐさま武器を捨てて降伏した。
同時刻、杭州の司令官アンバサ、副官霹靂火も同じく降伏し、荊州含む八州が韓信の勢力下となった。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
原産地が同じでも結果が違ったお話
よもぎ
ファンタジー
とある国の貴族が通うための学園で、女生徒一人と男子生徒十数人がとある罪により捕縛されることとなった。女生徒は何の罪かも分からず牢で悶々と過ごしていたが、そこにさる貴族家の夫人が訪ねてきて……。
視点が途中で切り替わります。基本的に一人称視点で話が進みます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】私の見る目がない?えーっと…神眼持ってるんですけど、彼の良さがわからないんですか?じゃあ、家を出ていきます。
西東友一
ファンタジー
えっ、彼との結婚がダメ?
なぜです、お父様?
彼はイケメンで、知性があって、性格もいい?のに。
「じゃあ、家を出ていきます」
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
魔道具作ってたら断罪回避できてたわw
かぜかおる
ファンタジー
転生して魔法があったからそっちを楽しんで生きてます!
って、あれまあ私悪役令嬢だったんですか(笑)
フワッと設定、ざまあなし、落ちなし、軽〜く読んでくださいな。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
婚約破棄騒動に巻き込まれたモブですが……
こうじ
ファンタジー
『あ、終わった……』王太子の取り巻きの1人であるシューラは人生が詰んだのを感じた。王太子と公爵令嬢の婚約破棄騒動に巻き込まれた結果、全てを失う事になってしまったシューラ、これは元貴族令息のやり直しの物語である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる