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第104話 四姦臣
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ここは宋の国の首都『東京(とうけい)』。
ここにある禁城内では、男たちが蹴鞠を楽しんでいる。
「報告いたします!荊州城が何者かの手によって落とされました!」
兵の報告にも男たちは蹴鞠をやめようとはしない。
「ほう、荊州城にはコエンシャクを赴任させておいたと思うが、あの男がいて落とされたのか?」
「亜奴も所詮『簡易進化者』ですからな」
「本来の力が出せなかったのかもしれんしな」
中庭で蹴鞠をするもの達は笑いながらそう話した。
「それで、荊州城の方はどうする?そのまま捨て置く訳にもいかんだろ?」
「そうじゃな…よし、鎮三山・青面獣・霹靂火に各方面から進撃させるとしよう」
「『童貫(どうかん)』殿、軍を動かす手筈をたのむぞ」
「わかりましたぞ『蔡京(さいけい)』殿」
「直ちに信州城・杭州城・建康府にて出撃するよう手筈を整えておきましょう」
「あと、レッドキャップが討たれたそうだが、秦の件は如何いたす?高俅(こうきゅう)』殿」
「『楊戩(ようせん)』殿、心配はいりません」
「こちらは魏のソウソウに後方から攻めてもらえるよう頼んであるので問題ないでしょう」
「あの男、なかなかの切れ者だが扱い辛いのが難点よ」
「それは大丈夫でしょう」
「あの男の家臣には我らに忠誠を誓っておる者もおりますので、何かあればソウソウを討ち取らせます」
「フフフ、まったく高俅殿は敵に回したくありませんのう」
「いえいえ、これは楊戩殿が宮廷を牛耳っておるから出来るのですぞ?」
「そういえば皇帝の件は大丈夫ですかな?楊戩殿」
「その件に関しては抜かりありませんぞ」
「皇帝の世話は宦官たちだけで世話をしておりますので、漏洩することはないでしょう」
「なるほど、それを聞いて安心しました」
「我ら4人で、この世界でも最高の人生を謳歌しようではないか!」
四姦臣は蹴鞠をしながら笑う。
ここにある禁城内では、男たちが蹴鞠を楽しんでいる。
「報告いたします!荊州城が何者かの手によって落とされました!」
兵の報告にも男たちは蹴鞠をやめようとはしない。
「ほう、荊州城にはコエンシャクを赴任させておいたと思うが、あの男がいて落とされたのか?」
「亜奴も所詮『簡易進化者』ですからな」
「本来の力が出せなかったのかもしれんしな」
中庭で蹴鞠をするもの達は笑いながらそう話した。
「それで、荊州城の方はどうする?そのまま捨て置く訳にもいかんだろ?」
「そうじゃな…よし、鎮三山・青面獣・霹靂火に各方面から進撃させるとしよう」
「『童貫(どうかん)』殿、軍を動かす手筈をたのむぞ」
「わかりましたぞ『蔡京(さいけい)』殿」
「直ちに信州城・杭州城・建康府にて出撃するよう手筈を整えておきましょう」
「あと、レッドキャップが討たれたそうだが、秦の件は如何いたす?高俅(こうきゅう)』殿」
「『楊戩(ようせん)』殿、心配はいりません」
「こちらは魏のソウソウに後方から攻めてもらえるよう頼んであるので問題ないでしょう」
「あの男、なかなかの切れ者だが扱い辛いのが難点よ」
「それは大丈夫でしょう」
「あの男の家臣には我らに忠誠を誓っておる者もおりますので、何かあればソウソウを討ち取らせます」
「フフフ、まったく高俅殿は敵に回したくありませんのう」
「いえいえ、これは楊戩殿が宮廷を牛耳っておるから出来るのですぞ?」
「そういえば皇帝の件は大丈夫ですかな?楊戩殿」
「その件に関しては抜かりありませんぞ」
「皇帝の世話は宦官たちだけで世話をしておりますので、漏洩することはないでしょう」
「なるほど、それを聞いて安心しました」
「我ら4人で、この世界でも最高の人生を謳歌しようではないか!」
四姦臣は蹴鞠をしながら笑う。
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