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第70話 からくり儀右衛門
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風のように国へ戻り着いたツキノ。
一緒に出た護送任務の姜維達は、さっさと置き去りにしてしまったようだ
まずはレオナルドのLABOへと向かう。
「ただいまレオちゃん!」
「おお、ツッキー待っておったぞ!」
元気なツキノにレオナルドも元気に答える。
「で、どうじゃった?その『すてっきー』の威力は?」
どうやらこれは、レオナルドの新作武器のようだ。
「いやー最高だったよ、これ!」
「ひとたび振ると土が盛り上がったり、何もしなくても障壁張ってくれたりと使いどころ満載だったよ!」
興奮して話すツキノにレオナルドはそうじゃろう、そうじゃろうと頷く。
「このすてっきーには魔石をはめ込んでおってな」
「本人の魔力に応じて、魔石に入れた属性の魔法を使えるのじゃ」
ちなみに今回入れ込んでいたのは、土魔法・風魔法・火魔法・水魔法であり、足元に風魔法を纏い空中移動を可能にし、土魔法を使って壁を作り出していた。
更にえぐいのはチョーカーだ。
これは種類ごとに首にぶら下げ、必要な物を首から外し使用する使い捨て魔道具だ。
今回使用した二つのチョーカーには、光の障壁と爆裂魔法を入れていたのだが、使用者の魔力量で威力が全く変わってくるのである。
要は、ツキノの魔力量は底なしなのである。
「なるほど、それは見たかったのう」
レオナルドは悔しそうに話していると、隣にいたもう一人の研究者が話しだす。
「それであれば私が「おーとまた」を作り、実験結果が見られるように致しましょう!」
「あなただれ?」
ツキノが聞くと、男は自己紹介を始める。
「私の名前は、『田中久重(たなかひさしげ)』と申します」
「私は大の発明好きで、周りから『からくり儀右衛門』と呼ばれておりました」
「今回はオートマタを作成し、ツキノ様のサポートがおこなえるよう致します」
久重の提案にツキノは大喜びである!
「ほんとに!ありがとキューちゃん!」
「私のこともツッキーって呼んでね!」
もはやツキノ無双、カワイイは正義である。
久重も照れながら頭をかく。
それじゃあまたと、ツキノは風のようにLABOを後にした。
一緒に出た護送任務の姜維達は、さっさと置き去りにしてしまったようだ
まずはレオナルドのLABOへと向かう。
「ただいまレオちゃん!」
「おお、ツッキー待っておったぞ!」
元気なツキノにレオナルドも元気に答える。
「で、どうじゃった?その『すてっきー』の威力は?」
どうやらこれは、レオナルドの新作武器のようだ。
「いやー最高だったよ、これ!」
「ひとたび振ると土が盛り上がったり、何もしなくても障壁張ってくれたりと使いどころ満載だったよ!」
興奮して話すツキノにレオナルドはそうじゃろう、そうじゃろうと頷く。
「このすてっきーには魔石をはめ込んでおってな」
「本人の魔力に応じて、魔石に入れた属性の魔法を使えるのじゃ」
ちなみに今回入れ込んでいたのは、土魔法・風魔法・火魔法・水魔法であり、足元に風魔法を纏い空中移動を可能にし、土魔法を使って壁を作り出していた。
更にえぐいのはチョーカーだ。
これは種類ごとに首にぶら下げ、必要な物を首から外し使用する使い捨て魔道具だ。
今回使用した二つのチョーカーには、光の障壁と爆裂魔法を入れていたのだが、使用者の魔力量で威力が全く変わってくるのである。
要は、ツキノの魔力量は底なしなのである。
「なるほど、それは見たかったのう」
レオナルドは悔しそうに話していると、隣にいたもう一人の研究者が話しだす。
「それであれば私が「おーとまた」を作り、実験結果が見られるように致しましょう!」
「あなただれ?」
ツキノが聞くと、男は自己紹介を始める。
「私の名前は、『田中久重(たなかひさしげ)』と申します」
「私は大の発明好きで、周りから『からくり儀右衛門』と呼ばれておりました」
「今回はオートマタを作成し、ツキノ様のサポートがおこなえるよう致します」
久重の提案にツキノは大喜びである!
「ほんとに!ありがとキューちゃん!」
「私のこともツッキーって呼んでね!」
もはやツキノ無双、カワイイは正義である。
久重も照れながら頭をかく。
それじゃあまたと、ツキノは風のようにLABOを後にした。
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