27 / 317
第26話 敵は火を吐く大怪獣(熊)!
しおりを挟む
「レッドキャップの領地には、3つの砦を使い結界が張られております」
「結界は我々が侵入できないよう常に発動しており、出兵時など理由がある時だけ解除されます」
「結界を破るには、3つある砦の一つを破壊せねばなりません」
「3つのうち1つはこちらの領土に面しておりますが、他の2つはイワイの領地側とレッドキャップの勢力内にある為、此方から攻撃できるのは実質1か所だけです」
「そして、現在イワイとレッドキャップの境界には川が流れており、レッドキャップ・イワイ共に攻め入るとなると水軍が必要になります」
「つまり、レッドキャップの戦力は、1つの砦からほぼ全力でこちらに攻め込むことが可能なのです」
この理不尽な現状に、皆言葉をなくす。
「また、レッドキャップ軍の武将は屈強であり、レッドキャップ直属の「旗本800騎」は統率が取れ、国の丞相である亜父なるものも深慮遠謀の持ち主です」
「そして、当主であるレッドキャップは、化け物と言っても過言ではありません」
「化け物?」
「そう、彼は化け物です」
「個の戦闘力で彼の右に出るものはなく、ボウイ様でも苦戦は必至でしょう」
「俺より強いのか?!」
ボウイはなぜか嬉しそうに返事をする。
「現段階ではですね」
「ただ、ボウイ様の成長スピードを考えれば、今後の状況次第ではわからなくなりそうです」
「なるほど!ではもっともっと上腕二頭筋を鍛え上げねば!!」
ボウイは立派な脳筋に成長していた。
「あと、彼は口からファイヤーボールを吐きます」
はあ?火を吐くってゴジラじゃあるまいし(あ、今は熱線か)どこの怪獣だよ?
俺は一人で突っ込んだ。
「なるほど、レッドキャップは炎属性なのですね」
「詠唱せず火を出すのは厄介ですな」
卑弥呼と清正が話す。
はーい!また俺だけ知りませんでしたー!
と言うか佐藤!どういう世界観か説明くらいしておけよ!
こんな何も知らずに神様やっているの、世界中探しても俺くらいだぞ?
お前、絶対モニター越しで俺のこと見て笑っているだろ!
「ちなみに私はウェザーコントロールが使えます」
何気に孔明は負けず嫌いだ。
まぁ東南の風起こすくらいだし、意外性はなかったけどね。
俺は一人納得しながら話の続きを聞く。
「それじゃあ八方手塞がりじゃな~い」
手入れした爪をみながら、ツキノは悲しそうに話す。
孔明は不敵に笑う。
「フフッ、心配いりませんよ?皆さん」
「わざわざ正面から当たればこのような結果になるのであって、手順を間違わなければレッドキャップ勢は倒せます」
その言葉を聞き、皆孔明を注目する。
「我が君、先ほども申しました通り、我々だけでレッドキャップを相手にするのは現実的ではありませぬ」
「そこで、イワイと連携して攻略するのです」
皆もそれができればと思っているのだが…
「皆様、ご安心ください、イワイがこちらに攻めてくるつもりはありません」
「彼もまた、レッドキャップを単独で攻略する戦力を持ち合わせていないだけです」
「つまり、武将不足ということですか?」
林冲が問いかけると、孔明は頷く。
「いかにも、これはイワイに限らず、旧我々やレッドキャップでさえも武将が足りていないのです」
「しかし、我が君の登場により、我々の武将の数が大幅に改善されました!」
孔明は皆を見渡す。
「普通にやりましても、イワイと同時に二つの砦に攻め込めば、レッドキャップは二軍に分けざるをおえません」
「また、兵力的には我々よりイワイの方が多ございますので、主力はそちらに向かうでしょう」
「我々はこちらに来た部隊だけを叩けばよいのです」
孔明は話し終えた後、ピットに向き変える。
「我が君、私は明後日のエルフ女王との会談後、イワイの城へと交渉に行って参ります」
「その際、我が君と皆様にぜひやって頂きたい事がございます」
そう話し、孔明は話を続けた。
「結界は我々が侵入できないよう常に発動しており、出兵時など理由がある時だけ解除されます」
「結界を破るには、3つある砦の一つを破壊せねばなりません」
「3つのうち1つはこちらの領土に面しておりますが、他の2つはイワイの領地側とレッドキャップの勢力内にある為、此方から攻撃できるのは実質1か所だけです」
「そして、現在イワイとレッドキャップの境界には川が流れており、レッドキャップ・イワイ共に攻め入るとなると水軍が必要になります」
「つまり、レッドキャップの戦力は、1つの砦からほぼ全力でこちらに攻め込むことが可能なのです」
この理不尽な現状に、皆言葉をなくす。
「また、レッドキャップ軍の武将は屈強であり、レッドキャップ直属の「旗本800騎」は統率が取れ、国の丞相である亜父なるものも深慮遠謀の持ち主です」
「そして、当主であるレッドキャップは、化け物と言っても過言ではありません」
「化け物?」
「そう、彼は化け物です」
「個の戦闘力で彼の右に出るものはなく、ボウイ様でも苦戦は必至でしょう」
「俺より強いのか?!」
ボウイはなぜか嬉しそうに返事をする。
「現段階ではですね」
「ただ、ボウイ様の成長スピードを考えれば、今後の状況次第ではわからなくなりそうです」
「なるほど!ではもっともっと上腕二頭筋を鍛え上げねば!!」
ボウイは立派な脳筋に成長していた。
「あと、彼は口からファイヤーボールを吐きます」
はあ?火を吐くってゴジラじゃあるまいし(あ、今は熱線か)どこの怪獣だよ?
俺は一人で突っ込んだ。
「なるほど、レッドキャップは炎属性なのですね」
「詠唱せず火を出すのは厄介ですな」
卑弥呼と清正が話す。
はーい!また俺だけ知りませんでしたー!
と言うか佐藤!どういう世界観か説明くらいしておけよ!
こんな何も知らずに神様やっているの、世界中探しても俺くらいだぞ?
お前、絶対モニター越しで俺のこと見て笑っているだろ!
「ちなみに私はウェザーコントロールが使えます」
何気に孔明は負けず嫌いだ。
まぁ東南の風起こすくらいだし、意外性はなかったけどね。
俺は一人納得しながら話の続きを聞く。
「それじゃあ八方手塞がりじゃな~い」
手入れした爪をみながら、ツキノは悲しそうに話す。
孔明は不敵に笑う。
「フフッ、心配いりませんよ?皆さん」
「わざわざ正面から当たればこのような結果になるのであって、手順を間違わなければレッドキャップ勢は倒せます」
その言葉を聞き、皆孔明を注目する。
「我が君、先ほども申しました通り、我々だけでレッドキャップを相手にするのは現実的ではありませぬ」
「そこで、イワイと連携して攻略するのです」
皆もそれができればと思っているのだが…
「皆様、ご安心ください、イワイがこちらに攻めてくるつもりはありません」
「彼もまた、レッドキャップを単独で攻略する戦力を持ち合わせていないだけです」
「つまり、武将不足ということですか?」
林冲が問いかけると、孔明は頷く。
「いかにも、これはイワイに限らず、旧我々やレッドキャップでさえも武将が足りていないのです」
「しかし、我が君の登場により、我々の武将の数が大幅に改善されました!」
孔明は皆を見渡す。
「普通にやりましても、イワイと同時に二つの砦に攻め込めば、レッドキャップは二軍に分けざるをおえません」
「また、兵力的には我々よりイワイの方が多ございますので、主力はそちらに向かうでしょう」
「我々はこちらに来た部隊だけを叩けばよいのです」
孔明は話し終えた後、ピットに向き変える。
「我が君、私は明後日のエルフ女王との会談後、イワイの城へと交渉に行って参ります」
「その際、我が君と皆様にぜひやって頂きたい事がございます」
そう話し、孔明は話を続けた。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
原産地が同じでも結果が違ったお話
よもぎ
ファンタジー
とある国の貴族が通うための学園で、女生徒一人と男子生徒十数人がとある罪により捕縛されることとなった。女生徒は何の罪かも分からず牢で悶々と過ごしていたが、そこにさる貴族家の夫人が訪ねてきて……。
視点が途中で切り替わります。基本的に一人称視点で話が進みます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】私の見る目がない?えーっと…神眼持ってるんですけど、彼の良さがわからないんですか?じゃあ、家を出ていきます。
西東友一
ファンタジー
えっ、彼との結婚がダメ?
なぜです、お父様?
彼はイケメンで、知性があって、性格もいい?のに。
「じゃあ、家を出ていきます」
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
魔道具作ってたら断罪回避できてたわw
かぜかおる
ファンタジー
転生して魔法があったからそっちを楽しんで生きてます!
って、あれまあ私悪役令嬢だったんですか(笑)
フワッと設定、ざまあなし、落ちなし、軽〜く読んでくださいな。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
聖獣達に愛された子
颯希
ファンタジー
ある日、漆黒の森の前に子供が捨てられた。
普通の森ならばその子供は死ぬがその森は普通ではなかった。その森は.....
捨て子の生き様を描いています!!
興味を持った人はぜひ読んで見て下さい!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
婚約破棄騒動に巻き込まれたモブですが……
こうじ
ファンタジー
『あ、終わった……』王太子の取り巻きの1人であるシューラは人生が詰んだのを感じた。王太子と公爵令嬢の婚約破棄騒動に巻き込まれた結果、全てを失う事になってしまったシューラ、これは元貴族令息のやり直しの物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる