神となった俺の世界で、信者たちが国を興す

のりつま

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第25話 孔明はお見通し

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久しぶりに俺のステータスを確認する

【氏名:よしだまさよし】
【2/26 7:22:55】
【ランク:西の森の守護神】
【精神力: 91560】
【精神力消費:「804600/1日・0/1時間・0/1分・0/1秒】
【精神力増加:「856660/1日・0/1時間・0/1分・0/1秒】
【領域:8550m】

よし、ついに霊から神にジョブチェンジだ!

そして、精神力増加が訳の分からない数字になっている。

とりあえず言語集をコンプリートと領域8㎞増やして西の領地をすべてカバーした。

なんか知らんが、妖精やら精霊やらがやたらと俺に挨拶してくる。

コミュ力ない俺には愛想笑いして、(あ、どうも…)くらいしか言えないけどね…

さて、下界の様子でも覗くとしよう

村に帰り着いたピットたちは皆の祝福を一斉に受けた。

「おかえりなさいませ、我が主」

「この度は西の王になられたこと、家臣一同心よりお祝い申し上げます」

卑弥呼以下、全員が頭を下げる。

「ありがとう、みんな無事に事が進んだよ」

ピットが話すと卑弥呼は笑顔で答える。

「主様であれば、きっとうまくいくと思っておりましたので、何の心配もしておりませんでした。」

「実は、本日村挙げてのお祝いを催そうと思っていたのですが…」

そこまで話すと孔明が

「まずは中に入って話しましょう」

と、皆を集めて会議室へと進む。

会議が始まると、孔明が自己紹介を行う。

「皆様初めまして、本日よりピット様に仕えさせて頂きます、元ナインテールこと、諸葛亮孔明でございます」

百地より、ナインテールが仲間になったとの情報は聞いていたのだが、実物を見て驚きを隠せないでいた。

「それで、卑弥呼殿、先ほどのお話の内容とは明日レッドキャップの使者が参られることでしょうか?」

「なぜそのことを?」

使者が来ることはおろか、その日にちが明日であることも知っている…卑弥呼は驚きを隠せない。

「なに、たいしたことではありませんよ」

「ただゴブリンに敗れてからの情報がレッドキャップに伝わり、急いで使者を準備するとなったら明日であろうと推測しておりました」

「そして、今の卑弥呼殿の話し方を見て、明日であると確信したまでのことです」

卑弥呼は唖然としてすぐに感服した。

やばっ、孔明この人やばすぎ!

前からどの作品にも

「孔明は何でも知っていますよー?」

て書かれているけど、実際目の当たりにするとこえーな。

半蔵が偵察内容を報告する

「現在、此方に向かっておりますのは、彩色が施されました鳥車1台のみです」

「半蔵殿、護衛はついておりましたかな?」

「いえ、鳥車1台だけでした」

ふむ、と孔明は頷きピットに伝える。

「これは、軍門に下るよう説得に来た使者のようですね」

?皆がなっている中、孔明は話を続ける。

「まず、護衛を付けずに来た地点で使者はあまり重宝されていない人物です」

それを前置きして皆に説明をする。

「今回はゴブリン兵団を一夜で滅ぼす謎の集団、ゴブリン兵団の補填も考えて我らを配下にしたい」

「配下にはしたいが、ゴブリン兵団が先に仕掛けたかもしれず、そんな処へ使者を送っても切り捨てられる可能性がある」
「それでも機転が利く使者ならばうまくまとめてくるかもしれない」

「それでも使者が殺されたのであれば、そのうち牙を向いてくるのでそれを口実に早急に攻め滅ぼす」

「道中で殺されても、我々のせいにしてやはり攻め込む」

「このような感じだと考えられます」

孔明の説明に皆が納得した、いや、させられた。

「ちなみに、レッドキャップと戦争になったら勝てますか?」

ピットが尋ねると孔明は首を横に振る。

「今戦えば、こちらの勝利は皆無に等しいです」

皆は愕然とする。

いや、戦力的不利でも個々の力で何とかなるのでは?と考えていた。

「確かに、個々の力ではレッドキャップに引けを取りません」

「しかし、我々だけでは勝つことは愚か、領地に入ることすら叶わないでしょう」

孔明はレッドキャップを倒せない理由を話し始める。
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