神となった俺の世界で、信者たちが国を興す

のりつま

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第10話 最近の虫は進化するとおかしくなるようです

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謁見終了後のステータスを確認

【氏名:よしだまさよし】
【1/9 17:35:25】
【ランク:背後霊】
【精神力:25600】
【精神力消費:「200/1日・0/1時間・0/1分・0/1秒】
【精神力増加:「380/1日・0/1時間・0/1分・0/1秒】
【領域:110m】

うん?あんなに仲間が増えたのに、増加がやけに少ない?

どうやら、ピットが直接進化させたものは10Pで、進化した者の部下たちは10分の1の1P計算のようだ。

まぁ、増加自体はしているので問題ないかな?

とりあえず、領域を10m拡げることにした。

そして、領域内は大変な進化を遂げている。

まず、大カマキリさん指揮の下、ラビットたちの家と住宅街が作られていく。

ケラさんたちが基礎石を運び固め、カマキリ軍団が木を切り倒し、ハチさんたちが運びながらロウで固め、クモさんたちが木同士をつなぎ留めていく…。

誰も建築方法など教えていないのに、筋交いとか知っているし、木組みでしっかりと作っている。

その中でもラビットたちの家は格段に目を引く。

見た目はまんまログハウス。

そして、やたらデカい! 

15LDKの家とか、3羽で住むには広すぎるだろ!と突っ込みたくなる。

そして、細工がすごい!

なんか猫とか竜の彫刻が施されている

きっと大カマキリさんがいろいろ考えて作っているんだろうけどね。

こうして、木を切り開いて開拓した領域は、かなりの森林部分が住宅地に変貌した。

続いて、住宅街の周りを柵で囲い始める。

その作業が終わると、等間隔で櫓を立て始めた。

ケラさんが穴を掘り井戸も作った。

中央に何かの祭壇と集会場を作った。

ここまでが謁見後10日間の出来事。

そして今、

ツキノが開いている領地で麦みたいなものを働きバチと一緒に育て始めた。

ピットは大カマキリさんと話をしながら、領地経営を勉強している。

ボウイは、カマキリさんの部下やケラさんと一緒に格闘技や、集団戦闘の練習を行っている。

俺は思った。

なんなの?こいつら?

特にカマキリさんはおかしい、絶対におかしい!

あんなの生まれ持った知識とは絶対思えない!

カマキリさんに隠れてはるが、ほかの奴らもおかしい!

ケラさんはなぜ基礎のこととか知っていた?

クモさんはなぜノミやカンナを持っているの??

ハチさんはなぜ食べられる実の種とか育成方法を知っているの?

いや、やっぱりカマキリさんが一番おかしい!

あいつ、生活に必要な衣食住の食と住のことを理解している!

服はまだ要らないから揃えてないだけ!

そのメンバーを中心に今回はスカウトしてきたのか?いや、そうに違いない!

もはや、ラビットたちのほうがまともに見えてきた。

この一連の出来事のなかで、俺は一つのifを思いつく。

しかしそれは、あまりにも現実離れしている。

そして、そのifが現実のものとなるのに、そう時間はかからなかった。
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