8 / 317
第7話 業務連絡は夢枕で伝えます
しおりを挟む
今日、ツキノがピットに相談をしてきた。
なんでも、虫の中にツキノが近づくと寄ってくる個体がいるとの事。
早速2羽で花畑へ行くと、ツキノを見つけた1匹のカマキリが飛んできてツキノの手に止まる。
「見たでしょピット、この子だけ私に寄って来るんだって!」
ふうん、とピットはカマキリを覗き込むと、カマキリもまたこちらを覗き込みながら首を傾げている。
その時アイコンが点滅を始める。
【ラビット・ピットにカマキリの進化が可能です。行ないますか?】
これはと思いyesを選択するとカマキリが光りだす。
光が収まると20㎝ほどだったカマキリが160㎝以上の大きさに進化していた。
そして2匹に、
「アリガトウ…アリガトウ…」
と、何度もお礼を言った。
ちなみにこのカマキリには名前を付けることができなかった。
恐らく昆虫には名前を付けられないのだろうと、この時は判断した。
「コンゴハ、ミナサマノ、オテツダイヲ、ヤラセテイタダキマス!」
種族名カマキリ改め『大カマキリ』は、嬉しそうにラビットたちに頭を下げた。
そして俺は再びステータスを確認。
【氏名:よしだまさよし】
【1/6 13:30:55】
【ランク:背後霊】
【精神力:26160】
【精神力消費:「200/1日・0/1時間・0/1分・0/1秒】
【精神力増加:「40/1日・0/1時間・0/1分・0/1秒】
【領域:110m】
よし、大カマキリで精神力増加10獲得!
つまり、虫だろうと何だろうと、進化すれば自分に対しての信仰が増えるってことだな。
そこで、俺はある考えをラビットたちに実行してもらうことにした。
実は、ピットと縁ができたことにより、彼が寝ているときに夢の中で話ができるようになった。
これがあれば自分の意思を直接ピットに伝えることができる。
そして夜、『夢枕/10P/1分』を使用した。
「あー、あー、ラビット・ピット、聞こえますか?」
夢の中の俺の呼びかけにピットは夢の中で目を覚ます。
「うーん、僕を呼ぶ声…はっ!この声はもしかして…すみません、誰ですか?」
一瞬、こけたくなるセリフだったが、気を取り直して話をする。
「私は君たちを進化させたもの、お前たちの『神』である」
なんか自分で言って恥ずかしくなるセリフだが、ピットは素直に聞いてくれた。
「そうだった、神様!あの時は僕たちを助けていただいてありがとう!そして、こんなに素晴らしい体にしてもらってうれしいです!」
すごく感謝してくれるピットになんか照れ臭くなる。
「ラビット・ピットよ、これから君に使命を与える」
「使命?」ピットが?になっているところで説明を始める。
「これからお前たちには仲間を増やしてほしい。仲間が増えればお前たちを襲ってくる敵も減り、楽しく愉快に暮らせるようになるであろう」
「まずは今日のカマキリのように、お前たちに興味のありそうな生き物を探すのだ。そしてお前がその者たちと会うことにより、進化して仲間になってくれるかもしれぬ」
ピットは口をポカーンと開けて聞いていたが、
「わかりました神様!これからいっぱい仲間を増やします!」
超元気よく答えてくれた。
「うむ頼んだぞピット!ワシはいつもお前の後ろで見ておるからな…」
まぁ、背後霊だし嘘は言ってない。
そう伝えると、俺は夢枕を解除した。
なんでも、虫の中にツキノが近づくと寄ってくる個体がいるとの事。
早速2羽で花畑へ行くと、ツキノを見つけた1匹のカマキリが飛んできてツキノの手に止まる。
「見たでしょピット、この子だけ私に寄って来るんだって!」
ふうん、とピットはカマキリを覗き込むと、カマキリもまたこちらを覗き込みながら首を傾げている。
その時アイコンが点滅を始める。
【ラビット・ピットにカマキリの進化が可能です。行ないますか?】
これはと思いyesを選択するとカマキリが光りだす。
光が収まると20㎝ほどだったカマキリが160㎝以上の大きさに進化していた。
そして2匹に、
「アリガトウ…アリガトウ…」
と、何度もお礼を言った。
ちなみにこのカマキリには名前を付けることができなかった。
恐らく昆虫には名前を付けられないのだろうと、この時は判断した。
「コンゴハ、ミナサマノ、オテツダイヲ、ヤラセテイタダキマス!」
種族名カマキリ改め『大カマキリ』は、嬉しそうにラビットたちに頭を下げた。
そして俺は再びステータスを確認。
【氏名:よしだまさよし】
【1/6 13:30:55】
【ランク:背後霊】
【精神力:26160】
【精神力消費:「200/1日・0/1時間・0/1分・0/1秒】
【精神力増加:「40/1日・0/1時間・0/1分・0/1秒】
【領域:110m】
よし、大カマキリで精神力増加10獲得!
つまり、虫だろうと何だろうと、進化すれば自分に対しての信仰が増えるってことだな。
そこで、俺はある考えをラビットたちに実行してもらうことにした。
実は、ピットと縁ができたことにより、彼が寝ているときに夢の中で話ができるようになった。
これがあれば自分の意思を直接ピットに伝えることができる。
そして夜、『夢枕/10P/1分』を使用した。
「あー、あー、ラビット・ピット、聞こえますか?」
夢の中の俺の呼びかけにピットは夢の中で目を覚ます。
「うーん、僕を呼ぶ声…はっ!この声はもしかして…すみません、誰ですか?」
一瞬、こけたくなるセリフだったが、気を取り直して話をする。
「私は君たちを進化させたもの、お前たちの『神』である」
なんか自分で言って恥ずかしくなるセリフだが、ピットは素直に聞いてくれた。
「そうだった、神様!あの時は僕たちを助けていただいてありがとう!そして、こんなに素晴らしい体にしてもらってうれしいです!」
すごく感謝してくれるピットになんか照れ臭くなる。
「ラビット・ピットよ、これから君に使命を与える」
「使命?」ピットが?になっているところで説明を始める。
「これからお前たちには仲間を増やしてほしい。仲間が増えればお前たちを襲ってくる敵も減り、楽しく愉快に暮らせるようになるであろう」
「まずは今日のカマキリのように、お前たちに興味のありそうな生き物を探すのだ。そしてお前がその者たちと会うことにより、進化して仲間になってくれるかもしれぬ」
ピットは口をポカーンと開けて聞いていたが、
「わかりました神様!これからいっぱい仲間を増やします!」
超元気よく答えてくれた。
「うむ頼んだぞピット!ワシはいつもお前の後ろで見ておるからな…」
まぁ、背後霊だし嘘は言ってない。
そう伝えると、俺は夢枕を解除した。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
原産地が同じでも結果が違ったお話
よもぎ
ファンタジー
とある国の貴族が通うための学園で、女生徒一人と男子生徒十数人がとある罪により捕縛されることとなった。女生徒は何の罪かも分からず牢で悶々と過ごしていたが、そこにさる貴族家の夫人が訪ねてきて……。
視点が途中で切り替わります。基本的に一人称視点で話が進みます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】私の見る目がない?えーっと…神眼持ってるんですけど、彼の良さがわからないんですか?じゃあ、家を出ていきます。
西東友一
ファンタジー
えっ、彼との結婚がダメ?
なぜです、お父様?
彼はイケメンで、知性があって、性格もいい?のに。
「じゃあ、家を出ていきます」
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
魔道具作ってたら断罪回避できてたわw
かぜかおる
ファンタジー
転生して魔法があったからそっちを楽しんで生きてます!
って、あれまあ私悪役令嬢だったんですか(笑)
フワッと設定、ざまあなし、落ちなし、軽〜く読んでくださいな。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
婚約破棄騒動に巻き込まれたモブですが……
こうじ
ファンタジー
『あ、終わった……』王太子の取り巻きの1人であるシューラは人生が詰んだのを感じた。王太子と公爵令嬢の婚約破棄騒動に巻き込まれた結果、全てを失う事になってしまったシューラ、これは元貴族令息のやり直しの物語である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる