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オリジナル襲来
理事長side
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()内は読まなくても大丈夫です!
……………多分。
──────
私は予定通り、放課後に時間をとり、白崎くんに話を聞く事にした。
そして、彼女は私達の予想に反し、やけにあっさりと自身が見える人間だと教えてくれた。あっさりし過ぎていて、何か隠している様な気がしなくもないのだが、果たして………?まぁ、とりあえず一番………いや、二番目に聞きたかった事は聞けたので良しとしよう。
私は、彼女の質問にも答えながら彼女に聞きたいことを聞いていった。
しばらく、そんなやり取りをしている内に、私はついに一番聞きたかった事を聞こうと思い口を開いた。
……………だが、その質問は出来なかった。何故なら急に、学園の正門前にゾッとするような気配を感じたからだ。いや、ゾッとするような気配なんて生易しい………。この気配を感じた瞬間私は、私が死ぬ光景を見た感覚に陥った………。それ程迄に恐ろしく、強い気配だった。
殺気などに鈍感な普通の人間でさえ、この気配の主が少しでも視界に入ったとなれば、気絶すること間違いなしだ。……………もしかしたら、奇声を発するかもな………。
ハッ!
いかん、いかん!
しっかりせねば!私はここの理事長だ。生徒達を守る責任がある。
だが、どうする?この気配には魔力が感じられるので、モンスターのほうである事には間違いない。
だったら人間である、退魔師、陰陽師を向かわせた方がいいか。
もし向かわせたモンスターが同種族だったら最悪の場合、向かわせたモンスターが気配の主に従ってしまう恐れがあるしな。
(まぁ、ここの教師がそうなるとは思えんが、生徒は違うからな。それに生徒の一部には人間である退魔師、陰陽師の指示では動かない面倒な奴もいるし………。そいつらへの指示には、モンスター達を当てた方がいいだろうからな。)
所謂あれだ、強い者に憧れて盲目的になりついて行くって感じだ。
……………上手く説明出来ていない気がするが………まぁ、いい。何せ頭は、パニック状態だからな。
それよりも、早く指示を出さなければ!!!
私は何とか意識を取り戻し、まだ意識をどこかへ飛ばしている深瀬くんに、喝を入れるように大きな声で指示を出した。
それで何とか、深瀬くんの方は意識を取り戻したようだ。………一安心。いや、安心している場合では無い!
私は、この部屋にいる中で一番弱いであろう白崎くんの方を見た。この気配に見える人間が、気づかない訳が無い。そして、唯の人間である彼女が平気でいられるはずがない。
……………と、思ったんだがな………。
何故君は、そんなに平然としていられるんだい?
ハッ!
いかん、いかん!
また意識を飛ばしかけた。今はそんな事をしている暇など無い!
そして、彼女に何故平然としているのかを聞く余裕もない。
だが、これだけは聞いておかねば!っと思い、彼女に三つの質問をした。
結果、彼女は一つの質問にははっきりと答えてくれたが、残り二つは、はぐらかされてしまった。
しかし、時間が無い今、根掘り葉掘り聞く訳にはいかない。
そして、どれほどの戦力を有しているか分からない彼女に援護を頼む訳にもいかない。
……………それにもしかしたら、彼女はこの気配の主と繋がっているから、この気配を感じても平然としていたのかもしれないしな。
……………敵か味方か気になるが、今はこの唯の人間が敵か味方かより、気配の主に会わねばいけない。この学園に敵対しているか否かを、確かめねば!
……………それにこの主は多分、オリジナル。勝てる相手では無い。
その上、この学園の結界すら大した時間稼ぎにはならないだろう。
私は彼女に、しばらく残るように伝え、正門へと急いだ。
……………多分。
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私は予定通り、放課後に時間をとり、白崎くんに話を聞く事にした。
そして、彼女は私達の予想に反し、やけにあっさりと自身が見える人間だと教えてくれた。あっさりし過ぎていて、何か隠している様な気がしなくもないのだが、果たして………?まぁ、とりあえず一番………いや、二番目に聞きたかった事は聞けたので良しとしよう。
私は、彼女の質問にも答えながら彼女に聞きたいことを聞いていった。
しばらく、そんなやり取りをしている内に、私はついに一番聞きたかった事を聞こうと思い口を開いた。
……………だが、その質問は出来なかった。何故なら急に、学園の正門前にゾッとするような気配を感じたからだ。いや、ゾッとするような気配なんて生易しい………。この気配を感じた瞬間私は、私が死ぬ光景を見た感覚に陥った………。それ程迄に恐ろしく、強い気配だった。
殺気などに鈍感な普通の人間でさえ、この気配の主が少しでも視界に入ったとなれば、気絶すること間違いなしだ。……………もしかしたら、奇声を発するかもな………。
ハッ!
いかん、いかん!
しっかりせねば!私はここの理事長だ。生徒達を守る責任がある。
だが、どうする?この気配には魔力が感じられるので、モンスターのほうである事には間違いない。
だったら人間である、退魔師、陰陽師を向かわせた方がいいか。
もし向かわせたモンスターが同種族だったら最悪の場合、向かわせたモンスターが気配の主に従ってしまう恐れがあるしな。
(まぁ、ここの教師がそうなるとは思えんが、生徒は違うからな。それに生徒の一部には人間である退魔師、陰陽師の指示では動かない面倒な奴もいるし………。そいつらへの指示には、モンスター達を当てた方がいいだろうからな。)
所謂あれだ、強い者に憧れて盲目的になりついて行くって感じだ。
……………上手く説明出来ていない気がするが………まぁ、いい。何せ頭は、パニック状態だからな。
それよりも、早く指示を出さなければ!!!
私は何とか意識を取り戻し、まだ意識をどこかへ飛ばしている深瀬くんに、喝を入れるように大きな声で指示を出した。
それで何とか、深瀬くんの方は意識を取り戻したようだ。………一安心。いや、安心している場合では無い!
私は、この部屋にいる中で一番弱いであろう白崎くんの方を見た。この気配に見える人間が、気づかない訳が無い。そして、唯の人間である彼女が平気でいられるはずがない。
……………と、思ったんだがな………。
何故君は、そんなに平然としていられるんだい?
ハッ!
いかん、いかん!
また意識を飛ばしかけた。今はそんな事をしている暇など無い!
そして、彼女に何故平然としているのかを聞く余裕もない。
だが、これだけは聞いておかねば!っと思い、彼女に三つの質問をした。
結果、彼女は一つの質問にははっきりと答えてくれたが、残り二つは、はぐらかされてしまった。
しかし、時間が無い今、根掘り葉掘り聞く訳にはいかない。
そして、どれほどの戦力を有しているか分からない彼女に援護を頼む訳にもいかない。
……………それにもしかしたら、彼女はこの気配の主と繋がっているから、この気配を感じても平然としていたのかもしれないしな。
……………敵か味方か気になるが、今はこの唯の人間が敵か味方かより、気配の主に会わねばいけない。この学園に敵対しているか否かを、確かめねば!
……………それにこの主は多分、オリジナル。勝てる相手では無い。
その上、この学園の結界すら大した時間稼ぎにはならないだろう。
私は彼女に、しばらく残るように伝え、正門へと急いだ。
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