拒絶者の行く世界

蒼華 スー

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魔妖学園

つまらん!?

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    彼女の種族名の紫藤蛇は、所謂日本風に言い換えたもので、本当の種族名は、デウィオラーケウスと言うらしい。なんで日本風の種族名があるのかは知らない。調べれば分かるけど面倒。
    まぁ、それはともかく、どうやら彼女は約150年前に産まれたまだ若い個体の様だ。モンスターは妖怪と違って同種族であろうと、得意とする魔法や体術等は、個々で変わっているので彼女は何が得意かも調べておいた。
    そして彼女は、どうやらレイピアと、探知系の魔法に優れている事がわかった。多分、警備の関係上探知系の人を管理人にしておきたかったのだろう。それに、レイピアの腕もかなりのものらしいしな。多分、そんじょそこらの闇人位だったら難なく退治出来るだろう。まぁ、彼女の実践を見た事がないから確実にとは言えないが。




    まぁ、その辺は置いておいて、部屋の前に着いたし、そろそろ休むかな。
    あっ、その前に荷解きかな?けど何かあった時の為に直ぐに逃げられるように出来るだけ荷解きはしたくないんだよね。うーん。最低限の物だけにするか。





    その後私はレストランで食事をとり、部屋に備え付けられているお風呂に入り、パソコンからこの学園にあいつの倍額を寄付をしてから眠った。





    んー、四時か………。何気に早く起きすぎたな。まぁ、いいか。支度しよう。




    「ん?あぁ、羅泉おはよう。」
    「おう。今日は早いな。」
    「まぁね。早く目が覚めてね。」
    「ふーん。そうか。まぁ、いい。あっ、そうだ。今日から俺は気配隠すのやめるぞ?」
    「………ん?どういうこと?」
    「昨日、学園内を探索していたが、俺より強いやつは案の定いなかった。
    その上、この魔道具とかを外していたとしても、見える人間が少ししかいなかったからな。はっきり言って、俺を前にして素通りされるのはつまらん!!!
    だから俺が姿を妖怪達には見える様にして、どんな反応をするのか楽しむ事にしたのだ。」
    「ふーん。そっか。まぁ、その辺はご自由に。……………って!羅泉っていつも私のそばに居るから私が彼等の存在を知っているってバレるじゃん!」
    「ふむ。不都合があるのか?」
    「最初に話したじゃん。情報収集に影響が出るかもしれないじゃん。」
    「む?まだ情報収集は終わって無かったのか?」
    「うーん。大体は調べられたかな?あー。じゃあ、まぁ、いっか。」
    「やはりヒョウは仕事が早いな。」
    「それはどうも。さっ、朝はどうする?レストランで食べるのもいいけど、この部屋にはキッチンとかもあるし、向こうの世界のもので何か作ろうか?」
    「ふむ。ヒョウも、いくらでも食べられるだろう?だったら、向こうの食材で少し軽食を食べてからレストランで朝食を食べるのはどうだ?」
    「ん。いいよ。じゃあ、レモングラスベースのハーブティーと、ワイバーンの肉を使ったサンドウィッチでいい?」
    「あぁ。ワイバーンの肉は美味いからな。それに何故か知らんが向こうの食材を食べると力が増すし、体が軽くなる。」
    「あぁ、だよね?やっぱり向こうの世界は魔力に溢れているからかな?こっちの世界より。
    だから、多分向こうの動植物にも魔力とかが満ちるんじゃない?そして、それらを食べると栄養として吸収されるからじゃない?
    後、ちなみに試作の団子もあるけど食べる?」
    「もちろんだ!」





    そして、私達は軽食を食べ終え、レストランに向かった。勿論、羅泉は私が渡したあの魔道具は外してある。





    さーて、どんな反応が待っている事やら……………。
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