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魔妖学園
わぁお!悪役令嬢その2だね?
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そうして、私は仕事に戻ろうと掲示板と向き合った。だが、またしても後ろから声をかけられた。
「ちょっと、あなた?確か………白崎 氷華さん………でしたわよね?」
その声がした方を振り返って見ると、顔の整った赤金色の髪をした女の子と、その周りに、二人の水色と薄い黄色の髪をした女の子達が立っていた。
あっ、この子確か………悪役令嬢だ。
確か名前は、アンジェナ・ルーミスだったよね。種族はヴァンパイアで結構モンスター達の間では、有名な家系らしい。なんでも、ヴァンパイアはモンスター達の間でも強い方の種族らしく、特に彼女の家系はヴァンパイアの中でも二番目の歴史の長さを誇るらしい。モンスター達の間では生きた時間が長い=強いなので、彼女の家が有名なのも何となく分かる………かな?
まぁ、長いって言っも、羅泉の方が断然長寿だがな。
「はい。そうですが?後、一応先生です。」
「あら?ごめんなさい?だってこんな小娘が助手とはいえ、この学園の先生だなんて………。この学園も落ちたものよね?」
「そうですわね?」
「ねぇ? 」
彼女達はそう言い、クスクスと笑い始めた。
ふぅーん。喧嘩売るんだ。これでも一応、あんた達を指導する立場なんだけど?あぁ、そう言えば、調べた情報だと、教師陣もこいつらに多大な寄付金を貰っているからなーんにも出来ないんだっけ?
まぁ、私には、関係無いしー。売られた喧嘩は買うよ?
そして、私の喧嘩は………かなり高いよ?
私は心の中で悪どい笑みを浮かべ、表では、心底呆れたという表情を作った。
演技スキルカンストの私の、演技力に適うと思うなよ?小娘さん?
さぁ、反撃開始だ。
「はぁー。めんどくさい人ですね。邪魔なんでどいてくれます?仕事の邪魔です。」
彼女達は、言い返されるとは思っていなかったのか、一瞬ポカンとした後、顔を真っ赤にして叫び始めた。
「な、な、あ、あなた!この私を、邪魔ですってぇ!?」
「えぇ。邪魔です。あなたの相手をしている暇など全く無いのでとっととどっか行ってください。」
「あなた!聞いていればさっきから!」
「アンジェナ様に向かってな、なんて失礼な!?」
ふーん。今ので切れるんだ。うん。今確実に分かった。こいつら、社交界、絶対駄目だな。つまり、エセ令嬢だ。
私は、向こうで沢山の王族は勿論、その他の貴族から豪商まで、様々な人が参加するパーティーに参加してんだ。つまり、所謂腹の探り合いの現場を目の当たりにしてんだ。
なので、そんなのを見てきた私には、こいつらの言い争い等子供のお遊び以下なのである。
「はぁ?アンジェナ様?ハッ!知るか。」
「んな!?なんて失礼な!?」
「礼儀がなってませんわ!」
「アンジェナ様はこの学園に、多額の寄付をしているのをご存知無いのかしら?」
「いや、色々言いたいんだけど、まず、礼儀がなってないのはそっち。こっちは教師。教師本人が許しても無いのに、タメ口で話しかけてきた上、喧嘩をふっかける奴の何処に礼儀があると?
そして、寄付はその子がしているのではなく、その人の親が払っているんでしょ?勘違いしてんじゃ無いよ。全く。はぁー。あんた達が最初にこの学園も落ちたものだって言ったけど、同感ね。あんた達みたいな勘違い野郎が我が物顔で、他の生徒を抑圧しているんだから。」
「な、んな、な!」
「言っとくけど、他の教師陣は何も言わなくても、私は自分の意見をズバズバ言うから。」
「んな!?そ、そうですわ!あなたがその気なら、私は寄付を辞めますわよ!?」
「どうぞご勝手に。」
「……………へァ?」
私の発言に彼女達の顔は、勝ち誇った顔から一変、驚愕の顔へと変えた。
「だって別にそれで文句を言うような教師とかが居たら、私があんた達がしている寄付の倍額を寄付すれば済む話じゃん?私、これでも色んな世界で有名人だし。この前出した小説は映画化したし、アニメ映画化する事も決まったしお金ならあるんだよね。それに、私の設計したジェットエンジンは、過去のものと比べ物にならないくらい最高の出来だから、かなり高い評価を貰ったし。」
「……………へ?」
「うちに就職しないか?って言う勧誘はあとを絶たないし、この前考えたOSとかも抜群の性能を誇っているからとある企業は大金を出してその設計図を買ったし。うん。別に何億かを寄付しても問題無いね。というか、そっちの方がいいかも。
よしっ。寄付するか。」
「へ?………あ、あの?」
「あっ、もうこんな時間じゃん。じゃぁね。」
私は、固まったままの周りの人達と、ポカンとしたまま固まっている彼女達を置いて、とっとと次の掲示板を目指し、歩いていった。
「ちょっと、あなた?確か………白崎 氷華さん………でしたわよね?」
その声がした方を振り返って見ると、顔の整った赤金色の髪をした女の子と、その周りに、二人の水色と薄い黄色の髪をした女の子達が立っていた。
あっ、この子確か………悪役令嬢だ。
確か名前は、アンジェナ・ルーミスだったよね。種族はヴァンパイアで結構モンスター達の間では、有名な家系らしい。なんでも、ヴァンパイアはモンスター達の間でも強い方の種族らしく、特に彼女の家系はヴァンパイアの中でも二番目の歴史の長さを誇るらしい。モンスター達の間では生きた時間が長い=強いなので、彼女の家が有名なのも何となく分かる………かな?
まぁ、長いって言っも、羅泉の方が断然長寿だがな。
「はい。そうですが?後、一応先生です。」
「あら?ごめんなさい?だってこんな小娘が助手とはいえ、この学園の先生だなんて………。この学園も落ちたものよね?」
「そうですわね?」
「ねぇ? 」
彼女達はそう言い、クスクスと笑い始めた。
ふぅーん。喧嘩売るんだ。これでも一応、あんた達を指導する立場なんだけど?あぁ、そう言えば、調べた情報だと、教師陣もこいつらに多大な寄付金を貰っているからなーんにも出来ないんだっけ?
まぁ、私には、関係無いしー。売られた喧嘩は買うよ?
そして、私の喧嘩は………かなり高いよ?
私は心の中で悪どい笑みを浮かべ、表では、心底呆れたという表情を作った。
演技スキルカンストの私の、演技力に適うと思うなよ?小娘さん?
さぁ、反撃開始だ。
「はぁー。めんどくさい人ですね。邪魔なんでどいてくれます?仕事の邪魔です。」
彼女達は、言い返されるとは思っていなかったのか、一瞬ポカンとした後、顔を真っ赤にして叫び始めた。
「な、な、あ、あなた!この私を、邪魔ですってぇ!?」
「えぇ。邪魔です。あなたの相手をしている暇など全く無いのでとっととどっか行ってください。」
「あなた!聞いていればさっきから!」
「アンジェナ様に向かってな、なんて失礼な!?」
ふーん。今ので切れるんだ。うん。今確実に分かった。こいつら、社交界、絶対駄目だな。つまり、エセ令嬢だ。
私は、向こうで沢山の王族は勿論、その他の貴族から豪商まで、様々な人が参加するパーティーに参加してんだ。つまり、所謂腹の探り合いの現場を目の当たりにしてんだ。
なので、そんなのを見てきた私には、こいつらの言い争い等子供のお遊び以下なのである。
「はぁ?アンジェナ様?ハッ!知るか。」
「んな!?なんて失礼な!?」
「礼儀がなってませんわ!」
「アンジェナ様はこの学園に、多額の寄付をしているのをご存知無いのかしら?」
「いや、色々言いたいんだけど、まず、礼儀がなってないのはそっち。こっちは教師。教師本人が許しても無いのに、タメ口で話しかけてきた上、喧嘩をふっかける奴の何処に礼儀があると?
そして、寄付はその子がしているのではなく、その人の親が払っているんでしょ?勘違いしてんじゃ無いよ。全く。はぁー。あんた達が最初にこの学園も落ちたものだって言ったけど、同感ね。あんた達みたいな勘違い野郎が我が物顔で、他の生徒を抑圧しているんだから。」
「な、んな、な!」
「言っとくけど、他の教師陣は何も言わなくても、私は自分の意見をズバズバ言うから。」
「んな!?そ、そうですわ!あなたがその気なら、私は寄付を辞めますわよ!?」
「どうぞご勝手に。」
「……………へァ?」
私の発言に彼女達の顔は、勝ち誇った顔から一変、驚愕の顔へと変えた。
「だって別にそれで文句を言うような教師とかが居たら、私があんた達がしている寄付の倍額を寄付すれば済む話じゃん?私、これでも色んな世界で有名人だし。この前出した小説は映画化したし、アニメ映画化する事も決まったしお金ならあるんだよね。それに、私の設計したジェットエンジンは、過去のものと比べ物にならないくらい最高の出来だから、かなり高い評価を貰ったし。」
「……………へ?」
「うちに就職しないか?って言う勧誘はあとを絶たないし、この前考えたOSとかも抜群の性能を誇っているからとある企業は大金を出してその設計図を買ったし。うん。別に何億かを寄付しても問題無いね。というか、そっちの方がいいかも。
よしっ。寄付するか。」
「へ?………あ、あの?」
「あっ、もうこんな時間じゃん。じゃぁね。」
私は、固まったままの周りの人達と、ポカンとしたまま固まっている彼女達を置いて、とっとと次の掲示板を目指し、歩いていった。
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