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魔妖学園
………学園での初遭遇
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さーてと。おっ、いたいた。
「すみません。パソコンの入力完了しました。」
「おっ!本当に優秀なんだな。じゃあ、このチラシを高等部の掲示板に貼ってきてくれ。掲示板の場所は、こっちのメモに書いてある。」
「分かりました。」
という事で、私は保健室から一番近い掲示板を目指し、歩いていった。勿論、頭には羅泉が乗っている。学園内ではこのスタイルが主になりそうだ。
あっ、あと私の服装についても言っておこう。私の今の格好は、黒いスキニーパンツに黒のブラウス、そして上には白衣を着ている。靴は、濃いグレーのスムースレザーを使ったジョッパーブーツで、ネックレスは、鍵の形をしたシルバーアクセサリーだ。
勿論、今身につけているものは、唯の洋服では無い。しかし、魔道具にしたら流石に色々調べる前に、(まぁ、”検索”で調べれば一発かもしれないけど、それは突っ込まない様にしようかな?情報収集って、一回やってみたかったし。出来るか分からんが。)妖怪達に近付かれたら気づかれる可能性があるので、魔道具にならないようにかつ、戦闘に耐えられる服を作った。
まぁ、ぶっちゃけて言うと、殆どがこの世界の素材以外も使っている。
つまり、[ルーミア]の魔物から取れた素材や、そっちの世界の素材を使っているのである。
だって、魔物から採れた糸とかを使った方が断然何もしなくても、こっちの世界の素材で作った糸より、耐久性があるし、機能性とかも抜群だし。
まぁ、という訳で、RPGとかによくある防御力がかなり高い服になっているのだ。けど、ネックレスだけは考えた結果、もしもの時を考え、魔道具にした。まぁ、効果も短剣になるという少し、弱めのものなので気づかれにくいだろうと思ってね。
そんな事を考えている内に、昇降口近くの掲示板に着いた。
よしっ。綺麗に貼れたな。
さて、次だ次。
そうして、ドンドン掲示板を回っては貼り付けていった。そして、次はルート的に、三階の一年教室の廊下の掲示板だ。
よしっ。着いた。えーっと、ここに貼るか。
そう思った時、チャイムがなった。
おっ、確認テストの教科が、全部終わったか。ってことは、今から帰りか。………って、この学園は全寮制なのでこれから入寮式か。ガンバっだね。
こんなことを思いながら、私は作業に戻った。……………けど、なんか周りがうるさい?
てな訳で、周りを見渡してみた。
ん?何故、こちらを見ているんだ?あっ、さく姉がこっちにやってきたわ。何だろう?
「……………ねぇ。ヒョウだよね?」
「ん?私以外のなんに見えるの?」
「なんで、こんな所にいるの?」
「行ってみたい大学があったけど、授業料が高くてさ。でも、奨学金は使いたくないからここで三年間働いて、お金を貯めるの。大学卒業資格もあるし、医師免許もあるから、好条件で雇ってくれたよ。」
「えっ?じゃあ、資金集め?」
「うん。そんな感じ。あっ、今更だけど、入学+Aクラス入りおめでとうさく姉。」
「ありがとう………。ってんな事より、聞きたい事が山ほどあるんだけど!?」
「あー。何?あんまり時間は取れないけど、少しだったらいいよ。」
そう答えた時、後ろから声をかけられた。
「ちょっとヒョウ!?なんであんたがここにいんのよ!?」
……………クズが話しかけてきたけど、どうしようか。一応答えるか。
「ん?さっきも言った通り、資金稼ぎ。大学では色々研究もしたいし、貯金もしたいし。」
「えっ?アレ?ヒョウって、学会とかに色んな論文とか発表しているんだよね?それに、本まで出版してるし、貯金はあるんじゃないの?」
「ん?それはね、さく姉、もしもの時用の貯金だもん。今稼いでいるのは、大学用の貯金。」
「……………もしもの時用の貯金を、使えば良くない?」
「あれは、研究費用でもあるし、出来る限り、持っておきたいんだ。」
「そうなんだ。」
「ねえ!?ちょっと、私を無視しないでよ!」
「ん?何?まだ何かあるの?私、仕事中なんだけど?」
「仕事中なんだけど?じゃないわよ!?なんで、この学園にいんのよ!?こんな事、シナリオには無かったのに!?」
「はぁ?だから、この学園にいるのは、私の仕事場だから。それに何?シナリオって。」
「あっ、え、えぇっと………。なんでもないわ。」
「あっそう。じゃあ私は、仕事に戻るわ。んじゃね。」
話を切り上げ、私は仕事に戻る事にしたが、ふと気になってさく姉の方を見てみた。
……………うん。さく姉、そんなに青い顔して大丈夫なの?
急に具合が悪くなったのか?いや、多分さっきの私達の会話の内容が原因だろう。
てか、ここまでゲーム通りにやろうとするとは………ゲームじゃ無いのにね。このクズって、本当にさく姉には死亡フラグがあるってことを知っているのか?って時々疑ってしまうが、こいつ自身が、私が幼い頃に言っていたので、確実に知っているだろう。
……………うん。もしもの時は、さく姉を守るか。一応余り交流はないが、姉だからね。けど、過剰に手出ししないように気を付けないと。変に、巻き込まれるのは少し嫌だし。
……………まぁ、自分から巻き込まれるのは、別にいいけど。
「すみません。パソコンの入力完了しました。」
「おっ!本当に優秀なんだな。じゃあ、このチラシを高等部の掲示板に貼ってきてくれ。掲示板の場所は、こっちのメモに書いてある。」
「分かりました。」
という事で、私は保健室から一番近い掲示板を目指し、歩いていった。勿論、頭には羅泉が乗っている。学園内ではこのスタイルが主になりそうだ。
あっ、あと私の服装についても言っておこう。私の今の格好は、黒いスキニーパンツに黒のブラウス、そして上には白衣を着ている。靴は、濃いグレーのスムースレザーを使ったジョッパーブーツで、ネックレスは、鍵の形をしたシルバーアクセサリーだ。
勿論、今身につけているものは、唯の洋服では無い。しかし、魔道具にしたら流石に色々調べる前に、(まぁ、”検索”で調べれば一発かもしれないけど、それは突っ込まない様にしようかな?情報収集って、一回やってみたかったし。出来るか分からんが。)妖怪達に近付かれたら気づかれる可能性があるので、魔道具にならないようにかつ、戦闘に耐えられる服を作った。
まぁ、ぶっちゃけて言うと、殆どがこの世界の素材以外も使っている。
つまり、[ルーミア]の魔物から取れた素材や、そっちの世界の素材を使っているのである。
だって、魔物から採れた糸とかを使った方が断然何もしなくても、こっちの世界の素材で作った糸より、耐久性があるし、機能性とかも抜群だし。
まぁ、という訳で、RPGとかによくある防御力がかなり高い服になっているのだ。けど、ネックレスだけは考えた結果、もしもの時を考え、魔道具にした。まぁ、効果も短剣になるという少し、弱めのものなので気づかれにくいだろうと思ってね。
そんな事を考えている内に、昇降口近くの掲示板に着いた。
よしっ。綺麗に貼れたな。
さて、次だ次。
そうして、ドンドン掲示板を回っては貼り付けていった。そして、次はルート的に、三階の一年教室の廊下の掲示板だ。
よしっ。着いた。えーっと、ここに貼るか。
そう思った時、チャイムがなった。
おっ、確認テストの教科が、全部終わったか。ってことは、今から帰りか。………って、この学園は全寮制なのでこれから入寮式か。ガンバっだね。
こんなことを思いながら、私は作業に戻った。……………けど、なんか周りがうるさい?
てな訳で、周りを見渡してみた。
ん?何故、こちらを見ているんだ?あっ、さく姉がこっちにやってきたわ。何だろう?
「……………ねぇ。ヒョウだよね?」
「ん?私以外のなんに見えるの?」
「なんで、こんな所にいるの?」
「行ってみたい大学があったけど、授業料が高くてさ。でも、奨学金は使いたくないからここで三年間働いて、お金を貯めるの。大学卒業資格もあるし、医師免許もあるから、好条件で雇ってくれたよ。」
「えっ?じゃあ、資金集め?」
「うん。そんな感じ。あっ、今更だけど、入学+Aクラス入りおめでとうさく姉。」
「ありがとう………。ってんな事より、聞きたい事が山ほどあるんだけど!?」
「あー。何?あんまり時間は取れないけど、少しだったらいいよ。」
そう答えた時、後ろから声をかけられた。
「ちょっとヒョウ!?なんであんたがここにいんのよ!?」
……………クズが話しかけてきたけど、どうしようか。一応答えるか。
「ん?さっきも言った通り、資金稼ぎ。大学では色々研究もしたいし、貯金もしたいし。」
「えっ?アレ?ヒョウって、学会とかに色んな論文とか発表しているんだよね?それに、本まで出版してるし、貯金はあるんじゃないの?」
「ん?それはね、さく姉、もしもの時用の貯金だもん。今稼いでいるのは、大学用の貯金。」
「……………もしもの時用の貯金を、使えば良くない?」
「あれは、研究費用でもあるし、出来る限り、持っておきたいんだ。」
「そうなんだ。」
「ねえ!?ちょっと、私を無視しないでよ!」
「ん?何?まだ何かあるの?私、仕事中なんだけど?」
「仕事中なんだけど?じゃないわよ!?なんで、この学園にいんのよ!?こんな事、シナリオには無かったのに!?」
「はぁ?だから、この学園にいるのは、私の仕事場だから。それに何?シナリオって。」
「あっ、え、えぇっと………。なんでもないわ。」
「あっそう。じゃあ私は、仕事に戻るわ。んじゃね。」
話を切り上げ、私は仕事に戻る事にしたが、ふと気になってさく姉の方を見てみた。
……………うん。さく姉、そんなに青い顔して大丈夫なの?
急に具合が悪くなったのか?いや、多分さっきの私達の会話の内容が原因だろう。
てか、ここまでゲーム通りにやろうとするとは………ゲームじゃ無いのにね。このクズって、本当にさく姉には死亡フラグがあるってことを知っているのか?って時々疑ってしまうが、こいつ自身が、私が幼い頃に言っていたので、確実に知っているだろう。
……………うん。もしもの時は、さく姉を守るか。一応余り交流はないが、姉だからね。けど、過剰に手出ししないように気を付けないと。変に、巻き込まれるのは少し嫌だし。
……………まぁ、自分から巻き込まれるのは、別にいいけど。
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