拒絶者の行く世界

魔妖学園

魔妖学園入学式

    あれから私は、異世界に時々行っては露店で様々な物を不定期で販売していたり、（珍しい物を売っていたお陰で、そこそこ有名な露店になった。）こっちの世界で緑志達と訓練したりして過ごしていた。
    そして、遂にこの時がきた！！！






    そう、魔妖学園入学式だ。






    まぁ、私は学生として入学はしないけどね。だって私は大学卒業資格があろうが、まだ、十四歳だもんね。入学するのは姉とクズだ。大きくなるにつれ、今まで余り関わる事が無かったので二人が………というか、クズが本当に、魔妖学園を目指している事が分かったのは、彼女等が受験生になる半年前だった。







    そして、受験終了後、さく姉が項垂れていた。なんと、さく姉は魔妖学園に対して推薦されていて、受けるだけ受ける事になったのだ。そして、合格していた。
    私は項垂れている姉に、なんでそんなに行きたくないなら、手を抜かなかったのかと聞いたら、他の高校の受験だと思っていたって聞かされた。








    ……………さく姉、ちょっと抜けてる？まぁ、魔妖学園ってハイクラスな学園として有名だから、余り有名じゃない違う高校じゃなくてまだ良かったね………。他の大学に行くにしろ、魔妖学園の大学に行くにしろ、受験がまだやりやすいと思うよ。








    まぁ、そんなハプニングがあり、今回二人とも魔妖学園に入学する事になったのだ。
    ん？何故こんな話をしているのかって？何故なら私は、内科医の資格を取る事が出来、見事この学園の保健医助手になったのだ。（この学園は大きいので、保健医一人では回らない時もあるのだ。）
    ちなみに、この事を鈴葉に話したら、めちゃくちゃ喜んでくれた。緑志さんも、おめでとうございますって言ってくれた。
    そして、前々から天狗の郷に来てみないか？と話を聞いていた為、数日後、羅泉と一緒に緑志達とに案内されて郷に行ったのはいい思い出だ。歓迎してくれたしね。なんでも鈴葉は、ここの長の息子だったから、前にその鈴葉を助けた事で私は結構郷に名前が知られていたらしい。人間なのによくやった、って褒められた。
    そして、一応言っておくが、鈴葉は今年入学する、新入生だ。








    あっ、そう言えばここで働くならと思って、あいつらが言っていた、乙女ゲームについてまた少し、”検索”で調べてみたら、なんと鈴葉もう攻略対象者だった。なんでも、クールな暗い影のある物静かなキャラで、その理由が幼い頃、緑志と訓練していたら闇人に襲われ、緑志が死んでしまい、自分のせいで死んだんだと、思い込んでいる為らしい。








    ……………うん。見事にフラグ折ったな私。
    まぁ、いっか。気にしない、気にしなーい。









    あっ、そろそろ新任の先生挨拶だ。姉とクズには私がこの学園で働く事になったって言ってないから、どんな反応するんだろう？少し、楽しみだ。
    それに少しは、攻略対象者とやらを見てみたい気もするしな。








    ……………強いのならぜひ、戦ってみたいな。