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異世界旅行リターン
S階級試験
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という訳で、私達は、夕方頃まで訓練し、街に戻ってきた。
「よしっ。じゃあ、このままギルドに直行して、納品してしまおうか。」
「あぁ、そうだな。」
そんな訳で、さっさと納品してしまうべく、私達はギルドへ向かった。
あっ、あの受付嬢って今朝の人だ。
……………なんか、疲れた顔をしているけど?
「すみません。依頼の品を納品しに来ました。」
「はい。かしこまり………えっと?あなたは、今朝の?」
「はい。上手いこと見つけれたので、納品しに来ました。」
「ホントウデスカ?」
「はい。これですよね?」
「……………こ、これですね………。しょ、少々お待ちください。」
「ん?分かりました。」
そう言って、受付嬢は奥に小走りで向かって行った。
そうして、少したった頃、なんか後ろに赤髪オレンジ色の目をしたでかい人連れて戻ってきた。
「お待たせしました。こちらこのギルドのギルド長、アレクさんです。」
「………初めまして。スーです。」
「おう。俺はこのギルドのギルド長のアレクだ。よろしくな。で、お前が[特別依頼]を達成した奴か。」
「はい。」
「S階級試験を受ける前に一つ聞きたい事があるがいいか?」
「……………答えられることなら。」
「そうか 。まぁ、いい。じゃあ、聞くが、お前はここに来る前、どこに居たんだ?」
「答えられません。」
「では、戦い方は誰に習った?」
「師匠です。」
「……………その師匠は?」
「秘密です。」
「………採取の方法は誰に習った?」
「んー。独学ですかね。」
「そうか。では、お前はどうしてこの[特別依頼]を受けたんだ?」
「早く、S階級冒険者になりたかったから。」
「その理由は何だ?」
「ゆっくりランクアップしている内に、貴族とかに変に目をつけられたくなかったから。そして、これから先、目をつけられたとしても、対抗出来る手段が欲しかったから。」
「………最後に聞くが、お前は何をしようとしているんだ?」
「分かりません。唯、店を開こうかなとは思っています。」
「……………分かった。とにかく、S階級になったからと言って、その権力を無闇に振るったりはしないんだな?」
「えぇ。自分に害が無い限り。」
「……………分かった。試験は合格だ。ほらっ、カードだ。」
「ん?さっきのが試験なんですか?」
「おう。俺達は変な奴がS階級にならないように、こういった試験を受けさせているんだ。なんたって、一応年に一度は、王侯貴族のパーティーに行かなければならんからな。そこで、変な事をされてはギルドの面子に関わる可能性もあるからという事だ。」
「なるほど。」
「それに、否が応でもお前は、最年少でS階級になったんだ。目をつけられるだろうな。」
「そっか。ご忠告ありがとうございます。」
「おう。気を付けろよ。なんかあったら、いつでも言ってくれ。ギルドとしても、お前みたいな存在は手離したくないからな。」
「ありがとうございます。」
そう言って私は、ギルドを出て、元の世界へ戻った。
「よしっ。じゃあ、このままギルドに直行して、納品してしまおうか。」
「あぁ、そうだな。」
そんな訳で、さっさと納品してしまうべく、私達はギルドへ向かった。
あっ、あの受付嬢って今朝の人だ。
……………なんか、疲れた顔をしているけど?
「すみません。依頼の品を納品しに来ました。」
「はい。かしこまり………えっと?あなたは、今朝の?」
「はい。上手いこと見つけれたので、納品しに来ました。」
「ホントウデスカ?」
「はい。これですよね?」
「……………こ、これですね………。しょ、少々お待ちください。」
「ん?分かりました。」
そう言って、受付嬢は奥に小走りで向かって行った。
そうして、少したった頃、なんか後ろに赤髪オレンジ色の目をしたでかい人連れて戻ってきた。
「お待たせしました。こちらこのギルドのギルド長、アレクさんです。」
「………初めまして。スーです。」
「おう。俺はこのギルドのギルド長のアレクだ。よろしくな。で、お前が[特別依頼]を達成した奴か。」
「はい。」
「S階級試験を受ける前に一つ聞きたい事があるがいいか?」
「……………答えられることなら。」
「そうか 。まぁ、いい。じゃあ、聞くが、お前はここに来る前、どこに居たんだ?」
「答えられません。」
「では、戦い方は誰に習った?」
「師匠です。」
「……………その師匠は?」
「秘密です。」
「………採取の方法は誰に習った?」
「んー。独学ですかね。」
「そうか。では、お前はどうしてこの[特別依頼]を受けたんだ?」
「早く、S階級冒険者になりたかったから。」
「その理由は何だ?」
「ゆっくりランクアップしている内に、貴族とかに変に目をつけられたくなかったから。そして、これから先、目をつけられたとしても、対抗出来る手段が欲しかったから。」
「………最後に聞くが、お前は何をしようとしているんだ?」
「分かりません。唯、店を開こうかなとは思っています。」
「……………分かった。とにかく、S階級になったからと言って、その権力を無闇に振るったりはしないんだな?」
「えぇ。自分に害が無い限り。」
「……………分かった。試験は合格だ。ほらっ、カードだ。」
「ん?さっきのが試験なんですか?」
「おう。俺達は変な奴がS階級にならないように、こういった試験を受けさせているんだ。なんたって、一応年に一度は、王侯貴族のパーティーに行かなければならんからな。そこで、変な事をされてはギルドの面子に関わる可能性もあるからという事だ。」
「なるほど。」
「それに、否が応でもお前は、最年少でS階級になったんだ。目をつけられるだろうな。」
「そっか。ご忠告ありがとうございます。」
「おう。気を付けろよ。なんかあったら、いつでも言ってくれ。ギルドとしても、お前みたいな存在は手離したくないからな。」
「ありがとうございます。」
そう言って私は、ギルドを出て、元の世界へ戻った。
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