拒絶者の行く世界

蒼華 スー

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いざ初異世界へ!

十二歳になりました。

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    あれから羅泉との訓練は勿論、鈴葉達ともあの後あの草原で時々一緒に訓練したり、遊んだりして、何年も経った。そして、私は、十二歳になった。勿論、その間に大学卒業資格も無事に取る事が出来たが、まぁ、当然と言っちゃ当然かも知れないが資格を取った後、両親達から天才認定されて事ある毎に『よかったら、読んでみて。』と、辞書のような分厚い様々なジャンルの本を買ってきては私の部屋の本棚に押し込んでいくので私の部屋が、とうとう一階の少し大きなにお引越しになった。


    ……………あのままだと本棚で私の眠るスペースがなくなる上に床が抜けないか不安だったんだよね。正直助かったけど、私の部屋が大きくなったので姉とクズの反応が気になるが………うん。大丈夫見たい。全然気にしていないね。











    まぁ、という訳で、色々あり私も十二歳になった。姉とクズは中学校へ行っているので朝十時である今、この家には誰も居ないのだ!そう、旅行の準備をした私と、子猫姿になって私の頭の上に乗っている羅泉以外、誰もね!




    そう、この説明で分かったと思うが私達は今から異世界へ初旅行する事にした。ドキドキと不安でいっぱいだが、行けるのに行かない手は無い。




    「おい、ヒョウ、お前のその格好は何だ?」
    「あぁ、これ?ジャーン!謎の白い魔法使い風。カッコイイでしょ?」




    今の私の衣装はこんな感じ。
    白いロンングなスレンダーラインのワンピースで、それには銀糸で自然をイメージした刺繍が施されている上品なもの。そしてその上には、純白に鮮やかな青色の糸で細やかな、美しい宇宙をモチーフにした刺繍が施されている袖なしの、大きなフード付のロングローブ。靴は、シンプルだが、上品な白い編上げのブーツ。
    そして何より目を引くのは、私が創り出した顔全てを覆う白い面だ。私的には、猫をイメージした銀と青の模様を入れた。



    これらは全て、私が錬金術等で作り上げた最高傑作と言っても良いものだろう。靴は、さすがに買ったけど。
    あぁそれと、勿論魔道具化しましたよ?全てね。そして、これから行く世界にも魔道具はここの世界よりはメジャーにあるが、まだまだ効果が強い物などはそんなにない世界である。だが、私はそんな事は気にせず自分の命を守る物なので妥協はしなかった。
    という訳で、付けた効果はこれだ。




    [紛失無効]
    [使用者固定・氷華]
    [自動結界]
    [自動修復]




    である。うん。これでも羅泉のよりは大分抑えてあるな。何か付け加えるか?……………まぁ、それはおいおいで。




    という事で、いざ、異世界へ!





    あっ、後、今の私は大分あの世で設定した容姿に近づいていて、可愛いに綺麗が少しプラスされた。ロングヘアになったおかげで、髪の毛のグラデーションが綺麗に分かる。
    うん。やっぱりテンション上がるな。けど、油断大敵。しっかり油断せずに行こう。
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