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いざ初異世界へ!
異世界旅行の準備は?
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という訳で、羅泉と一緒に異世界旅行へ行く事になったが、問題は、何時行くかと、何を持っていくか、どの世界へ行くか、である。
うーん。何時行こうかな?私が誰にも気付かれずに行けるのは………。両親も、姉とクズのいない時………あれ?今も行けるんじゃね?というか、私、高校卒業資格もあるから小学校行かなくても、いいんだよね。だから、小学生になっても、こういう誰も居ない昼間に旅行に行けばいいんじゃね?日帰りになるけど。
……………うん。行けるな。けど、もう少し大人になったら、泊まりがけでも………いや、駄目だ。野営だったら耐えられる気がしない。
まぁ、とにかく、その辺は置いておいて、何時行くかは決まったとしておこう。さて、次だ次。
次は、何を持っていくかだよね?
「ねぇ、羅泉。何か旅行で持って行きたいものってある?……………それと私が考えている時に髪の毛弄るのはやめて。」
「ん?別に俺が持っていくようなものは無いが、菓子に食糧やお金はいるんじゃないか?こちらの通貨が使えるかは分からんが。後、髪を弄るのはやめん。」
「……………ん。分かった。」
「後、気になったんだが、異世界の住人にも、俺の姿は俺が見せない限り見えんと思うが?つまり、お前の様な幼子が、傍から見れば一人で歩いておるという訳だ。そんな事で大丈夫か?」
……………失念していた。
そうじゃん!私、まだ十にもなってない少女じゃん?駄目じゃん!
そんな事を思っていると、そんな考えを読んたのか、羅泉が呆れたように、
「阿呆が。」
と、答えた。
うっ!何も言えねぇ。
「うぅ。……………もう少し大人になったら行く事にする。」
「……………俺に姿を見せられるようにしろとは言わないんだな。」
「当たり前じゃん?羅泉って大量の人間に注目されたくないんでしょ?私の両親とかにも姿を見せなかったし。」
「……………まぁな。何故か知らんが、特に人型で姿を現すと注目されるな。思わず殺人衝動を起こさせる様な目付きの奴とかも居るだろうしな。」
「?羅泉って自分が注目される理由が分からないの?」
「ん?あぁ。さっぱりだ。………確かに顔は整っている方だとは思うが?」
「んー。羅泉は顔が整っているって言うレベルじゃないよ?むしろ整いすぎて恐いくらい。その髪とか目とかの色合いも綺麗だし、普段クールな表情がニコッと笑うと破壊力が凄すぎて慣れないとクラッと、というか、慣れててもクラッと、来る時があるくらいだもん。それから………グゲッ。」
何故か急に羅泉が、私のお腹に手を回して強く抱き締めたので、変な声が出てしまった。
「な、なに?なんか嫌な事言った?」
そう言って、羅泉の様子を伺うとニヤリとあくどい笑みを浮かべていた。
……………そしてその顔を見た途端今までに無いほどのゾッとした感覚がした。
……………血の引く音って本当に聞こえるんだね。
「な、なんか本当に悪いこと言った?今のは一応褒め言葉だったんだけど………?」
「いや、お前は何一つ悪い事は言っていないぞ?……………ただ、お前が成長した後が楽しみだ。」
「……………なんかとてつもない悪寒がするんだけど?」
「気の所為だ。」
「そ、そうなんだ。ハハハ………。」
なんか、引いてはいけないトリガーを引いた様です。
うーん。何時行こうかな?私が誰にも気付かれずに行けるのは………。両親も、姉とクズのいない時………あれ?今も行けるんじゃね?というか、私、高校卒業資格もあるから小学校行かなくても、いいんだよね。だから、小学生になっても、こういう誰も居ない昼間に旅行に行けばいいんじゃね?日帰りになるけど。
……………うん。行けるな。けど、もう少し大人になったら、泊まりがけでも………いや、駄目だ。野営だったら耐えられる気がしない。
まぁ、とにかく、その辺は置いておいて、何時行くかは決まったとしておこう。さて、次だ次。
次は、何を持っていくかだよね?
「ねぇ、羅泉。何か旅行で持って行きたいものってある?……………それと私が考えている時に髪の毛弄るのはやめて。」
「ん?別に俺が持っていくようなものは無いが、菓子に食糧やお金はいるんじゃないか?こちらの通貨が使えるかは分からんが。後、髪を弄るのはやめん。」
「……………ん。分かった。」
「後、気になったんだが、異世界の住人にも、俺の姿は俺が見せない限り見えんと思うが?つまり、お前の様な幼子が、傍から見れば一人で歩いておるという訳だ。そんな事で大丈夫か?」
……………失念していた。
そうじゃん!私、まだ十にもなってない少女じゃん?駄目じゃん!
そんな事を思っていると、そんな考えを読んたのか、羅泉が呆れたように、
「阿呆が。」
と、答えた。
うっ!何も言えねぇ。
「うぅ。……………もう少し大人になったら行く事にする。」
「……………俺に姿を見せられるようにしろとは言わないんだな。」
「当たり前じゃん?羅泉って大量の人間に注目されたくないんでしょ?私の両親とかにも姿を見せなかったし。」
「……………まぁな。何故か知らんが、特に人型で姿を現すと注目されるな。思わず殺人衝動を起こさせる様な目付きの奴とかも居るだろうしな。」
「?羅泉って自分が注目される理由が分からないの?」
「ん?あぁ。さっぱりだ。………確かに顔は整っている方だとは思うが?」
「んー。羅泉は顔が整っているって言うレベルじゃないよ?むしろ整いすぎて恐いくらい。その髪とか目とかの色合いも綺麗だし、普段クールな表情がニコッと笑うと破壊力が凄すぎて慣れないとクラッと、というか、慣れててもクラッと、来る時があるくらいだもん。それから………グゲッ。」
何故か急に羅泉が、私のお腹に手を回して強く抱き締めたので、変な声が出てしまった。
「な、なに?なんか嫌な事言った?」
そう言って、羅泉の様子を伺うとニヤリとあくどい笑みを浮かべていた。
……………そしてその顔を見た途端今までに無いほどのゾッとした感覚がした。
……………血の引く音って本当に聞こえるんだね。
「な、なんか本当に悪いこと言った?今のは一応褒め言葉だったんだけど………?」
「いや、お前は何一つ悪い事は言っていないぞ?……………ただ、お前が成長した後が楽しみだ。」
「……………なんかとてつもない悪寒がするんだけど?」
「気の所為だ。」
「そ、そうなんだ。ハハハ………。」
なんか、引いてはいけないトリガーを引いた様です。
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