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いざ初異世界へ!
数日後
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あれから早数日。特に魔妖学園からも何も連絡がない。という事は、鈴葉達がどうやら空気を読んで私達の事は話していないらしい。
感謝だね。
さて、とりあえずは、羅泉の存在が魔妖学園にバレるという事態は避けられたようだ。
という訳で、この数日間籠りっぱなしで、魔妖学園対策に作っていた札も数え切れないくらいに増えた事だし、そろそろ外へ出てみるかな?ちなみに羅泉は、庭で遊んでいたり部屋でゴロゴロしていたりした。
うん。大分危険も去ったと思われるし、昔から計画していたあることを実践しようではないか!
それは、異世界旅行である。
羅泉には私は、自身の能力を余り隠す気はないし、一緒に連れて行こうと思っている。その方が何かと融通が効くかもしれないからね。という訳で、早速話してみた。
「─────という訳で、一緒に行かない?冒険とかもしてみたいし。」
「……………。何言ってんだ?お前?こことは違う世界だなんて行けるわけが無いだろう?」
おや?羅泉がめちゃくちゃ呆れ顔で応えてきた。猫の状態で。……………もふもふしたい!!!
ゴホンッ!いかんいかん。私の能力、特に制限がない”転移能力”について説明するか?けど、めんどいな。隠す気は無いけど………そうだ!
「魔法だよ。」
ピクッ
「魔法だと?」
「うん。私って魔力があるじゃん?開発してみた!」
羅泉は、大きく目を見開いて、ハァっと息を吐き、人型になった。
「ふむ。なるほどな。確かに魔法と呼ばれるものや、妖術と呼ばれているものはまだまだ謎が多いと聞く。しかし、そんなに簡単に出来るものなのか?」
羅泉が私を持ち上げ、ベッドに座り、自身の膝の上に私を乗せた。
一見恥ずかしそうな格好だがよく考えなくても、今の私はまだ少女。もし、この光景が見れる人がいたとしても、 ただの微笑ましい光景でしか無い。なので最近は、羅泉も何故か知らんが膝の上に乗せたがるので大人しく、されるがままの状態になっている。
「うん。神って名乗っていた人が教えてくれたの。転移っていうやつを。羅泉がいない時に。けど、転移魔法の事や、このことは誰にも言わないでね。多分私が更に大変な事になるから。」
これは本当の話だ。だって、あの世で神様、アショーハ様にあの制限のない”転移”について聞いてOKだと教えて貰ったし、その場に羅泉はいなかったからね。
「まぁ、それはそうだろうな。いいだろう、黙っておく。後、お前、神って存在にあったことがあるとはな。」
なんか、羅泉の目が面白いものを見つけた時みたいな目をしていた。
……………なんかゾッとした。
早いとこ、この話は切り上げよう。
「まぁ、その辺は置いておいて、という事で異世界旅行へ行こうと思うけど、一緒にどう?」
羅泉はニヤリと笑い、何故か寒気がする声で言った。
「あぁ、勿論お供するぞ。………何処までもな。」
感謝だね。
さて、とりあえずは、羅泉の存在が魔妖学園にバレるという事態は避けられたようだ。
という訳で、この数日間籠りっぱなしで、魔妖学園対策に作っていた札も数え切れないくらいに増えた事だし、そろそろ外へ出てみるかな?ちなみに羅泉は、庭で遊んでいたり部屋でゴロゴロしていたりした。
うん。大分危険も去ったと思われるし、昔から計画していたあることを実践しようではないか!
それは、異世界旅行である。
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「─────という訳で、一緒に行かない?冒険とかもしてみたいし。」
「……………。何言ってんだ?お前?こことは違う世界だなんて行けるわけが無いだろう?」
おや?羅泉がめちゃくちゃ呆れ顔で応えてきた。猫の状態で。……………もふもふしたい!!!
ゴホンッ!いかんいかん。私の能力、特に制限がない”転移能力”について説明するか?けど、めんどいな。隠す気は無いけど………そうだ!
「魔法だよ。」
ピクッ
「魔法だと?」
「うん。私って魔力があるじゃん?開発してみた!」
羅泉は、大きく目を見開いて、ハァっと息を吐き、人型になった。
「ふむ。なるほどな。確かに魔法と呼ばれるものや、妖術と呼ばれているものはまだまだ謎が多いと聞く。しかし、そんなに簡単に出来るものなのか?」
羅泉が私を持ち上げ、ベッドに座り、自身の膝の上に私を乗せた。
一見恥ずかしそうな格好だがよく考えなくても、今の私はまだ少女。もし、この光景が見れる人がいたとしても、 ただの微笑ましい光景でしか無い。なので最近は、羅泉も何故か知らんが膝の上に乗せたがるので大人しく、されるがままの状態になっている。
「うん。神って名乗っていた人が教えてくれたの。転移っていうやつを。羅泉がいない時に。けど、転移魔法の事や、このことは誰にも言わないでね。多分私が更に大変な事になるから。」
これは本当の話だ。だって、あの世で神様、アショーハ様にあの制限のない”転移”について聞いてOKだと教えて貰ったし、その場に羅泉はいなかったからね。
「まぁ、それはそうだろうな。いいだろう、黙っておく。後、お前、神って存在にあったことがあるとはな。」
なんか、羅泉の目が面白いものを見つけた時みたいな目をしていた。
……………なんかゾッとした。
早いとこ、この話は切り上げよう。
「まぁ、その辺は置いておいて、という事で異世界旅行へ行こうと思うけど、一緒にどう?」
羅泉はニヤリと笑い、何故か寒気がする声で言った。
「あぁ、勿論お供するぞ。………何処までもな。」
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