28 / 69
いざ初異世界へ!
数日後
しおりを挟む
あれから早数日。特に魔妖学園からも何も連絡がない。という事は、鈴葉達がどうやら空気を読んで私達の事は話していないらしい。
感謝だね。
さて、とりあえずは、羅泉の存在が魔妖学園にバレるという事態は避けられたようだ。
という訳で、この数日間籠りっぱなしで、魔妖学園対策に作っていた札も数え切れないくらいに増えた事だし、そろそろ外へ出てみるかな?ちなみに羅泉は、庭で遊んでいたり部屋でゴロゴロしていたりした。
うん。大分危険も去ったと思われるし、昔から計画していたあることを実践しようではないか!
それは、異世界旅行である。
羅泉には私は、自身の能力を余り隠す気はないし、一緒に連れて行こうと思っている。その方が何かと融通が効くかもしれないからね。という訳で、早速話してみた。
「─────という訳で、一緒に行かない?冒険とかもしてみたいし。」
「……………。何言ってんだ?お前?こことは違う世界だなんて行けるわけが無いだろう?」
おや?羅泉がめちゃくちゃ呆れ顔で応えてきた。猫の状態で。……………もふもふしたい!!!
ゴホンッ!いかんいかん。私の能力、特に制限がない”転移能力”について説明するか?けど、めんどいな。隠す気は無いけど………そうだ!
「魔法だよ。」
ピクッ
「魔法だと?」
「うん。私って魔力があるじゃん?開発してみた!」
羅泉は、大きく目を見開いて、ハァっと息を吐き、人型になった。
「ふむ。なるほどな。確かに魔法と呼ばれるものや、妖術と呼ばれているものはまだまだ謎が多いと聞く。しかし、そんなに簡単に出来るものなのか?」
羅泉が私を持ち上げ、ベッドに座り、自身の膝の上に私を乗せた。
一見恥ずかしそうな格好だがよく考えなくても、今の私はまだ少女。もし、この光景が見れる人がいたとしても、 ただの微笑ましい光景でしか無い。なので最近は、羅泉も何故か知らんが膝の上に乗せたがるので大人しく、されるがままの状態になっている。
「うん。神って名乗っていた人が教えてくれたの。転移っていうやつを。羅泉がいない時に。けど、転移魔法の事や、このことは誰にも言わないでね。多分私が更に大変な事になるから。」
これは本当の話だ。だって、あの世で神様、アショーハ様にあの制限のない”転移”について聞いてOKだと教えて貰ったし、その場に羅泉はいなかったからね。
「まぁ、それはそうだろうな。いいだろう、黙っておく。後、お前、神って存在にあったことがあるとはな。」
なんか、羅泉の目が面白いものを見つけた時みたいな目をしていた。
……………なんかゾッとした。
早いとこ、この話は切り上げよう。
「まぁ、その辺は置いておいて、という事で異世界旅行へ行こうと思うけど、一緒にどう?」
羅泉はニヤリと笑い、何故か寒気がする声で言った。
「あぁ、勿論お供するぞ。………何処までもな。」
感謝だね。
さて、とりあえずは、羅泉の存在が魔妖学園にバレるという事態は避けられたようだ。
という訳で、この数日間籠りっぱなしで、魔妖学園対策に作っていた札も数え切れないくらいに増えた事だし、そろそろ外へ出てみるかな?ちなみに羅泉は、庭で遊んでいたり部屋でゴロゴロしていたりした。
うん。大分危険も去ったと思われるし、昔から計画していたあることを実践しようではないか!
それは、異世界旅行である。
羅泉には私は、自身の能力を余り隠す気はないし、一緒に連れて行こうと思っている。その方が何かと融通が効くかもしれないからね。という訳で、早速話してみた。
「─────という訳で、一緒に行かない?冒険とかもしてみたいし。」
「……………。何言ってんだ?お前?こことは違う世界だなんて行けるわけが無いだろう?」
おや?羅泉がめちゃくちゃ呆れ顔で応えてきた。猫の状態で。……………もふもふしたい!!!
ゴホンッ!いかんいかん。私の能力、特に制限がない”転移能力”について説明するか?けど、めんどいな。隠す気は無いけど………そうだ!
「魔法だよ。」
ピクッ
「魔法だと?」
「うん。私って魔力があるじゃん?開発してみた!」
羅泉は、大きく目を見開いて、ハァっと息を吐き、人型になった。
「ふむ。なるほどな。確かに魔法と呼ばれるものや、妖術と呼ばれているものはまだまだ謎が多いと聞く。しかし、そんなに簡単に出来るものなのか?」
羅泉が私を持ち上げ、ベッドに座り、自身の膝の上に私を乗せた。
一見恥ずかしそうな格好だがよく考えなくても、今の私はまだ少女。もし、この光景が見れる人がいたとしても、 ただの微笑ましい光景でしか無い。なので最近は、羅泉も何故か知らんが膝の上に乗せたがるので大人しく、されるがままの状態になっている。
「うん。神って名乗っていた人が教えてくれたの。転移っていうやつを。羅泉がいない時に。けど、転移魔法の事や、このことは誰にも言わないでね。多分私が更に大変な事になるから。」
これは本当の話だ。だって、あの世で神様、アショーハ様にあの制限のない”転移”について聞いてOKだと教えて貰ったし、その場に羅泉はいなかったからね。
「まぁ、それはそうだろうな。いいだろう、黙っておく。後、お前、神って存在にあったことがあるとはな。」
なんか、羅泉の目が面白いものを見つけた時みたいな目をしていた。
……………なんかゾッとした。
早いとこ、この話は切り上げよう。
「まぁ、その辺は置いておいて、という事で異世界旅行へ行こうと思うけど、一緒にどう?」
羅泉はニヤリと笑い、何故か寒気がする声で言った。
「あぁ、勿論お供するぞ。………何処までもな。」
11
お気に入りに追加
110
あなたにおすすめの小説
目が覚めたら夫と子供がいました
青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。
1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。
「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」
「…あなた誰?」
16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。
シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。
そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。
なろう様でも同時掲載しています。
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
家庭の事情で歪んだ悪役令嬢に転生しましたが、溺愛されすぎて歪むはずがありません。
木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるエルミナ・サディードは、両親や兄弟から虐げられて育ってきた。
その結果、彼女の性格は最悪なものとなり、主人公であるメリーナを虐め抜くような悪役令嬢となったのである。
そんなエルミナに生まれ変わった私は困惑していた。
なぜなら、ゲームの中で明かされた彼女の過去とは異なり、両親も兄弟も私のことを溺愛していたからである。
私は、確かに彼女と同じ姿をしていた。
しかも、人生の中で出会う人々もゲームの中と同じだ。
それなのに、私の扱いだけはまったく違う。
どうやら、私が転生したこの世界は、ゲームと少しだけずれているようだ。
当然のことながら、そんな環境で歪むはずはなく、私はただの公爵令嬢として育つのだった。
私の婚約者は6人目の攻略対象者でした
みかん桜(蜜柑桜)
恋愛
王立学園の入学式。主人公のクラウディアは婚約者と共に講堂に向かっていた。
すると「きゃあ!」と、私達の行く手を阻むように、髪色がピンクの女生徒が転けた。『バターン』って効果音が聞こえてきそうな見事な転け方で。
そういえば前世、異世界を舞台にした物語のヒロインはピンク色が定番だった。
確か…入学式の日に学園で迷って攻略対象者に助けられたり、攻略対象者とぶつかって転けてしまったところを手を貸してもらったり…っていうのが定番の出会いイベントよね。
って……えっ!? ここってもしかして乙女ゲームの世界なの!?
ヒロイン登場に驚きつつも、婚約者と共に無意識に攻略対象者のフラグを折っていたクラウディア。
そんなクラウディアが幸せになる話。
※本編完結済※番外編更新中
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる