拒絶者の行く世界

空からやって来た！

羅泉の強化

    うーん。何にしようか。どんな効果を付けようか。




    羅泉の魔道具を作ると決めたは良いが、どんな効果を持つ魔道具にするかは未だに決めかねている。
    しかし、こうしてじっくり考えているとこれもあれもというように、付けたい効果が次々と浮かんでくる。




    あぁ、ちなみに、この世界にも魔道具はある。けど、そのほとんどが過去に作られたもので、製造方法は今の時代では忘れ去られてしまっているらしい。しかし、ほんの一部の妖怪達が作れるとの噂がある。（bye，検索）




    てな訳で、魔道具が作れる事を羅泉以外に知られたらかなり厄介な事になるので、自分から話す事はしないと思う。




    うーん。それにしても、どうしようかな？後、魔道具って事は身に付けられるものがいいよね。やっぱり、装飾品にするべきかな？後、やっぱり、羅泉の妖力を聞きたいな。だって、それに合わせて魔道具を作った方が絶対効果的だし。まぁ、それは今度でいいか。あぁ、後、羅泉以外に扱えない様にもしとかないと。悪用されたら、たまったもんじゃない。




    私は、チラリと羅泉の方を見た。




    クゥクゥ




    気持ち良さそうに、お腹を出して眠っていた。




    ……………危機管理能力は大丈夫なのか？いや、自分が強いから？強者の余裕ってやつ？まぁ、いいや。




    とりあえず、無難だが、強化な効果のものを詰め込めるだけ詰め込んでみることにした。




    私は、錬金術を使えない事を”拒絶”する。
    私は、魔道具を作れない事を”拒絶”する。
    後、魔道具の作り方を”検索”っと。




    うん。なるほどね。よし。行けるな！！！




    という事で早速錬金！で、効果を付ける土台の宝石を生み出す。
    生み出した宝石は、ムーンストーンと、ヘマタイトである。何故この宝石達なのかと言うと、理由は宝石言葉にある。宝石言葉に合う効果を付けることで、その付与した効果が上がるのだ。


    ムーンストーンの宝石言葉は、健康・長寿・富。
    ヘマタイトの宝石言葉は、身代わり・生命力・秘めた思い 。


    という訳で、私はこれらの宝石言葉に合った効果を付与しようと思う。




    まず、ムーンストーン。これには、［健康促進］［状態異常無効］
    そして、ヘマタイト。これには、［生命力向上］［身代わり］




    これらの効果は最初のはともかく、二つとも後から付けた効果の方がハッキリ言って、やり過ぎた位である。
    実は、最初の効果が一つだけついた魔道具は稀ではあるがある。だが、後から付けた効果を持っている魔道具はこの世には無い。しかも、それが二つとも付いているのだ。かなりやり過ぎた。




    ……………まぁ、いいか。良すぎて悪い事は殆ど無いからね。