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転生完了です。
昼ご飯〜♪
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『……………ヒョ………きろ…………起きろヒョウ。』
んー。羅泉の声?
「……………んー。ふわぁ。……………おはよう。」
『おはようってお前な………。もう昼だぞ?』
はっ?昼?
私は羅泉のモフモフベット………違った、モフモフ毛並みからガバッと勢いよく飛び起き、辺りを見回すと、太陽がもう高くに登っていた。
「うわー。私、すっごい寝てたー。」
『フンッ。とっとと起きて昼食でも食べたらどうだ?人の子は食い物を食わなくては、死ぬらしいからな。』
「うん。あっ、羅泉も一緒に食べない?それとも、化け猫って人間のご飯、食べれない?」
『……………。いや、食える。』
「おー!やった!じゃあ、何がいい?おにぎり?サンドウィッチ?キャットフード?魚?人間?」
『……………色々聞きたい選択肢だが、とりあえず今一番聞きたいのは、何故キャットフードなんぞ持っとるんだお前は。というか、俺は化け猫だ。キャットフードなんぞ食うか!』
「……………キャットフードと人間は、冗談だったのに……………。」
『分かりずらいわ!!!』
「じゃあ、サンドウィッチでいい?」
『……………俺はお前が、なんでそんなにマイペースでいられるのか不思議でならんわ。』
「?まー、とりあえずありがとう?
それで、具材は卵と、ポテトサラダと、ハムレタス。後は、飲み物だけどどうする?ほうじ茶?緑茶?水?オレンジジュース?あぁ、あと、デザートもあるよ?」
そう言いながら私は、準備しておいたサンドウィッチや飲み物を亜空間から取り出した。
『……………準備がいいな、お前。』
「うん。三日前から準備してたもん。ところで、羅泉はさっきのお茶では猫のままだったけど、どうする?今回は、流石に手で持たないと食べずらくない?」
『あぁ、それもそうだな。』
ボンッ
そんな効果音と共に、羅泉は人型になった。
髪は黒の長髪で、瞳はエメラルドグリーン、額には真紅の少し尖った結晶が生えていた。そして、何よりその顔立ち。物凄く端正で、あの世で見たことの無い程綺麗なアショーハ様を見た私ですら一瞬見惚れる程である。少し、いや、かなり冷たい印象を持つ顔立ちだが、私は好きだなー。
手足はスラッと伸びていて、邪魔にならない程度に筋肉が程よくついている、所謂細マッチョというやつだ。
服装は、黒を基調としたシャツとジーンズというラフな格好だが、恐ろしく似合っている。
『ん?どうした?』
「んー?昔、人型になれる妖怪達や人型の妖怪達って力が強いって聞いたから、やっぱり羅泉は強いんだなーって。」
『フンッ。今頃自覚したか。』
「はい、これ。どれから食べる?」
『……………卵。あと、ほうじ茶。』
「ん。了解。はいっ。」
私が羅泉に卵サンドと、ほうじ茶を渡すと、モグモグと食べ始めた。
『ん。美味いな。』
「ほんと?それなら良かった!それって私が作ったんだよ?さっきのお茶で食べたクッキーとかも。」
『ん!そうなのか。』
「沢山あるから遠慮なく食べてね?」
『あぁ。勿論だ。』
「うん!」
相当卵サンドが気に入ったらしく羅泉は、ニコニコしながら食べている。
うん。良かったー。ちゃんと料理の才能が機能しているみたいだね。
その後も、全種類のサンドウィッチを羅泉は美味しそうに食べていた。
……………冷たい印象は何処へ?
まぁ、気に入ってくれたのならいいか。
んー。羅泉の声?
「……………んー。ふわぁ。……………おはよう。」
『おはようってお前な………。もう昼だぞ?』
はっ?昼?
私は羅泉のモフモフベット………違った、モフモフ毛並みからガバッと勢いよく飛び起き、辺りを見回すと、太陽がもう高くに登っていた。
「うわー。私、すっごい寝てたー。」
『フンッ。とっとと起きて昼食でも食べたらどうだ?人の子は食い物を食わなくては、死ぬらしいからな。』
「うん。あっ、羅泉も一緒に食べない?それとも、化け猫って人間のご飯、食べれない?」
『……………。いや、食える。』
「おー!やった!じゃあ、何がいい?おにぎり?サンドウィッチ?キャットフード?魚?人間?」
『……………色々聞きたい選択肢だが、とりあえず今一番聞きたいのは、何故キャットフードなんぞ持っとるんだお前は。というか、俺は化け猫だ。キャットフードなんぞ食うか!』
「……………キャットフードと人間は、冗談だったのに……………。」
『分かりずらいわ!!!』
「じゃあ、サンドウィッチでいい?」
『……………俺はお前が、なんでそんなにマイペースでいられるのか不思議でならんわ。』
「?まー、とりあえずありがとう?
それで、具材は卵と、ポテトサラダと、ハムレタス。後は、飲み物だけどどうする?ほうじ茶?緑茶?水?オレンジジュース?あぁ、あと、デザートもあるよ?」
そう言いながら私は、準備しておいたサンドウィッチや飲み物を亜空間から取り出した。
『……………準備がいいな、お前。』
「うん。三日前から準備してたもん。ところで、羅泉はさっきのお茶では猫のままだったけど、どうする?今回は、流石に手で持たないと食べずらくない?」
『あぁ、それもそうだな。』
ボンッ
そんな効果音と共に、羅泉は人型になった。
髪は黒の長髪で、瞳はエメラルドグリーン、額には真紅の少し尖った結晶が生えていた。そして、何よりその顔立ち。物凄く端正で、あの世で見たことの無い程綺麗なアショーハ様を見た私ですら一瞬見惚れる程である。少し、いや、かなり冷たい印象を持つ顔立ちだが、私は好きだなー。
手足はスラッと伸びていて、邪魔にならない程度に筋肉が程よくついている、所謂細マッチョというやつだ。
服装は、黒を基調としたシャツとジーンズというラフな格好だが、恐ろしく似合っている。
『ん?どうした?』
「んー?昔、人型になれる妖怪達や人型の妖怪達って力が強いって聞いたから、やっぱり羅泉は強いんだなーって。」
『フンッ。今頃自覚したか。』
「はい、これ。どれから食べる?」
『……………卵。あと、ほうじ茶。』
「ん。了解。はいっ。」
私が羅泉に卵サンドと、ほうじ茶を渡すと、モグモグと食べ始めた。
『ん。美味いな。』
「ほんと?それなら良かった!それって私が作ったんだよ?さっきのお茶で食べたクッキーとかも。」
『ん!そうなのか。』
「沢山あるから遠慮なく食べてね?」
『あぁ。勿論だ。』
「うん!」
相当卵サンドが気に入ったらしく羅泉は、ニコニコしながら食べている。
うん。良かったー。ちゃんと料理の才能が機能しているみたいだね。
その後も、全種類のサンドウィッチを羅泉は美味しそうに食べていた。
……………冷たい印象は何処へ?
まぁ、気に入ってくれたのならいいか。
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