拒絶者の行く世界

蒼華 スー

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タブレット!?

転生しましょう。*2*

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    「……………それは、私が代償を渡しすぎたからですか?その代償のお返しとして、という感じで?ですか?」
    「うーん。確かにそれもありますが、ちょっと違いますね。」



    ん?ちょっと違う?
    ……………ちょっと気になるな。



    「出来れば詳しく聞いてもいいですか?」
    「はい。分かりました。
    率直にいうと、貴方に我々が払わなくてはいけない対価が多過ぎて、一回の転生分では払いきれないのですよ。
    なので、ついさっきここへ来る前に神仏同士で会議をしたのですが、その結果、
    ”だったら、記憶を持ったまま転生して貰って、現世で何か欲しくなった能力とかあったら、追加の対価として渡したら?”
    という事になったのです。」



    ……………えっと、つまり、ここでの記憶を持ったまま転生して、現世で
    ”あー。この能力、頼んどけばなぁー。”
    って思ったやつを追加の対価として貰えるって事だよね?



    ……………私の計画………意味無くなったな……………!!!
    まぁ、いいか。それならそれで!



    「そうなんですか。分かりました。では、記憶を持ったまま転生でお願いします。」
    「はい。此方としても、助かります。
    それでは、他に欲しい能力や才能があったらどうぞ。」



    よし!じゃあ、どんどん頼もうかな?



    「それなら、どんな動物にも懐かれる才能?能力?まぁ、そういうのが欲しいです。」
    「分かりました。勿論、OKです。」
    「それから、料理と、芸術とか音楽、文豪の才能が欲しいですね。」
    「おー!いいですよ。」
    「見た目は変わらないけれど、膨大な量の情報に耐えそれ等を、記憶出来る能力が欲しいですね。」
    「はい。分かりました!」
    「あと、”理解力”や”推理力”も欲しいですね。」
    「おー!何か発明でもするのですか?いいですね!さて、続きをどうぞ。」
    「”危機回避能力”と、私の能力等の”強奪,剥奪,封印無効”ですね。あと、”無くならない幸運”とかも欲しいです。」
    「はい。勿論いいですよ!
    もう無いのですか?」
    「一応はこれでお願いします。だってあとからでも、貰えるって事なので。」
    「それもそうですね。分かりました。」
    「あっ、あと、どうやって欲しい能力とかを伝えればいいのですか?」
    「あぁ!まだ説明していませんでしたね!
    貴方の能力に”真理念話”という能力をプラスしておいたので、”真理念話”と唱えた後、欲しい能力を心の中でもいいので言ってください。そうしたら、直ぐにその能力が貴方の所へ届く上に、お喋り出来ますので相談したい事があったら言ってくださいね。」



    分かりやすくていいな。



    「分かりました。では、次は容姿や体質の設定でしたよね?」
    「はい。そうですね。ではそちらに移行しましょうか。
    でもその前に、えいっ!」



    彼女がえいっ!と言った瞬間私の体が一瞬光った。



    「これで、能力や才能の付与は終わりました。魂にもう定着しているので、安心してください。
    それでは、今度こそ、そちらに移行しましょうか!」
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