拒絶者の行く世界

蒼華 スー

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タブレット!?

代償の支払い方

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    とりあえず、私はどれくらい時間があるのかと聞いたらこう返ってきた。



    『時間制限は、特にありません。ゆっくり考えて下さい。』



    との事だったので、私は遠慮なくゆっくり考えた。
    すると、とある一つの考えが浮かんだ。だが、こんなご都合主義あるのかと不安に思うが……………私の頭ではこれくらいしか思いつかなかったので、やるしかないか、という結論に至った。



    「あの、持って行ける能力って増やしたり、持って行ける能力の制限を無くしたりする事は出来ますか?」
    『結論から言えば可能です。
    しかし、それには代償が必要になります。』



    代償か………。聞いてみて私には無理な代償だったらもう少し考えるか………。



    「代償とは一体なんですか?」
    『様々な代償が存在していますが、一番手っ取り早く、代償としての価値が高いのは、時間です。』



    時間か………。かなり重い代償だな。だが、時間なんて代償はどうやって支払うんだ?



    「時間の代償はどうやって支払うんですか?」
    『ここの何も無い空間でアイテムを一つだけ貰い、転生をせずに過ごしてもらいます。そして、ここの空間に居られた時間が長ければ長い程、多くの代償を支払った事になります。
    尚、この空間では狂う事も出来ませんのでかなりの苦痛になります。おすすめ出来ません。
    そして、アイテムはゲーム等は一種類のみ、ケータイ等はインターネットに接続出来ませんので気を付けて下さい。』



    なるほどね。確かにこんな何も無い空間にずっと居たら、普通は狂うだろう。だが、この空間では狂う事すら出来ないとなると、ここに居る苦痛は相当なものだろう。だが、アイテムを一つだけ持てるというのは幸いだね。
    だが、ケータイやパソコンを選んでもインターネットが使えないとなるとそれも直ぐに飽きが来る。ゲームだって、一種類しかダメなのなら直ぐに飽きが来るだろう。
    そもそも、私は耐えられるだろうか……………?








     ……………結論。やってみなくては分からない。









    「……………分かった。やってみたいです。私が持っていきたい能力の数は、全部で十です。そして、貰える能力の制限の解除。プラス、使える容姿のパーツや体質の制限解除です。」
    『分かりました。ですが、それ程の事を望むとなると、かなりの代償が伴いますが本当にやりますか?』
    「やってみます。そして、無理だったら諦めます。」
    『分かりました。では、欲しいアイテムを言ってください。』
    「では、布団セットで。」
    『………………………本当にそれでいいんですね?』
    「はい。」



    すると、少し宙に浮いている敷布団セットが目の前に現れた。



    『では、頑張って下さい。』















    そうして私は、代償を支払う事になった。
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