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見せ物ですね
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今日も優雅な朝を迎え、いつものように学校に行きたくないと駄々をこね、結局やってきました。リムジンに乗ってお兄様と学園にやってくると、黄色い歓声が。ありがたいありがたい。けど、騒がないで~頭にキーンって響くから~うぅ、ふらふら歩いている私をお兄様がそっと支えるシーンにみんなはキャーと叫ぶ。私はギャーと叫びたい。
「気持ち悪いんですよ。毎度毎度」
「僕の気持ちを受け取ってくれるまで、僕はやめないよ」
「では、受け取って捨てたらどうなりますか?」
「死んでからまた求愛をするかな」
「ゾンビですね」
お兄様、知っておりましたか?サバゲーにおいてゾンビ行為は反則ですよ。わたくしこれでも何人か人を殺したいと思ったことがありまして、その際に身につけた知識です。ちなみにスマホゲームのサバイバルでしたらダントツでK○rをおすすめいたします。私はどちらかというと近距離戦は苦手なのでスコープをつけて使用します。スナイパーにとって1番恐れることは居場所が見つかることです。だから窓から銃を出しすぎるのも良くないし、あまり頻繁に動くのも良くないです。まぁ私スナイパーと言えるほど大層なものじゃないですけど。近距離戦でしたら、ハンドガンよりショットガンをお勧めします。実際のサバイバルゲームでは重さや、小回りの効きなどを考慮してハンドガンを使った方が有利かと思われますが、ゲームではショットガンの方が威力などは強いですからね。ですが実際のところサバゲーにおいて女性に1番使いやすいのはサブマシンガンでしょう。個人の意見ですが。おっと、趣味の話はここまで。
「花蓮様ごきげんよう」
「あら、皆さんごきげんよう」
そうだった。私の取り巻き兼取締役の紹介を忘れていたようです。いつも取り巻きたちの先頭に立ち、私の横を陣取る彼女は月白 凛知的な彼女にぴったりな名前だ。顎のラインに合わせて切られたまっすぐでストレートな髪はお辞儀をするたびにさらさらと垂れ、パッチリとした二重は美人の象徴とも言えよう。薄い唇も可愛らしく全体的にブルーベースだ。透明感漂う外見は少し見惚れてしまう。図書室で本なんか読んでたら最高だね。でも、そんなクールビューティーな彼女を後ろ盾としている私は女子の中では相当な強者と認識されたようで瞬く間にスクールカースト最上位へと登ってしまった。今すぐにでも王女さまなんてやめたいって言ったら怒られるかな?
「花蓮様、そちらの時計………」
「あ、そうなの。この間お買い物に行った時にこの腕時計もついでに買ったのよ。よく気づいたわね」
「はい。前々から狙っていたのですぐにわかりました。実物は以外とシンプルですね」
「そうね。もしよろしければ差し上げるわ。まだ今日明けたばかりのものだし。新品の方がよろしいかしら?」
「いえ!いただきます!!」
「本当?」
驚くほど食いついてきた彼女にびっくりしつつ、細くて白い腕に腕時計をつけてあげると、彼女の顔がいつにも増して輝いていた。少し頬が赤くなっていてまるで恋する乙女のようだ。そんな姿私に見せられても……それは好きな男の子の前でやるものだよ。でも、嬉しそうなので言わないことにした。彼女の幸せが1番だ。
ほっこり和やかにみんなと談笑する。いいねいいね。ここ最近ギスギスしてたから心が落ち着くよ。
と、和んでいるところにフラグ回収をしに1人の鬼面をした女性がやってきた。やめてー、これ以上面倒なことしたくないよー。
「最低クソ女」
「…………朝っぱらからなんなんですか。えーっと、えっと、輝明さんの彼女さん?」
「あんたのせいで彼、この学園から追い出されることになったのよ!」
「まぁ、よかった。ここの学園も余分な二酸化炭素を排出するものが居なくなって空気が綺麗になるわ」
「なんですって!?」
だって、そうじゃん?
「気持ち悪いんですよ。毎度毎度」
「僕の気持ちを受け取ってくれるまで、僕はやめないよ」
「では、受け取って捨てたらどうなりますか?」
「死んでからまた求愛をするかな」
「ゾンビですね」
お兄様、知っておりましたか?サバゲーにおいてゾンビ行為は反則ですよ。わたくしこれでも何人か人を殺したいと思ったことがありまして、その際に身につけた知識です。ちなみにスマホゲームのサバイバルでしたらダントツでK○rをおすすめいたします。私はどちらかというと近距離戦は苦手なのでスコープをつけて使用します。スナイパーにとって1番恐れることは居場所が見つかることです。だから窓から銃を出しすぎるのも良くないし、あまり頻繁に動くのも良くないです。まぁ私スナイパーと言えるほど大層なものじゃないですけど。近距離戦でしたら、ハンドガンよりショットガンをお勧めします。実際のサバイバルゲームでは重さや、小回りの効きなどを考慮してハンドガンを使った方が有利かと思われますが、ゲームではショットガンの方が威力などは強いですからね。ですが実際のところサバゲーにおいて女性に1番使いやすいのはサブマシンガンでしょう。個人の意見ですが。おっと、趣味の話はここまで。
「花蓮様ごきげんよう」
「あら、皆さんごきげんよう」
そうだった。私の取り巻き兼取締役の紹介を忘れていたようです。いつも取り巻きたちの先頭に立ち、私の横を陣取る彼女は月白 凛知的な彼女にぴったりな名前だ。顎のラインに合わせて切られたまっすぐでストレートな髪はお辞儀をするたびにさらさらと垂れ、パッチリとした二重は美人の象徴とも言えよう。薄い唇も可愛らしく全体的にブルーベースだ。透明感漂う外見は少し見惚れてしまう。図書室で本なんか読んでたら最高だね。でも、そんなクールビューティーな彼女を後ろ盾としている私は女子の中では相当な強者と認識されたようで瞬く間にスクールカースト最上位へと登ってしまった。今すぐにでも王女さまなんてやめたいって言ったら怒られるかな?
「花蓮様、そちらの時計………」
「あ、そうなの。この間お買い物に行った時にこの腕時計もついでに買ったのよ。よく気づいたわね」
「はい。前々から狙っていたのですぐにわかりました。実物は以外とシンプルですね」
「そうね。もしよろしければ差し上げるわ。まだ今日明けたばかりのものだし。新品の方がよろしいかしら?」
「いえ!いただきます!!」
「本当?」
驚くほど食いついてきた彼女にびっくりしつつ、細くて白い腕に腕時計をつけてあげると、彼女の顔がいつにも増して輝いていた。少し頬が赤くなっていてまるで恋する乙女のようだ。そんな姿私に見せられても……それは好きな男の子の前でやるものだよ。でも、嬉しそうなので言わないことにした。彼女の幸せが1番だ。
ほっこり和やかにみんなと談笑する。いいねいいね。ここ最近ギスギスしてたから心が落ち着くよ。
と、和んでいるところにフラグ回収をしに1人の鬼面をした女性がやってきた。やめてー、これ以上面倒なことしたくないよー。
「最低クソ女」
「…………朝っぱらからなんなんですか。えーっと、えっと、輝明さんの彼女さん?」
「あんたのせいで彼、この学園から追い出されることになったのよ!」
「まぁ、よかった。ここの学園も余分な二酸化炭素を排出するものが居なくなって空気が綺麗になるわ」
「なんですって!?」
だって、そうじゃん?
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