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第三十一章 最終章③ 真相の開示編
第101話‐1 審判の結果
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第101話「審判の結果」
「僕はヒュアキントスとアドニスの廃棄処分に反対し、2人を永い間眠らせることにした。2人は地球への思い入れがとにかく強かったから、遥か長い時を経過させる必要があると、僕の独断で判断したんだ」
「……」
「そして1万3千年の時が経過した。君達に更正を与える提案を僕に持ちだしたのは、狡知の神ロキだったが…1万3千年後の今というのは実は偶然ではない。今は、地球にとって過渡期もある時代なんだよ」
「「え……!?」」
ヒュアキントスとアドニスは同時に声を挙げる。
「この宇宙にはサイクルがある。そして今は、地球にとって次元を上げるチャンスでもある時期にあたる。だがそのためには地球人全体の精神性がある程度上がってなくてはならない。約1万3千年のサイクルで次元上昇できる機会は巡ってくるが、これまで地球人は全て失敗してきた。闇の宇宙種族は地球を支配下に置いているから、妨害をし続けているからね。アトランティスがあった時代も失敗したんだよ」
「………」
「このことは我々の銀河にとっても課題の一つでもあった。今度こそ成功させなければならないと。地球が次元上昇できれば、我々の銀河連合に地球も仲間入りすることができる。これまでは孤立状態にあった地球だが、他の惑星のように、別惑星同士で交流を持つようになれば、きっと良い方向に変わるだろう」
「地球が…!?地球人が宇宙種族の仲間入りをするということですか?」
驚愕するヒュアキントスとアドニス。
「君達をこのタイミングで目を覚まさせ、地球由来の文化である『アイドル文化』を天界に広めるという『天界アイドルプロジェクト』に参加させたのは…君達に更正の機会を与えるためでもあったが、地球の文化を天界に流行らせ、天界の者達に地球の価値観を受け入れてもらう狙いもあったんだ。君達のような類まれな美しさを持つ特別な美少年達を使ってね」
「まさかそんな理由があったなんて……」
驚きを隠せないヒュアキントスとアドニスだった。
「そもそも僕は最初から君たちを見殺しにするつもりはなかったんだ。だがプロジェクトを成功させるために、悪役になって大きな試練を与えるしかなかった。君達は僕が思う以上に活躍してくれた。オリンポス12神の多くを認めさせ味方にさせ、他の惑星の高位の神も認めさせることもできるとはね。そして……」
エロスは言いにくそうに言葉を切る。
「オリンポス12神を介入させることは私のアイデアだけどね。エロスは本当は君達の味方だったんだから、エロスを認めさせるだけでは本来の目的を遂行できないと思ったんだ。だから真相を知らないオリンポス12神も審判させ試練を与える方が効率的だと私は考えた。結果、私達の思惑通りになったというわけさ」
補足するかのようにエンキが説明をする。
「そうだったんですか……。でも、どうしてそのことを今まで教えてくださらなかったのですか?教えてくれれば、こんな思いしなくて済んだかもしれないのに……」
ヒュアキントスは少し悲しそうに呟く。
「僕はヒュアキントスとアドニスの廃棄処分に反対し、2人を永い間眠らせることにした。2人は地球への思い入れがとにかく強かったから、遥か長い時を経過させる必要があると、僕の独断で判断したんだ」
「……」
「そして1万3千年の時が経過した。君達に更正を与える提案を僕に持ちだしたのは、狡知の神ロキだったが…1万3千年後の今というのは実は偶然ではない。今は、地球にとって過渡期もある時代なんだよ」
「「え……!?」」
ヒュアキントスとアドニスは同時に声を挙げる。
「この宇宙にはサイクルがある。そして今は、地球にとって次元を上げるチャンスでもある時期にあたる。だがそのためには地球人全体の精神性がある程度上がってなくてはならない。約1万3千年のサイクルで次元上昇できる機会は巡ってくるが、これまで地球人は全て失敗してきた。闇の宇宙種族は地球を支配下に置いているから、妨害をし続けているからね。アトランティスがあった時代も失敗したんだよ」
「………」
「このことは我々の銀河にとっても課題の一つでもあった。今度こそ成功させなければならないと。地球が次元上昇できれば、我々の銀河連合に地球も仲間入りすることができる。これまでは孤立状態にあった地球だが、他の惑星のように、別惑星同士で交流を持つようになれば、きっと良い方向に変わるだろう」
「地球が…!?地球人が宇宙種族の仲間入りをするということですか?」
驚愕するヒュアキントスとアドニス。
「君達をこのタイミングで目を覚まさせ、地球由来の文化である『アイドル文化』を天界に広めるという『天界アイドルプロジェクト』に参加させたのは…君達に更正の機会を与えるためでもあったが、地球の文化を天界に流行らせ、天界の者達に地球の価値観を受け入れてもらう狙いもあったんだ。君達のような類まれな美しさを持つ特別な美少年達を使ってね」
「まさかそんな理由があったなんて……」
驚きを隠せないヒュアキントスとアドニスだった。
「そもそも僕は最初から君たちを見殺しにするつもりはなかったんだ。だがプロジェクトを成功させるために、悪役になって大きな試練を与えるしかなかった。君達は僕が思う以上に活躍してくれた。オリンポス12神の多くを認めさせ味方にさせ、他の惑星の高位の神も認めさせることもできるとはね。そして……」
エロスは言いにくそうに言葉を切る。
「オリンポス12神を介入させることは私のアイデアだけどね。エロスは本当は君達の味方だったんだから、エロスを認めさせるだけでは本来の目的を遂行できないと思ったんだ。だから真相を知らないオリンポス12神も審判させ試練を与える方が効率的だと私は考えた。結果、私達の思惑通りになったというわけさ」
補足するかのようにエンキが説明をする。
「そうだったんですか……。でも、どうしてそのことを今まで教えてくださらなかったのですか?教えてくれれば、こんな思いしなくて済んだかもしれないのに……」
ヒュアキントスは少し悲しそうに呟く。
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