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第二十七章 ユニット対決第二弾後編

第87話‐3 ユニット対決第二弾勝敗結果

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一方その頃、ポセイドンはいつも通り厳しい顔を崩さず、書類に目を通していた。
そんな中、ノックの音が響き渡る。

「入れ」
彼がそう言うと、一人の男性が部屋に入ってきた。

「ポセイドン様、来客です。アレス様ですがいかがいたしましょう?」
その言葉にポセイドンは表情を変えず、通すよう伝える。

すると程なくしてアレスが入ってきた。

「突然済まないな。少し話したいことがあって来たんだ」
「……聞こうか」

アレスは少し間を置いた後、ゆっくりと話し始めた。

「例の審判のことだ。俺とあんたは反対派のままだが、ヘパイストスの奴、いつの間にか賛成派に寝返っていたようだな」
アレスの言葉にポセイドンは眉をピクリと動かす。

「あとは、母上は中立派のままだ。エロスも反対派だと思うが、あいつは何を考えているのかよくわからない奴だからな」
「ふん。私は連中のことなどどうでも良いが、我々オリンポス12神の沽券に関わる問題だ。我々の多くが、あの連中に心を奪われているように見えるなど、断じてあってはならないことだ」

ポセイドンは忌々しげに吐き捨てるように言った。

「なぁ、俺と手を組まないか?俺達二人であいつらを潰してやろうぜ」
アレスの提案にポセイドンは彼を見つめ、厳しい表情でこう答えた。



「断る。貴様のような野蛮人と手を組むつもりはない」
その言葉を聞き、アレスの表情が険しくなる。

「なんだと!?」
怒りに満ちた目で睨みつけてくる彼を、ポセイドンは表情を変えないまま見つめ返す。

(くっ…!さすがの俺もこいつには勝てないな……)
彼の実力を知っているだけに、真っ向から喧嘩を売るほど愚かではないようだ。

「だが安心しろ。私はあの者達を認めるつもりなどない」
そうアレスに伝えたポセイドンの顔は冷酷そのものだった。

***

その頃、アドニスとガニュメデスは、先日のユニット対決で敗北したことを受け、悔しさを隠せずにいた。

「彼らのことをなめていたよ。しかし、あのヘパイストス様を味方につけるとは……ヒュアキントスを侮っていた」

負けず嫌いのガニュメデスは、悔しくて仕方ないようだ。
アドニスはそんな彼の様子を見ながら、冷静な様子だった。

(負けたのは悔しいが、俺は嬉しい気持ちもある。ヒュア達のこと信じてるからな。だが、最後に勝つのは俺達だ!)

アドニスもまた闘志を燃やしているようだ。

「ふん。まあいいや。やはり勝負はこうじゃないとね。この僕を本気にさせるなんて面白いじゃないか」

ガニュメデスもまた、どこか嬉しそうだった。

ヒュアキントス組とアドニス組、互いに1つずつ白星をあげ、残るは最後の一戦のみとなった。
果たして勝利の女神が微笑むのはどちらなのか……? 

第88話に続く・・・
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