上 下
187 / 295
第二十二章 熱愛騒動編

第66話‐1 アフロディーテの乱入

しおりを挟む
第66話 「アフロディーテの乱入」

ある日のこと。
美少年達B‐PROJECTの4人は、アルバム発売後のイベントを開催していた。

このイベントでは抽選で当たったファンだけが参加でき、ファン交流会やミニライブを行うというものだ。

この日のために練習してきた彼らは、全力でパフォーマンスを行った。
その人気は絶大で、大勢の観客が集まった。
彼らの魅力に引き込まれたのか、中には涙を流す者もいた。

「みんなー!今日は来てくれてありがとね~!」
「俺たちの熱いステージを見ていってくれよな」

順調に進行していったのだが、思いもよらぬサプライズが待ち受けていたのであるーー

それはイベントの最後に差し掛かった時だった。

唐突に、ステージに姿を見せたのは、なんとアフロディーテだったのだ。

突然のことに驚く一同だったが、彼女の登場に歓喜するファンもいた。
彼女はセクシーなドレスに身を包み、妖艶な笑みを浮かべていた。

会場全体がざわめく中、彼女は口を開いた。

「皆さまごきげんよう♪私は美の女神アフロディーテです」
彼女が現れた瞬間、辺り一面に薔薇の香りが広がった。

「あ…アフロディーテ様……!」



彼女に想いを寄せるアドニスも強く動揺していた。
まさか、こんな形で会えるなんて夢にも思っていなかったからだ。


「皆さん、本日はお疲れ様でした。とても素晴らしいステージでしたわ」
「ありがとうございます」
「でも、まだ終わりではありません」
「え?」
しおりを挟む
1 / 2

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

誠実な転機: 過ちから学び、合法な成功への道

O.K
エッセイ・ノンフィクション / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

ド平凡少年は異世界テンプレを知らない

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:58

彼岸の庭であなたを想う

ライト文芸 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

アメシロテウス英雄譚がための英雄詩編

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

処理中です...