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第十章 恋の嵐編
第27話-1 吹き荒れる恋の嵐
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第27話「吹き荒れる恋の旋風」
美少年達のデビュー曲が発売されて1か月経った。
デビュー曲は今も売れ続けて、彼らは時の人となっていた。
TVで彼らが出演するCMも流れるようになり、彼らを見る機会も増えていったのだった。
類い稀な美貌を持つ美少年達に、ファン中心層の精霊だけでなく神々までも注目するようになっていた。
彼らはグループだけでなく個人の仕事も依頼が増え、忙しい日々を送っていた。
***
「やあ諸君。アンチの件は大変だったが、これも越えるべき試練だ。それより、デビュー曲は好調で君達の知名度も鰻登り、飛ぶ鳥を落とす勢いだ!さて、次の段階に移ろうと思う。次はアルバムの発売だ!アルバムを出せればライブも開催できる、つまりゴールが近くなってきたわけだ」
例の如く、マスターが画面越しに現れ語りかけてきた。
彼はいつも唐突に現れるのだ。
「アルバム発売だけでなくセカンドシングル発売などもあるがな。だがゴールが近づいたのは確かだ!そして君達は以前の君達とはもう違う。新人にして人気アーティストの仲間入りだ。ライブ会場を満員にするのはもはや夢ではないぞ」
そう言われて彼らは素直に喜んでいた。
こうしてアルバム曲作成が始まった。
作詞作曲はガニュメデスだけでは大変なので外注もすることになった。
そしてアルバム曲には、メンバー全員のソロ曲を入れることが決定した。
それも、全てラブソングだという。
「ラブソングかぁ~、僕、恋愛ってしたことないから表現できるかなぁ」
ヒュアキントスはそうアドニスに相談を持ちかけた。すると彼はこう言った。
「大体俺たちって恋愛禁止されてるのにな。お前、恋愛したいって思わないの?」
「うーん、あんまり興味ないかも。僕は運動したり遊んでる方が楽しいなぁ」
ヒュアキントスはそう答えた。
だがこの時の彼はまだ知らなかった。
これから自分が恋愛で苦しむことになるとはーーー
美少年達のデビュー曲が発売されて1か月経った。
デビュー曲は今も売れ続けて、彼らは時の人となっていた。
TVで彼らが出演するCMも流れるようになり、彼らを見る機会も増えていったのだった。
類い稀な美貌を持つ美少年達に、ファン中心層の精霊だけでなく神々までも注目するようになっていた。
彼らはグループだけでなく個人の仕事も依頼が増え、忙しい日々を送っていた。
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「やあ諸君。アンチの件は大変だったが、これも越えるべき試練だ。それより、デビュー曲は好調で君達の知名度も鰻登り、飛ぶ鳥を落とす勢いだ!さて、次の段階に移ろうと思う。次はアルバムの発売だ!アルバムを出せればライブも開催できる、つまりゴールが近くなってきたわけだ」
例の如く、マスターが画面越しに現れ語りかけてきた。
彼はいつも唐突に現れるのだ。
「アルバム発売だけでなくセカンドシングル発売などもあるがな。だがゴールが近づいたのは確かだ!そして君達は以前の君達とはもう違う。新人にして人気アーティストの仲間入りだ。ライブ会場を満員にするのはもはや夢ではないぞ」
そう言われて彼らは素直に喜んでいた。
こうしてアルバム曲作成が始まった。
作詞作曲はガニュメデスだけでは大変なので外注もすることになった。
そしてアルバム曲には、メンバー全員のソロ曲を入れることが決定した。
それも、全てラブソングだという。
「ラブソングかぁ~、僕、恋愛ってしたことないから表現できるかなぁ」
ヒュアキントスはそうアドニスに相談を持ちかけた。すると彼はこう言った。
「大体俺たちって恋愛禁止されてるのにな。お前、恋愛したいって思わないの?」
「うーん、あんまり興味ないかも。僕は運動したり遊んでる方が楽しいなぁ」
ヒュアキントスはそう答えた。
だがこの時の彼はまだ知らなかった。
これから自分が恋愛で苦しむことになるとはーーー
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