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第七章 デビュー曲発売編

第21話‐3 狩猟の女神アルテミス

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2人は近くの公園に来ていた。そこは大きな池がある広い自然公園だ。
この公園はアルテミスが管轄している公共施設の一つで、誰でも無料で利用できるのでスポーツ施設や憩いの場として人気がある場所だった。


天界は誰でも無料で使える公共施設が充実している。
主神など高位の神々は無料の公共施設を多く運営しているからだ。




そこで2人はサッカーボールを蹴っていた。

最初は軽くパス回しをしていただけだったが、徐々にヒートアップしていった・・・。

そして、2人はいつの間にか本気の勝負になっていた。 そして・・・!2人の蹴ったシュートがクロスバーに当たって跳ね返ったボールを追いかけてゴールに叩き込んだ!!

2人は息を切らしながら見つめ合った。そして同時に叫んだ。 そして2人は喜び合った!



2人とも息が上がっていたのでしばらく呼吸を整えていた。

「君、すごく運動神経いいね!私にこんなについていけるなんて」
アルテミスはそう言って嬉しそうに笑った。

「さすがアルテミス様ですね!僕も結構本気でやったんですけど全然かなわないです!」
そう言ってヒュアキントスは苦笑した。



「こんなに本気になったの久しぶり!男の子とは普段遊ばないから。君ってそんなに綺麗で可愛いのに、見た目より体力あるのね」
「そんな…。綺麗なのはアルテミス様の方です!」

照れたようにヒュアキントスはそう言った。するとアルテミスは…。

「可愛い!!」
思わずヒュアキントスを抱きしめていた。


女性から抱きつかれて、ヒュアキントスは赤面した。

アルテミスはすっかりヒュアキントスを気に入ってしまった。

***

2人は公園のベンチに座っていた。


いろいろと話をしていたが、ヒュアキントスは自分が今アイドルとして音楽活動していること、デビュー曲を発売初週で10位以内にランクインしないといけないことを打ち明けた。


それを聞いたアルテミスは言った。
「ああ!すごい美少年グループのライブを観たってヘルメスに聞いたけど、君のことだったの!今まで見たことないライブと音楽だったって。『アイドル』っていうのね。君、面白いことしてるのね」


それを聞いてヒュアキントスは嬉しくなった。
だが、広い会場でライブをして評判になったとはいっても、アルテミスも知らないのだから、まだまだ知名度は低いのだろうと思い落ち込んだ。


そんな様子を見たアルテミスは言った。

「それにしてもデビュー曲をランクインさせないといけないってずいぶん厳しいわね…。そうだ、私も一緒に考えてあげる!」

あのオリンポス12神のアルテミスによるプロデュースとは……!?


第22話に続く・・・ 
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