136 / 153
第三章
最後の夜を心に刻んで
しおりを挟む
すやすやと寝息をたて始めたミアは月明かりに照らされてあどけない寝顔を見せている。
(女神の寝顔……)
ミアの顔にかかる髪を耳にかけて頭を撫でた。柔らかい髪の感触が心地よくてついいつも頭を撫でてしまう。
「ミア…俺を選べよ………」
ミアがイグニスに来ると知らせを受けた時、アランの手紙を読んでも不安なんてなかった。
ミアは自分の意思をしっかりと持った女性だ。ベルンハルド国王が何と言おうとも、自分の意思を貫き通すはず。
そう思っていたのに………
再会してすぐにミアの異変に気付いた。
以前会った時とは明らかに違った。
『最後までしてくれますか?』
何故焦る必要がある?
わざわざ助言しに来た女医は『女性にとって初めての経験はとても大事なこと。快楽よりも愛されていると感じられる事が大事だ』と。それに加えて『破瓜の痛みは想像を絶するものだから慎重にしろ』と言っていた。
時間なら幾らでもある。たとえウェントゥスに帰ったとしても俺はミアの為なら幾らでも待つ自信がある。
それなのにミアは言った
『早く大人になりたい』と。
女医の言葉が本当ならば、俺に『初めて』を捧げてくれるのはこの上なく嬉しい事なのに続く言葉に引っ掛かった。
『これが最後になるなら』
────最後?
ミアは慌てて取り繕ったような言い訳をした。
国の為にベルンハルドの言いなりになってソルムに嫁ぐのか?ミアに限ってそんな事あり得ない
そう言い切れない事にようやく気付いた。
ミアが一人で旅に出た理由を思えば当然だ。
いつも人の為に生きてきた彼女は愛するウェントゥスの為に自分の未来がどうなろうと構わないはずだ。
いずれメディウム国王になるであろうフレドリックと結婚する事はウェントゥスにとって有益なもの。
そんなの許せない。
だけどミアの人生はミアが決める。
それなら俺がメディウムの王になればベルンハルドの見る目も変わるだろうか。
いや、今更手遅れだ。
メディウムで支持を得ているのはフレドリック。俺じゃない。
フレドリックが努力して培ってきたものは
好き勝手生きて来た俺には無いもの。
そしてタイミング悪くスカーレットが来たせいでミアの真意がますます分からなくなった。
恐らくミアは俺が寝ていると思って洩らした本音。
『少しでも私の事を刻みたい』
まるで離れる事を前提にしたような言葉。
ミアの心は俺にあると感じるのに───
選ばれる自信は消えて無くなった。
責任感の強いミアは間違いなく俺よりもウェントゥスの繁栄を選ぶ。
だからミアに子供が欲しいと言われた時、本当ならば飛び上がって喜びたい気分だった。
本能のまますぐに押し倒して、避妊薬なんて飲ませずに深く深く愛し合えたらと。
だけど できなかった。
矛盾しているのは分かっている。
やるだけやっといて避妊をするなんて性欲の捌け口だと思われても仕方ないかもしれない。
しかしそれは溢れる想いを止められないから。
───ああ、そうか。『刻みたい』って思うのは俺も同じかもしれないな
だけどもしも今子を成せばミアの負担にしかならない。
子供を理由にベルンハルドは俺を認めざるを得なくなるかもしれないが、俺達の大事な子供を結婚の為の『道具』になんてしたくない。
それにもしもベルンハルドが認めなければ、ミアの体も心も傷つける事になる。
最悪の場合は俺の子供をフレドリックの子供として産む可能性だってある。
いや、フレドリックがそれを許すとは思えない。
それ以前に何故ミアは突然『子供が欲しい』と言い出したのか。それが理解できなかった。だから率直に『何故?』と聞いた。
『ずっと側にいたいから』『好きだから』答えはなんでも良かった。ミアの気持ちが分かる言葉なら。
二人の未来の話しをしても、ミアの表情は沈んだまま。答えてくれないだけじゃない。泣きながら『スカーレットには避妊しないのに』と言った。
避妊しなかった時など一度も無い。
心底情けなくなった。
あんな女と関係を持った自分に。
ミアと出会ってから何度も過去をやり直したいと思った。それをこの時ほど強く切望した事はないだろう。
深く 深く 後悔した。
他の女と体を重ねたこと。その愚かな自分を。
せめて口約束だけでいい。
子供が欲しいと言ったのは、生涯を共にする気があると聞きたかった。
ミアの答えは『私は側室でもいい』だった。
────ああ、また俺は順番を間違えたんだな。
まずあの女をミアの中から消さなければいけない。
俺は何も分かっていなかったんだな。
昔はあれだけ固執していたはずなのに。
『手のかからない、それでいて自分に利益のある王妃』
そんな思いを抱いていた事すら忘れていた。
俺が好きになったのは一人の兵士。権力も魔力もないと思っていたこの上なく可愛らしい女性だ。しかしミアは分かってはくれない。
『スカーレットを振った事をいつか後悔する』
しねぇよ。するわけねぇよ。ミアが俺を選ばなければ、俺は生涯独身ってだけだ。ミア以外に他の女を選ぶなんてこの先何があっても有り得ない。
ミアを二度と抱けなくなるのなら、思い出だけで生きていけるように。ミアの唇も触れた柔らかさも温もりも全てを覚えておきたい。
考えたくないが、万が一ミアがフレドリックに抱かれる時が来たら、少しでも俺の事を思い出せばいいのに。
口でされた時に歯が当たってすげぇ痛かったけど、正さなかったのはフレドリックも痛い思いをすればいいと思ったからだ。
(噛み千切れって言えば良かったかもな。
いや、いっそ巧すぎる位に教え込んで俺に教わったって言わせれば………何考えてんだ俺は)
もうミアがフレドリックの元へ行くという懸念が拭いきれない。
それがもし、ウェントゥスの繁栄の為じゃなく他に理由があるとしたら……
(考えても無駄だ…寝よう…)
ミアを強引に縛り付けるなんてできない。ただ、俺を選んで欲しいと願いを込めて気持ちを伝えるだけ。それしかできない。
カーテンを閉めようとして視界に入ったのは少し満ち足りない月。
まるで自分の心のようだと感じた。
繋がっている時はこれ以上無い程幸せだと思ったはずなのに
満月を迎えたら少しずつ欠けていく月は
正に今の自分なのかもしれない───
(女神の寝顔……)
ミアの顔にかかる髪を耳にかけて頭を撫でた。柔らかい髪の感触が心地よくてついいつも頭を撫でてしまう。
「ミア…俺を選べよ………」
ミアがイグニスに来ると知らせを受けた時、アランの手紙を読んでも不安なんてなかった。
ミアは自分の意思をしっかりと持った女性だ。ベルンハルド国王が何と言おうとも、自分の意思を貫き通すはず。
そう思っていたのに………
再会してすぐにミアの異変に気付いた。
以前会った時とは明らかに違った。
『最後までしてくれますか?』
何故焦る必要がある?
わざわざ助言しに来た女医は『女性にとって初めての経験はとても大事なこと。快楽よりも愛されていると感じられる事が大事だ』と。それに加えて『破瓜の痛みは想像を絶するものだから慎重にしろ』と言っていた。
時間なら幾らでもある。たとえウェントゥスに帰ったとしても俺はミアの為なら幾らでも待つ自信がある。
それなのにミアは言った
『早く大人になりたい』と。
女医の言葉が本当ならば、俺に『初めて』を捧げてくれるのはこの上なく嬉しい事なのに続く言葉に引っ掛かった。
『これが最後になるなら』
────最後?
ミアは慌てて取り繕ったような言い訳をした。
国の為にベルンハルドの言いなりになってソルムに嫁ぐのか?ミアに限ってそんな事あり得ない
そう言い切れない事にようやく気付いた。
ミアが一人で旅に出た理由を思えば当然だ。
いつも人の為に生きてきた彼女は愛するウェントゥスの為に自分の未来がどうなろうと構わないはずだ。
いずれメディウム国王になるであろうフレドリックと結婚する事はウェントゥスにとって有益なもの。
そんなの許せない。
だけどミアの人生はミアが決める。
それなら俺がメディウムの王になればベルンハルドの見る目も変わるだろうか。
いや、今更手遅れだ。
メディウムで支持を得ているのはフレドリック。俺じゃない。
フレドリックが努力して培ってきたものは
好き勝手生きて来た俺には無いもの。
そしてタイミング悪くスカーレットが来たせいでミアの真意がますます分からなくなった。
恐らくミアは俺が寝ていると思って洩らした本音。
『少しでも私の事を刻みたい』
まるで離れる事を前提にしたような言葉。
ミアの心は俺にあると感じるのに───
選ばれる自信は消えて無くなった。
責任感の強いミアは間違いなく俺よりもウェントゥスの繁栄を選ぶ。
だからミアに子供が欲しいと言われた時、本当ならば飛び上がって喜びたい気分だった。
本能のまますぐに押し倒して、避妊薬なんて飲ませずに深く深く愛し合えたらと。
だけど できなかった。
矛盾しているのは分かっている。
やるだけやっといて避妊をするなんて性欲の捌け口だと思われても仕方ないかもしれない。
しかしそれは溢れる想いを止められないから。
───ああ、そうか。『刻みたい』って思うのは俺も同じかもしれないな
だけどもしも今子を成せばミアの負担にしかならない。
子供を理由にベルンハルドは俺を認めざるを得なくなるかもしれないが、俺達の大事な子供を結婚の為の『道具』になんてしたくない。
それにもしもベルンハルドが認めなければ、ミアの体も心も傷つける事になる。
最悪の場合は俺の子供をフレドリックの子供として産む可能性だってある。
いや、フレドリックがそれを許すとは思えない。
それ以前に何故ミアは突然『子供が欲しい』と言い出したのか。それが理解できなかった。だから率直に『何故?』と聞いた。
『ずっと側にいたいから』『好きだから』答えはなんでも良かった。ミアの気持ちが分かる言葉なら。
二人の未来の話しをしても、ミアの表情は沈んだまま。答えてくれないだけじゃない。泣きながら『スカーレットには避妊しないのに』と言った。
避妊しなかった時など一度も無い。
心底情けなくなった。
あんな女と関係を持った自分に。
ミアと出会ってから何度も過去をやり直したいと思った。それをこの時ほど強く切望した事はないだろう。
深く 深く 後悔した。
他の女と体を重ねたこと。その愚かな自分を。
せめて口約束だけでいい。
子供が欲しいと言ったのは、生涯を共にする気があると聞きたかった。
ミアの答えは『私は側室でもいい』だった。
────ああ、また俺は順番を間違えたんだな。
まずあの女をミアの中から消さなければいけない。
俺は何も分かっていなかったんだな。
昔はあれだけ固執していたはずなのに。
『手のかからない、それでいて自分に利益のある王妃』
そんな思いを抱いていた事すら忘れていた。
俺が好きになったのは一人の兵士。権力も魔力もないと思っていたこの上なく可愛らしい女性だ。しかしミアは分かってはくれない。
『スカーレットを振った事をいつか後悔する』
しねぇよ。するわけねぇよ。ミアが俺を選ばなければ、俺は生涯独身ってだけだ。ミア以外に他の女を選ぶなんてこの先何があっても有り得ない。
ミアを二度と抱けなくなるのなら、思い出だけで生きていけるように。ミアの唇も触れた柔らかさも温もりも全てを覚えておきたい。
考えたくないが、万が一ミアがフレドリックに抱かれる時が来たら、少しでも俺の事を思い出せばいいのに。
口でされた時に歯が当たってすげぇ痛かったけど、正さなかったのはフレドリックも痛い思いをすればいいと思ったからだ。
(噛み千切れって言えば良かったかもな。
いや、いっそ巧すぎる位に教え込んで俺に教わったって言わせれば………何考えてんだ俺は)
もうミアがフレドリックの元へ行くという懸念が拭いきれない。
それがもし、ウェントゥスの繁栄の為じゃなく他に理由があるとしたら……
(考えても無駄だ…寝よう…)
ミアを強引に縛り付けるなんてできない。ただ、俺を選んで欲しいと願いを込めて気持ちを伝えるだけ。それしかできない。
カーテンを閉めようとして視界に入ったのは少し満ち足りない月。
まるで自分の心のようだと感じた。
繋がっている時はこれ以上無い程幸せだと思ったはずなのに
満月を迎えたら少しずつ欠けていく月は
正に今の自分なのかもしれない───
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
王女、騎士と結婚させられイかされまくる
ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。
性描写激しめですが、甘々の溺愛です。
※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。
王宮医務室にお休みはありません。~休日出勤に疲れていたら、結婚前提のお付き合いを希望していたらしい騎士さまとデートをすることになりました。~
石河 翠
恋愛
王宮の医務室に勤める主人公。彼女は、連続する遅番と休日出勤に疲れはてていた。そんなある日、彼女はひそかに片思いをしていた騎士ウィリアムから夕食に誘われる。
食事に向かう途中、彼女は憧れていたお菓子「マリトッツォ」をウィリアムと美味しく食べるのだった。
そして休日出勤の当日。なぜか、彼女は怒り心頭の男になぐりこまれる。なんと、彼女に仕事を押しつけている先輩は、父親には自分が仕事を押しつけられていると話していたらしい。
しかし、そんな先輩にも実は誰にも相談できない事情があったのだ。ピンチに陥る彼女を救ったのは、やはりウィリアム。ふたりの距離は急速に近づいて……。
何事にも真面目で一生懸命な主人公と、誠実な騎士との恋物語。
扉絵は管澤捻さまに描いていただきました。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しております。
獣人の里の仕置き小屋
真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。
獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。
今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。
仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
従者♂といかがわしいことをしていたもふもふ獣人辺境伯の夫に離縁を申し出たら何故か溺愛されました
甘酒
恋愛
中流貴族の令嬢であるイズ・ベルラインは、行き遅れであることにコンプレックスを抱いていたが、運良く辺境伯のラーファ・ダルク・エストとの婚姻が決まる。
互いにほぼ面識のない状態での結婚だったが、ラーファはイヌ科の獣人で、犬耳とふわふわの巻き尻尾にイズは魅了される。
しかし、イズは初夜でラーファの機嫌を損ねてしまい、それ以降ずっと夜の営みがない日々を過ごす。
辺境伯の夫人となり、可愛らしいもふもふを眺めていられるだけでも充分だ、とイズは自分に言い聞かせるが、ある日衝撃的な現場を目撃してしまい……。
生真面目なもふもふイヌ科獣人辺境伯×もふもふ大好き令嬢のすれ違い溺愛ラブストーリーです。
※こんなタイトルですがBL要素はありません。
※性的描写を含む部分には★が付きます。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる