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第二章
第12話 みんなで囲む夕食
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「へぇー中々便利なものがあるもんだ」
私の首に掛かった笛を手にとりジョセが言った。
「さてとジョセ気分転換しましょ、これからサリムちゃんの家にいくわよ」
私はベッドから立ち上がり、体を伸ばしてストレッチをした。
「なんだよ、もう動いて大丈夫なのか。黒竜から受けたダメージはもうないのか?」
「黒竜から受けたダメージというよりかは竜に変身したことにより体の負担の方が大きいかな。傷は竜の姿なら自然治癒するもの」
「攻撃を受けて気を失った奴がよく言うぜ」
ジョセがやれやれと頭を抱え言った。
「アーロイも変身への体の負担は大きいはず、すぐには襲ってはこれないと思う」
「アーロイだぁ?」
「サリサのトップよ」
「ああ」
「さぁ難しい話はやめ、リップもいくわよ。サリムちゃんはあなたに会いたがってるんだからね」
「クワークワー」
リップは大きくあくびをして立ち上がり、私達は病院を後にした。
「そういえばジョセ、カイトはどうしてるの?」
「カイトの到着を待たずにアサを追ってかたから、今頃どうしてるか。お前の母ちゃんには伝言お願いしたから、もしかしたらアサの事を探しに出てるかもしれないなぁ」
「そっか、この件が終わったらカイトを探しにいかなくっちゃ」
マカの村の道中を歩いていると後方から私を呼ぶ声が聞こえてきた。
「おーいアサ」
振り返るとそこにはミコットさんがいた。
「なんだ心配したが、元気そうで何よりだぜ」
「ミコットさんあなたも無事で良かったです」
「これからどこにいくんだ」
「サリムちゃんの家です。リップのこと気に入ったみたいでちょっとご挨拶に」
「サリムの野郎、黒竜には怯えるくせにアサの竜は好きときたか」
「ミコットさんサリムちゃん家わかりますか?」
迷って遅れるとサリムちゃんに悪いと思いミコットさんに聞いてみた。
「あの向こうの1番奥の家だ」
ミコットさんが方角を示してくれてサリムちゃんの家の位置が分かった。これなら遅れることもなさそうだ。
「ありがとうございます、それではまた」
「ああ今日はゆっくり休めよ」
ミコットさんが手を振り自宅へと戻ってゆく。
「あのオッサン、アサのこと心配してたなんて言ってたが、アサをおいて早く逃げようとか言ってたんだぜ」
ジョセがサリサの外で待機してたときのことを私に告げ口した。
「人間誰しも命の危険を感じたら逃げたくなるものよ。ミコットさんはいい人だよジョセ」
「そうかな?リップはどう思う?」
ジョセがリップに聞くとリップは元気よく「クワー、クワー」と鳴いた。
「アサなんだって?」
無論ジョセにはリップが何を言ってるのかはわからない。
「私の言う通りだって」
「リップはただアサの味方したいだけさ」
ジョセはミコットさんのことが気に入らないみたい。
「この家かしらね」
そうこうしてるうちに1番端の家についた。どの家も藁づくりで全部見た目が一緒だけど、おそらくこの家だろう。
私は備え付けのベルを鳴らした。
「アサだ、きっとアサよお母さん私が出る」
中からサリムちゃんの声が聞こえてきて、玄関の扉を開けてくれた。
「こんばんは」
私とジョセが挨拶し、リップも顔を覗かせた。
「リップも一緒にきてくれたのね、さぁ入って」
サリムちゃんに家の中を案内されてついてゆく。
「お邪魔します」
家の奥にはサリムちゃんのお母さんが料理をつくりながらこちらに挨拶をした。
「アサさんいらっしゃい。病院では娘がお世話になりました」
「いえいえ大したことはしてませんよ」
「アサさんご飯はまだですか?よかったら食べて行って、サリムが一緒にって聞かなくて」
言われてみれば朝食を食べてたっきり何も食べてないや、美味しそうな料理の香りかぎ急激に空腹感に襲われた。
「はい頂きます」
私は言葉に甘えることにした。
「お連れの方も座って今料理をもってきますから」
「あたしジョセっていいます、ご馳走になります」
ジョセは深々と頭を下げた。
テーブルにつくとサリムちゃんはリップの隣に陣取り、見惚れる眼差しでリップをずっと見つめ時折頭を撫でた。
サリムのお母さんは料理をテーブルに並べていき、夕食の時間が始まった。
「サリムったらすっかりリップちゃんのこと気に入ったみたいで、帰ってきてからリップちゃんの話しかしないんですよ」
お母さんそう言われ、今も夢中になってリップを撫でるサリムちゃん、リップもご飯が食べたいだけに、中々食べさせて貰えず我慢を強いられてしまったいた。
「リップ、モテモテね」
それを面白がって私はリップをおちょくった。
「だってリップって大人しくて利口なのよ。竜は竜でもリップはこんなに可愛いのに隣のサリサの竜とは大違い。
アサは黒龍が襲ってきてもリップと一緒に私達を守ってくれるでしょ」
サリムちゃんが話してる内にリップは好物の肉を丸呑みしていった。
「うん勿論、サリムちゃんだけじゃなくマカの人みんなを守るわ」
「やったー、悪い黒龍なんてやっつけちゃって」
その言葉にきいて私は切ない顔をし、サリムちゃんに返事を返せなかった。
「今日は夕食ご馳走様でした」
玄関の前で母親とサリムちゃん今日のお礼をした。
「いつでも来て頂戴ね。サリムもリップちゃんがいると喜ぶから」
「はい。サリムちゃんおやすみ」
サリムちゃんに手をふる。
「アサ姉ちゃん、ジョセ姉ちゃん、リップおやすみ」
サリムちゃんも手を振って私達を見送った。
「さてと病院に戻って眠るとするか」
ジョセが満腹で満足そうに言った。
「そうね」
私達は夜空の星を見ながら病院へと戻っていった。
私の首に掛かった笛を手にとりジョセが言った。
「さてとジョセ気分転換しましょ、これからサリムちゃんの家にいくわよ」
私はベッドから立ち上がり、体を伸ばしてストレッチをした。
「なんだよ、もう動いて大丈夫なのか。黒竜から受けたダメージはもうないのか?」
「黒竜から受けたダメージというよりかは竜に変身したことにより体の負担の方が大きいかな。傷は竜の姿なら自然治癒するもの」
「攻撃を受けて気を失った奴がよく言うぜ」
ジョセがやれやれと頭を抱え言った。
「アーロイも変身への体の負担は大きいはず、すぐには襲ってはこれないと思う」
「アーロイだぁ?」
「サリサのトップよ」
「ああ」
「さぁ難しい話はやめ、リップもいくわよ。サリムちゃんはあなたに会いたがってるんだからね」
「クワークワー」
リップは大きくあくびをして立ち上がり、私達は病院を後にした。
「そういえばジョセ、カイトはどうしてるの?」
「カイトの到着を待たずにアサを追ってかたから、今頃どうしてるか。お前の母ちゃんには伝言お願いしたから、もしかしたらアサの事を探しに出てるかもしれないなぁ」
「そっか、この件が終わったらカイトを探しにいかなくっちゃ」
マカの村の道中を歩いていると後方から私を呼ぶ声が聞こえてきた。
「おーいアサ」
振り返るとそこにはミコットさんがいた。
「なんだ心配したが、元気そうで何よりだぜ」
「ミコットさんあなたも無事で良かったです」
「これからどこにいくんだ」
「サリムちゃんの家です。リップのこと気に入ったみたいでちょっとご挨拶に」
「サリムの野郎、黒竜には怯えるくせにアサの竜は好きときたか」
「ミコットさんサリムちゃん家わかりますか?」
迷って遅れるとサリムちゃんに悪いと思いミコットさんに聞いてみた。
「あの向こうの1番奥の家だ」
ミコットさんが方角を示してくれてサリムちゃんの家の位置が分かった。これなら遅れることもなさそうだ。
「ありがとうございます、それではまた」
「ああ今日はゆっくり休めよ」
ミコットさんが手を振り自宅へと戻ってゆく。
「あのオッサン、アサのこと心配してたなんて言ってたが、アサをおいて早く逃げようとか言ってたんだぜ」
ジョセがサリサの外で待機してたときのことを私に告げ口した。
「人間誰しも命の危険を感じたら逃げたくなるものよ。ミコットさんはいい人だよジョセ」
「そうかな?リップはどう思う?」
ジョセがリップに聞くとリップは元気よく「クワー、クワー」と鳴いた。
「アサなんだって?」
無論ジョセにはリップが何を言ってるのかはわからない。
「私の言う通りだって」
「リップはただアサの味方したいだけさ」
ジョセはミコットさんのことが気に入らないみたい。
「この家かしらね」
そうこうしてるうちに1番端の家についた。どの家も藁づくりで全部見た目が一緒だけど、おそらくこの家だろう。
私は備え付けのベルを鳴らした。
「アサだ、きっとアサよお母さん私が出る」
中からサリムちゃんの声が聞こえてきて、玄関の扉を開けてくれた。
「こんばんは」
私とジョセが挨拶し、リップも顔を覗かせた。
「リップも一緒にきてくれたのね、さぁ入って」
サリムちゃんに家の中を案内されてついてゆく。
「お邪魔します」
家の奥にはサリムちゃんのお母さんが料理をつくりながらこちらに挨拶をした。
「アサさんいらっしゃい。病院では娘がお世話になりました」
「いえいえ大したことはしてませんよ」
「アサさんご飯はまだですか?よかったら食べて行って、サリムが一緒にって聞かなくて」
言われてみれば朝食を食べてたっきり何も食べてないや、美味しそうな料理の香りかぎ急激に空腹感に襲われた。
「はい頂きます」
私は言葉に甘えることにした。
「お連れの方も座って今料理をもってきますから」
「あたしジョセっていいます、ご馳走になります」
ジョセは深々と頭を下げた。
テーブルにつくとサリムちゃんはリップの隣に陣取り、見惚れる眼差しでリップをずっと見つめ時折頭を撫でた。
サリムのお母さんは料理をテーブルに並べていき、夕食の時間が始まった。
「サリムったらすっかりリップちゃんのこと気に入ったみたいで、帰ってきてからリップちゃんの話しかしないんですよ」
お母さんそう言われ、今も夢中になってリップを撫でるサリムちゃん、リップもご飯が食べたいだけに、中々食べさせて貰えず我慢を強いられてしまったいた。
「リップ、モテモテね」
それを面白がって私はリップをおちょくった。
「だってリップって大人しくて利口なのよ。竜は竜でもリップはこんなに可愛いのに隣のサリサの竜とは大違い。
アサは黒龍が襲ってきてもリップと一緒に私達を守ってくれるでしょ」
サリムちゃんが話してる内にリップは好物の肉を丸呑みしていった。
「うん勿論、サリムちゃんだけじゃなくマカの人みんなを守るわ」
「やったー、悪い黒龍なんてやっつけちゃって」
その言葉にきいて私は切ない顔をし、サリムちゃんに返事を返せなかった。
「今日は夕食ご馳走様でした」
玄関の前で母親とサリムちゃん今日のお礼をした。
「いつでも来て頂戴ね。サリムもリップちゃんがいると喜ぶから」
「はい。サリムちゃんおやすみ」
サリムちゃんに手をふる。
「アサ姉ちゃん、ジョセ姉ちゃん、リップおやすみ」
サリムちゃんも手を振って私達を見送った。
「さてと病院に戻って眠るとするか」
ジョセが満腹で満足そうに言った。
「そうね」
私達は夜空の星を見ながら病院へと戻っていった。
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