16 / 102
第一章 前編
第15話 お店をさがして
しおりを挟む
周りのお店を見渡してみたが、屋台ばかりでお酒のつまみになるようなものばかり、座って話せそうなお店はなさそうだ。村人は地べたに座って飲み食いを平気でしてるけど、私は真似する気にはなれなかった。
「ここの通りにはなさそうね。他の場所を探してみよう」
私は道なりに進み西地区へと向かった。
するとあたりはどんどん静まりかえっていき、何本もあった外灯も気付けばなくなり、光は月明かりのみとなってしまった。
「困ったな、ジョセが言ってた住宅地の方に来ちゃったかな? 」
「クプー」
リップがカバンから顔を出した。
「リップ隠れてなきゃダメでしょ」
私が声を荒げると、リップは人の気配がないから大丈夫とごねた。
「いつ鉢合わせるかわからないんだからそういう勘に頼っちゃダメ」
なんとか説得しようと試みたが納得しない様子。リップもカルーモ村が気になってたみたい。確かにカルーモ村なら視界のないリュックの中でも、太鼓の陽気なメロディが聴こえるから、気になる気持ちも分からないことはない。
「もう、ちょっとだけだからね」
私はちょっとだけならとリップのまがままを許した。
しかし残念だったね、こんな静まりかえった場所じゃ、他の村となにも変わりはしない。退屈だとわかればリップもすぐに頭を引っ込めるだろうと私は考えた。
「これ以上行ってもお店は無さそうね。一旦戻ろっか?」
リップにそう問いかけると、リップが私の耳を引っ張った。目をやると鼻をピクピクさせている。どうやら食べ物の匂いを嗅ぎ付けたようだ。
そのままリップに案内してもらうと三階建ての立派な宿屋に出た。
「リップ残念だけど、あそこは泊まる所でご飯だけを食べる訳にはいかないのよ」
私は元きた道を引き返していくと不意に物陰から人影が現れた。
「あっ隠れて」
わたしは咄嗟にリップに合図した。
「あらあらこんな時間にどうしました?何かお困りですか?」
背の高い背広姿の男性が両手を合わせすりすりと擦り、ニッコリと笑いこちらに歩み寄る。
そのたたずまいは、いかにも商売人といった感じだが、いかんせんでかい。こんな暗がりなこともあり少し怖かったが、あの時のカトリーヌさんの言葉を思い出した。「カルーモの人はいい人ばかりよ」
「あのー……」
「ごほん、あのここで食事を取れるような場所ってありますか?」
緊張して言葉につまってしまった。
「えー……」
向こうも詰まってる様子だ。迷惑だったかな。
「もちろんだよ、なんでもあるよ。こっちです案内します」
私は軽く会釈をしその男性に着いて行った。
「ここです」
「あれここって?」
そこは先程リップが見つけたあの宿屋だった。
「安心してください、私が経営してる店です。さぁ外は冷えますので中へ」
「でもここって宿屋ですよね?私泊まるつもりは」
「大丈夫です、食事だけでも承ってますので」
「はぁわかりました」
「さぁさぁどうぞ」
店主は扉を開け私をお店に通した。
宿内を見渡すと落ち着いた雰囲気で、一般的な宿屋といった感じだ。一階部分は食事スペースのようでテーブルとイスがズラリと並んではいる。しかし時間が深夜を回ってるためか食事をしてるお客の姿は誰一人みえない。
宿屋でこんな時間にご飯だけでいいなんて珍しい。リップの勘も侮れないかも。
店主は私をテーブルに案内し、メニュー表を渡してくれた。
メニューを開くと中々本格的な料理がずらりと載っている。キッチンの方に目を向けるとコックのような人は見当たらないけど、この人が作るんだろうか?
「さぁどれでも好きなものを選んで」
「あのすみません。私、他に連れが三人いまして、その人達が着いてからでもいいですか?」
「あー全然構いませんよ」
「じゃー呼びにいってきますね」
「あー大丈夫大丈夫、カルーモでこの時間に開いてるレストランは私の店くらいなもんでね。彼らも時期にくると思うよ」
店主は少し慌てた様子で早口にそう言った。
「そうですか」
「お茶を飲んで待ってなよ」
それから10分待ったがジョセが訪れる様子はない。
「連れの方は少し遅れてるようだね。そうだここで只待ってるのも退屈でしょうし、お部屋見て回らないかい?」
「部屋ですか?」
「うちの自慢な部屋なんだ。きっと見てるだけでも楽しいと思うよ」
「ならそうしましょうか」
私は席を立ち抱いていたリュックを椅子の上へとおいた。リップをおいていくのは少し不安だけど、部屋をみて変にリップが興奮したら大変。
その時ジョセ一行はーーー
「アサ待たせた、待たせた。ついついこずかい稼ぎしちまってよ」
ジョセがその後ろ姿の肩に手をやると、彼女は振り返った。
彼女は目を点にして驚いた様子、それはジョセも同じだった。
「あ、すまん、人違いだった。足止めして悪かったな」
「ジョセちゃんそんなに走らないで」
遅れてカトリーヌさんとポルンさんが息を切らしながら戻ってきた。
「姉貴、アサを見失っちゃった。まだ店探せてないのかな」
「でもこの時間席ならお店って限られてるんじゃないかしら?」
ジョセは屋台のおっちゃんに話を聞いてみる事にした。
「今の時間に入れる店といったら東大通りを抜けたとこにある大釜亭だな。人一倍でかい建物だからすぐわかると思うよ」
「おじさんサンキュー」
「おいおい聞くだけ聞いて何にも買ってかないつもりかよ」
「わーたよ、焼鳥もも三本」
「はい毎度アリ」
ジョセは屋台から遠ざかるとその場で焼鳥をほうばりカトリーヌさんに言った。
「姉貴本当にカルーモの人達はいい人なのか?店をきくだけで見返りを要求されたぜ。アサにも同じこと言ったみたいじゃないか」
「あれーおかしーな、カルーモじゃなかったかしら?」
「もう。アサの奴バカだから信じきっちゃってるぜ。今ごろ変な奴に騙されてなきゃいいが」
「ここの通りにはなさそうね。他の場所を探してみよう」
私は道なりに進み西地区へと向かった。
するとあたりはどんどん静まりかえっていき、何本もあった外灯も気付けばなくなり、光は月明かりのみとなってしまった。
「困ったな、ジョセが言ってた住宅地の方に来ちゃったかな? 」
「クプー」
リップがカバンから顔を出した。
「リップ隠れてなきゃダメでしょ」
私が声を荒げると、リップは人の気配がないから大丈夫とごねた。
「いつ鉢合わせるかわからないんだからそういう勘に頼っちゃダメ」
なんとか説得しようと試みたが納得しない様子。リップもカルーモ村が気になってたみたい。確かにカルーモ村なら視界のないリュックの中でも、太鼓の陽気なメロディが聴こえるから、気になる気持ちも分からないことはない。
「もう、ちょっとだけだからね」
私はちょっとだけならとリップのまがままを許した。
しかし残念だったね、こんな静まりかえった場所じゃ、他の村となにも変わりはしない。退屈だとわかればリップもすぐに頭を引っ込めるだろうと私は考えた。
「これ以上行ってもお店は無さそうね。一旦戻ろっか?」
リップにそう問いかけると、リップが私の耳を引っ張った。目をやると鼻をピクピクさせている。どうやら食べ物の匂いを嗅ぎ付けたようだ。
そのままリップに案内してもらうと三階建ての立派な宿屋に出た。
「リップ残念だけど、あそこは泊まる所でご飯だけを食べる訳にはいかないのよ」
私は元きた道を引き返していくと不意に物陰から人影が現れた。
「あっ隠れて」
わたしは咄嗟にリップに合図した。
「あらあらこんな時間にどうしました?何かお困りですか?」
背の高い背広姿の男性が両手を合わせすりすりと擦り、ニッコリと笑いこちらに歩み寄る。
そのたたずまいは、いかにも商売人といった感じだが、いかんせんでかい。こんな暗がりなこともあり少し怖かったが、あの時のカトリーヌさんの言葉を思い出した。「カルーモの人はいい人ばかりよ」
「あのー……」
「ごほん、あのここで食事を取れるような場所ってありますか?」
緊張して言葉につまってしまった。
「えー……」
向こうも詰まってる様子だ。迷惑だったかな。
「もちろんだよ、なんでもあるよ。こっちです案内します」
私は軽く会釈をしその男性に着いて行った。
「ここです」
「あれここって?」
そこは先程リップが見つけたあの宿屋だった。
「安心してください、私が経営してる店です。さぁ外は冷えますので中へ」
「でもここって宿屋ですよね?私泊まるつもりは」
「大丈夫です、食事だけでも承ってますので」
「はぁわかりました」
「さぁさぁどうぞ」
店主は扉を開け私をお店に通した。
宿内を見渡すと落ち着いた雰囲気で、一般的な宿屋といった感じだ。一階部分は食事スペースのようでテーブルとイスがズラリと並んではいる。しかし時間が深夜を回ってるためか食事をしてるお客の姿は誰一人みえない。
宿屋でこんな時間にご飯だけでいいなんて珍しい。リップの勘も侮れないかも。
店主は私をテーブルに案内し、メニュー表を渡してくれた。
メニューを開くと中々本格的な料理がずらりと載っている。キッチンの方に目を向けるとコックのような人は見当たらないけど、この人が作るんだろうか?
「さぁどれでも好きなものを選んで」
「あのすみません。私、他に連れが三人いまして、その人達が着いてからでもいいですか?」
「あー全然構いませんよ」
「じゃー呼びにいってきますね」
「あー大丈夫大丈夫、カルーモでこの時間に開いてるレストランは私の店くらいなもんでね。彼らも時期にくると思うよ」
店主は少し慌てた様子で早口にそう言った。
「そうですか」
「お茶を飲んで待ってなよ」
それから10分待ったがジョセが訪れる様子はない。
「連れの方は少し遅れてるようだね。そうだここで只待ってるのも退屈でしょうし、お部屋見て回らないかい?」
「部屋ですか?」
「うちの自慢な部屋なんだ。きっと見てるだけでも楽しいと思うよ」
「ならそうしましょうか」
私は席を立ち抱いていたリュックを椅子の上へとおいた。リップをおいていくのは少し不安だけど、部屋をみて変にリップが興奮したら大変。
その時ジョセ一行はーーー
「アサ待たせた、待たせた。ついついこずかい稼ぎしちまってよ」
ジョセがその後ろ姿の肩に手をやると、彼女は振り返った。
彼女は目を点にして驚いた様子、それはジョセも同じだった。
「あ、すまん、人違いだった。足止めして悪かったな」
「ジョセちゃんそんなに走らないで」
遅れてカトリーヌさんとポルンさんが息を切らしながら戻ってきた。
「姉貴、アサを見失っちゃった。まだ店探せてないのかな」
「でもこの時間席ならお店って限られてるんじゃないかしら?」
ジョセは屋台のおっちゃんに話を聞いてみる事にした。
「今の時間に入れる店といったら東大通りを抜けたとこにある大釜亭だな。人一倍でかい建物だからすぐわかると思うよ」
「おじさんサンキュー」
「おいおい聞くだけ聞いて何にも買ってかないつもりかよ」
「わーたよ、焼鳥もも三本」
「はい毎度アリ」
ジョセは屋台から遠ざかるとその場で焼鳥をほうばりカトリーヌさんに言った。
「姉貴本当にカルーモの人達はいい人なのか?店をきくだけで見返りを要求されたぜ。アサにも同じこと言ったみたいじゃないか」
「あれーおかしーな、カルーモじゃなかったかしら?」
「もう。アサの奴バカだから信じきっちゃってるぜ。今ごろ変な奴に騙されてなきゃいいが」
0
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
まじぼらっ! ~魔法奉仕同好会騒動記
ちありや
ファンタジー
芹沢(せりざわ)つばめは恋に恋する普通の女子高生。入学初日に出会った不思議な魔法熟… 少女に脅され… 強く勧誘されて「魔法奉仕(マジックボランティア)同好会」に入る事になる。
これはそんな彼女の恋と青春と冒険とサバイバルのタペストリーである。
1話あたり平均2000〜2500文字なので、サクサク読めますよ!
いわゆるラブコメではなく「ラブ&コメディ」です。いえむしろ「ラブギャグ」です! たまにシリアス展開もあります!
【注意】作中、『部』では無く『同好会』が登場しますが、分かりやすさ重視のために敢えて『部員』『部室』等と表記しています。
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
秘密多め令嬢の自由でデンジャラスな生活〜魔力0、超虚弱体質、たまに白い獣で大冒険して、溺愛されてる話
嵐華子
ファンタジー
【旧題】秘密の多い魔力0令嬢の自由ライフ。
【あらすじ】
イケメン魔術師一家の超虚弱体質養女は史上3人目の魔力0人間。
しかし本人はもちろん、通称、魔王と悪魔兄弟(義理家族達)は気にしない。
ついでに魔王と悪魔兄弟は王子達への雷撃も、国王と宰相の頭を燃やしても、凍らせても気にしない。
そんな一家はむしろ互いに愛情過多。
あてられた周りだけ食傷気味。
「でも魔力0だから魔法が使えないって誰が決めたの?」
なんて養女は言う。
今の所、魔法を使った事ないんですけどね。
ただし時々白い獣になって何かしらやらかしている模様。
僕呼びも含めて養女には色々秘密があるけど、令嬢の成長と共に少しずつ明らかになっていく。
一家の望みは表舞台に出る事なく家族でスローライフ……無理じゃないだろうか。
生活にも困らず、むしろ養女はやりたい事をやりたいように、自由に生きているだけで懐が潤いまくり、慰謝料も魔王達がガッポリ回収しては手渡すからか、懐は潤っている。
でもスローなライフは無理っぽい。
__そんなお話。
※お気に入り登録、コメント、その他色々ありがとうございます。
※他サイトでも掲載中。
※1話1600〜2000文字くらいの、下スクロールでサクサク読めるように句読点改行しています。
※主人公は溺愛されまくりですが、一部を除いて恋愛要素は今のところ無い模様。
※サブも含めてタイトルのセンスは壊滅的にありません(自分的にしっくりくるまでちょくちょく変更すると思います)。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる